日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
マツムシソウの花は実に抒情的です
昨日に続いて・・・
シラヤマギクに並んで、マツムシソウ が沢山咲いていました
マツムシソウ(松虫草)は、マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草で日本の固有種です
山地の草原に生育し、草丈はおよそ60~90cm、葉は対生し、羽状に裂けています
花は頭状花序で、花の大きさは径4cmほど、夏から秋にかけて(=開花時期:8~10月)淡い青紫色の花をつけます
和名のマツムシソウは、「マツムシ(スズムシ)」が鳴くころに咲くことが由来であるとする説があるくらい草原の秋を彩る代表花です
榛名・沼の原で咲く、マツムシソウ ➝ ( 丸い頭は花びらの落ちたマツムシソウ)
マツムシソウは秋草の中でもとりわけ色合いがきれいな花です
花は長い柄の先端に形成され、多くの花が集まった頭状花を形成しています
花序の直径は4cm前後、総苞片は線状で中心部の花は筒状をし、花冠の先端は5つの裂片に分かれ、周辺の花は3つの裂片が大きく外側に伸びています
雄しべは4本で、葯(しべ)は濃い青い色をしています
開花後、付いた実の形は、針刺しの針坊主のような面白い形になります
その姿は、昔、諸国を巡業する巡礼が持っていた「マツムシ」と言う小さな鐘に似ているそうで、マツムシソウの名前は、ここからきているともいわれています・・・私的には「松虫」の方が抒情性ありで好きですね
マツムシソウは日本の各都道府県で減少傾向にあり、各々のレッドリストに指定されているそうですが、大事にしたい花の一つです
羽音がして、「ハナアブ」が飛んできました 蜜を夢中で吸っています
紫色は、日本では、高貴な色とされていますが、ヨーロッパでは、「悲しみの色」の象徴とされています
そのためか、マツムシソウの 花言葉は、「 失恋 」、「 私は、全てを失った 」、「 不幸な愛情 」 とつけられています
ちょっと薀蓄(うんちく)
ヨーロッパでは、お葬式のとき、未亡人が紫色のマツムシソウの花を持つ風習があり、「喪服の花」ともいわれているそうです
外国人には、この花を含めて、紫色の花を贈るのは避けたほうが無難のようです