春の障害王者決定戦・第24回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 9頭立て)が16日、中山競馬場で行われました。かつてこのレースで5連覇を果たした⑨オジュウチョウサンが今年も登場。5着に敗れた昨年の雪辱を果たし、2年ぶり6度目のGJ制覇となるか?オジュウの他にも、昨年末の中山大障害で2着①ブラゾンダムール、GⅠ2着2回⑥ケンホファヴァルト、ペガサスジャンプステークスを制した⑧ビレッジイーグルも出走しました。
揃ったスタートで始まった今年のグランドジャンプ、最初の5号生垣障害をケンホファヴァルトとビレッジイーグルの2頭が同時に飛越し、オジュウチョウサンも5番手で飛越。1周目のスタンド前のところで、ビレッジイーグル先頭、⑤マイネルプロンプト2番手、3番手ケンホファヴァルト、④サトノパシュートが4番手に上がり、オジュウチョウサンは内側5番手、③マイサンシャイン6番手。後方勢は7番手②マイネルレオーネ、8番手⑨キタノテイオウ、ブラゾンダムールが最後方。
1,2コーナーの3号障害→2コーナーのバンケットを過ぎ、向正面でオジュウチョウサンが3番手に浮上。ブラゾンダムールも1つ順位を上げる。9頭は1度目の大障害コースに入って最初の難所・大竹柵障害へ。先頭のビレッジイーグルを皮切りに、オジュウチョウサン、ケンホファヴァルト、ブラゾンダムールの人気上位も無事にクリア。
左回りになり、ビレッジが先頭、オジュウがいつの間にか2番手になり、プロンプト3番手。2度目の5号障害飛越→3コーナーのバンケットのところでブラダムが4番手に上がり、ケンホファ5番手、6番手マイサン、7番手パシュート、キタテイ8番手、レオーネがしんがり。
9頭は再び大障害コースに向かい、2つ目の難所・大生垣障害に挑む。まず先頭のビレッジがクリアすると、オジュウ、ブラダム、ケンホファ、最後方のキタテイまで落馬なし。
レースは右回りに戻って終盤戦に突入。2コーナーのバンケットを通過し、ここからは芝外回りコースへ。2番手に上がったケンホファヴァルトが先頭のビレッジイーグルに差を詰めると、4番手もブラゾンダムールも早めに仕掛けてオジュウチョウサンより前に出るが、オジュウは冷静に対応。3コーナーの9号ハードルで、ブラダムが3番手に浮上し、オジュウは4番手。後続ではレオーネが5番手に浮上。
3,4コーナー中間でブラダムがビレッジとケンホファをかわして先頭浮上。オジュウも負けじと2番手に上がり、ビレッジに並びかける。最後の直線のハードル障害はブラダム先頭、オジュウ2番手で飛越。残り200mでオジュウがブラダムを捕らえて遂に先頭浮上。3番手からレオーネが凄い脚でおいこんできたが、オジュウチョウサンが先頭でゴール!ブラゾンダムール2番手、マイネルレオーネは3番手で入線しました。
【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑦オジュウチョウサン 4分52秒3
2着①ブラゾンダムール 1馬身3/4
3着②マイネルレオーネ 1/2馬身
4着⑥ケンホファヴァルト 3馬身1/2
5着⑧ビレッジイーグル 3馬身1/2
6着④サトノパシュート
7着⑤マイネルプロンプト
8着⑨キタノテイオウ
9着③マイサンシャイン
【払戻金】
単勝 ⑦ 210円
複勝 ⑦ 110円 ① 130円 ② 270円
枠連 1⃣-7⃣ 510円
馬連 ①-⑦ 510円
馬単 ⑦-① 770円
3連複 ①-②-⑦ 2,000円
3連単 ⑦-①-② 6,120円
ワイド ①-⑦ 230円 ②-⑦ 580円 ①-② 870円
障害界の生きる伝説・オジュウチョウサン、2年ぶり6度目の中山グランドジャンプ制覇!障害GⅠもこれで通算9勝目となりました。序盤から前のポジションをキープし、終盤にブラゾンダムールと競り合いましたが、ゴール前抜け出して1着でゴールしました。ブラゾンダムールは中山大障害、ペガサスJSと3戦続けての2着。3着のマイネルレオーネの末脚は、ブラダムをかわしそうな勢いでした。今年のグランドジャンプも全馬無事に完走。落馬や競走中止する馬を一頭も出さずに終わるのはいい事です。
オジュウチョウサンは今年で11歳になりましたが、11歳でのGⅠ勝利および重賞勝利は、JRA所属馬としては初めての快挙。ちなみにですが、JRA最高齢勝利記録は2007年の中山GJで優勝したカラジ(豪州)の12歳。平地競走では2008年小倉大賞典のアサカディフィート、2012年ステイヤーズステークスのトウカイトリックが共に10歳で優勝しています。
次の目標は年末の大障害でGⅠ10勝目に挑戦予定。年齢も年齢なので、ケガには気を付けてほしいです。