ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ポストイット

2010年07月23日 23時14分06秒 | 生活

今の職場である秘書に就任して、
早や4ヶ月足らず。
たまに戸惑うこともあるが、
概ね慣れてきた。

事務の進め方なんかは
今までの部署とあまり変わらないのだが、
人との調整、時間の調整、
ご機嫌伺いなどが頻繁にある。
そしてどんな些細な仕事でも、
相手のこともあるし、
どれひとつ忘れていたではすまないし、
しくじりは許されないから
神経をすり減らす。
ま、これは社会人として当然なんだろうが・・。

この部署にきてひとつ、
事務さばきの中で
粘着性のメモを皆が上手に使っているのを
目にするようになった。
案件一つ一つをこのメモに書き、
机の空きスペースやパソコンに貼り付けてある。
そして案件が片付くごとに
はがしていくのだ。
仕事を自分なりに分類し、
メモの色も変えているから
ときにはパソコンに色とりどりの花が
咲いたようになっているし、
またそのように意識して並べていたりする者もいる。

最近はこのメモの残り具合を見て
仕事の指示をしたりもする。
たくさん貼っておれば、
指示せずにこちらでやってやるか、
別のメモの少ないものに
指示を回したりみたいにね。

それを言うと、
わざとたくさん残しておくなどという裏技を
使われたりしてはいけないので、
それは黙っている。

先日、社長不在のときに
社長室に入ったら、
机の上に、以前
doironに指示して、
まだ処理できていない事項が
メモになって貼られてあったときは
さすがにドキッとしたね。
社長室を出て、
慌ててその案件の処理に走ったのは言うまでもない。

このメモの代表格は
アメリカの化学メーカー3M社によって開発された

「Post-it」

強力な接着剤を開発中に
たまたま見つかった非常に弱い接着剤を
活用した製品で、
偶然が大発明を生んだ例として
よく取り上げられる。
全米で発売されたのは1980年で、
以後世界中に広まり、
今は100カ国以上で販売されているとのこと。

この粘着メモ、
使いようによっては
家でも活用できるぞ。

「次のショートステイ○日~○日

「グーちゃんのご飯を買うこと」

「次のカレー製作予定日は△月△日」

みたいにして冷蔵庫に貼っておくのも
いいかもなあ。

第1回本屋大賞を受賞した
小川洋子著の
「博士の愛した数式」
では記憶障害のある博士が
体中にメモを貼り付けていたのは
記憶に新しい。
あれはこんな発想から
生まれた小説なのかもしれないな。

貼ったり剥がしたりが自由な
このメモにも、
難点はある。
剥がさずにずっと貼ったままにしておくと、
接着剤がこびりついたり、
カビがきたりするらしい。
貼ってる時間を短くする、
すなわち案件をすばやく処理しないことには、
遺恨となって残ったりするわけだ。

doironの心臓には
最近まで

「不整脈」

と書かれた
メモが貼られていたが、
これはようやく剥がせたようだ。

しかし、

「バイク転倒!」

と書いて腰に張ったメモ、
これはまだまだ剥がせないでいる。

こびりついたら困るよなあ。
早く剥がすために頑張らねばと
職場の部下のポストイットを見ながら、
デスクの前でこっそり目立たないように
腰のストレッチなどをしている
doironなのである。