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『稽古納め』の風景
昨日は、小生が所属する居合道支部の『稽古納め』であった。
思えば、この1年は居合道を始めた者なら誰しもが目標とする『4段』への審査会に備えて精進の日々であった。
居合道3段の審査に合格したのは、今から3年前である。
その時、審査にあたられた先生方から言われたことは、
皆さん方には、4段の審査会まで3年の期間があります。 3段から4段を受験するまでに、なぜ3年もの期間が必要なのかと言うと、 それは、日頃の修行の『質』と『量』、即ち、『修行の深さ』と言うべきものが問われているからであり、4段の場合には、最低でも3年間はみっちり修業を積みなさい。それほどに4段と言う段位は『価値』と『重み』があるんですよ、ということなのです。
これからの3年間をどう過ごすかは、皆さん方の心掛け次第ですが、その結果は、審査の時に明らかになるはずです。
その時は、厳粛な気持ちでお話をお聞きし、これからも精進を重ねなくては、と心に期したのであるが、生来の意志の弱さゆえか、時間が経つにつれて易きに流れて、あっという間に2年が過ぎてしまった。
そして、結果的にこの2年間は『腕を上げる』どころか『腕を錆びつかせる』ことになっていたのである。
今年になって、週2回の稽古はもとより、講習会等にも積極的に参加するなど、一生懸命努力をした積りであったが、所詮『付け焼刃』は通用せず、初挑戦は不合格という結果に終わった。
つい先日のこと、一緒に稽古をしている先輩で1回で4段の関門を突破したKさんから話を聞く機会があった。
以下は、Kさんが4段を目指して、自分なりに計画を立て、実行した内容である。
・居合の講習会、試合には必ず参加。
・道場での稽古の他に、個人的に体育館を借りて一人稽古を続けた。
・道場での稽古の他に、居合の先生の個人レッスンを受けた。
そして、その先生から4段を受験しても良い、との『お墨付き』を貰った上で審査会に臨んだ、とのこと。
このような、並々ならぬ、決意と準備で審査会に臨んだことを聞いて、Kさんだけでなく、多分、他の人たちも同じような努力をして審査会に臨んだのだろうから、小生のような言わば、一過性の『付け焼刃』のような稽古では通用しない筈だ、とつくずく思い知らされた次第である。
今年10月の昇段審査会で5段に合格した先輩のTさんが、
『ボクなんか、5回目の挑戦でようやく合格したんだぜ、1回ぐらい失敗したからと言って、めげずに頑張ろう』
とエールを送ってくれた。
今回、4段の審査会を経験して見て、色々と感じる所、思う所もあった。
この経験を生かして、来年もチャレンジを続けて行きたいと思っている。
段位受審資格
初段 一級受有者で、中学校2年以上の者
二段 初段受有後1年以上経過した者
三段 二段受有後2年以上経過した者
四段 三段受有後3年以上経過した者
五段 四段受有後4年以上経過した者