朝刊に、世論調査の記事がでている。憲法改悪、集団的自衛権に反対する人が、63%などと出ている。圧倒的な数字とみるか、辛うじてとみるか、ともかくも、国民の意見が真っ当であることに、ホッとする。
この数字が逆転したとすると、これは、たいへんなことである。安部政権の中枢部は、この国民の意見をどうみているのだろうか。
自民党のなかには、憲法改悪に反対し、集団的自衛権についても安部政権とは異なる意見を持つ人もいる。先の戦争についての、認識が薄れるなかで、これらの人々が、明確な態度を示していることは、大事である。
保守層が、ひっくるめて金儲け主義に走っているとは思えないが、全体として、貧富の差の拡大を当然とする法律改正が続き、今後の社会構造を真剣に考える勢力が退潮気味なのは、残念なことである。
人口減少社会を迎えて、新しい政策、国家構造を考えなくてはならないところ、従来の成長政策のみを追いかける浅薄さには、本当に心配である。