日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2018ロシアW杯決勝 フランスがクロアチアを破り、20年ぶり2度目のW杯優勝!

2018年07月16日 | soccer

ロシアで開催された「2018 FIFAワールドカップ」も、いよいよ決勝戦!今大会の決勝のカードは、20年ぶりの世界一を目指すフランス(FIFAランキング7位)と、初めての決勝進出を果たしたクロアチア(FIFAランク20位)の顔合わせ。フランスは準決勝のベルギー戦から中4日と万全の状態。クロアチアは3試合連続で延長戦を戦い、しかも中3日で臨むので、選手たちのコンディションが心配されます。W杯の決勝戦は、2006年のドイツ大会から3大会連続で延長戦までもつれていますが、今年は90分で決着がつくのか?



[フランス]
GK 1 ロリス
DF 2 パバール
DF 4 バラン
DF 5 ウムティティ
DF 21 エルナンデス
MF 6 ポグバ
MF 7 グリーズマン
MF 10 エムバペ
MF 13 カンテ
MF 14 マトゥイディ
FW 9 ジルー

[クロアチア]
GK 23 スバシッチ
DF 2 ブルサリコ
DF 3 ストリニッチ
DF 6 ロブレン
DF 21 ビダ
MF 4 ペリシッチ
MF 7 ラキティッチ
MF 10 モドリッチ
MF 11 ブロゾビッチ
MF 18 レビッチ
FW 17 マンジュキッチ



ロシアW杯決勝戦は、クロアチアのボールでキックオフ。前半3分、クロアチアは中盤でボールを奪ったペリシッチが左サイドをドリブルで仕掛ける。前半8分、クロアチアの左CKをモドリッチが蹴ったが、フランスDFにクリアされる。前半10分を経過し、クロアチアが主導権を握る展開。11分にはペリシッチがロングボールに反応し、ペナルティエリア内でボールを収めようとしたが、トラップが大きかった。
フランスも17分、右サイドでエムバペが突破を見せたが、クロアチアDF陣がしっかり対応。18分、フランスPA手前でFKを獲得。ゴールほぼ右寄りでのFKをグリーズマンが左足で蹴ると、マンジュキッチの頭に当たってゴール。フランスがセットプレーで先制点を獲得!記録はマンジュキッチのオウンゴールとなった。
クロアチアも27分、中盤で獲得したFKをモドリッチが蹴り、ゴール前で混戦になると、ペリシッチが左足一閃!シュートをゴール右隅に突き刺し、クロアチアが1-1の同点に持ち込んだ!両チームともFKから得点が生まれている。
前半33分、フランスは右CKからマトゥイディがニアサイドで飛び込んだが、ノーゴール。その直後、フランスの選手たちがペリシッチの手に当たったんじゃないかとVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を要求。ビデオ判定の結果、ペリシッチのハンドが認められ、フランスにPK獲得。決まれば勝ち越しのPKを、グリーズマンが左隅に決める。前半39分にフランスが2-1と勝ち越し。
再びリードされたクロアチアは40分、左サイドのクロス→ペリシッチがダイレクトボレーを狙ったが、決められない。43分には右サイドのFKから、ペリシッチが逆サイドで飛び込むと、セカンドボールをロブレンがシュートをねらうも、相手に当たる。このあと、左CKを2本蹴ったが、得点につながらず。前半アディショナルタイムのCKでは、ビダが飛び込んだがダメ。
結局前半は2-1とフランス1点リードで終了。このままフランスが逃げ切るのか、或いはクロアチアが追いつくか?


