toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

294-280910焼けた仏像の迫力がすごい

2016年09月10日 | 小説・映画・など

 夏の名残  9.09午後5時

 

かかりつけの近所の先生に診察をうける。といっても年齢相応の高

圧と不眠症の薬をもらうだけ。型通りの診察の結果は特に問題なしと

のご高診。

待合室で待つ間に週刊新潮のページをめくる。スマップの解散劇を

り上げたり、小池新都知事の話題などなど、最後に近いページの写真

に引き付けられる。 ↓ がそのページ。

 

引き付けられたのは事実だが、最初はなんだかよくわからなかった。

右ページの解説を読んでこれはすごいと思い、スマホで撮影した。

京都の東寺にある仏像の一つであり、暖をとるための火の不始末で

お堂が燃え中の多くの仏像は焼滅した昭和5年のことのようだ)

が、この木像は黒焦げになるも表面が炭化したでけで済んだ。戦後

合成樹脂を注入して境内の食堂(じきどう)に現在まで保存して

るという。

なんという力強さか・・

上野氏の説明によれば、この焼損仏は焼ける以前は国宝だったよう

だ。ここまで焼けこげながらも1000年の時を経た荘厳さが失わ

れていない。むしろその印象が焼けたことにより強まったとも思え

る。名も伝わっていない製作者もよもやこんな姿に変わってまで

人々に訴えるとは思っていなかっただろう。

 

今週は天候に恵まれずに外出の機会はぐっと減った。代わりに落ち

着いて本を読める。もしこの楽しみを持ち合わせていなかったら、

なんの刺激もない、つまらない毎日を送らなけらばならなかったと

本に感謝する。

赤城毅著「八月の残光」を読む。不可侵条約を一方的に破棄して満

州に攻め入ったソ連軍。その補給路を断つべく飛び立つ3機の戦闘

爆撃機「流星」。任務はハバロフスク郊外のアムル川にかかるシ

ベリア鉄道の鉄橋の魚雷による爆破。よくある戦争美談とも言えな

くはないが、本の表紙の「流星」の機影が素晴らい。こんなスマ

ートな機体(ガルウィングという)を当時の日本は作っていたのだ。

多くの無念の戦没者には甚だ不謹慎な物言いだが嬉しくなる。

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