toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

620-041126植物のしたたかさ

2022年11月26日 | 花・樹木

20年ほど前に採取した勤務先の病院のケヤキの種。コメ粒ほどの大きさだったが、ケヤキ盆栽に

仕立てようと鉢に植えた。それなりに丹精込めて育ていわゆるほうき仕立てという形にまで育て

た3年前の5月の樹形がこれ。

それらしい格好になったと喜んでいたら、その後樹勢が衰えてきたり虫害で寂しい恰好になって

しまった。この春、思い切って改造しようと、枝を極限まで詰めてしまった。

 

今年4月初めの改造直後の姿。これだけ切ってしまったのでどうかなと注視していた。春の陽気は

植物にとってはまさに成長の季節。杞憂だった。

 

辛抱つよくひと月待った。可愛い赤い新芽が顔を見せる。

5月の強い日差しの中で、あちこちから芽が吹きだす。

梅雨を過ぎて真夏の暑さの中で元気よく育つ。あの弱ってしまった樹のどこにこんなエネルギーが

あったのかと不思議に思うほどの枝が伸び葉が茂った。

 

そして今

秋も終わりになり、葉が殆ど落ちてこの夏に育った枝のみになった。太り過ぎた枝やら徒長した枝を

整理してこんな姿になりました。この状態で冬を越し来春この枝のあちこちから新芽が噴き出す。

こういう荒療治をしないで素直に繊細な枝を作り上げ、茂って良し、葉を落とした姿良しがケヤキを

含め雑木盆栽の常識。基枝と今年育った新しい枝とが調和していないが、何年かすれば不自然だは無

くなるだろう。(そこまで元気で手入れが出来ればだが・・)

 

年よりくさいと家族に言われながらも続いてきた盆栽趣味。松やサツキなど数本が手元に残った。そ

の中でこのケヤキ盆栽は我が残りの生涯のかけがえのない友となるようだ。

 

 

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