ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ドライヴ』

2011-11-26 23:37:37 | 新作映画
(原題:Drive)



「たまに使う言葉を使わせてもらうけど、
これはほんとうの“拾いもの”。
いまのアメリカ映画にこんなアクションが作れるとは…!?
途中で、もしかしてこれオリジナルは韓国映画?なんて考えが
頭をよぎったほど…」

----それはまた過激な言い方だニャあ。
これって、確かカンヌ国際映画祭で監督賞を取った作品でしょ?
「いやあ。
恥ずかしながら
ぼくは観終わるまでその事実を知らなかったんだ。
ただ、いま人気のライアン・ゴズリング主演の映画だとしか…。
しかも、このライアン・ゴズリングってのが、
これまで“やさ男”のイメージしかないものだから、
たいした期待もせずに…(汗)。
ところがふたを開けてみると、
まあ、彼がハンフリー・ボガート並にストイックでダンディ。
と言っても分からないと思うから少し説明すると、
この映画での彼は、
整備工場で働きながら
そのドライヴ・テクを飼われて映画のスタントマンもバイトでやっているという設定。
しかし、そんな彼にはもう一つの顔がある。
実は裏社会との繋がりを持ち、
強盗を車で逃がす仕事を請け負っているんだね。
そこにはちょっとしたルールがあって、
まずその強盗自体に、彼は加わらない、
5分以上は待たない…など。
そんな彼がアパートの隣室に暮らす子持ちの女性アイリーンとエレベーターで出会い、
恋に落ちる。
このアイリーンを演じているのが、なんとキャリー・マリガン

----へぇ~っ。あの、あどけない顔で、
夫ばかりか子どもまでいる役ニャの?
「そう、ちょっとビックリ。
さて、彼女の夫スタンダード(オスカー・アイザック)はいまムショ暮らし。
普通だったら、ここでふたりの関係性が発展して
物語は、それを軸に展開しそうなものだけど、
まったくそうはならない。
それどころか、このドライバーは、
スタンダードの窮地を救うべく立ちまわるんだ」

----ニャにをするの?
「う~ん。そこを言うと、
物語の軸を話してしまうことになるからなあ。
ということで見どころの方に…。
この映画、最初の強盗と逃走においては、
派手なカーアクションは皆無。
このドライバーが、いかに巧く
現場から消えるかを見せる」

----ニャるほど。
派手な立ち回りを演じると、
目を付けられちゃうものね。
でも、そんな静かなままじゃ
いまの映画ファンは退屈しちゃうよ。
「うん。
そこで、この監督
ニコラス・ウインディング・レフン
スタイリッシュな映像と
サム・ペキンパーばりの過激なバイオレンスによって
映画にさらなる見どころを付加していく。
スタイリッシュと言っても、
何もカメラワークが凝っているとか、
そういうことじゃない。
時制がどちらにあるのか分からない
不思議な語り口を映画の中で見せていくんだ」

----う~ん。意味分からないニャあ。
「じゃあ、簡単に説明を。
この映画、カットバックが多用されているんだけど、
主となっているのがどちらの方なのか、
ちょっと見には分からないんだ。
時制的に後の方が現在となると、
前のシーンは回想になるし、
逆に前の方が現在だったら、
後のシーンは主人公の願望、あるいは予測となる。
これを、
それみよがしにやらないところが
またカッコいいんだ。
あるいは、ドライバー、アイリーンと
彼を狙う殺し屋が乗り合わせた緊迫のシーンで
なぜかライティングが明るく、
しかもスローモーションとなって
ふたりの初めてのキスが行われる。
あっ、これは話しすぎたかな…。
と、まあ、見どころは本当に豊富」

----へぇ~っ。
フォーンも観たくなってきたニャあ。
いつ公開ニャの?
「実はこれも、後で知ったことだけど、
来年の3月31日。
その頃には、スゴい話題になっている気がするなあ」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「残酷なシーンも多いらしいのニャ」小首ニャ


※あれは、ちょっとやりすぎだ度

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