日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

大魔神の愛馬・ヴィブロスがドバイターフ制覇!ドバイWCは世界最強馬・アロゲートが完勝。

2017年03月26日 | 競馬

日本時間25日夜から26日未明にかけて、ドバイ・メイダン競馬場で「ドバイワールドカップデー」が行われました。日本からは6つのレースで10頭が出走し ドバイワールドカップはアウォーディー・ラニ・ゴールドドリーム・アポロドリームの4頭が「ダート世界一」に挑み、ドバイターフでは秋華賞馬・ヴィブロスが参戦しました。



ドバイターフ(G1・芝1800m 13頭立て)は、⑨ヴィブロスのほかに、ジャックルマロワ賞を勝った①リブチェスター(イギリス)、ドバイミレニアムS覇者②ザラック(フランス)、ジェベルハッタを制した④デコレーテッドナイト(イギリス)、⑥ムタケイエフ(イギリス)、GⅠ2勝⑦モンディアリスト(イギリス)などが参戦しました。
スタート後の先行争いで、リブチェスターとが、⑧ベリースペシャル(UAE)が先手を取り合い、ムタケイエフ3番手、ザラックが4番手あたりにつけ、⑤オパールティアラ(英国)5番手、6番手⑫ドーヴィル(アイルランド)、③エシェム(フランス)7番手、8番手にモンディアリスト。9番手デコレーテッドナイト、10番手に⑬ロングアイランドサウンド(アイルランド)、ヴィブロスは11番手、12番手⑪クーガーマウンテン、13番手⑩デットコレクター(シンガポール)という展開。
3,4コーナー中間点を過ぎ、⑧ベリースペシャル(UAE)が先頭に立ち、リブチェスターは2番手に下がる。ザラックは4番手追走。デコレーテッドナイトは9番手、ヴィブロスはまだ後方3番手待機。
13頭が一団の状態で最後の直線に差し掛かり、ゴール残り400mを切ったところでリブチェスターが先頭、ムタケイエフが2番手に浮上。ヴィブロスはまだ6,7番手。残り200mでエシェムが2番手、外からヴィブロスが追い込んできた!ラスト100mでエシェムとリブチェスターが並ぶが、ゴール前でヴィブロスが2頭をかわして1着ゴールイン!日本馬・ヴィブロスがドバイターフ制覇!「マジックマン」ジョアン・モレイラに導かれて海外GⅠ初勝利です!


夜のドバイに最強4歳世代が躍動!日本から唯一出走したヴィブロスが、ゴール前で差し切り優勝。昨年のリアルスティールに続き、日本馬がドバイターフで優勝しました。2着には7番人気のエシェム、2番人気のリブチェスターが3着、1番人気のザラックは4着でした。
ヴィブロスは海外GⅠ初制覇で、通算でも2勝目。オーナーの佐々木主浩さんと友道康夫調教師も海外GⅠ初勝利。佐々木さんはレース後の記者会見で「野球よりこっちの方が緊張した」とコメント。海外遠征、ナイトレース、左回りコースと初めて尽くしでしたが、全ての不安を一掃。奥様の榎本加奈子さんも勝利の瞬間、大泣きしてたような…。
序盤から3コーナーまでは後方3番手を控え、直線では内側に入ったけど、すぐに外側に進路変更。外に出したら末脚を伸ばし、ゴール前でエシェムとリブチェスターをかわしました。ゴール直後にはモレイラ騎手が勝利のガッツポーズ。ヴィブロスの負けん気の強さも最高だったけど、モレイラ騎手の判断力は見事でした。他のジョッキーだったら内側でどん詰まり→後方の位置で終わっていましたよ。
この勝利で約4億円を手にしたヴィブロス。同世代のメジャーエンブレム、ジュエラー、マリアライトがケガで次々と引退し、ハイレベルな牡馬に比べ、4歳牝馬戦線は寂しい状態でしたが、ヴィブロスがドバイで優勝。この次は牝馬のトップを掴めるように頑張ってほしいです。


