最近職場の近くに
新しく飲み屋さんがオープンした。
その店の名前を見て、
若かりしdoironの多感な頃の思い出が
ぶわ~っと蘇った。
大学の頃、
学生ばかりが集まる激安のスナックに、
よく先輩に連れられていった。
その店の名前と同じ名前だったのだ。
当時のそのお店は
昼は定食、夜も軽食を供していて
たまに一人でぶらっと出かけたこともよくあった。
気のいいマスターとママは
学生をとても大事にしてくれて、
卒業時にはみんなで寄せ書きをして贈ったものだ。
中には大なり小なり功をなした者もいて、
お店には古い寄せ書きが
大事に飾られてあったような気がする。
そんなことを考えていて
思い出したのが
その寄せ書きにdoironが書いた
内容だった。
今もだいたい覚えている。
当時は、勉強そっちのけで
一度山に入ると
非常に長期滞在をするもんだから
サークルで登るとき以外は
ほとんどが単独行でした。
そんな山歩きに熱中していたから、
書いたのも山のことでした。
「悲しいときに山に登れば、
山の景色も悲しく見える。
楽しいときに山に登れば、
山の景色は笑って迎えてくれる。
さて、これからの僕の人生の山は
どんな景色なんだろうか?」
ちょっと気障な寄せ書きでした。
でも、あれから30年経ちますが、
今でも同じことを書くかもしれないから、
山屋doironの
深層の言葉だったのかもしれません。
だからこそ、記憶に残って
いるのでしょうね。
そんな記憶を蘇らせてくれた
身近なところに
出来たお店。
名前には馴染みがあって
興味もあるし、
もしかして
当時のマスターや
ママさんがいたりして・・・
なあんてことは絶対ないだろう。
生きていても70歳は
ゆうに超えているはずだ。
それに、名前は同じでも
店構えが何か怪しい。
ぼったくられてもいややしね。
多分行くことはないでしょう。
そしてそんな
多感な頃の記憶を刺激するような
身近な出来事に
呼応するように
最近妙に、昔の友人や
いろんな人から
山の話がやたらよく届きます。
夏山もちょっとしたブームかもしれません。
今のこんな暮らしで
今、ひとりで山に行ったら
doironの目に
山の景色はどう写るのか?
今度の週末にでも
ぷらっと一人で
出かけてみようかな。