3月10日は中京競馬場で大阪杯の前哨戦・金鯱賞、阪神競馬場で桜花賞トライアルのフィリーズレビューが行われました。そして、先週キャリーオーバーが発生したWIN5の結果はどうなったのか?
第55回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 13頭立て)は、一昨年の朝日杯フューチュリティステークスを勝った①ダノンプレミアム、2017年皐月賞馬⑩アルアイン、マイルCS覇者⑥ペルシアンナイト、エリザベス女王杯優勝の⑪リスグラシュー&⑫モズカッチャンとGⅠウィナーが5頭も参戦。さらには、目下4連勝中の⑧エアウィンザー、中日新聞杯を勝った⑦ギベオン、小倉大賞典2着⑤タニノフランケルも出走しました。
スタンド前のスタートで、リスグラシューが少し出遅れる。ダノンプレミアムが絶好のスタートを決めたが、タニノフランケルとギベオン、⑨ムイトオブリガードが先行争い。ダノンプレミアムは内側4番手、アルアインは5番手、ペルシアンナイト6番手、エアウィンザーは7番手あたり。モズカッチャンは8番手、リスグラシューは10番手で1コーナーを回る。
2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、タニノフランケルが先頭をひた走り、2番手にギベオン、ムイトオブリガード3番手。4番手の位置にダノンプレミアム、外側5番手アルアイン、ペルシアンナイトが6番手。中団の7番手にエアウィンザー、リスグラシューが8番手に浮上。後方勢は、モズカッチャンと③サトノワルキューレが9,10番手で並び、②ショウナンバッハ,⑬メートルダール,④スズカデヴィアスの3頭が一団を形成。
3コーナーを回り、タニフラがマイペースで逃げるが、ギベオンがピタリとつける。アルアイン,オブリガード,ダノプレが3番手を争い、中団勢はウィンザー内側、真ん中ペルシアン、リスグラは外に持ち出した。
最後の直線残り400mで、ギベオンがタニノフランケルに並ぶが、3番手のダノンプレミアムがギベオンとタニフラをまとめてかわして先頭に躍り出た!残り200mでリスグラシューが2番手、エアウィンザーが3番手に上がってきたが、ダノンプレミアムがそのまま1着でゴールイン!9ヶ月以上の休み明けも問題なし!ダノンプレミアムが鮮やかに復活です。
中京のスーパーGⅡ・金鯱賞は、2番人気のダノンプレミアムが直線抜け出して快勝。2着のリスグラシューは、スタートで少し出遅れたけど、最後の直線で追い上げました。エリ女でやっとGⅠを勝ったのに、その後に香港ヴァーズと金鯱賞で2着続き。またシルバーコレクターに戻っちゃった…。1番人気のエアウィンザーは3着。武豊騎手の40代最後の重賞勝利とはなりませんでした。その他、ペルシアンナイト4着、アルアイン5着、モズカッチャンは9着でした。
ダノンプレミアムは昨年の弥生賞以来となる1年ぶりの勝利。重賞4勝目で、通算でも6戦5勝としました。昨年は挫跖で皐月賞を回避、日本ダービーでは1番人気に支持されながらも6着に敗れ、その後はターフから離れていました。今回ようやく復帰を果たし、好スタートから4番手でレースを進め、直線で一気に抜け出すと、後続の追撃を振り切り、リスグラシューに1馬身1/4の差をつけての完勝。9か月半の休み明けとは思えない強い内容を見せ、この馬の能力の高さを改めて示しました。
次走は現時点で未定ですが、大阪杯ならワグネリアン、ブラストワンピース、ステルヴィオとの「牡馬4歳世代頂上決戦」が実現。安田記念なら朝日杯FSのような最高のパフォーマンスも期待できそう。4歳世代の牡馬で一番強いと思うから、またケガで長期離脱というのは避けてほしいです。
