折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「川歩き」リポート その2 ヘラブナ釣りのメッカびん沼川

2011-12-03 | 友達・仲間

びん沼川は、ヘラブナ釣りのメッカ、この日も両岸には多くの釣り師たちが釣り糸を垂れていた。Hちゃんによれば、それでもこの日はいつもの日より釣り師の数が少ないとのことであった。


新河岸川には、洪水の際溢れた水を荒川の方に流す放水路(新河岸川放水路)があり、この放水路とびん沼川が繋がっている。

今回の川歩きに際し、新河岸川の他にびん沼川を選んだのには訳がある。

それは、われわれの仲間の一人であるHちゃんが釣り大好き人間、名にしおう「ヘラブナ釣り」の大ベテランであり、へらぶな釣りのメッカと呼ばれるこのびん沼川にはしょっちゅう来ていて、この辺りは我が家の庭の如く熟知しているからである。

われわれも、Hちゃんから「びん沼」という固有名詞をしばしば聞かされているので、是非一度その現場を見て見たいものだと思っていたので、まさに一石二鳥であった。

「釣り仲間が、誰かきているぜ、こういう格好でこの場にいると、何してんだよ、と言われちまうよ」と口では言いながらも、そこはホームグランドのこと、表情が生き生きとしている。

われわれもここが釣りの名所とは聞いていたが、両岸に隙間なく釣り糸を垂れている釣り師の姿を目の当たりにして、さもありなんと実感した次第である。

 
【びん沼川】
びん沼川は、埼玉県のさいたま市、川越市、富士見市、上福岡市の4市を流れる全長約6キロメートルの一級河川。
もともとは荒川の本流であったが、大正14年から行われた改修工事により荒川は現在の流路となり、それまでの荒川は、出口のない瓶(びん)のような沼となって残り「瓶沼」と呼ばれた。
 その後、新河岸川からの水を南畑排水機場から荒川へ流すようになり、再び川として働きはじめ現在のびん沼川が生まれた。


しばらく歩くと新河岸川放水路の水門がある。この放水路は、昭和57年9月の大水害を機に開削されたとのことで、新河岸川とびん沼川を結んでいる。新河岸川放水路とびん沼川は繋がっているので、そのまま歩いて行く。写真左は渋井水門、写真右はその水門から新河岸放水路を望む。



びん沼川の対岸を見ると川辺にアシやすすきが生い茂り、川向こうには真っ赤に色づいた木々が晩秋の気配を濃厚に漂わせていた。


 

釣り師たちの後ろを歩いているとHちゃんが釣り仲間を見つけて、ちょっとの間会話を交わしていた(写真左)、釣り上げたヘラブナをリリースする瞬間を目撃する(写真右)



赤く色づいた桜並木の下には釣り師たちが乗って来た車が立錐の余地のないほどに並んでいた。Hちゃんに言わせると、車を止める場所を確保するのが第一の大仕事とのこと。特に、桜の季節は桜を見に来た人、釣りに来た人とがかち合って大変な様相を呈するとのこと。