(原題:Drive)

「たまに使う言葉を使わせてもらうけど、
これはほんとうの“拾いもの”。
いまのアメリカ映画にこんなアクションが作れるとは…!?
途中で、もしかしてこれオリジナルは韓国映画?なんて考えが
頭をよぎったほど…」
----それはまた過激な言い方だニャあ。
これって、確かカンヌ国際映画祭で監督賞を取った作品でしょ?
「いやあ。
恥ずかしながら
ぼくは観終わるまでその事実を知らなかったんだ。
ただ、いま人気のライアン・ゴズリング主演の映画だとしか…。
しかも、このライアン・ゴズリングってのが、
これまで“やさ男”のイメージしかないものだから、
たいした期待もせずに…(汗)。
ところがふたを開けてみると、
まあ、彼がハンフリー・ボガート並にストイックでダンディ。
と言っても分からないと思うから少し説明すると、
この映画での彼は、
整備工場で働きながら
そのドライヴ・テクを飼われて映画のスタントマンもバイトでやっているという設定。
しかし、そんな彼にはもう一つの顔がある。
実は裏社会との繋がりを持ち、
強盗を車で逃がす仕事を請け負っているんだね。
そこにはちょっとしたルールがあって、
まずその強盗自体に、彼は加わらない、
5分以上は待たない…など。
そんな彼がアパートの隣室に暮らす子持ちの女性アイリーンとエレベーターで出会い、
恋に落ちる。
このアイリーンを演じているのが、なんとキャリー・マリガン」
----へぇ~っ。あの、あどけない顔で、
夫ばかりか子どもまでいる役ニャの?
「そう、ちょっとビックリ。
さて、彼女の夫スタンダード(オスカー・アイザック)はいまムショ暮らし。
普通だったら、ここでふたりの関係性が発展して
物語は、それを軸に展開しそうなものだけど、
まったくそうはならない。
それどころか、このドライバーは、
スタンダードの窮地を救うべく立ちまわるんだ」
----ニャにをするの?
「う~ん。そこを言うと、
物語の軸を話してしまうことになるからなあ。
ということで見どころの方に…。
この映画、最初の強盗と逃走においては、
派手なカーアクションは皆無。
このドライバーが、いかに巧く
現場から消えるかを見せる」
----ニャるほど。
派手な立ち回りを演じると、
目を付けられちゃうものね。
でも、そんな静かなままじゃ
いまの映画ファンは退屈しちゃうよ。
「うん。
そこで、この監督
ニコラス・ウインディング・レフンは
スタイリッシュな映像と
サム・ペキンパーばりの過激なバイオレンスによって
映画にさらなる見どころを付加していく。
スタイリッシュと言っても、
何もカメラワークが凝っているとか、
そういうことじゃない。
時制がどちらにあるのか分からない
不思議な語り口を映画の中で見せていくんだ」
----う~ん。意味分からないニャあ。
「じゃあ、簡単に説明を。
この映画、カットバックが多用されているんだけど、
主となっているのがどちらの方なのか、
ちょっと見には分からないんだ。
時制的に後の方が現在となると、
前のシーンは回想になるし、
逆に前の方が現在だったら、
後のシーンは主人公の願望、あるいは予測となる。
これを、
それみよがしにやらないところが
またカッコいいんだ。
あるいは、ドライバー、アイリーンと
彼を狙う殺し屋が乗り合わせた緊迫のシーンで
なぜかライティングが明るく、
しかもスローモーションとなって
ふたりの初めてのキスが行われる。
あっ、これは話しすぎたかな…。
と、まあ、見どころは本当に豊富」
----へぇ~っ。
フォーンも観たくなってきたニャあ。
いつ公開ニャの?
「実はこれも、後で知ったことだけど、
来年の3月31日。
その頃には、スゴい話題になっている気がするなあ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「残酷なシーンも多いらしいのニャ」
※あれは、ちょっとやりすぎだ度


こちらのお花屋さんもよろしく。
こちらは噂のtwitter。

「ラムの大通り」のツイッター

人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)

