現象の現れ方は、隅々まで及んでいるのだろうか。なにか異常事態がおこると、次々とその影響が広がり、かつてなかったような現象が起こる。
それは、ありとあらゆるものが、相互に関連しているから、影響の大小はあっても、それは、必ず伝播していく。となると、福島の原発事故の影響というのは、どこまで広がるのか、正確な把握が必要だし、中国の公害などもその対象である。
ヨーロッパは、その意味でも、人類歴史において、近現代においての先進部分だから、これらに対応する感覚は、正しいようにみえる。
それでも、人類の模範とまでは言えない。利己主義的であり、将来方向を示すような、価値観を有しているとは思えない。
どのような道筋をたどって、人類の歴史が進んでいくのかは、誰にも解らないことだろうが、展望としてもたないことには、方向性は出せない。
宗教のちからが、全体として、今まで大きすぎて、さまざまな迷信、正確でない認識の温床になってきた。科学技術の進歩がこれを、打ち負かしてきたのだが、まだまだ充分ではない。
この進歩の具合、さらには、総合的なバランスのとれた価値観を持ちうるかどうかが、人類の歴史を決めていくのだろう。