日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

新女王はモズカッチャン!ミルコはエリ女2連覇!

2017年11月12日 | 競馬

秋の最強牝馬決定戦・第42回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が12日、京都競馬場で行われました。今年のドバイターフを勝った⑯ヴィブロス、昨年の優勝馬⑦クイーンズリング、GⅠ2勝⑩ミッキークイーン、京都大賞典を勝った⑫スマートレイアー、オールカマーを制した⑰ルージュバック、府中牝馬ステークス覇者④クロコスミア、今年重賞2勝の⑮マキシマムドパリ、ヴィクトリアマイル3着⑬ジュールポレールの古馬勢に加え、今年の秋華賞を勝った⑪ディアドラ、桜花賞&秋華賞2着⑥リスグラシュー、オークス2着⑤モズカッチャンの3歳世代トリオが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気ヴィブロス(2.6倍)、2番人気ルージュバック(6.2倍)、ミッキークイーンが3番人気(7.2倍)。4番人気以降は、ディアドラ(7.4倍)、モズカッチャン(7.7倍)、スマートレイアー、リスグラシュー、クイーンズリング、クロコスミアと続きました。

スタートでクロコスミア、マキシマムドパリ、ヴィブロスの3頭が好スタートを決めたが、①クインズミラーグロがハナを奪う。クロコスミアは2番手につけ、ヴィブロスは4番手、スマートレイアーとモズカッチャンは5,6番手につけ、クイーンズリングとジュールポレールは中団馬群、リスグラシュー・ルージュバック・ミッキークイーンは中団より後ろのポジション、ディアドラは後方2番手で正面スタンド前を通過しました。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入り、クインズミラーグロが先頭、クロコスミアが2番手。3番手マキシマムドパリのすぐ後ろに、4ヴィブロスとモズカッチャンが4,5番手で並ぶ。6番手グループには⑱エテルナミノル・スマートレイアー・③トーセンビクトリーの3頭が固まっている。外側9番手ジュールポレール、10番手⑨デンコウアンジュ、11番手クイーンズリング、12番手ミッキークイーン、13番手リスグラシュー、14番手にルージュバック。15番手②ハッピーユニバンス、16番手⑧タッチングスピーチ。ディアドラは17番手、⑭ウキヨノカゼがしんがりを走っている。
外回り3コーナーを回り、ミラーグロが依然として先頭。クロコ2番手、マキパリ3番手は変わらず。エテルナが4番手、カッチャン5番手、ヴィブロス6番手。スマレイ・ルージュ・ミキクイ・クイリンは中団グループ。リスグラは15番手に下がり、ディアドラはまだ後方2番手に控えたまま。
4コーナーを回り、最後の直線コースに差し掛かったところで、今度はクロコスミアが先頭に浮上。2番手からマキシマムドパリ、その内側からモズカッチャン、5番手からヴィブロスが追いかける。さらに大外からミッキークイーンが追い込んで来た。ゴール残り200mを切ってもクロコが粘るが、ラスト100mで一番外からカッチャンが差を詰め、ミキクイも一番外から強襲する。そしてゴール手前でモズカッチャンがクロコスミアを捕らえて1着ゴール!2着争いはミッキークイーンとクロコスミアが並んで入線しました。


エリザベス女王杯 全着順&払戻金
1着⑤モズカッチャン   2分14秒3
2着④クロコスミア      クビ
3着⑩ミッキークイーン   アタマ
4着⑮マキシマムドパリ  1馬身1/4
5着⑯ヴィブロス      3/4馬身
6着⑫スマートレイアー
7着⑦クイーンズリング
8着⑥リスグラシュー
9着⑰ルージュバック
10着③トーセンビクトリー
11着⑱エテルナミノル
12着⑪ディアドラ
13着⑨デンコウアンジュ
14着①クインズミラーグロ
同着②ハッピーユニバンス
16着⑬ジュールポレール
17着⑧タッチングスピーチ
18着⑭ウキヨノカゼ

