なつかしい、親しみがもてる、そんな人との出会いを持てるということは、人生の宝だろう。それこそ、生きがいとなる人間関係である。そのためには、自分自身が相手の人にとって、どんな人間であるかが問われることとなる。
相手に条件を求めながら、自分については、自己本位でいいわけはない。だからといって、周囲にあわせて、その顔色をうかがうようにして、生きていくとするなら、それでは、なんの魅力もない無気力人間である。自分自身も面白くない。
どこに情熱の源泉があり、何をして生きていくのか、そこに自ら確たるものを、人生に対して準備できなければ、と意気込みたいところであるが、それは、簡単ではない。生涯かけて探すことになるのだろうか。
しかし、しっかり考えればそれは、不可能ではないように思う。やることをキチンとやり、前向きに努力していくならば、簡単ではないかもしれないが、けっこういい線いくのではないだろうか。
人と人との関係において、こうしたひたむきさが、親しさの根源になるのではないだろうか。