ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

終戦記念日

2011年08月15日 20時58分02秒 | 最近の出来事

1945年8月15日正午。
NHKラジオから、
終戦を告げる玉音放送が流れた。

「・・堪へ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ・・」の玉音を
doironの親父は上海で聞いたという。

それにしても、この玉音放送の歴史に触れて、
いつも思うのは
当時の情報局によるものとされている

「終戦詔書を天皇の肉声で放送する」

という着想が、今にして思えばすごい発想だったなあということである。

そのお姿さえ見たことがない天皇陛下のためにと
国民が命さえ投げ出すほどの、
偶像化された現世の象徴であったわけであるが、
その肉声を電波に乗せるという
大胆な発想がかの時代にあったことには
ただただ驚くばかりなのである。

今の世なら、テレビもあるし、
インターネットで全世界に発信という手段もあろうが、
66年前に雑音だらけのラジオのスピーカーから流された玉音放送は、
ある意味、情報の流れを大きく変えることになったのではないか。
終戦を告げると同時に、
情報で今の世を照らし出す報道の、
まさに夜明けの暁光ともいうべき放送だったと
doironは思っている。

以後、放送は戦後の人々を励まし続け、
日本は復興を遂げた。

そして今は、地球の裏側で起こっている出来事でさえ、
リアルタイムで映像で見ることができるという時代になった。
たった66年でこんなに変わるのである。

戦い、支配、差別などの歴史を繰り返していた人類は、
一体これまでの数千年の間、
何をしてたんだと思いたくなるよなあ。

NHKから流された昭和天皇の玉音レコードは、
現在NHK放送博物館に
窒素で封入されて保存されているという。

そしてそれは、
劣化しやすいというレコードの材質から考えれば、
もう音を復元することは難しい状態だという。

それでもいいのだ。
doironは実際に体験したわけではないが、
人類にとって繰り返したくない歴史とともに、
永遠に封入しておいてほしいと願うばかりである。

今日は終戦記念日だ。