単勝 ⑤ 770円
複勝 ⑤ 260円 ④ 630円 ⑩ 240円
枠連 2⃣-3⃣ 4,020円
馬連 ④-⑤ 8,030円
馬単 ⑤-④ 15,890円
ワイド ④-⑤ 2,160円 ⑤-⑩ 870円 ④-⑩ 2,930円
3連複 ④-⑤-⑩ 20,760円
3連単 ⑤-④-⑩ 127,540円


重賞勝ち馬14頭が参戦した今年のエリザベス女王杯は、単勝5番人気のモズカッチャンが優勝。3歳世代がエリ女を制したのは2013年のメイショウマンボ以来となります。2着のクロコスミアは最後の直線で先頭に立ったけど、最後にかわされてクビ差惜敗。3着のミッキークイーンは、大外から飛んできましたが、あと一歩及びませんでした。4着のマキシマムドパリは単勝オッズで12番人気と人気薄でしたが、直線でも頑張りを見せ、あわや馬券に絡むかと思いました。
1番人気だったヴィブロスは直線伸びずに5着。レース後にルメール騎手が「この馬には距離が長いと思う」と話していました。2200mを走ったのは初めてだからなあ。悲願のGⅠ制覇を目指したスマートレイアーは6着、ルージュバックは9着。レイアーは武豊騎手から川田将雅騎手に乗り替わった影響が大きかったなあ。GⅠでのテン乗りは厳しいですねえ。3歳勢のリスグラシューは8着、秋華賞に続いての連勝を狙ったディアドラは12着と惨敗。どちらも見せ場が無かったと思う。昨年の勝ち馬・クイーンズリングは7着。今年はクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗し、「同一馬での兄弟連覇」の期待がかかっていましたが…。
優勝したモズカッチャンは、フローラステークスに次いでの重賞制覇で、通算でも4勝目。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、昨年に続いてのエリ女連覇。今年だけでもうGⅠ5勝目です。カッチャンを管理する鮫島一歩厩舎は、開業18年目で初めてのGⅠ制覇を果たしました。馬主のキャピタル・システムもGⅠ初V。ハービンジャー産駒はディアドラに続いてのGⅠ馬輩出です。
モズカッチャンはオークスで2着、秋華賞では落鉄の影響もあって3着とGⅠでは惜しいレースが続いていました。3度目のGⅠ挑戦となった今回は、スタートからヴィブロスを徹底的にマークし続け、ラストの直線ではマキシマムドパリの内側に入ると、先に抜け出していたクロコスミアをゴール前で差し切りました。3度目の正直が叶い、念願のGⅠタイトル獲得となりました。ミルコ騎手の快心の騎乗も良かったけど、クロコスミアの和田竜二騎手も好騎乗だったと思います。

今年の3歳牝馬世代はソウルスターリングの1強かと思われましたが、レーヌミノルが桜花賞を制し、NHKマイルカップでアエロリットが勝利。ソウルスターリングはオークス馬になった後、毎日王冠と秋の天皇賞で連敗。ディアドラが秋華賞、モズカッチャンがエリ女を制しました。そう見ると、3歳牝馬世代はハイレベルだなって思います。この後、レーヌミノルがマイルチャンピオンシップ、ソウルスターリングがジャパンカップに出走予定。「最優秀3歳牝馬」争いは一体どうなるのか?

来週は秋のマイル王決定戦「第34回マイルチャンピオンシップ」が行われます。安田記念馬・サトノアラジン、スプリンターズステークス覇者レッドファルクス、富士ステークスを快勝したエアスピネル、4連勝でスワンステークスを勝った3歳馬・サングレーザー、皐月賞2着・ペルシアンナイト、レーヌミノル、イスラボニータ、マルターズアポジー、ウインガニオン、グランシルクなどが出走予定です。今度のGⅠもまた、どの馬が勝つかわからんぞ…。









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