その会の帰りに珍しい花びらと私は思ったアジサイ。
我が家の庭もアジサイの花が咲き誇っている。関東ローム層が平野の大半を覆う関東平野の一角に位置する我
が街は酸性土壌のせいかアジサイは青色の花が圧倒的に多い。赤い花であることと花びら(正確には花ではな
いという)が珍しい形をしているので一枚パチリ。
65歳ころから同世代の自転車好きが自然発生的に集まりサイクリングを楽しんでいた。故人を含めて6人が
真夏と厳冬期を除いて毎週水曜日の朝和田橋のたもとに集まり、秋間梅林往復のコース(往復でほぼマラソン
の距離)を走ることを長い事習慣にしてきた。同じ仲間と同じコースを飽きもせず走っていると、自分の体調
の良し悪しを判断するいい目安になっていた。
呼びかけ人だったS氏が10年ほど前に病で倒れ他界されたがその後は安定した状態が続いていた。残念なが
ら先月一番若手(といっても80歳だが)で脚力でも他を圧倒していたK氏が病を得て急逝してしまった。
自転車の他にも絵を描いたり、古文書を解読したりと多彩な才能に恵まれた人だった。あまりに急なことでロ
ス感は辛かった。残りのメンバーは年齢は80なかばを越えたSR氏を筆頭に全員が82歳を超えた。今後この
定例水曜走行会をどうするかをK氏を偲びながら集まる。
残った4人、一般的にはこの年代にしては元気だが、それでも皆持病を抱えている。幸い脚力は残っているが、
腰痛は多かれ少なかれ皆が持つ。その他平衡感覚が少し怪しくなっていたり、視力の低下を嘆いている。
家族に心配をかけないようにするには、今までの筋力の蓄積を少しずつ食い延ばしながら安全に過ごすのが大
切であり、ここらで終了するのが妥当だろうと皆が思っていたようだ。各自が筋力を維持する程度の練習をし、
秋の彼岸の頃、最後の秋間ランを行って有終の美としようとの結論になる。
人生の晩年に得た仲間が減っていくのは辛いが仕方のない事。こんな仲間と過ごすことができている老後の生
活に幸せをしみじみ感じている。
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