折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「三位一体」(指揮・オーケストラ・声楽)白熱の第9~佐渡 裕、東京フィル演奏会

2011-12-12 | 音楽
幼なじみのKくんと月1回行くことにしているコンサート、先月は孫のKちゃんの七五三のお祝いと重なったため初めての欠席となった。(小生の代わりに幼なじみのU子ちゃんが行ってくれた。)

今月のコンサートは、先頃、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にデビューし、今、クラシック界で最も注目度の高い指揮者の一人である佐渡 裕さんが指揮するベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」である。

幼なじみのKくん、Y子ちゃんと3人ともども期待に胸を膨らませて会場に足を運んだが、期待を上回る熱気あふれた渾身の演奏に3人とも興奮と感動を十分に味わったコンサートであった。

そこで、いつものように3人の感想を会話風にまとめて見た次第である。

― いやはや、何とも凄い演奏だったね、鳥肌が立ったよ。

― 手が痛くなるほど拍手してしまった。大感激だわよ。

― 終わった瞬間、涙がにじんでしまったよ。

― 今日聴いて、何でこの時期日本中で第9が演奏されているのかわかったような気がする。

― 「三位一体」て言うけど、指揮者、オーケストラ、声楽陣が渾然一体となった白熱の演奏だったよね。

― その中でもやはり指揮者だよね。

― 今日の佐渡さんの指揮を見て、感動しちゃったわよ。

― 特に第4楽章、火の玉のような勢いでフィナーレに突き進んでいくエネルギーには息をのむ思いだったね。

― 第4楽章と対照的に第3楽章は、とっても美しくて、うっとりと聴き惚れてしまったわ。

― あの美しい音を引き出すために、表情や指先1本にまで思いを込めて、身体全体で求める音を徹底的に楽団員の一人一人に指示を出しているのが見ていてよくわかったものね。

― その佐渡さんの魂が乗り移ったかのように、オーケストラのメンバーが目の色を変え、全身全霊で演奏してるのが見ていてよくわかったよね。

― まるで神がかりのような演奏に思もえたよね。

― 合唱団もとってもよかったわ。凄い迫力には、びっくりしたわよ。

― まさに「三位一体」の凄い演奏だった。

― この感動、興奮は、あの場にいた人にしかしか味わえない醍醐味、特権だよね。

― 二人がコンサートに足を運ぶ理由がわかったような気がした。

― これまでのコンサートの中でも一、二を争う白熱の演奏会だったよね。



響きの森クラシック・シリーズVol・38


場所:文京シビックホール 大ホール

曲目:ベートヴェン 交響曲第9番二短調「合唱付」op125

指揮:佐渡 裕
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ:横山恵子
アルト:谷口睦美
テノール:西村 悟
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:東京オペラシンガーズ