日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

侍JAPANアメリカにサヨナラ勝利!金メダルまであと2つ!

2021年08月02日 | Sports

東京オリンピックは開催11日目の8月2日は、横浜スタジアムで男子野球の準々決勝「日本VSアメリカ」が行われました。悲願の金メダルを目指す侍JAPANは、オープニングラウンドを2連勝でA組首位通過。ノックアウトステージの初戦で、B組首位のアメリカと戦います。勝てば準決勝、負ければ敗者復活戦という一戦は、死闘となりました。


両チームのスタメン
  【日本代表】
1(指)山田哲人
2(遊)坂本勇人
3(左)吉田正尚
4(右)鈴木誠也
5(一)浅村栄斗
6(中)柳田悠岐
7(二)菊池涼介
8(三)村上宗隆
9(捕)梅野隆太郎
 (投)田中将大

  【米国代表】
1(左)ウエストブルック
2(二)アルバレス
3(指)オースティン
4(一)カサス
5(三)フレイジャー
6(右)フィリア
7(捕)コロスバリー
8(中)スターリング
9(遊)アレン
 (投)バズ


日本の先発・田中は、初回に2死からオースティンに2塁打を浴びるも、4番を三振に退ける。2回には連打で2死1,3塁のピンチを背負ったが、スターリングを併殺打に打ち取りピンチを凌ぐ。
日本の打線は2回裏に浅村の四球、柳田のヒットで無死1,2塁のチャンスを作るが、菊池が併殺打で2アウト、村上も凡退して先制ならず。
3回、田中が米国打線を3者凡退に抑えた後、その裏に2死から坂本が2塁打を放つと、吉田が米国先発・バズの3球目を打ち返し、センター前タイムリーヒットで1点を先取。この後連続四球で満塁となり、柳田の内野安打で2点目を挙げます。
4回、2点の援護を貰った田中が1死から四球を与え、続くフレイジャーにレフトへのタイムリー2塁打を打たれて1点を許す。打った走者は3塁へ。さらにコロスバリーにもタイムリー安打を許し、2-2の同点に。この後もピンチは続き、アレンにライト線へのタイムリー2塁打を浴び、勝ち越し点を献上。3失点を喫した田中は無念の降板。
2点を追う日本は、4回裏に2死2塁で坂本がレフトフェンス直撃のタイムリー2塁打を放ち3-3の同点に追いつくが、4回に3番手の青柳晃洋が連打を許した後、カサスにレフトへの3ラン本塁打を被弾。3-6とリードを許す。
5回、先頭の鈴木がアメリカ3番手・カーターの3球目を捉え、左中間へ上がった打球はスタンド上段に飛び込むソロ本塁打。ここまで無安打と苦しんでいた4番・鈴木に待望の一発が生まれ、日本が1点を返す。浅村が2塁打のあと、1死3塁で菊池のタイムリー内野安打でもう1点返し、5-6と1点差に詰め寄る。
後半に入り、日本は6回に4番手の千賀滉大が3者連続三振を奪うと、7回も2つの三振を奪う好リリーフを見せる。反撃したい打線は、8回に2死から山田が四球で出塁し、盗塁と悪送球で3塁まで進む。一打同点のチャンスを作るが、頼みの坂本は空振り三振に倒れて3アウト。
追い込まれた日本は9回裏、1死から鈴木の四球、浅村のヒットで1,3塁と同点orサヨナラのチャンスを作る。絶好の場面で柳田が3球目を叩きつけてセカンドゴロ。この間に3塁走者が生還し、6-6の同点に追いつき、勝負は延長戦へ。
延長戦はタイブレーク方式で行われ、無死1,2塁から開始。日本は10回表に栗林良吏が打者3人を打ち取り無失点。その裏、村上の代打・栗原陵矢が送りバントをしっかり決めて1死2,3塁とする。犠牲フライでもサヨナラの場面で、途中出場の甲斐拓也が初球を叩き、ライトオーバーのサヨナラヒット!日本が7-6でアメリカに勝利しました!



東京五輪ノックアウトステージ
日本VSアメリカ <8月2日・横浜スタジアム>
米|000 330 000 0 |6
日|002 120 001 1x|7
勝利投手:【日】 栗林 (2勝1S)
敗戦投手:【米】ジャクソン (1敗)
本塁打:【米】カサス 2号、【日】鈴木 1号


1位通過同士が戦う準々決勝は延長タイブレークの末、日本がサヨナラ勝利を飾りました。3回に日本が2点を先取しながらも、4回に逆転され、5回にはアメリカにホームランが出れば、日本もホームランでお返し。このまま終わるかと思いましたが、日本が土壇場で追いつき、最後は甲斐選手の一打で決着がつきました。侍JAPANがサヨナラ勝ちしたのは、今大会2度目です。
アメリカには2008年の北京五輪の3位決定戦で敗れ、2017年WBC、おととしのプレミア12でも敗れており、国際大会では負けてばかりというイメージがありました。五輪でアメリカに勝ったのは、1996年のアトランタ五輪の準決勝以来25年ぶりだそうです。
この日の投手陣は、先発の田中投手がアメリカ打線から6つの三振を奪うも、4回に3本のタイムリーを打たれて3失点で降板。3番手の青柳投手は、5回に3ラン本塁打を被弾。前回のドミニカ戦に続いての失点を喫しました。6回から登板した千賀投手は、2イニングを投げて5奪三振。今季は両ふくらはぎのコンディション不良で出遅れ、今季初登板で左足首を捻挫し、1軍復帰後の登板で10失点の大炎上と散々でしたが、五輪初登板で復活の好投を見せました。延長10回に登板した栗林投手は無失点に抑え、その裏にサヨナラの1点が入って勝ち投手となりました。
打線の方は、坂本選手が3安打1打点と好調をキープ。9回に同点の内野ゴロを打った柳田選手も2安打2打点。5回にホームランを放った鈴木選手は、10打席目にして五輪初ヒット。ようやく4番の仕事をしてくれたなぁって思いました。母校・二松学舎大学附属高校の甲子園出場を祝う一発でもありました。
サヨナラタイムリーを打った甲斐選手、米国の抑え・マクガフ投手(ヤクルト所属)の初球をしっかり捉えましたね。その前に栗原選手の送りバントも良かった。甲斐選手はドミニカ戦で同点スクイズ、メキシコ戦でも同点のタイムリーヒットを打っており、勝負強さを存分に出しまくってます。
オープニングラウンドから3連勝を果たした日本は、4日の準決勝で韓国と対戦。北京大会の準決勝では、終盤に韓国に逆転されて敗戦。その後、韓国は金メダル、日本はメダル無しと大きく明暗が分かれました。次戦は「絶対に負けられない」というより「負けたくない戦い」です。因縁の相手に勝利して決勝に進めるのか?金メダルまであと2勝だ!