阪神メイン・第53回報知杯フィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m 18頭立て)は、京王杯2歳ステークスで2着の⑤アウィルアウェイ、1400mで2連勝⑫キュールエサクラ、フェアリーステークス2着⑪ホウオウカトリーヌ、⑨メイショウケイメイ・⑥プールヴィル・⑰レッドアネモスの紅梅ステークス組、⑯ココフィーユ、⑩イベリス、⑮ジュランビル、⑧エイティーンガールらが桜花賞優先出走権獲得に挑みました。
スタートで①ノーワン、③キュールエミヤビ、キュールエサクラの3頭が出遅れ。先行争いでアウィルアウェイがイベリスを抜いてハナに立ち、内から②アスタールビーが並びかけ、イベリスが3番手、メイショウケイメイとジュランビルが4,5番手で並ぶ。6番手プールヴィル、7番手⑦ラミエル、8番手ココフィーユ、ノーワン9番手、④アズマヘリテージとエイティーンガールが10,11番手、ホウオウカトリーヌ12番手。中団より後ろのグループは、キュールエサクラ、キュールエミヤビ、レッドアネモス、⑭ウォーターエデンと続き、⑱ラブミーファインと⑬ウィンターリリーが後方で並走。
内回り3,4コーナー中間を過ぎ、アスルビが先頭に立ち、アウィルが2番手。イベリス3番手、ジュラン4番手、ケイメイ5番手。プールヴィルは7,8番手、エイティーンとカトリーヌとキューサクは中団馬群。
4コーナーから最後の直線で、先頭争いは内からアスタールビー、アウィルアウェイ、イベリス、ジュランビルと4頭横一線。外からはプールヴィルとラミエルが追い込む。残り200mを切って、リベリスが前に出て、アウィルが2番手につけるが、残り100mでノーワンが内側から強引に抜け出し、外からプールヴィルとジュランビルが迫り、最後はノーワンとプールヴィルの2頭が並んでゴールイン!内側のノーワンが残したか、あるいはプールヴィルが先着か?
フィリーズレビューはゴール前でノーワン、プールヴィル、イベリス、ジュランビルの4頭が叩き合う大激戦となり、最後はノーワンとプールヴィルが同時にゴール。長い写真判定の結果、ノーワンとプールヴィルの1着同着となりました。重賞競走での1着同着は、2010年オークス(アパパネ&サンテミリオン)以来の珍事です。
3着争いも接戦でしたが、ジュランビルが3着に入って桜花賞の優先出走権を獲得。1番人気だったアウィルアウェイは7着、4番人気のホウオウカトリーヌは10着、2番人気のキュールサクラは11着に終わりました。
ノーワンは前走の未勝利戦に続いての連勝。単勝オッズでは12番人気の伏兵で、スタートで後手を踏んだ後、中団まで盛り返し、直線で最内から突っ込みました。鞍上の坂井瑠星騎手はデビュー4年目(藤田菜七子と同期!)でJRA重賞初制覇を果たしましたが、2日間の騎乗停止処分を喰らいました。何とも複雑だなぁ。プールヴィルは昨年10月のりんどう賞以来となる通算3勝目で、鞍上の秋山真一郎騎手は昨年8月のアイビスサマーダッシュ以来の重賞制覇です。
先々週は史上最高額の4億7千万円、先週は的中無しで4億6498万5570円のキャリーオーバーが発生し、2週連続で波乱が続いているWIN5。23億円超の売り上げを記録した今回の結果はこうなりました。
対象1:阪神10R 甲南ステークス ⑤ジョーダンキング(1番人気)
対象2:中山10R 東風ステークス ⑥ジョーストリクトリ(12番人気)
対象3:中京11R 金鯱賞 ①ダノンプレミアム(2番人気)
対象4:阪神11R 報知杯フィリーズレビュー ①ノーワン(12番人気)、⑥プールヴィル(3番人気)
対象5:中山11R アネモネステークス ⑫ルガールクルム(2番人気)
今回はフィリーズレビューが1着同着になったため2通りの配当に。1通り目は「⑤-⑥-①-①-⑫」の組み合わせで、払戻金は1028万2010円、的中票数は101票。2通り目は「⑤-⑥-①-⑥-⑫」で160万2650円、648票が的中しました。同着がなかったら、もっと高い配当がついていたかなって思います。