ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

リハビリ登山

2010年07月25日 21時48分48秒 | 自然
今日は舞洲でトライアスロンが開催された。
見学に行こうと企んでいたが、
先週も皆生見学だし、
二週連続で見学も情けないかなあと思っていた。
体育の授業も見学は1回でいいっしょ。

Shimizu君には悪いが、
この日曜日は自分のために使うことにした。

近頃、山友達からメールをいただくことが多い。
山登りは
doironの原点だ。
そもそもマラソンは
山に登るためのトレーニングにと
始めたスポーツだ。
ここらでひとつ原点に少し回帰してみるか
と思っていたところだったので、
そんなメールは心に響いた。
とはいえ、まだ腰のポストイットは
貼り付いたままだ。
登りは登れても、
下りはかなり不安がある。
そこで、思いついたのが大和葛城山である。
この山にはロープウェイがある。
頑張って登って、
下りがダメなら
それで降りてこれるということで、
おそるおそる行ってみることにした。
腰のためのリハビリ登山だ。
のぼりは大丈夫とはいうものの、
それさえ不確定だ。
腰の様子をみながら
自由に行動するために
一人で出かけた。
それに原点回帰なら
どこに向かってでも降りれるように、
移動は電車だ。
山でビールも飲みたいしね。

早朝(といっても7時頃)に家を出て、
電車で一路奈良県へ。
御所からバスに乗り、
ようやくロープウェイ乗り場に着くまで、
2時間以上かかった。

この山には、
櫛羅の滝コースから登った
楽しい記憶があるが、
この道が以前の大雨で
あちこち崩落し、通行止めになっている。
そこでこの春、別の登山道

「北尾根コース」

が開通しているので、
それを登ることにした。

スタートは午前9時10分。
ロープウェイ周辺に人は結構いたが、
登山道はひっそりしていた。
そりゃそうだ、
ロープウェイという文明の利器があるのに、
この暑さの中を
わざわざ歩いて登るなどという
もの好きは少ない。

スタート直後から、
北尾根に向かってのかなりきつい上りが続く。
10分も歩けば
あごから汗が滴り始めた。
Tシャツもズクズク、
パンツまでぐっしょりだ。

夏の低山は、
ショートタイツか
海パンがいいかもな。

腰は、予想通り
上りではあまり不安を覚えることはなく、
ゆっくりと着実に高度を稼げた。

一時間くらい登ったところから、
尾根道に出て、
登りは登りでも快適な登り道になる。

腰も張りはあるが、
たいしたことはない。
痺れさえ出なければ、
痛みには耐えれる。

用意した水は1リットル。
途中ダイトレコースとも合流し、
約1時間30分かけて、
山頂に着いたときは
四分の1が残ったぐらいで、
適量だったといえるだろう。

皆生で買ってきた漬物が包装されていた、
アルミの袋に
凍らせた保冷材とともに入れておいて、
まだ冷え冷えのおにぎりを取り出し、
山頂の店で買ったビールとともに
山頂三角点横のベンチでいただいた。

何はともあれ、
登頂できたことに乾杯である。



山頂からは東に大和三山が配された
奈良の街が見渡せる。
西はもちろん大阪平野。

今日は少しかすんでいたので、
関空までは見えなかったな。

このかすみは午後の夕方頃には
積乱雲になり荒れることが予想された。
前日にネットでチラッと見ておいた
高層天気図にも
南の湿った空気と
北から忍び寄ってる
冷たい空気がけんかしそうな気配であったもんな。

思いのほか早く登れたので、
山頂付近でスケッチと
自然観察に時間をとった。

そのころは、
時折直射日光が射す程度の曇り空で、
日陰のない山頂で遊ぶには最適でした。

スケッチは、下手すぎて見せられないけど、
花の写真や蝶の写真は数枚撮った。
花はこの時期少ないが、
時間があったのでいくつか探せた。
まず目に付いたのが「アザミ」



そして「オカトラノオ」。



ある日陰の場所では、
この花一つ一つに
写真のようにベニシジミがいました。



これは「ネジバナ」
よくあるランの一種です。



「オトギリソウ」は弟を刀で切り殺したときの
血しぶきが葉っぱに点々とついているという
悲しい逸話のある花です。



カワラナデシコも
野生となると少なくなりました。

そうそう、最初のオカトラノオには
長距離を旅するという蝶
「アサギマダラ」も見かけました。



山頂周辺でそんなことに戯れて、
さあ、いよいよ問題の下山の時間です。
帰りは、ダイトレではなく
自然観察路を経て
北尾根コースに合流する別ルートをとりました。

下りが無理とわかったら、
すぐさまロープウェイに取って返せるからです。

下山開始は13時07分。

春なら「カタクリ」の花が群生する山道を
少し勢いよく下ってみました。
イケル!右腰に少々響くが、
主に左脚を着地に使えば
相当いけるではないですか。

そのままの勢いで、
ぶっ飛ばしてみました。

山中を駆ける一頭のカモシカ、
え?はいはい、
一頭のサルです。
ええ、そうですとも。

今日は、ランニングシューズではなく
山用の靴だったので、
グリップはいいし
足首も保護されているので、
思い切っていけました。

ロープウェイの下の駅に着いたのは
13時44分。
登りの半分以下の時間で
駆け抜けたことになる。

これは、
doironのとても自信になった。

思ったよりも腰は治癒しているぞ。
まだまだ夏は始まったばかり。
山にトレーニングに、
使える時間は目いっぱい使って
楽しい夏にしたいと、
意気揚々と帰路に着いた。

今日のリハビリ登山はとても実のある旅だったと
チューハイをすすりながら
ニコニコとブログってる
doironなのであった。