グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

新・刹那主義?の台頭に思う

2018年07月04日 | 日記
昨今の世界の動向を見ていると残念なことに「先のことはともかく、今さえ良ければ」という風潮が台頭してきているように思えてならない。
米国の「アメリカ・ファースト政策」はその典型だろう。
関税引上げも移民抑制も詰まるところところあまり先まで考えた考え抜いた結果とは思えない。
英国の脱EU 政策も似たようなものである。
我が国の長期政権も二度にわたる消費税増税延期は結局ツケの先送りだから「今さえ良ければ」政策といっていいのではないか。
「ゴーイング・コンサーン」とは元来企業の永続性を意味する言葉だが国家はそれ以上に強固な継続性が要求されるので政治の世界でこんな政策が許されるわけはないと思うのだが現実は逆の方向に進んでいるようである。
仏教用語で「刹那主義」というのがある。
こちらは「今この一瞬を大事に生きる」という意味であって「先のことはともかく」というニュアンスはない。
世界に蔓延する現在の風潮は仏教界でいう「刹那主義」とは似て非なるものだ。