※画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

「たまに使う言葉を使わせてもらうけど、
これはほんとうの“拾いもの”。
いまのアメリカ映画にこんなアクションが作れるとは…!?
途中で、もしかしてこれオリジナルは韓国映画?なんて考えが
頭をよぎったほど…」
----それはまた過激な言い方だニャあ。
これって、確かカンヌ国際映画祭で監督賞を取った作品でしょ?
「いやあ。
恥ずかしながら
ぼくは観終わるまでその事実を知らなかったんだ。
ただ、いま人気のライアン・ゴズリング主演の映画だとしか…。
しかも、このライアン・ゴズリングってのが、
これまで“やさ男”のイメージしかないものだから、
たいした期待もせずに…(汗)。
ところがふたを開けてみると、
まあ、彼がハンフリー・ボガート並にストイックでダンディ。
と言っても分からないと思うから少し説明すると、
この映画での彼は、
整備工場で働きながら
そのドライヴ・テクを飼われて映画のスタントマンもバイトでやっているという設定。
しかし、そんな彼にはもう一つの顔がある。
実は裏社会との繋がりを持ち、
強盗を車で逃がす仕事を請け負っているんだね。
そこにはちょっとしたルールがあって、
まずその強盗自体に、彼は加わらない、
5分以上は待たない…など。
そんな彼がアパートの隣室に暮らす子持ちの女性アイリーンとエレベーターで出会い、
恋に落ちる。
このアイリーンを演じているのが、なんとキャリー・マリガン」
----へぇ~っ。あの、あどけない顔で、
夫ばかりか子どもまでいる役ニャの?
「そう、ちょっとビックリ。
さて、彼女の夫スタンダード(オスカー・アイザック)はいまムショ暮らし。
普通だったら、ここでふたりの関係性が発展して
物語は、それを軸に展開しそうなものだけど、
まったくそうはならない。
それどころか、このドライバーは、
スタンダードの窮地を救うべく立ちまわるんだ」
----ニャにをするの?
「う~ん。そこを言うと、
物語の軸を話してしまうことになるからなあ。
ということで見どころの方に…。
この映画、最初の強盗と逃走においては、
派手なカーアクションは皆無。
このドライバーが、いかに巧く
現場から消えるかを見せる」
----ニャるほど。
派手な立ち回りを演じると、
目を付けられちゃうものね。
でも、そんな静かなままじゃ
いまの映画ファンは退屈しちゃうよ。
「うん。
そこで、この監督
ニコラス・ウインディング・レフンは
スタイリッシュな映像と
サム・ペキンパーばりの過激なバイオレンスによって
映画にさらなる見どころを付加していく。
スタイリッシュと言っても、
何もカメラワークが凝っているとか、
そういうことじゃない。
時制がどちらにあるのか分からない
不思議な語り口を映画の中で見せていくんだ」
----う~ん。意味分からないニャあ。
「じゃあ、簡単に説明を。
この映画、カットバックが多用されているんだけど、
主となっているのがどちらの方なのか、
ちょっと見には分からないんだ。
時制的に後の方が現在となると、
前のシーンは回想になるし、
逆に前の方が現在だったら、
後のシーンは主人公の願望、あるいは予測となる。
これを、
それみよがしにやらないところが
またカッコいいんだ。
あるいは、ドライバー、アイリーンと
彼を狙う殺し屋が乗り合わせた緊迫のシーンで
なぜかライティングが明るく、
しかもスローモーションとなって
ふたりの初めてのキスが行われる。
あっ、これは話しすぎたかな…。
と、まあ、見どころは本当に豊富」
----へぇ~っ。
フォーンも観たくなってきたニャあ。
いつ公開ニャの?
「実はこれも、後で知ったことだけど、
来年の3月31日。
その頃には、スゴい話題になっている気がするなあ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「残酷なシーンも多いらしいのニャ」

※あれは、ちょっとやりすぎだ度




こちらは噂のtwitter。

「ラムの大通り」のツイッター



☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)


※画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
ずいぶんひっぱりますね。
これは予備知識無しで期待せずに観て感銘を受けました。
物語そのものはありきたりですけど、アメリカ映画っぽくない独特の語り口、空気感と間合いに何とも言えない情感があります。
正に演出の映画で、カンヌ監督賞は納得ですね。
ちょっとレオンや北野武を思わせるムードがありました。
この映画、アルバート・ブルックスが
ニューヨーク批評家協会賞を受賞したこともあり、
これから注目を集めそうですね。
ご指摘を受けて、なるほどと思ったのですが、
主人公のクールな設定など、
確かに北野武の映画に通じるところがありますね。
これはやはり演出力の光る映画ですね。
二回目観て確信したのですが、この映画そのものが、ハリウッドのアウトロー映画史に対するオマージュになっているのだと思います。
だから主人公は名無しの存在で良いのでしょう。
だから「名無し」か。
単なるスタイリッシュだけじゃない、
濃い時間が過ごせました。
そしてすごい前にご鑑賞!
参考になりました。
えっ、そんなこと言われると、
返す言葉に詰まってしまいます。
でも、近年稀に見る
濃い映画体験をさせてもらいました。
観てみるまで、こんなにカッコいい作り方になっているとはつゆ知らず・・・
冒頭の5分で完全にこの世界に取り込まれてしまったというか。
後はもう、純情な彼が気がかりで目が離せなくて・・・と相成りました。
バイオレンスは苦手だけど、そこだけはちょっとよそ見しても、もう1回観たいと思ってしまいます。
とか言いつつ、何か知らないけど、この時期に話題作が集中してて、実現は難しいかな…
あのファースト・シーンから
心を持っていかれちゃう。
犯罪のお手伝い、逃がし屋。
それもルールあり。
うまい設定。
ロマンスもストイックで、
似たような題材がありそうで、
結局はオンリーワンの映画になっていました。
でも絶対にこの映画の続編や前日談は作ってほしくないですね。
これは単体であってこそ価値のある映画だと思いますから。
ただ怖いのは、
ハリウッドというところは、
興行の観点から
監督の意思とは別に
そういう企画を進めて行くところ。
契約がどうなっているかですね。