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木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

大工工事?

2013年04月18日 | 木工

  米松平角の120×260×1900  絵画芸術家のアトリエ住宅新築工事にともない27年前に外廊下の柱の間にベンチとして造ったもの。 何回かのリフォームの度に塗り直していましたが雨かかりにもなっていて かなり腐ってきました。 御主人から「見っともないから直して」と依頼を受けました。 作った時は 寿命はせいぜい10年位かなと思いましたが 防腐塗料効果のせいもあって予想より永もちしました。 はずして見ましたら 見かけより内部がかなり傷んでいますので 一部修理でなく全取り替えにします。

 用意しましたのは土台用の栗の芯持材135×135×4000を2本。 半切りにして2本合わせにします。
 しばらくぶりに 135mmを一発で削れる電動カンナをひっぱり出してプレーナー作業です。
 良い天気で気温が高く 陽向の作業で 大汗をかきました。 栗の角材はカチカチに乾いて硬くて非常に重い!!

 

 

 


フォトフレーム

2011年12月15日 | 木工

  旋盤から離れて旋盤以外の木工で一枚板を刳りぬいて作るL版フォトフレームの製作です。乾燥させていた生木丸太の平板割りを乾燥棚から下ろしました。 チェンソーで挽き割ったので反りや捻じれ 不陸があるのを電動カンナで ざっと均して自動カンナで厚みを揃えて手押しカンナで木端を決めて幅を決め長さを切り出します。乾燥した平板を購入した場合は簡単なのですが・・・・・・・・・。

  24mmに削った桜と桑板を 仕上がり寸法の150mm×200mmに カットしました。 今年最後の露天販売イベントが終わって来年に向けての準備に入ります。
 結構 手間が掛かるフォトフレーム。もう作るのやめようかと思っていましたが リクエストをいただきましたこともありますし せっかく乾燥したフォトフレーム用の板がありますので 材料のある分だけでも作ろうか と 取りかかることにしました。

 形にしても作り方にしてもオリジナルなのはとても少ないのですが その少ないオリジナルの内の一つがこのフォトフレームなので大事にしようとも思っています。


手仕事には手道具で

2011年09月02日 | 木工


 最近入手した手道具 左はOFコーポのT-KN-12カービングナイフ。
 今まではT-KN-13を使っていましたが大分磨り減って使い難くなってきましたので後継用に購入しました。
 左から2番目は先月半ばに八ヶ岳自然公園のクラフトフェアーを見に行った時に購入した外丸豆カンナで凹部分の削りに使います。その左は四月中旬に下呂温泉の帰りに舞台峠の道の駅の刃物コーナーで入手したミニ刳り小刀 よく切れます。右の切り出し小刀は6月に東松山市の箭弓(ヤキュウ)神社に寄ったとき境内でテント販売していた金物屋さんで衝動買をした物で凄く高かったけどよく切れます。 ナイフや小刀は他にも持っていますが いずれも役に立っています。

 

  良い電動工具が一通り揃いましたら 良い手道具を一揃い揃えたいです。


漆室の再生 

2011年08月23日 | 木工

 漆室の完成です。内側の補強桟以外は棚板や当木に 奥行きを前後で15cm切り詰めて 出た古材を使っています。 昭和初期の職人さんは竹や木の釘で作っていましたが現代の名工はステンレススクリューネールとタイトボンドをふんだんに使っています。(笑)
 


  H910mm  W600mm  D480mm ケンドン扉 

 漆室として考えていた構造とは少し違いますのでちょっと心配もありますが これで試してみます。
 いままでのダンボール箱よりは使い易いはずなのだと思っていますがどうなるかなーー。

 


古家具のリフォーム

2011年08月18日 | 木工


  漆室(実は座布団箪笥)の解体材の扉の修理です。この扉  最初は大変そうなので廃棄しようと思いましたが 桐の無垢材で金物部分の傷みを除けば幕板も含めて材料はしっかりしているので 駄目元で修理に取り掛かりました。