ドバイワールドカップ(メイダン9R・ダート2000m 14頭立て)は、①アポロケンタッキー、③ゴールドドリーム、④ラニ、⑦アウォーディーの日本勢4頭のほかに、世界ランキング1位⑨アロゲート(アメリカ)、⑤ガンランナー(アメリカ)、昨年2着⑭ムブタヒージ(南アフリカ)、昨年3着⑫ホッパーチュニティ(アメリカ)などが出走。
スタートでゴールドドリームとアロゲートが出遅れ。アロゲートはダッシュがつかず最後方から。②ロングリバー(UAE)が好スタートを切って前に出る。アウォーディーは5番手辺り、アポロケンタッキーは中団、ラニとアロゲートは後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面で、先頭集団はロングリバー、⑤ガンランナー(米国)、⑪ネオリシック(米国)の3頭。4番手ムブタヒージ、5番手⑬スペシャルファイター、アウォーディーは6番手追走。7番手⑧フリアクルサーダ(UAE)、8番手にゴールドドリーム、9番手にアポロケンタッキーが控え、10番手⑫ホッパーチュニティ(USA)。アロゲートはまだ後方2番手のまま、ラニはポツンと最後方。
3コーナーを過ぎ、ガンランナーが前に出ると、ネオリシックが2番手に躍り出る。アウォーディーはまだ5番手キープ。そして、アロゲートが外に出すと、一気に上昇してきた。4コーナーから最後の直線のところで、ガンランナーが逃げ粘るが、アロゲートが3番手から前を追う。ムブタヒージ4番手、アウォーディーは5番手争い。ゴール残り200mでアロゲートがガンランナーをかわして先頭に浮上。あとは後続を離し、悠々と先頭でゴール。これが世界最強ダート馬の実力だ!

日本勢4頭がアロゲートに挑んだドバイワールドカップは、アロゲートの完勝に終わりました。2着にはガンランナー、ネオシリックが3着で、アメリカ勢が上位独占。アメリカのダート競馬のレベルの高さをまざまざと見せ付ける結果となりましたね~。日本勢はアウォーディーの5着が最高で、ラニは8着、アポロケンタッキーは9着、ゴールドドリームは最下位の14着。ゴルドリはスタートの出遅れが響いたのもあるけど、距離が長かったなあ。モレイラ騎手もさすがに成す術なかったか…。
アロゲートはスタートで出遅れ、道中は後方でレースを進めていましたが、3コーナーで一気にポジションを押し上げ、最後の直線コースでもう3番手まで浮上。そして前の馬をあっさりとかわし、持ったままの状態でゴール板を駆け抜けて行きました。スタートで後手を踏んでも余裕で勝つなんて…。まさに怪物ですわ。これでアロゲートは通算で7連勝、GⅠ競走ではトラヴァーズステークス、ブリーダーズカップクラシック、ペガサスワールドカップに続いて4連勝を達成。通算獲得賞金額も1708万4600ドル(約19億200万円)となり、北米調教馬では歴代トップとなりました。ドバイWCで6億6800万円、ペガサスWCなんか1着賞金8億円ですぜ。アロゲートは今後、GⅠ競走で何勝するのだろうか…。



その他の結果
ゴドルフィンマイル:UAEのセカンドサマーが優勝し、日本のカフジテイクは直線追い込むも5着まで。
ドバイゴールデンシャヒーン:マインドユアビスケッツ(米国)が優勝。日本から参戦した3歳馬・ディオスコリダーは11着
ドバイシーマクラシック:日本でもお馴染みのポストポンドとハイランドリール、サウンズオブアースが参戦したが、昨年のアイルランドダービー馬・ジャックホブスが勝利。ポストポンドは3着、サウンズオブアースは6着、ハイランドリールは最下位の7着。
UAEダービー:日本からエピカリスとアディラートの2頭が出走。2頭は序盤から先団に位置づけ、エピカリスは先頭を走り、アディラートは2番手追走。エピカリスは最後の直線でサンダースノー(UAE)と競り合ったが、ゴール手前でかわされ惜しくも2着…。昨年のラニに続いての日本勢連覇とはならなかったが、大健闘の結果といえるでしょう。なお、アロゲートは直線で失速して12着でした。




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