ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『デイアンドナイト』

2018-12-23 10:10:09 | 新作映画
山田孝之が製作、共同脚本を担当した『デイアンドナイト』が見応えがあった。

●脚本完成に至るまでの新たな試み。
脚本を作り上げるにあたって、
山田孝之は主演の阿部進之介以外のすべてのセリフの読み合わせをして、
息継ぎしにくいところなど細かく修正していったという。

●タイトルの意味と内包するテーマ。
『デイアンドナイト』、昼と夜。
これは善と悪のメタファ以前に、裏での違法行為が表の善行を営むために意味を持つという、実に興味深い設定。
一方でこの映画は、正義の行為が他方では人の人生を壊すという、皮肉な捩れもあぶり出す。
さらには家族を殺された者の復讐の是非など、テーマは多岐にわたる。

●『七つの会議』と通底。
『デイアンドナイト』。
話の発端は車の部品の欠陥告発。
リコール隠しを描いた『七つの会議』のような派手なエンタメ性はないものの、あわせて観ると、より心に響くものが…。

●地域開発映画プロジェクト。
『デイアンドナイト』。
映画製作上、もう一つなるほどと思ったことがある。
それは「地域開発映画プロジェクト」。
これは例えば、少子化に悩む小学校の統合、伝統工芸の後継者不足、名産品が売れないなど、
悩める地方都市の宣伝を映画が担うというもの。本作のロケ地、秋田県鹿角市もその流れ。
ふと思った。
もしこれが東京国際映画祭のコンペに出ていたら…と。
この映画は、描きたいものが明確。
しかもオリジナリティもある。
アートかどうかは人によって受け止め方が違う誰うけど、
商業性は結果としてのご褒美という、
審査委員長ブリランテ・メンドーサ監督の考えに近いと思う。




パンセとカノン。昼は…。言うまでもないか。^^;

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