  取りあえず 幕板と縁をばらしました。 瞬間接着剤で修理した箇所があって壊れないように慎重のばらし作業です。 廃棄しようとした最大の理由がこの瞬間接着剤の修理で この方法は やってはいけない修理です。あとで 手が付けられなくなってしまいます。(私は暇なので手を付けましたが(笑)) 瞬間接着剤は 使い方を間違わなければとても便利で無くてはならないアイテムの一つなのですが・・・・・。
 ばらした後 留めや縁と板の接着部分の隙間に流し込んでいる瞬間接着剤の削り取り除去を時間を掛けてやって 狂っている留め部分を修正してビスケットジョイント加工です。


 ハタガネ10本とクランプ2本で がんじがらめの接着作業。この画面はあらかじめ三方の縁の接着を済ませた後 右上の縁を張り付けているところです。やわらかい桐材なので一本一本のハタガネは強くは締めていません。黒くなっているところは はみ出た接着剤を水濡れブラシで擦り取ったところで乾けば消えます。

 

 


古板接ぎ(フルイタハギ)

2011年08月16日 | 木工



  戴いた漆室の解体材 「漆室にしては 変だなー」と思っていましたら座布団入れを漆室に流用していたのだそうです。まずは底板の接ぎ修理作業です。
  しばらく使っていませんでしたビスケットジョインターとハタガネを引っ張り出してきました。使い慣れているポニークランプでよいのですが あまり強く締めつけることもないので この場合はハタガネの方が似合うんじゃないかと思ったのです。


 一応 あられ組になっていますので これは生かしたいので ずれないように慎重に接ぎます。


上野村のクラフトフェステバル

2009年09月19日 | 木工
 流木を材料に使ったユーモラスな表情の可愛いい子供の恐竜?
 
 群馬県の上野村で開催されているフェステバルに行ってきました。
 森の中に展開する50あまりの展示ブースは殆どが木工のブースです。
 ゆったりしたスペースの各ブースは力作揃いで見ごたえがありました。

 八王子からですと近道をしたせいもあり殆どが山道で峠を5~6ヶ所超えなければならずへアピンカーブは数えきれないほどでした。ここは何処から行っても遠いところです。
 空いている道なのに100Kmをたっぷり3時間はかかりました。
 地元からの参加した木工家のはオーソドックスな作品が多いようでしたが地元外からの参加した木工家のはユニークな作品が多かったようにおもえました。

高橋二郎・美和さん動物の置物。
 http://www.100neko.com/
 松・檜などの枝で作った素敵な可愛い猫や犬たちです。

帰りに森林組合の銘木直売センターに寄ってきましたが全然売る気が無いような対応で 数は多いですが並んでいる銘木(?)も いい値段が付いていて ほとんどが埃をかぶったものばかりで がっかりでした。

押し寿司型枠

2008年11月30日 | 木工
 押し寿司の型木枠を作りました。 
 ターニング作品を時々お買い上げた戴いている知り合いが「友人から こんな物を頼まれたが作っていただけますか?」と押し寿司の型木枠の見本を持ってこられました。
 厚みが3cmと5Ccmの抜き枠です。今では作る職人さんがいなくて店頭では入手出来ないのだそうですが 糸鋸があれば簡単に作れそうです。
 
 電ドルを動力にする糸鋸アタッチメントと1年ほど前に捨てると言うので戴いたとても古い型の糸鋸しか持っていなくて 糸鋸作業も5mmぐらいまでの薄板しかやったことがありませんので 今まででしたら当然にお断りする所でした。
 ところが 一ヶ月程前に友人から「未使用の糸鋸があるが安くするから買っていただけませんか?」と言われて ただ同然に譲っていただいたまま物置に仕舞い放しになっているピカピカの新品糸鋸があるのです。
 試し切りには良いチャンスだと思いましたが 性能ギリギリの5cm厚に心配もありましたので「こんなに厚いのはやったことがありませんので出来るかどうか解りませんが やるだけやって見ます」と一応はお引き受けいたしました。
3cm厚みの方は簡単でしたが5cm厚みの蝶々は思った通り簡単ではありませんでした。
 蝶々の頭と尾の部分の細かい凸部分が見本のように上手く刳り抜けないのです。上側は上手く行ったようになるのですが裏側が全く崩れた形になってしまいます。鋸刃が撓んでしまって真直ぐに切れていません。
 端材で練習をしましたが3回は いずれも失敗でした。
 4回目が成功したわけではありませんでしたが 3回の失敗でもっと沢山練習をする正攻法では時間がかかりそうなので何時ものように なんとか誤魔化す方法を考えました。

