東日本大震災が起きて以来、人生観に大きな変化が生じた。どうにも、説明しようがない。地震、津波、そこには、合理的な理屈はつけられない。前世の報い・・・などとは当然言えない。神や仏の、理屈もない。そこには、自然の法則があっただけのことである。
みんなは、それを知っている。そういう自然のなかで生きているのである。そういう条件の中で、生きていくほかないのである。
ところで、日本人の個人の金融資産は、1400兆円あるという。その1%を寄付してくれたら、14兆円になる。テレビで、銀行出身の復興委員のメンバーが言っていた。
生きているこの世で、ある種の奇跡があるとしたら、今のこの時期、ドーンと寄付があって、お金のことでは、なんの問題もなかったというようにはできないだろうかと思う。
ソフトバンクの孫社長は、100億円の寄付とさらに、今後の役員報酬をすべて寄付に当てると言った。彼こそ、偉い。みんな、彼に続くべきである。他にも、多くの寄付が寄せられている。石川遼君は、ゴルフで得る賞金のすべてを寄付することにして、意欲的にゴルフに取り組んでいる。さらに有名選手、アスリートが寄付をしている。
それでも、総計額を見ると、充分ではない。富裕層が案外していないのではないか。高級官僚、元官僚、蓄財して何になるというのか、あの世があるかどうかは、誰にも解らない。それでも、もしあったとしたら、この時期、どういう行動をとったのか、小生が閻魔大王ならば、必ず審査対象にする。
総計で、びっくりするような寄付が集まらなければ、人間社会は、早晩アワレな結末を迎えるしかないだろう。また、それが、ふさわしいと言わねばならない。