ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野街道、チン電とともに1

2013年06月18日 21時36分59秒 | ウォーキング

5月2日(木)の午前9時過ぎに
大阪天満の八軒家浜をスタートし、
一日かけて北畠まで歩いた「浪速ともあれ」の旅の続きを
オヤジの状態も落ち着いていた
6月11日(火)に歩きました。

南の海上には台風3号が接近しているので
前夜はどうしようかなあと思っていたのですが、
どうも弱まっていきそうな気配だし、
雨も降らなさそうなので
思い切って出かけることにしました。

まあ、こういう決め方ができるのも
退職者ならではですねえ。

浜寺公園からチン電に乗ってガタガタと出発。



車内は比較的すいていました。
このチン電の車内には普通の電車と同じく、
つり広告もありますし、
窓にはこんなシールも。



到着するあちこちの駅で
若い社員が、ほうきとちり取りを持って
懸命に掃除をしていましたし、
若い運転手は交差点ごとに
「右よし、左よし」とコールしておりました。
なんか、チン電頑張れって気持ちになりますねえ。

運賃はどこまで乗っても200円と
とってもリーズナブルではありますが、
いかんせん信号待ちはするし、
小刻みに駅で止まるので、
時間がかかります。

まあ、今から歩こうかというdoironですから、
それに比べたら断然早いんやけどね。

大和川をよいしょと越え、
先日出かけた住吉大社前を
チンチンと通過しながら、
独特のスピード感覚で
過ぎていく景色を楽しみました。

北畠に到着したのは浜寺を出て約35分後でした。

北畠駅はチン電の駅らしく
道路の真ん中にあります。

それを降りてスタートしたのが10時06分でした。



スタートしてすぐに「晴明丘中央公園」があります。



ん?前回もこんな名前の公園があったのではと、
ブログをコツコツ見てみたら、
それは「晴明丘公園」でした。

その公園には「経塚」があったので、
ここでも何かあるかいなと思ったのですが、
どうやらほかには何もなさそうでした。

ふたたびチン電道路を歩いていくと、
北畠の次の駅「姫松」に到着します。



古今集に
「我見ても久しくなりぬ住吉の 岸の姫松いくよへぬらむ」
(読み人知らず)
とうたわれたことからついた駅名だといわれています。

残念ながら地名としては、
わずかに字名として
「姫松町」が残っているのみだそうです。

かつては住吉大社の周辺とりわけ
西側一帯の海岸には
松がたくさん植わっていたそうです。
そうして歌に歌われた
「姫松」そのものが、
今も現存するのか、
残っているとしたらどのへんの松がそうなのか、
そのへんのところは何もわかっていないそうです。

待合の駅舎は、トタン屋根でかなり古い建物でした。



柱の形がユニークですねえ。

その先の昔の熊野街道と
今の南港通りの交差点には、
和泉の光明池にある
ケーキ屋さんの本店がありました。



ちなみにこのブランドのお店は
なかなか濃い味のボリュームあるケーキを提供されています。

姫松を過ぎて、マンションの駐車場進入路のような道を
左に入っていきます。
少しわかりにくいのですが、
地面に注目しましょう。
こういう導き石が道に埋め込まれています。



そしてその近くには、
例の熊野街道道標(八軒家浜から8.1キロ)
も立っていました。



そんな案内に導かれて、
電車道から1本東の小さな道を、
ゴージャスな邸宅を見ながらてくてく進んでいきますと、
やがて万代池に出ます。



ここまで歩き始めて約15分です。

八軒家浜からは8.5キロ。



熊野街道の大きな石の案内板も



ここに立っていました。

この池は周りが公園になっています。



せっかくここまで来たのですから、
ぐるっと巡ってみました。

公園は適度に樹陰があって涼しそうで、
そのときも走っている人も何人かいました。
どういうわけか、こんな平日に
若い人も結構走ってましたねえ。

まあ、歩いている自分も
人のことは言えませんがね。

公園内には走る人用のこんな案内がありました。



大阪市内の公園にはよくある案内ですね。

池の中には大きな島があり、
鳥の天国になっているようでした。

ここには龍神が住むといわれおり、
それを祀る古池竜王が
池に架かる橋の中ほどにあります。





その時も、地元の方が
せっせと世話をされておりました。

なにせ魔物が住んでいて、
聖徳太子が曼荼羅経をあげて
追い払ったという池(万代池の池名の由来)です。

昔むかし、岡の雑木に落ちた雷が
龍に見えたのかもしれません。

ぐるっと巡って、池からすぐ近くの電車道へと戻っていきます。



チン電はここからすぐに高架になって西に分かれていきますが、
なにやらいわくのありそうな名前の
チン電駅

「神ノ木」駅

の方へ少し行くと、
案の定いわれを書いた案内がありました。

それによりますと、
先の姫松もそうですし、
他にも「霰松原」などの名前も残っているほど
このあたりには松が多かったのですが、
この駅近くにはひときわ大きな松が残っていて、
それを神木としていたことから、

「神ノ木」

の駅名となったそうです。

そんなチン電と南海高野線が交差している場所を
くぐったり渡ったりとゴニョゴニョ歩いて、
道は住吉神社の東側の
何やら古そうな通りへと入っていきます。

次回に続く。