  蝶々の押し抜き型と扇と梅花の2連押し抜き型。 
  いずれも右側が見本で左側が今回作った押し抜き型。

 4種類の糸鋸刃を持っていますがそれぞれの使い方を知りません。薄板なら適当にやれば何とかなりますが厚みがある場合は適当では出来ないようです。
 プロ使用の大型機や中型機を購入する気は さらさらありませんが 少しは勉強しなければと思い始めました。
 

ガラス切り

2008年11月17日 | 木工
 フォトスタンド用の板ガラスの切断作業をしました。
 少し旋盤作業をはなれてフォトスタンド(L版用額縁)作りの木工作業をやっています。
透明のプラスチック板で良いかなと思いましたが やっぱりガラスの方が高級感があるのでガラスにすることにしました。
 ガラス切りは しばらくやっていなかったし もともと上手ではないのでお釈迦が沢山出てしまいました。
ガラス屋さんのようにチーッという軽やかな音が出ずにジャリジャリとなってしまいよく切れません。あらぬ方に割れていってしまいます。(^_^;)
   
 あっさり切れるときもありますので道具のせいではなくて腕のせいであるのは確かです。
  20枚切り出すのに悪戦苦闘でスムーズに上手に切れるようになりかけたところで20枚になりました。

 ガラスの切り口で怪我をしないように周囲の面取りをします。
 旋盤バイトのホーニング用のカード型ダイヤモンドヤスリの荒目の方がちょうどよいようです。

接着剤の使用期限

2008年09月21日 | 木工
 常用しています接着剤に使用期限があって古くなると接着能力がなくなるという 親切なメールをいただきましたので簡単なテストをして見ました。
  古いタイトボンドⅡで接着した切れ端をバケツにまる2日間 漬けてから 無理やり剥がして見ましたが充分よく接着していて問題はありませんでした。
 以前にもテストはやってみたことがあり今回は3度目になります。

 最近 象嵌や寄木に手を出していますが接着材が駄目ですとお話になりません。
 海外のセグメントのサイトを見ますと花瓶や壷などの水を入れるものが割合多く作られているようですが 当面は水漬けにするような使い方をする物は作らないつもりです。
 それでも耐水性のある接着剤に越したことはありません。
 
 寄木を始める前に耐水性が高い(値段も高い)と言われていますタイトボンドⅢの購入をしたのですが確実に4年以上前(たぶん6年ほど前)に購入したタイトボンドⅡもまだ少し容器の底の方に残っていましたので新しいタイトボンドⅢと共に接着力と耐水性を試してみました。
 接着して1日経ったところで熱湯に10分ほど漬けて火を止めて そのまま6時間ほど漬けっ放しにしてから乾かして無理に剥がして見ました。
 このテストに限っての結果は新しいⅢも古いⅡも両方とも接着力も耐水性も完璧でした。で 今回は2日間 水に漬けて試してみました。別の切れ端で1週間ぐらい漬けておくとどうなるかの試験も進行中です。

 新しいⅢは32オンス(1L弱)ですので寄木に嵌まると直ぐなくなりそうですので1ガロン(4L弱)を追加注文をしてしまいました。
 たぶん少量入りを注文された方がその理由として話題になったのでしょう。
 確かにあまり使わないのに沢山購入するのは割安になったとしても使い残しが古くなって無駄になってしまう場合もあり かえって高くついてしまうこともあります。
 古くなった物は無理に使わない方が安全ではあります。

