時代の流れも、推理小説のような側面がある。思惑がはたらき、人間関係のなかに、力学がはたらく。一対一と、数人間の場合、多数間の人間関係、さまざまな現象が起きる。
相対して、一対一なら、うまくいく関係も、誰か一人とか、数人が入ると、そのバランスがくずれ、新しい関係が生まれたりする。そして、そこへ、相性だとか、利害関係とか、もはいる。
そのなかで、権力構造が生まれて、法律の世界に反映されたり、その運用が時代の流れのなかで、実行される。そして、そこには、表面だけではない、ウラ社会の存在もある。
莫大な資産、表面には見えない、実行部隊もあるだろう。
建設会社が、それも、かなり大きな会社が、裏金を作って、政治家に献金する。片方は、逃れられない証拠のもとに、金を渡したことを詳細に自白した。が、政治家側は、一切受取っていないと言う。
問題の真相は、限られる。しかし、密室の話である。どのような結論になるのだろうか。時代によれば、あるいは、条件によれば、裁判官が、自分の心証通りに、判決しない場合もある。
そして、正義が必ず勝つともいえない現実が生まれる。だからといって、うまくやってそれがナンナンだ。まさに、自己満足の世界。自分を騙すこともする。自分を騙して、思い込むのもいる。
本人は、「確信」をもっているから、それで騙される人も出てくる。それで、世の中、グチャグチャになってくる。本気のようにみえて、実は、錯覚の集まりがある。