toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
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565-030703船旅の思い出

2021年07月03日 | 旅行

新潟ー苫小牧間を1日かけて結ぶ新日本海フェリー。秋田港を出て北に向かう船は、

ここ男鹿半島を回り込むように右舷に見ながら北西から北に進路を変え津軽海峡に

向かう。

 

コロナ禍の世相では大手を振って旅に出られない。この4,5日は雨天続きで外に

出られず、もっぱらパソコン相手で日を過ごす。

YouTubeの中にこの航路を丹念に紹介したのがあったのでお終いまで見てしまった。

もう4年前になるが、ちょうどこの季節に私も同じ航路を使って北海道旅行を楽しだ。

梅雨がないという北海道での数日はほんとに楽しめた。中でも海に縁のない内陸育ち

には船旅は物珍しく天候にも恵まれ特に楽しい1日だった。

乗船した船はアザレアという名の2万トンを少し超えたフェリー。新潟港の岸壁に

係留され夜10時の出港を待つ同船。見慣れぬ者には圧倒される巨体。

乗船し一息入れれば、もはや就寝の時間。

翌朝目を覚ませば、秋田港に寄港していた。出港してすぐに朝食の時間。手早く済

ませる。一番楽しみにしていた津軽海峡通過が間もなく始まる。左舷も右舷も見渡

せる場所を見つけ、名高き海峡の景色に期待する。

スマホの地図アプリを開き、船の現在位置を確認する。右は津軽半島の海岸線が

はっきりと続く。進路は北から北東に変わったようだ。間もなく竜飛岬だ。

海岸から10km程しか離れてないが、WiFiは繋がらない。GPS電波は受信できて

いるので現在地は確認できる。

海峡の西の入り口を静かに入ってゆく。石川さゆりの歌とは程遠い湖面のように凪

いだ海。

 

待望の竜飛岬がすぐそこに見えてきた。いよいよ津軽海峡の西端に入ったのだ。

国際海峡であるので、あるいは威風堂々たる護衛艦にでも遭遇するかと期待したが、

すれ違ったのは荷物満載の小型の貨物船。2万トンのフェリーに比べれば儚いほど

に小さい。

 

左遠くに函館山、右にむつ半島の大間崎を見ながら海峡の真ん中を西から東に通過

してゆく。この辺りで有名な大間のマグロが釣りあげられるのか? 前方に荒々し

い赤茶けた孤山が大きく迫ってきた。亀田半島先端の恵山だ。もう海峡の東の出口

は近い。

海岸線の民家まで見ることができた。

7月の強烈な太陽と穏やかな海だが、日差しを避けて甲板には人の影がない。太平

洋に出た。ここからは進路を大きく東から北に変え一路苫小牧東港へ向かう。左に

室蘭の地球岬が見えるかと期待したが、30kmほど離れた航路なので無理だった。

 

このフェリーは陸地近くを通過するので変化があって面白い。小笠原航路や大洗と

苫小牧間の航路また東京、志布志間のフェリーなどはどこを見ても海ばかりらしい。

また昼間に瀬戸内海を東西に走るフェリーがあれば是非乗りたいが、調べた限りで

は夜間に通過するダイヤしかないので興味半減。高額なクルージングには手が出ない。

 

 

 

 

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