後半開始早々、クロアチアは右サイドでブルサリコがグラウンダーのクロスを入れるも、キーパーにキャッチされる。フランスも後半2分にジルーのパスを受けたグリーズマンのミドルシュートはノーゴール。クロアチアは後半3分、ラキティッチの縦パス→レビッチの左足シュートは、GKロリスが左手一本でファインセーブ!
後半7分、フランスは逆サイドからのボールを受けたエムバペが、右サイドでクロアチアDFビダを振り切ってシュートを打ったが、GKスバシッチが防いだ!後半9分、クロアチアは左サイドでクロスを上げると、ゴール前でマンジュキッチとロリスが競り合ったが、ロリスが先にクリア。
後半10分、フランスはカンテを下げ、MFムゾンジを投入。クロアチアより先に最初の交代枠を使った。
後半14分、ポグバが右サイドにロングボールを出すと、右サイドを抜け出したエムバペが折り返し、グリーズマンの落としから、最後はポグバの右足シュートが決まり、フランスに大きな3点目!
後半20分、フランスは左サイドでエルナンデスがドリブルで持ち込んでから中央のエムバペにパスを送り、エムバペが右足でゴール左隅に流し込んだ!フランスの背番号10、本領発揮!これでスコアも4-1と3点リード。
後半24分、フランスDFのバックパスをGKロリスが受けるが、ゴール前でプレスをかけていたマンジュキッチが押し込み、クロアチア1点を返す。クロアチアもまだまだ勝負を諦めていない!ってか、ロリス凡ミスだろ。
クロアチアは後半26分、レビッチを下げてFWクラマリッチが入る。一方のフランスも後半28分にマテュイディ→MFトリソと入れ替え。
クロアチアは後半33分、モドリッチのクロスから、クラマリッチが落として、ラキティッチがシュートを放つが、ゴール右に外れる。
フランスも後半34分、エムバペがドリブルで上がり、ペナルティエリア内に進入したが、転倒。
後半36分、フランスはジルーに代わってFWフェキル、クロアチアはストリニッチを下げてFWピアツァを投入。フランスは3枚の交代枠を使い切り、クロアチアはまだ1枚残っている。
後半39分、クロアチアは左サイドからのFKをラキティッチが蹴り込んだが、GKにキャッチされた。
後半42分、フランスはフェキルが右サイドからシュートを狙ったが、GKに抑えられる。クロアチアも後半43分にラキティッチがミドルを狙うが、大きく外れる。
後半アディショナルタイムは5分。後半47分、エムバペが相手ボールをカットすると、ポグバにパス。しかし、ポグバがミスする。さらにグリーズマンが右サイドでドリブルを見せるが、相手に倒されてFK。そのFKをエムバペがゴール前に蹴り込んだが、ドフリーになっていたポグバがシュート打てず。クロアチアも最後の反撃に出るも、攻め手を欠く。試合は4-2でフランスが勝ち、ロシアW杯優勝を飾りました。





モスクワ・ルジニキスタジアムで行われた決勝戦は、前半から点の奪い合いとなり、両チーム合わせて6つのゴールが生まれました。オウンゴールで先制点があれば、クロアチアが追いつき、VARでPK→フランス勝ち越し。後半にはフランスが突き放し、クロアチアも相手のミスで1点を返しましたが、反撃もここまででした。
フランスは自国大会だった1998年大会以来、20年ぶり2度目のW杯優勝。デシャン監督は98年大会に選手として優勝を経験し、20年後に監督として世界一に導きました。選手と監督でW杯優勝を果たしたのは、ザガロ氏(ブラジル)、ベッケンバウアー氏(ドイツ)に次いで史上3人目の快挙です。
フランスはこの試合、グリーズマン選手が3得点に絡む活躍。前半18分に左足FKで相手のオウンゴールを誘い、前半39分にはPKで勝ち越し点を挙げ、後半14分にはポグバ選手のゴールをアシスト。フランスの3点目のシーンは、ポグバ選手のパスから始まり、ポグバ選手のゴールでフィニッシュ。その前まではクロアチアの流れでしたが、後半10分に選手交代を行い、その4分後に追加点が生まれ、悪い流れを断ち切りました。本当にデシャン監督の采配が当たったとしか思えん。
19歳で背番号10を背負ったエムバペ選手も得点に絡み、後半14分に右サイドのクロスが得点に繋がり、後半20分には優勝を手繰り寄せるゴールを奪いました。エムバペ選手は今大会4得点=の大活躍で、ヤングプレーヤー賞(21歳以下の若手選手に贈られる賞=新人賞)を獲得。プレースタイルに批判を受けるところもありましたが、母国を優勝に導いたのは素晴らしいですね。4年後のカタール大会では23歳だから、進化したプレーが見られるかもしれません。

フランス代表はジダン氏が引退した後、2008年の欧州選手権でグループステージ敗退、2010年のW杯予選はプレーオフで辛勝の末に突破。本大会では内紛騒ぎがあってグループステージ敗退。2012年にデシャン監督が就任してからは、ブラジルW杯でベスト8、2016年の欧州選手権で準優勝、そして今大会のW杯では優勝。デシャン監督の長期政権、若手選手の台頭で強いフランスが復活しました。日本代表もフランスのように長期政権&若手育成が簡単にできるだろうか。

準優勝のクロアチア代表は、最後に力尽きましたが、98年の3位を上回る史上最高成績を収めました。ペリシッチ選手の左足ボレー、マンジュキッチ選手の反撃ゴールで意地を見せました。ただね~、マンジュキッチ選手はオウンゴールするわ、ペリシッチもゴール決めた後にハンドを犯してPKを献上…。良くも悪くも目立ちましたなあ。ちなみに、W杯決勝戦でのオウンゴールは、初めてだそうです。
今大会のクロアチアは、GLでアルゼンチンなどを破り、決勝トーナメントでも先制されながらも延長戦で3試合連続勝利。決勝で同点ゴールが生まれた時は、「逆転のクロアチア」が見られるかと思いました。クロアチアの大躍進を牽引してきたモドリッチ選手は、ゴールデンボール賞=大会MVPに選出。クロアチア代表の決してあきらめない戦いぶりは、世界中に感動を与えたんじゃないかと思います。


1か月近く行われたサッカーの祭典・ロシアワールドカップもこれにて閉幕。今大会はFIFAランクの下位の国が上位の国を破る「下克上」が多く、日本代表がコロンビア代表に4年前のリベンジを果たせば、韓国代表がドイツに2-0で勝利。前回優勝のドイツは、グループステージで敗退してしまいました…。
日本代表はコロンビア戦で勝利した後、セネガル戦で2-2の引き分け、ポーランド戦では0-1と敗れましたが、「フェアプレーポイント差」で辛くも決勝トーナメント進出。ベスト16ではベルギーに惜しくも敗れましたが、開幕前の評価を上回る成績を残しました。4年後のカタール大会こそは、初のベスト8入りが実現するといいですね。
開催国のロシアは、開幕戦でサウジアラビアに圧勝すると、決勝トーナメント1回戦でスペインをPK戦の末に勝利。準々決勝ではクロアチアを追い詰め、PK戦で敗れはしましたが、ベスト8の好成績を収めました。
それに各国のスター選手が早々とロシアを去る選手が相次ぎ、メッシ擁するアルゼンチン、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルはベスト16で敗退。ネイマール擁するブラジルもベスト8で姿を消しました。ネイマール選手の大袈裟な倒れ方はかなりの批判がありましたね~。スペインのイニエスタ選手も代表引退を表明。19歳のエムバペ選手、ベルギーのアザール選手の活躍が目立ったから、世代交代を印象づける大会にもなりました。
2022年のワールドカップは、カタールで開催されます。史上初となる11月から12月までの「冬開催」、さらには出場枠も48か国に増加するとか。アジア枠も「4.5」から「8枠」あたりになるかもしれません。4年後のW杯ではどんなドラマが生まれるのでしょうか?
ああ、ロシアW杯が終わって、日常生活に戻るとなんか憂鬱になるなあ。それに、もの凄い猛暑だから余計しんどいわぁ。五輪とかW杯が終わってからの喪失感、半端ないって!



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