グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

戦後75年、節目の戦没者追悼式に思う

2020年08月15日 | 政治
今日、武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が行われていた。
今年の式典の出席者は例年の1割以下の500人に留まり何か閑散とした感じさえした。
当然といえば当然なのだがコロナ禍の影響をあらためて痛感する。
年を経る度に「戦後は遠くなりにけり」なのだが今年は一気に10年ほど遠くなった気がする。
それはそうなのだがもうあまりノスタルジアに浸っててはいられないとも思う。
敢えて言えば今年はコロナ禍元年である。
経済も大きな変調を迎えている。
政府はいまGoTo トラベルキャンペーンとかで旅行産業の立て直しに躍起だがコロナ禍の影響はもっと幅広く静かに、浸透しつつあるのではないか。
幸か不幸か、まだ全貌が分かっていないだけである。
行政部門も、医療部門も大きく変わらなくてはいけない。
製造業だってサプライ・チェーンはどう変えていったらいいのか?
正直に言って「何で旅行業界だけを」と思うのだ。
その一方で人材育成や教育体制はどうしたら?
とにかくやらなくていいけないことがあるのに司令塔たる国会は閉会中である。
いったい日本は何をやっているのかねぇ・・・?

大戸屋・オイシックスの業務提携に思う

2020年08月14日 | 経済
定食店を手掛ける大戸屋と生鮮宅配大手のオイシックスが業務提携を行うとのことだ。
外食産業はいま、コロナ禍で来店客数が激減、テイクアウトなどにも注力しているがとても間に合っていないというのが実態だろう。
その最中、大戸屋は食材宅配オイシックスと業務提携し冷凍総菜・弁当を開発、新たな販路を開発していくようである。
オイシックスだって単に食材のみならず調理済み食品を商品ラインに加えることにより顧客満足度を高めることになるはずだ。
勿論大戸屋が使う食材はオイシックスが取り扱っている生鮮食材になる。(笑)
そう、結構ウィン・ウィンの業務提携なのだ。
それに大戸屋はいま外食大手のコロワイドから敵対的TOBを受けている最中なのだからその防衛対策としても今回の業務提携は有効だ。
大戸屋経営陣としては何が何でもこの業務提携を成功裏に導きたいところだ。
さてさて、ほかの外食チェーンはどんな秘策でこのコロナ禍を乗り切るのだろうか。
生半可な戦略・戦術ではとてもこの危機は突破できないと思う。

2つの「えっ、一転?」に思う

2020年08月12日 | 政治
今日2つの「えっ、一転?」と思わせるニュースに遭遇した。
1つは香港の民主活動家周氏、中国に批判的な香港紙創業者の逮捕1日後の保釈だ。
逮捕のニュースに接した時は香港警察のあまりに強権的な行動に憤りすら覚えたものだが一転保釈とは一体何があったのだろう。
香港の官憲が世論の反発や海外の反応に怖れをなしたのか? はたまた一旦逮捕したことで民主活動全般に対し十分脅し効果があったと判断したのだろうか・・・、真相は依然藪の中だが答は徐々に明らかになっていくはずだ。
もう一つの「えっ、一転?」は「黒い雨」訴訟に関わる広島県・市と国の控訴方針の決定だ。
広島県と市は控訴には消極的と見られていたが一転控訴決定とは・・・・、やはり国の意向が大きかったのだろう。
厚労相も立ち話で記者たちに説明していたがごく簡単なものだった。
一方で広島市長は長い時間を取って記者からの質問に応じていたが説明がどこか苦しそうで同情してしまった。
国の身代わりとなって市長が矢面に立っていたようだ。

