富岡市藤木という集落を外れた里山の斜面に素晴らしいフジが満開を迎えた。ここの存在を知ったのは
かれこれ20年前になるだろうか。当時元気だった今の園主の父親が愛想よく迎えてくれた。その後毎
年訪れるのがこの時期の恒例になっていた。
コロナ禍でこの3年間は閉園していたようだが、今年は見事なフジを見させてくれた。斜面の高さは30
mほどで、長さは100mはあろうか? 手を入れてなけらば何の変哲もない平凡なスギか雑木に覆われ
た里山の斜面に化してしまう。
3代前の方が山に自生するフジを接ぎ木しながら樹を増やしてきたという。フジの性質上基幹部分は複数
の幹が絡みあって遠目には一本の幹に見える。直径30cm 程ある複数の幹から延びる枝が見事な藤棚
を形作っている。
入場料500円は高いなとは感じるが、見事に垂れ下がったフジの花の下を歩けばその価格に納得する。自治
体等からの補助もなくこれだけのフジ園を維持するにはこの料金でもギリギリだろうなと思う。
足利フラワーパークのフジや藤岡市のフジの丘公園のフジはそれぞれ見応えのある立派の花の公園だ。ここ
藤木のフジは個人の趣味が高じてここまでに育ててきたもの。維持管理には個人では限界があるでしょう。
現役の家族が年を取り、後を継ぐ世代が興味がなければ今後10年もしたら自然に吸収されてしまう。
残念だなと思う反面これが輪廻というものかとも思ったりする。
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