toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

672-060623千年前の用水路の堀跡

2024年06月23日 | 花・樹木

       赤堀の菖蒲園の北端、ここから南に数百mの堀跡に花が咲く。

 

赤城山の南の山麓、といっても山が迫っているわけでもない。日本一とも言われている広大なスロープが関東平

野に飲み込まれる辺りに1000年も昔に掘られた女堀といわれる用水路跡が当時の面影を宿してほんの一部残

っている。その時代には利根川の本流だった今は広瀬川と呼ばれる川から水を引こうと掘られたもの。発掘調査

によると全長10kmにも及ぶ手堀の水路はいくつかの谷をうまく交わしながら伸びていたようだ。しかし予定

通りに水は流れなかったらしい。少々の水では砂礫質の土壌に吸い込まれてしまい水路としては役に立たなかっ

た。そして千年の歴史の中に埋もれてしまった。

 

その場所は伊勢崎市北部の平成の大合併以前は赤堀町と言われた地区にある。そこに赤堀の菖蒲園として有名な

ショウブの群落が大切に管理されている。盛期は過ぎていたが毎年の恒例なので見に出かけた。半分の花はしお

れていたが、それなりに楽しめた。周辺は工場やら倉庫が立ち並び、その風景からは想像できないが、菖蒲園の

中に入ると。昔人が手掘りで掘った土が両側の土塁として残り、樹々が成長してショウブには最適な環境が残さ

れている。

赤城山南面には何本かの小河川があるが、大雨でも降らない限り普段は少量の水しか流れていない。ここから田

を潤すほどの水は得られまい。田畑を維持するには利根川からの取水に頼るしかない。現代はずっと上流の渋川

付近から取水した群馬用水が赤城と榛名両山麓の田畑の灌漑に使用されている。利根川なしでは関東平野の生活

は維持できないのは昔も今も変わらない。

 

今回の2枚は新しく手にしたカメラで撮った写真です。ところが思わぬところで手間取ってしまった。

一回のお出かけでは精々数十枚撮影するだけだから最高の画素数でよかろうと設定をして撮影開始した。いつも

通りの手順で載せる写真をアップロードしようとしたら拒否されてしまった。設定どおりすると一枚で700万

バイト程となる。今までは200万バイトほどだった。Gooブログでサイズオーバーで拒否されてしまったのだ。

サイズを落としてアップロードOKとなった。

 

4Kだ8Kだと言って高画質画面のテレビが競っている。我が家のテレビはまだ4Kではない。老化による視力の

低下があるので画質はこれで充分と思っている。うかつに4Kにするとビデオの記録容量が1/4になっ

てしまうことになる。改めて高画質という魅力的な言葉の真実を思い知らされた。

 

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