ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『灼熱の魂』

2011-11-17 12:21:48 | 新作映画
(原題:Incendies)



----これは、スゴく
評判の高い作品だよね。
画像を観ていると、とてもカナダ・フランス製作には見えないけど…。
「そうだね。
タイトルもタイトルだし、
土っぽい感じがして
観る前は少し身構えたんだけど、
いやあ、これは壮絶なお話。
物語はこういうもの。
母親ナワル(ルブナ・アザバル)の遺言で
自分たちの父親と、
それまでその存在さえ知らなかった兄に手紙を渡すべく、
双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)は、
母親の生まれ故郷である、とある中東の国へ向う。
そこで、ふたりは
想像もしなかった母親の過酷な人生と、
そして衝撃の事実に向かい合うことになる」

----へぇ~っ。
そうやって聞くと、
なんてことないように思えるけど…。
「う~ん。
でも、そこで描かれる、そのふたつのことが、
あまりにも想像を絶するからね。
で、先に話を進めると、
この映画は、双子が住む現在と母親の時代を交互に描きながら
クライマックスへとたどり着く手法を取る」

----そこが映画的ってわけ?
「うん。
これって
レバノン出身の劇作家ワジ・ムアワッドの原作を映画化したらしいんだけど、
その元の芝居ってどうなっているんだろう?
空間の広がりと時間の構成、
そして、その事実が分かる時のキャメラ・アイなどを考えると、
映画用に書かれたとしか思えないほど、
映画として見せてくれるんだ。
その吸引力たるや、まずは観てみるべしだね。
もとより、原作ものだから、
この映画のストーリーを語っても
それは映画を語ることにはならない。
いったい、どのように映画として再構築したのか?
久しぶりにオリジナルの芝居を観たくなった映画だったね」


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ほんとうに、衝撃的な話らしいのニャ」悲しい

※監督は『渦』ドゥニ・ヴィルヌーヴだ度

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー