日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
イタドリは漢字では、「虎杖」、「疼取」と書きます
群馬・榛名山麓に先日秋探しをしてきました
渋川総合運動公園近くの雑木林で、イタドリが咲いているのを見つけました
イタドリの別名は、スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタンなど豊富です
またイタドリを漢字で書くと、「疼取」とか、「虎杖」と書きますが、これらの由来は、「疼取」が、「 疼(いた)みを取り去る効果があること 」、「虎杖」は、茎に虎の縞模様のような赤い斑紋が入るのを見立てたとされています
尚、イタドリは春芽出しした時、生食したり漬物にしたりと利用できます
若い茎は柔らかく、折り取るとポコンと音がし、かじると酸っぱいので、これが別名の由来になっています
イタドリは北海道西部以南の日本各地に分布し、朝鮮・中国・台湾にも分布するタデ科イタドリ属の多年草草本です
葉の付け根の部分は水平で、楕円形(➝長さ6~15cm)をして、葉腋から枝を出し互生しています
近縁種のオオイタドリは心形なので、ここで見分けることができます
イタドリは繁殖力が旺盛で、風に運ばれた種子は、アスファルトを突き破って芽を出して生長し、群生地ができるほどの爆発的に数を増やします
19世紀にイギリスに輸出された際、在来種を駆逐してしまう恐れがあることから、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されました
イタドリは大きくなる多年生草本で、高さ2mになります
路傍や荒地までさまざまな場所に生育しますが、肥沃な場所ではより大きく生長し、枝分かれして枝先は垂れ下がって他の植物を駆逐するほどの旺盛な生活力を持っています
このような旺盛な生活力は太い地下茎のためであり、崩落地などでいち早く群落を形成します
マイ菜園にも近年生え始め今年は増えてきたので、除去法を考えねばと思い始めています
雑木林の中で、目立って咲いていた イタドリの花
イタドリは、雌雄異株・初秋から枝に小さな白い花が穂状に沢山つきます ・・・ 開花時期は7~10月です
雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見え、雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見えます
イタドリの花 アップです ・・・ 紅い茎が印象的です
イタドリを詠った句、歌がありました (ネットで見つけました)
「イタドリ(虎杖)」は仲春、「虎杖の花」は、夏の季語です
『 虎杖の 花やわびしき 水の音 』 佳兆 「よさむ」
『 幼な日の 酸味かなしき 虎杖よ 』 中村 苑子
『 虎杖を 折ればすぽんと 冥土かな 』 小倉 斑子
『 虎杖を 折る音山に 聴かれけり 』 曽我部介以
『 虎杖や 到来過ぎて 餅につく 』 一茶 「九番日記」
『 ほろ酸ゆくほろ青くさくイタドリの茎かむ此処はふるさとの野辺 』 鳥海昭子
ふるさとの野道でイタドリを見つけました。子どもの頃したようにひょいと茎を折って口に含むとほのかに酸っぱく青臭く、懐かしい風景がよみがえってくるのでした
『 鷲ひとつ石のうらべに彫りにけりそなたにあらき虎杖の花 』 北原白秋
『 霧の夜の哀れなりける月に似て青く曇れるいたどりの花 』 与謝野晶子
イタドリの白い花を見る2週間前、同じところで紅い色のイタドリが咲いていました
色違いのイタドリが同じような場所で咲いていましたが、時期によって咲く色が異なるのでしょうか!?
どうやら同種ですが、同じで草本ではなく品種が異なるようです
花色が紅色を帯びるものをベニイタドリ(紅虎杖)とも明月草と呼びます
ベニイタドリは在来の固有種で山野に生える多年草で、草丈50cm~2mになり、茎は太く中空で若い茎は紅紫色の斑点があります
花色は紅色で5裂し、花のあと雌花の外側の花被片3個は翼状に張り出し、そう果を包みます
ベニイタドリ
ベニイタドリの 咲き姿
ベニイタドリの花 アップ
イタドリの 花言葉は、「 回復 」、「 見かけによらない 」 です
イタドリは、あまりに繁殖力が強いので、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されていますが、実は頼りがいのある植物です
根茎は生薬で、「虎杖根(こじょうこん)」といい、利尿、通経剤として薬用になりますし、山菜として食用になります
花言葉はそんなところから生まれた言葉なのでしょう
ネットで知ったのですが、イタドリでジャムがつくれるのだそうです
味は爽やかな酸味があって、パンに塗るだけでなく紅茶やお菓子に加えると美味しいと云います
また、肉料理の下味に使うと、肉が柔らかくなり、オリーブオイルや酢と混ぜればさっぱりした魚介サラダにぴったりのドレッシングも作れるそうです
作り方が紹介されていましたので、載せておきます・・・来年作ってみようかな
用意するもの : ● イタドリの新芽:10本 ● 水:大さじ2 ● キビ砂糖:イタドリの半分程度の分量 ● レモン汁:少々 ● 煮沸消毒したビンなどの保存容器:1個
作り方 : 1. ピーラーでイタドリの皮をむき、適当な大きさ切って筋をなるべく取り除く
2. イタドリを色が変わる程度にさっとゆでて、1時間ほど水にさらす
3. 水気をよく切り、水と一緒にミキサーに入れてペースト状にする
4. ペーストを鍋に入れて砂糖、レモン汁を加え、アクをとりながら、弱火で好みの固さになるまで煮つめる
5. 煮沸したガラス容器に入れて冷ます
ヒガンバナが彼岸に咲くって何か不思議です
今年ももうすぐ終わりです
年の瀬の話ではなく、彼岸花(ヒガンバナ)の事です
お彼岸が来ると必ず咲き出し、彼岸が過ぎると気が付くと花が枯れてしまうヒガンバナ
どうやってお彼岸を知るのでしょう
マイ菜園は河縁にあり、自転車に乗って畑仕事に何時も行ってます
夏も過ぎ秋のお彼岸時期は、彼岸前後を挟んで冬収穫野菜の種蒔き、植え付けと大忙しです
勿論スコップ農法なので、草取りから耕しまで準備がとても大変
カレンダーだけでなく、その年の周囲の状況を見ながら準備をしていますが、一番頼りになるのは土手のヒガンバナの芽出しと花の咲き方です
お彼岸は、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、季節の節目になっています
ところでお彼岸は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、太陽が真西に沈むようになります ・・・ 今年の彼岸中日は、9月23日でした
このため極楽浄土(あの世)が西方にあるとされてきた古くから、あの世とこの世が交わる日とお彼岸は考えられていました
即ち極楽浄土と最も心が通じやすい日としてのお彼岸は先祖の供養をするためにお墓参りをするというのは納得です
そんなお彼岸に必ず咲き出すヒガンバナ ・・・ 彼岸の入りの20日から彼岸の明けの26日の1週間・ヒガンバナの開花は最盛期です
畑横の河の土手で咲き出した ヒガンバナ ( 約1kmに渡って、土手両側には真っ赤な花が咲きます )
ヒガンバナは、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」の呼び名があります
彼岸に近づいてきた頃急激に芽が出て伸びて、そしてあっという間に咲きました
ヒガンバナはどうやって9月23日を知るのでしょう!?
ヒガンバナは葉と花が同時期に地上に出てこないとか、すべて三倍体で種ができないとか、それなのにこんなに繁殖しているとか、球根を深く植えすぎたり浅く植えすぎたりすると、植えて何年かがたつうちに自分でちょうどいい深さのところに球根を移す(少しずつ栄養分を移動するようです)とか、いろいろ変わった性質をもっています
ヒガンバナの植生をネットで調べて、毎年9月23日頃に咲く理由を見つけました
ヒガンバナは、通常9月中・下旬に開花し、開花後に葉を地上に展開させ、翌年の5月中・下旬に葉が枯死し、夏を越します
この間の球根内での花芽の分化・発達についてみますと、花芽分化は葉が生育中の4月下旬に始まり、葉が枯れた後の6月中旬に雌ずい形成期、8月下旬に花粉形成期と発達して、9月中・旬に開花します
冬期、最低20℃程度の加温室で栽培すると、夏にも葉を展開させて常緑性になりますが、このような条件下では、花芽は分化しません
このことから、ヒガンバナの花芽分化には低温遭遇が必要条件で、低温はバーナリゼーションとして作用している事になるようです
花芽分化および雌ずい形成までの発育適温は25~30℃付近にありますが、分化・発育の可能な温度範囲は10~30℃で広いことから、自然条件下では温度が上昇に向かう4月下旬から花芽分化が始まるようです
雌ずい形成期に達すると、それまでの発育を促した高温(25~30℃)では、かえって発育が抑制され、適温は20℃付近に低下します
自然環境下での開花が9月中・下旬になることや関東での開花が関西より10日ほど早くなるのは、この発育適温の低下によるものといえるのだそうです
即ち、ヒガンバナは温度(特に地温)を感じて、花芽の分化および発達が進行しているようです
マイ畑の横の土手で、彼岸になると咲くヒガンバナはまさにこれぞ「標準ヒガンバナ」と云えそうです
尚、猛暑の年のヒガンバナの開花は、その後の天候にもよりますが、遅くなるのが一般的だそうです
満開のヒガンバナ
ツボミも混じって咲き出したばかりのヒガンバナ
お彼岸なので、近所のお寺に墓参りに行って来ました
境内で見かけた色とりどりのヒガンバナです
これはヒガンバナというより、リコリス の名で知られ、観賞用ヒガンバナと云えます
橙色のヒガンバナ
紅白色のヒガンバナ
黄色のヒガンバナ
赤色リコリス・・・園芸品種で、「薩摩美人」とありました
右上のリコリスは、産直の花棚で咲いていた鉢植えです
ヒガンバナとは言えなくなってきていますかね
シコンノボタン・コートダジュールが咲き始めました
昨日に続いて・・・
産直の花棚にあった真っ白く優美に咲くサギソウを紹介しましたが、その隣には、 濃青紫色の妖艶ともいえる花が咲いていました
花の名は、コートダジュールとありました
コートダジュールはブラジル原産のシコンノボタンの園芸品種です
耐寒性があり、暖地で降霜がなければ屋外で植栽できるノボタン科シコンノボタン属の常緑小低木です
木高が1~3mほどになり、園芸種の中でも、花ツキが優れていると云われるところから、公園や街路フェンス、鉢仕立にと幅広く利用されてきているそうです
シコンノボタンの開花は9~11月で、9月に入ると共に園芸店やホームセンターの店頭にシコンノボタンの鉢植えが必ずといってもいいように並びます
産直の花棚に並んでいた シコンノボタン・コートダジュール
シコンノボタンの花は深みのある濃青紫色で、長期間次々に花開きます ・・・ 名前の「しこん」は「紫紺」で、鮮やかな濃紫色の意味です
花径は5~8cm、小枝の先に光沢を帯びるビロードのような感じで花びらを拡げた様子は、妖艶な感じさえ与えます
シコンボタンの葉は狭楕円形で、葉脈が目立って見えます
花弁は5枚、濃い青紫色の花びら中央から、くねくねと曲がった形の雄しべが長く伸びています
雄しべは10本・そのうちの5本が長く、葯(=やく➝雄しべの花粉を入れる袋)の部分が、カギ釣り針のように曲がっています
この様子から、別名でブラジリアン・スパイダーフラワーとも呼ばれます
花は一日花・朝咲いて翌日には散ってしまいます
シコンノボタンの 花
シコンノボタンの花アップ ( 中央の太めのJ状蕊(しべ)は雌しべです )
シコンノボタンの 花言葉は、「 平静 」、「 謙虚な輝き 」、「 落ち着き 」、「 ひたむきな愛情 」 です
シラサギが産直の花棚で舞ってました ・・・ サギソウ容姿です
先だって、群馬・中之条方面に車を走らせた折、立ち寄った産直で、 サギソウの花鉢が売られていました
いつ見ても綺麗な花姿だなと、パチリ !! してきました
サギソウはラン科ミズトンボ属で、東北から九州の平地や山麓に広く分布する湿地性の多年草です
「ミズトンボ」とは変わった面白い名前の属名です
ミズトンボは国内で日当たりの良い湿地に生え、花の形状がトンボを連想させる球根性のラン科植物です
サギソウは、トンボではなく、シラサギの舞姿に似ているので、この名がついたのは納得です
鉢植えで咲いていた サギソウ ・・・ 鉢に刺してあった名札には何故か東北サギソウとありました
日本のランの中では、サギソウは栽培の容易な種として知られており、昔から園芸品種がつくられてきま した
これらの園芸品種は、サギソウを主役とした鑑賞会も開 催されるなど、人々に身近な植物として知られています
しかし、その特徴的な容姿と栽培のしやすさから、自生地に生育する野生の個体群の採掘が絶えず、更に生育に適している湿性地についても、土地造成や開発により面積が縮小し、平成 9年に 公表された環境庁(当時)のレッドリスト(平成 12年一部変更)では絶滅危惧Ⅱ類に指定されました
平成19年での見直しレッドリストでは、自生地保全の取り組み効果が出て、準絶滅危惧種に判定されました
これからも継続的な対策が必要なんでしょうね
花棚で売られているサギソウを見ながら、絶える事の無いようについ願ってしまいました
サギソウの茎は高さ 15~40cmになり、茎の下部に 3~5枚の細長い葉をつけます
開花は7~8月で、真っ白なシラサギの舞うような花が咲きます
花の大きさは約3cmほど・茎先に1~3輪花をつけます
花の手前にある花びらを唇弁といい、後方の耳のような形をしている花びらを側花弁といいます
花中央の鼻のような形をした部分をずい柱といい、ここに雄しべと雌しべがあります
花の後ろには3枚の萼があります
茎の下部に、3枚から5枚の細長い線形の葉が互生して生え、上部の葉は鱗状の鱗片葉になっています
サギソウの花アップ
サギソウの花アップ
サギソウ の花言葉は、「繊細」、「清純」、「無垢」、「しんの強さ」、「神秘的な愛」、「夢でもあなたを想う」、「発展」、「名伯楽」 です
松林の縁で、センニンソウの花見っけ!!
先だって群馬・榛名山麓に秋を探しに行った折、渋川公園近くの林の縁で、センニンソウが草地を這うように 咲いているのを見つけました
センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草で、日本各地の日当たりのいい山野に多く見られます
半木本性の常緑つる植物で、葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を支えています
長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生し、葉は五枚の小葉を持つ羽状複葉になっています
小葉は卵状楕円形でなめらかですが、つやはなく、先は尖り、全縁です
林の縁の草地で咲いていたセンニンソウ
キンポウゲ科の植物には有毒であるものが多く、センニンソウも毒草です
センニンソウの別名に、ウシノハコボレがありますが、これは牛が牧草と一緒に食べてしまうと歯が抜けてしまう事からつけられたものだそうです
草地に生えるので、牧草地では刈り取って用心しているようです
センニンソウは、夏の終わりから秋(8~9月)にかけて径2~3cmの白い花を咲かせます
通常樹上に覆い被さる様に育つので、花の満開時にはまるで木に雪がつもったように見えて、遠くからも目立ちとっても綺麗です
花の香りは、キンモクセイの様な甘いいい香りがします
茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の真っ白な花をつけます
花形の4枚の花弁に見えるのは、ガク片で、本当の花弁はありません
果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことから、センニンソウの名が付いたようです
草地に咲いていた センニンソウ
センニンソウの花 アップです
センニンソウ の 花言葉は、 「 あふれるばかりの善意 」、「 美しい心 」、「 安全 」、「 無事 」 です
クサギの実は青色の染色にすぐれています
先月近くの 農業用用水路の縁で咲くクサギの花 を紹介しました
先日その前を通ったら、いつの間にか沢山の果実が生っているのを見つけました
クサギは「臭木」と書くほど、傷をつけると青臭い臭気がします
花序は枝先で多集散花序となって、白色~紅色の花を咲かせます
花は雄性期と雌性期があり、雄性先熟で、雄性期には雌しべが、雌性期には雄しべが、それぞれ下に垂れています
雄しべは4本、長く花外に突き出し、葯は黒紫色をしています
枝や葉の上を、花序が一面覆うように開花し、「臭木」の名は当てはまらない甘い芳香がただよいます
花後は核果になって、碧色の綺麗な実を生らします
クサギは、日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木で、イヤな匂いがあるためか園芸植物とはなっていませんが、傷さえつけなければ花の香りや実の可愛さはなかなか鑑賞に合っています
実の生りだした クサギの木
クサギの実は、丸い碧色の核果です
周囲の紅い5枚の花びら状のものはガクで、花後も落ちないで平開しています
果実の大きさは6~7mmと大きく光沢があって目立ちます
鳥は紅い色と青い色が好物のようです
クサギは鳥のフンで種が運ばれ、薮等への先駆植物になっています
クサギの果実は赤紫色の萼が花弁のように拡がり、青紫色の果実と一体となって、鳥たちを魅了します
クサギの花
クサギの果実
クサギの果実は、草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができるのだそうです
草木染の染料で、「天然のもので、青い色が出せる染料は2つしかない」と云われていますが、そのひとつは言わずと知れた「藍」、そしてもうひとつが「クサギ」なのだそうです
クサギをつかって草木染をする方法を幾つか調べてみました
手順を簡単に言うと
果実を赤いガクから外して洗う ➝ 果実を煮詰める (水1リットル当り実250g以上使用) ➝果実の煮汁(果実を漉しとったもの)にシャツを漬け込み → ミョウバンで媒染し → 水洗いして絞る ➝ 乾燥 ➝ これらを3回ほど繰り返す
媒染液(1.鉄くぎを酢で煮たもの 2.アルミ(焼きミョウバン))に漬けると、青色が緑がかった色が固定されます
染媒の違いによる微妙な染まり具合の差楽しみ結果をみよう…
アルミ染媒液の方が鉄染媒液に比べて色が濃く染まるようです
クサギの木の奥には、真っ赤な曼珠沙華の花が見えました 下画像
曼珠沙華の花開く頃、クサギの実は、丁度染色するいい時期になります
長~いなが~いウリが生っていました・・・ヘビウリといいます
先日秋を探しに群馬・中之条四万温泉方面に、車を走らせて来ました
途中立ち寄った産直で、とても変わったウリを見つけました
それは産直入り口に緑のカーテンを作るように植えられていました
デジカメを向けている私に気づいて、買い物に寄ってきたおばさんが、 『 お父さん! お父さん‼ 長いゴーヤがあるよ!! 』
お父さん曰く、 『 す・ごい長いゴーヤだな!! 』 ・・・
植えてあるプランターの端に小さな名札が挿してあり、そこには、ヘビウリと書かれていました
産直前に植えられた ヘビウリ
ヘビウリはインド原産のウリ科カラスウリ属のウリです ・・・ 因みにゴーヤは、ウリ科ツルレイシ属です
ヘビウリの名の由来は、果実が細長く蛇のようにくねっていることからきているようです
熱帯地域では食用にもするが、日本では観賞用として栽培されており、 別名を毛烏瓜(ケカラスウリ)ともいいます
ヘビウリはつるでどんどん伸び、葉は毛が密生し、卵円形で手のひら状に裂け、互生しています
葉には艶はありません
ヘビウリの開花は、7~9月・烏瓜(カラスウリ)とよく似た白い花で、 花冠は4つに裂け、裂片の縁が長く細く裂けています
ただし、烏瓜の花は夜に咲来ますが、ヘビウリは昼間咲きます
花後できる果実は、長さが30cm~1mくらいあり、しかも蛇のようにくねくねし、不思議な形です
果実の色は淡い緑色で、濃い緑色の縞模様が入ります
ヘビウリの実を見上げました ・・・ 1mはゆうにあります
ヘビウリの花と果実
ヘビウリの 花言葉は、「 変化を恐れない 」、「 良き便り 」、「 誠実 」 です
ヘビウリの実の形をみると、「変化を恐れない」とは納得ですが、「良き便り」とは何んでかな~!?
