toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

474-011109最高に満足を得られる旅

2019年11月08日 | 旅行

新聞、テレビそしてネットで散々取り上げられて話題となった八ッ場ダム。車で行

けば1時間半ほど行けるので、好奇心に耐えがたく出かけてみた。数あるダムの一

風景でしかないのだが、話題になったことと、半月前にはそこへ通じていた道路の

ほかは全てが取り壊された旧川原湯温泉とおぼしき辺りと削りとられた山肌や荒涼

とした河原が拡がっているのを目にしていたのでいきなり満水になった光景は驚き

だった。上流からの泥水に現場の土砂が混じり、普通目にする青々としたダムとは

異なる迫力があった。役目は済んで水没しても構わないような機械の幾つかはあま

りにも急な満水だったので取り残されて湖底に沈んだだろう。

 

司馬遼太郎著「街道をゆく」は5冊目に入った。今週は大和から紀州に抜ける道。数

年前に現地を観光しているので、興味が倍加する。あの旅行の前に読む機会があった

ら、旅はもっと楽しかっただろう。奈良県橿原市今井という地の「今井環濠集落」と

いうのが紹介されていた。織豊時代の堺の大商人今井宗久ゆかりの街とのこと。その

街の様子を国土地理院地図やGoogle、street viewで画面表示して、そのハードコピ

ーを載せようとしたら上のように真っ黒になってしまった。一ヵ月前のブログで飛騨

の合掌作りの資料館内部を載せた時には問題なくできた。

やはり・・

気にしはいたが、著作権に触れるのだろうな。私も安易に流用してしまった。出典は

解かるように載せたし、自分の趣味で使うのでこの程度はと許されるとの気持ちがあ

ったことは事実。多くの読者がおられるわけではないが、可能性としてはいっきに世

界中に拡散してしまうのが、このNET社会の怖さ。安易なコピペは堕落だ。下手な文

章、写真でも自分のものを使おう。行きがかり上参考にするにしても、もっとはっき

りと出典を明示しよう。

Googleさん、反省しています。2度とやりませんので。

 

それで今井環濠集落の素晴らしさを文章で書きます。street view ドローン画面で見

ると、見事な区画で整然とした家並みが続く。その通りが素晴らしい。明治以前の背の

低い2階屋が続く。その建屋には相応しくないような当時はなかった近代の店が収まっ

ていて、それはそれでよく調和している。そして司馬氏が書いておられるように、清々

しい通りが雰囲気を盛り上げる。

過去幾つかの古い町(川越や高山あるいは大内宿のような)は自分の足で現地を見た。

全国各地にいろいろあるが、ここは別格だ。こんな利用の仕方をGoogleは提供してくれ

ている。しかしそこまでよ、あなたがやったようなことは違法だし、あなたの人間性が

疑われますよ、と忠告されているようで恥じ入るばかりです。

 

それにしても司馬氏がこの旅行記を出したのはもう40年も前。今のNET社会なぞ空想

でしか考えられない時代だった。氏がこんな時代に蘇ったら、こんな読者がいることに、

どんな感想を述べるだろうか?

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