米中対立の激化に思う

2020年08月11日 | 政治
米中対立が激しさを増している。
米国の在ヒューストン中国総領事館の閉鎖措置に対抗して中国が成都の米国領事館閉鎖を命じたのはつい先月の下旬のことだった。
今度は米国の厚生長官が訪台し閣僚級としては初めて蔡主席と会談を行ったのだが中国はその際軍用機が台湾領空へ侵入し無言の牽制を繰り返した。
両国はその後も政府当局者10名ほどの相互制裁を実施している。
本当に報復合戦は留まるところがない。
ここにきて中国が香港の民主化運動家を拘束し始めたことも米中対立と無縁ではないだろう。
しかしながら両国トップすなわちトランプ大統領、習主席の政権基盤には大きな差がある。
もしかしたらトランプ大統領は11月の大統領選でその職を失うかもしれないのに対し習主席は表向き長期政権の道筋を整えている。
ゆえに習主席には持久戦という戦法も懐に持っているはずだ。
トランプ大統領としては大統領選を視野に入れた速攻が考えられるが果たしてそれが奏功するかどうか?
当面両国の対立は激化の一途だろう。
日本は米国側の一員と見做されているがむしろ中立的な立場を鮮明にする戦略も考えられる。
いま日本の外交力が試されているように思うが如何でしょう。
それとも単に「遺憾に思う」を繰り返すだけ??

お盆の光景が変わる・・・

2020年08月09日 | 社会
さすがに今年のお盆はちょっと様子が違う。
この季節、平時なら東京から地方への大移動がみられるはずなのだが今年は新幹線も航空便もガラガラだそうだ。
受け入れる側の地方も家族や親せきが一堂に会しての宴は姿を消してしまった。
年間を通じて一番のかき入れ時となるお寺はオンライン法事とかを考えているところもあると聞くが一体どれだけのお寺が対応できているのか…。
もしかしたら盆踊りも姿を消しているのかもしれない。
今から来年の様子が気にかかるねぇ。
昨日は昨日で全国の知事会がミーティングを持ち特措法の改正やGoToトラベル・キャンペーンの除外地域見直しに関わる要望書を取りまとめた。
要望書を受け取る政府側のコロナ担当相もミーティングに入って議論に参加すべきだったがそうはならなかった。
こちらの方は何をするにも時間がかかりすぎる。
それにコロナ担当相の「(沖縄県が)緊急事態宣言を出さなければいけないという認識はしていない」との発言は余計だった。
国と都道府県、市町村はもっともっと話し合わなければならない。

外食産業の余剰人員シフトに思う

2020年08月08日 | 政治
外食産業で余剰人員シフトが急務になっている。
新型コロナウィルス禍で来客人数は急減、しかも営業時間短縮やソーシャル・ディスタンス確保とかで従来からのビジネスプランは不成立だ。
已む無く店舗閉鎖やテイクアウト・デリバリー事業の強化を行っているがそれでも余剰人員が発生する。
大手のワタミなどは介護施設や食材契約農家など振り向け先があるのでフル活用の意向だがそれで足るのかどうか、働き手の適性や希望などでミスマッチがないのか、いささか気がかりである。
それでもまだグループ内に配転可能な職場がある場合はまだましだ。
かなりの現場で「雇い止め」なんてことが起きてはいないだろうか。
ハローワークなどでは上手く対処できているのか? これまた厚労省マターである。
雇調金対応で手一杯です、なんてことはないだろうねぇ・・・。

種子送り付けビジネスの実態に思う

2020年08月06日 | 経済
日本の消費者に中国から身に覚えのない植物の種子が送られてくる不審な案件が相次いでいる。
植物検疫を担当する農水省も注意喚起に躍起だがその道の専門家の解析によれば中国の事業者がECの高評価レビューを得んがための画策だという。
これが本当だとしたら随分ひと騒がせな話である。
担当は農水省なのか、それとも法務省なのか、それとも警察庁なのか、が発信元を特定し厳正に抗議すべきだと思う。
埒があかなければ政府間で取り上げることも考えたらいい。
「誰も実害を受けていない」という理由で事件を軽んずべきではないだろう。
ECはこれから確実に成長していくビジネスなのだから税制を含めあらゆる運用ルールを常時監視し常に改善を心掛けていかなければいけない。
日本のお役所ももっと予見性と行動力を持たなければならない。
世界の中における日本の存在感は低下の一途、ナメられっ放しだからねぇ・・・。