 この種の接着材は使い易いのですがエポキシほど永くもつことはなさそうなので こだわるのなら使い難いけどエポキシ系を使うのが良いのかもしれません。

椅子の修理

2008年05月10日 | 木工
 5年ほど前に作った枝材で軸部分を作った椅子。
 胴付きをつけて抜きホゾ楔打ちで絶対にホゾが緩まないようにしたので 通常の使い方であれば充分な強度があるはずでしたが予想もしないような使い方をしたらしく あっけなく背もたれの付け根が折れてしまいました。
 オーナーが「普通の使い方なら壊れることはないのだけれど‥‥」と言っていました。 
 引き取ってきて早速に修理をしました。こういう作業は先に延ばすと面倒になりほったらかしになってしまうことが、ままあるからです。(^_^;)


   背もたれが3センチほど短くなりましたが安定は増したようです。ホゾ部分をぎりぎり太くしましたので 今度は簡単には折れないでしょうが、ぜひとも普通に使ってくださるよう願うばかりです。
この枝木の椅子はセミラスティックシリーズとして15脚作りましたが行く先は全部分かっていて行方不明はありません。
 一脚だけ心配なのがありますが故障したと言われたのはこれが初めてです。他の物もどうなっているかもう一度点検してみようと思っています。
 
 

形状記憶サンディングファイル

2008年01月25日 | 木工
 平塚のYさん から戴いた記憶形状サンディングファイルを早速に使ってみました。
 丁度 粗仕上げしておいて最後のサンディング仕上げをしようとしていたマグカップにグッドタイミングだったのです。
 サンディングする形の部分に押し付けてネジを締めるとその形状が維持されて形状通りにペーパー掛けが出きる優れものです。
 丸棒の様な断面が同じの棒状のものに向いています。
 使える部分はかなり制限されますので どんなものにでもというわけには いきませんが筒状の物の外周に最適です。
 手作業でシコシコする場合は特に時間が早くて能率が上るわけではありません。
  マジック曲面用ファイルでこする時、気をつけないと夏目部分が多く削れて冬目部分が出っ張ってしまうことがありますが、これを軽減することが出来ます。



 ネジを緩めると平らになります。変形範囲は少ないですが凸にも凹にもなります。

 9cm×10cmのマジック止メサンドペーパーが120# 180# 220#がそれぞれ2枚ずつ6枚付いてきます。
 この付いているドイツ製サンドペーパーはとても良いもので切れがよく長持ちもします。
ペーパーの真ん中の1/3部分しか使わないので とっても勿体無い気がするのは 持って生まれた貧乏性だからでしょうか。(笑)
 

杓文字

2007年12月30日 | 木工
 2ヶ月程前に杓文字のリクエストを受けた。
 「白いプラスチックのイボイボのついたご飯粒の付きにくい杓文字が使いやすくて良いと思いますし 木製のがよければ100円ショップで売っていますよ」となるべくお断りしようとしたが「プラスチックは嫌いだし100円ショップのは気に入らない。急がないのでぜひ御願いいたします」
 そこまで言われたら作らないわけにはいかない。
 紐引き独楽を作ろうと乾燥しておいた8cm角のチシャの木を三つ割にして2ヶ月間経った。「まだ出来ませんか?いやいや急ぎません」とやんわり催促もされたので 取り掛かった。



  
 バンドソーとベルトサンダーで大体の形を作って後は手作業のサンドペーパー掛け仕上げ。
 旋盤でお椀やお皿を挽くように簡単には出来ないと思い つい おっくうになってしまうが、始めてしまえば簡単ではある。 それでも1日がかり。
 次回はテンプレートを作らなくてよいので もっと早く作れるが こんな注文はもう2度とないだろう。

 曲線切り専用にしているデルタのバンドソーの6mmブレードは 10年近く使っているので良く切れないからか焦げ目が付いてしまう。そろそろ ブレードの交換をしないとならない。(^_^;)