コロナ禍で他県への外出が制限されていたりして、4年ほど前のあの見事な天空のポピーを見に行って
なかった。初めての時が近年まれに咲いた見事な花園に魅了されていただけに、本年に期待して現地
へ向かった。
秩父山塊が関東平野と接する辺りの標高600mほどのちょっとした連山の一部が秩父高原牧場とし
て開けている。恐らく牧場の跡地利用だと思うが、ここから奥秩父や武蔵丘陵の眺めが素晴らしい。
この辺りの山、谷、渓谷更にそれに沿って走る道路が非常に似ているので、地図には詳しい私でも今
どこを走っいるのか分からなくなる。カーナビを頼りのドライブだった。現地に到着する。
アレレ! 一部咲いてはいるが前回圧倒された部分は花がないぞ? その貧弱な一群をカメラの角度
と視野を工夫したのが冒頭の一枚。これだけ見れば様になっている。
更に花をアップにして谷を挟んだ向こうの集落を背景に撮ったごまかしの一枚。
圧巻だった高みから見下ろしたポピーの花園はどこにいったのか? 広大な敷地の1割にも満たない
部分に寂しく一群の花が辛うじて咲いている。本来なら左右の遊歩道に囲まれた一帯は咲き誇るポピ
ーで赤く染め上げらているはず。
係の方に聞いてみた。ポピーは秋に耕し肥料を施し、花後に採取した種を蒔くのだそうだ。春先まで
は順調だっが3月に異変が起こった。彼は低温だったのが原因というが、3月の気温そんなに低かっ
た? 更に鹿の食害がひどいのだそうだ。電気柵で囲まれてはいるが、どこからか侵入してくるらし
い。そういえば霧ケ峰名物のニッコウキスゲも往年の見事さには程遠い。これも鹿の食害のせい。
今年は本県でも熊の出没がしきりに報道される北海道や東北地方では人間の被害報道が繰り返えさ
れる。野生動物が我がもの顔で人里に近づいてくる。彼らにすれば天敵は人以外にいない。私も山
中で猪に遭遇したこともある。人との穏やかな共生が出来なくなっている。環境省主管の野生動物
保護の政策も考え方を変えねばならない時代なのか?
気を取り直そう。
この先1年元気で暮らせれば、来年のこの時期に再訪の機会はある。そうであることを期待して帰
途につく。
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