コロナ感染防止と営業時短要請に思う

2020年08月04日 | 社会
残念ながらコロナウィルス感染者の増加が止まらない。
東京都もそうだし東京以外の地方でも拡大が進んでいるようだ。
やっぱりGoToトラベル・キャンペーンの前倒しスタートが響いているのだろうか。
そんな中、東京都は種類を提供している飲食店に対し協力金と引き換えによる10時以降の営業自粛を要請した。
ただ1か月近くの休業要請の対価として20万円はいかにも些少のようだ。
ゆえに時短要請に応じず深夜営業を強行する業者もいるのだが彼らとて心境は複雑だ。
「協力したいのはヤマヤマだが生活が懸かっている」というのもよく分かる。
こんなことを続けていけばいつか日本の経済活動は立ちいかなくなるのではないか。
ワクチン開発に期待する声もあるが一方でその効果は限定的になるという見通しもある。
ここからはあくまで例えばの話だが飛沫の飛散対策をもう少し強力に、かつ確実に行えるような空気制御システムを創れないのだろうか。
エンターテインメントの例でいえば数年前に「ボヘミアン・ラプソディ」が各劇場で大盛上りだった。
観衆が遠慮なくライブで、あるいはライブ配信で騒げるような環境ができないものか、と考えてしまうのである。

照ノ富士の奇跡の復活優勝に思う

2020年08月03日 | 社会
大相撲平幕の照ノ富士が5年ぶりに2度目の幕内優勝を果たした。
筆者が注目したのは照ノ富士が一時は序二段まで陥落しながらその後幕内最下位まで這い上がりなんとその場で一気に復活優勝を成し遂げたことだ。
知っての通り大相撲の世界は完全な階級社会である。
特に幕内・十両と幕下以下では待遇に大きな格差がある。
前者は月給制であるのに対し後者は場所手当だけだというからまるで正社員とパート・アルバイト臨時社員のようなものだ。
それに付け人がつくか、付け人になるかは天と地の違いだろう。
髪型だって大銀杏か、ちょんまげか、の違いは大きい。
ゆえに成績不振で番付転落する力士の多くは引退の道を選ぶのである。
しかし照ノ富士は違っていた。
幕下に転落し、さらに三段目に、そして序二段まで落ちた。
ここまでこればもう「足袋や雪駄」も許されず「裸足に下駄」の社会なのだが照ノ富士は屈しなかった。
そして再び立ち上がったのだ。
番付の四段目にある序二段から文字通り番付の三段目(約200名が在籍する)を経て番付二段目の幕下・十両へ、そして今場所番付一段目の前頭に名を連ねるまでになった。
これだけでも十分奇跡と言っていいのではないだろうか。
それが幕内優勝というから何という快挙だろう。
まだ28歳、大関カムバックを狙える年齢である。
「相撲を続けていてよかった」という言葉をもう一度聞きたいものだ。

首相は後継者を育成してきたか

2020年08月02日 | 政治
長期政権が惰性化し緩みや劣化が目立ってきた。
コロナ禍そのものは首相の責任ではないがその対応はあまりにも民意と離れたピント外れになっており首相もそれを意識してかメディアを忌避することが増えてきた。
残念ながら食品でいえば賞味期限切れになってるいるようだ。
ということで巷ではポスト安倍問題がざわつき始めた。
ポスト安倍問題の最大のキーパーソンは言うまでもなく安倍首相自身なのだが彼が口癖のように言う言葉に「後継者は育てるものではなく、育ってくるものだ」というのがある。
たしかに前段はその通りなのだが後段について彼はむしろ育ってくる芽を摘んでいたのではないかと思う時がある。
過去には総裁選で対抗馬の出馬見送りを画策したこともあったがこれなどはいい例である。
党則を変更し総裁3選可の道を開いたのもそうだろう。
結局総裁は後継者を育ててくることもしなかったし育ってくるるはずの後継者も意識的に潰してきたように思う。
そして今また総裁4選可の道も密やかに窺っているように見える。
流石にもう総裁4選の道は潰えたものと思うが最後の罪滅ぼしに真剣に後継者を選び引継ぎの準備をしたらどうだろう。
いつの世も後継者への円滑なバトンタッチはリーダーの重要な使命である。