ウド&タラノキの花
先だって、群馬・榛名方面に秋の様子を見に行って来ました
伊香保温泉近くを走っていたら 、周りの林間に、ウドやタラノキが花開いているのを見かけました
来年の春には山菜取りに来れるかなと秘かに思いながら・・・、車を停め、花の様子をパチリ!! してきました
まずウド(➝漢字で書くと、独活)・ウドは、ウコギ科タラノキ属の多年草です ・・・ 因みにタラノキは木本ですから、ウドは古名ではツチタラと呼ばれました
ウドの和名の由来は、「埋(ウズ)」から転じたもので、土の中の芽を食べることからきています ・・・ 若い出たての茎は独特の香りと苦みがあり、天ぷらには最高です
漢字の「うど(独活)」の由来は成長した茎が中空なところから「宇登呂(うどろ)」と呼ばれ、そこから「ウド」に転訛したという説が知られています
春に芽吹き、夏にかけて成長して小さな白い花を沢山付け、秋に直径3mmほどの黒色の液果になります
俳句では、「独活」が春の季語、「独活の花」が夏の季語です
道路沿いの林間に分け入り、パチリ!!したウドの花
ウドは山野に広く自生し、高さ2m程に大きくなるが、草本です
古くから山菜として知られ、出雲風土記にツチタラ(独活)として出ているそうですが、文化的には万葉集にも出ていないそうです・・・ウドの大木とは呼ばれています
芭蕉の詠んだ句を見つけました
「 雲間より 薄紫の 芽独活かな 」 ( くもまより うすむらさき めうどかな )
ウドの葉は、大形の2回奇数羽状複葉で、互生します ・・・ 奇数羽状複葉とは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成されるもののことを言います
小葉の形は卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
ウドの花軸は、1m以上も長く伸び出すこともあり、総状に伸び出した茎先に球状の散房花序を出し、淡い緑白色をした小さな花を沢山つけます
花軸先端の花序につくのは両性花で、それ以外の下方の花序は全て雌性花がつきます
両性花は花径3mmほどで、花弁5、オシベ5で、多数集まって全体で直径2.5cmほどの球状になります
雌性花はやや縦長の球形で、先端の花柱5は長さ1mmほどです
ネットでこんな句を見つけました
「 峠道 白き火花か 独活の花 」 ( とうげみち しろきひばなか うどのはな )
ウドの花
ウドの花
ウドの 花言葉は、 「 健康美 」、「 柔軟性 」 です
ウドの木に混じって、タラノキが花をつけていました
タラノキはウコギ科タラノキ属で、北海道から九州に分布している落葉小高木です
伐採跡地、崩壊地などに育成し、きわめて生長の早い樹種です
樹高は5m位になるものもあり、樹齢はそれほど長くは無く10~20年位で次第に枯れてしまいます ・・・ マイ菜園に植えてあるタラノキは6年で枯れてしまいました
タラノキは、「山菜の王者」と言われており、新芽はタラ芽といって山菜のなかでもよく知られています
早めに枯れたのは、つい芽を採りすぎたためかもしれません
タラの芽は、山のバターと呼ばれるぐらい多くの油脂、タンパクを含んでおり、栄養的にも価値高く、油やマーガリンで炒め、塩やコショウで食べると美味しく食べられます
樹皮を煎じたものは、糖尿病や腎臓病、高血圧症などに薬効がある生薬としても知られています
また生長が早いことから、材は軽くて柔らかく、下駄や杓子等の材料として利用されるそうですが、左程に太い木に生れると思えませんから利用価値は広いとは思えません
タラノキの花咲く様子 ( 幹には棘が見られます )
タラノキは茎など全体に鋭い棘があります
茎はあまり分岐はせず、先端に新芽(タラの芽)を出し、その芽は長さ1m位になる2回羽状複葉の葉になります
