いくら悔しがっても、とどかない。そんな思いにとらわれる。打てば響くようには、世の中反応しないし、有利な奴はいつまでも有利で、一旦不利になれば、これを覆すことは、不可能と思われるほどである。
だが、少しずつではあるけれども、世の中、進歩し続けているとみたい。それは、支配層の思惑通りに進行している可能性が強いのだが、それとは、わからないように、条件整備がされ、仕組みの糸が張り巡らされ、飛び出た虫はとらえられ駆除される。
刹那的な娯楽を支給され、みずからに枠をはめこんで、生きていく。周辺のうごきのなかで、本質が露になって、ときおり、耐え難い、侮蔑を受けながらも、やりすごし、とりあわず、無視して、だましだまし生きていく。
あちこち教祖がいて、支配機構の番人となり、きらびやかな装飾品で目くらましを実行する。みごとにはまる善男善女。各界各層にはりめぐらされた常識が、いつ化けの皮をはがされることになるのだろうか。