権力者が、世論を気にしなくなったとしたら、これは、正常だろう。あるべき方向は、自らが決めることであって、国民の意見などに頓着してはおれない。
万人の満足するような政策は不可能であるから、最後は自己判断に依るほかない。ただ、気にしている風は必要だ。
権力者は、人にどう見られているかなどは、全然気にしていない、というのが、実態であり、本音だろう。
原発事故以来、あとの対策は、杜撰そのものである。金は随分投入されているが、本気で取り組まれているとは思えない。次々と、問題が起こっている。昨日流れたニュースの、クレーンが折れたシーンは、象徴的である。
オリンピックどころではない。もっと、足元をみて、きちんとしなければ、後世の人々に笑われる。東京都知事が、オリンピック招致に熱心なのは、どこか痛々しい。ポケットに手をいれて、ポーズを決めているつもりだろうが、今時、誰がそれをみてカッコイイと思うだろうか。
やるべきことをやる。日本は、原点から出発しなければならない。世界は、今の日本を信用できないのではないか。