葉軸には5~9対の小羽軸が間隔をあけてつき、その小羽軸には7対前後の小葉がつきます
小葉は変化が大きいが、大きいものでは長さ12cmほどにもなって先が細長く伸びています
小葉の上面には粗い毛が散生し縁には鋸歯があります
年数を重ねた樹幹には不規則な鋭い刺が全体に出て扱いにくい芽を採取する時は大変です ・・・ 鋭い刺は高さ4mmほどもあります
タラノキの花期は8月~9月頃で、長大な葉の上、茎頂に大きな花序となって広がります
花序は全体の長さ50cmにもなる大きな散形花序となって展開します
上部の枝には両性花の小花序が、多くは下部には雄花の小花序がつきます
花序の軸と小花柄には毛・小刺が密生し、高さ2mmほどのガク筒は無毛です
両性花は花径5mmほどの大きさで、白い5弁花に5個の雄しべが突き出しています
花柄が一箇所から放射状に出し、円を描くように数多く固まって付いています
10月~11月頃には、果実は黒紫色に熟します
花には蜜がたっぷりあるのか多くの虫たちが集まってきます
タラノキの花
タラノキの花
タラノキの 花言葉は、 「 強い態度 」、「 他を寄せつけない 」 です
この花言葉はタラノキの幹にある鋭い棘がある事からついたのでしょうね
アンゲロニアの花をよく見かけます
このところあちこちの花屋さんやスーパーの花棚で、花の咲いたアンゲロニアのポットをよく見かけます
別名をエンジェルラベンダーともサマースナップドラゴンとも云います ・・・ 「スナップドラゴン」とはキンギョソウの事です
ゴマノハグサ科アンゲロニア属で、原産地は中米、西インド諸島の為、耐寒性はあまりなく、通常は1年草扱いです
四季咲き性が強く、20℃を保つことができれば周年開花する多年草です
草丈は30cm~1mになり、高温多湿に強く、日本の気候にマッチしているので、夏花壇に人気の花になっているそうです
スーパーの花棚で、咲き競うアンゲロニア
アンゲロニアの葉は披針形で、向かい合って生えます・・・(対生)
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
花期は5~10月と永く、花色も豊富な上、挿し木でも増やせ、日本の高温多湿気候によく合っているので、前記しましたが夏花壇には欠かせない植物になっているそうです
株が大きくなると見ごたえあって豪華です
白花アンゲロニア
赤紫のアンゲロニア
アンゲロニアの花色は 白、ピンク、紫、青色など、豊富で口を大きく開けたような花姿がなんとも愛嬌があります
花径は1cmくらい、たくさんの花がつきます
花冠は5つに裂け、喉の部分には模様が入っています
花はよい香りがします
アンゲロニアの「口を開けたような花姿」はどこかで見たような気がしていましたが、ふと生と死を語った「ムンク」の絵画・『叫び』の顔を思い出しこれだと思いました
尚、『叫び』の顔は、男が「叫んでいる顔」ではなく、男が「叫びに耐えかねて耳を押さえている」様なのだそうです
『叫び』は、「自然をつらぬく、けたたましい、終わりのない叫び」で、生の不安を象徴していると云われます
ムンクの『叫び』の中の顔(?)が沢山あります ・・・ アンゲロニアの顔は不安顔ではなく明るい顔に見えます
アンゲロニアの 花言葉は、「 過去の恋人 」、「 片思いの恋 」、「 可憐な恋 」 です
サルスベリは、漢字で書くと百日紅と書きます
お彼岸近くになって、サルスベリの花も終わりに近づいてきました
サルスベリはミソハギ科の落葉中高木で、中国南部を原産とする夏を代表する花木の一つです
花は夏の盛りから10月ころまで100日間咲き続けることから漢名である「ヒャクジツコウ(百日紅)」とも呼ばれています
百日紅の名は、原産国である中国で、恋人と百日後に逢う事を約束した女性にまつわる話に由来していると云われます
