予測し難い事故であったといっても、現実にこうなってしまうと、認識の甘さが事故を招いたことは明らかで、どんな言い訳もできない。
菅総理は、浜岡原発について、原子炉の運転停止を要請した。立地の条件が悪く、対策が充分ではないとして、要請に踏み切ったものである。
まさに、英断だろう。地震は、確実にやってくる。対策が充分ではない以上、停めるのは、いわば当然である。自然と人間の関わりについて、今度の事故は、多くの教訓を齎した。
また、そのなかで、人がどういう振る舞いをするのか。いろんな反応があった。
懸命に対処する菅首相に対して、倒閣運動を起こすとんでもないセンスの民主党小沢グループ、政権奪取しか頭にない自民党、同調する公明、みんなの党。
公明党は、創価学会員からの声で、その動きが見える。かれらは、どんな評価を菅さんにしているのか、最近は「支えるべきだ」ということになっているらしい。その理由は、「彼は無能だ。しかし、国難のときだから、支えるしかない」という。
エラそうな、言い方である。どこまで自分達が有能だというのか。評価もきちんとできず、菅首相を無能呼ばわりをする。誰の目にも、彼が、相当有能で、しかも、誠心誠意頑張っていることは、明らかである。浜岡原発の運転停止など、無能ではとても言い出せない。
こういう菅総理を無能呼ばわりする態度そのものが、公明党の問題である。彼らには、池田さんこそ有能で、その他は皆、ダメということだろう。竹入、矢野、歴代委員長が、その後たどった道は、それを示している。