日常生活において、意識的に、あらゆる方面に関心をはらって生きていくことは、不可能である。だが、ある分野のみで満足というわけにはいかない。
せっかく眼前に森羅万象が展開していて、その気になれば、面白いことがあるのに、スルーするのは、勿体無いことである。
そうしながら、関心の対象をなるべく狭めないようにして、その一助として、放送大学など、永年つきあってきた。沢山の科目をうけてきたのだが、何をどうものにしてきたのか、確たる信念ができたわけではないし、格別力がついたようにも思えないけれど、それでも、各分野の卒業要件をクリヤーすることを、当面の目標として、コツコツやってきた成果はあるように思う。
それは、すぐに、慢心しそうになるつまらん人間性を、かなりコントロールしてくれたし、さまざまな威嚇にたいして、動ずることのない効果を与えてくれた。
根源的なところで、自分を支えてくれる人智のありがたさを味わっている。この調子で、行きつ戻りつしながら、進んでいくつもりである。