伝説によると、その女性は約束の日を迎える前に他界してしまい、その後に咲いた花が百日紅だったとか・・・
サルスベリは春に伸びた枝の先端に花を咲かせます
サルスベリの呼び名は、樹皮のはがれた部分がつるつるしているところから、「猿も滑って落ちる→猿滑り」というのが、名前の由来とされています
うどんこ病にかかりやすいことを除けば、強健で栽培しやすいので、庭木の他、公園樹などにも広く利用されます
花色は白、ピンク、紅、紅紫などがあります
近くのお寺の境内で咲いていた紅白のサルスベリ
枝先に円錐花序(花序の枝が枝分かれし、全体が円錐状に見える)をつけた花は、花序のつけ根のほうから咲き始め、次第に先まで花を開きます
花つきは美しく華麗で枝先に群がって咲いて見えます
1つ1つの花は、花びらは6枚でフリルがかって縮れており、萼は筒状で6つに裂けています
花径は3~4cmくらい
中心には40本ほどの黄色い雄しべが固まって付きます
果実は丸い果で、種子には翼があります
紅色の サルスベリ
紅色の サルスベリの花 アップ
白花サルスベリ
白花サルスベリ アップ
白赤まだら色のサルスベリ
まだら色のサルスベリの花 アップ
サルスベリの 花言葉は、「 あなたを信じる 」、「 雄弁 」、「 愛敬 」、「 活動 」、「 世話好き 」、「 潔白 」、「 不用意 」 です
サルスベリの花言葉は、花のイメージよりも木全体のイメージに由来するものが多いようです
因みに、「あなたを信じる」は、中国で百日後に逢う約束をした女性に由来するようです
「雄弁」、「愛嬌」は、細い枝の先に鮮やかな花を咲かせ、風に揺れる姿を、イキイキと話す様子・明るい態度にたとえたもののようです
リコリスの花が綺麗です
産直の花棚で、鉢植えされたリコリスが、綺麗に花を咲かせていました
リコリスは日本・中国~ミャンマー原産の球根植物で、ヒガンバナ科リコリス属・この属は種類が多く、早咲き種類は7月から、遅い種類では10月から開花します
ヒガンバナ科リコリス属を総称してリコリスと呼んでいます ・・・リコリス(Lycoris)は、ギリシャ神話の「海の女神」をいいます
リコリスは花茎の先に5~10個の小さな花を放射状に付け、花びらが外側に反り返り、長い雄しべと雌しべが目立つ優雅な花です
別名は沢山あり、「ナツズイセン」・「ヒガンバナ」・「マンジュシャゲ」・「ショウキズイセン」・「クラスターアマリリス」・「ハリケーンリリー」等々です
これらの呼び名はリコリスのそれぞれの品種名のようです
お彼岸の頃、秋に出葉するのは鮮赤色の箒火のような花を咲かせるのは「ヒガンバナ(「曼珠沙華)」、白花は「シロバナマンジュシャゲ」、黄花種は「ショウキズイセン」です
春に出葉する寒地向けの種類として、藤桃色のリコリスは「夏水仙」、淡桃色の「リコリス・インカルナータ」、紫桃色で花びら先端が青味を帯びるリコリスは「リコリス・スプレングリー」、黄橙色の花を咲かせるのは、「キツネノカミソリ」と呼びます
花棚のリコリスの品種名は分かりませんが、花色は黄白色と真っ白い花びらのリコリスでした
黄花リコリス ・・・ これ 「ショウキズイセン」 !?
アップした キバナリコレス
淡い黄白色の細身の花は幻想的に見えました
リコリスは全草にアルカイドを含む有毒植物で、誤食するとまれに死に至ることもあります
逆に薬用の効果もあり、鱗茎の毒を除けば、今の日本では考えられませんが飢饉の際の救荒植物として昔は畔などに植えていたとされます
そんな事から日本ではあまりイメージとしては良くなかったのですが、最近は欧米のリコリスに対する人気が高まり、それと共に観賞価値が見直されてきているようです
花色も最近はとても豊富に出回り、真っ赤なヒガンバナだけだった印象が、私の中でも変わってきました
真っ白な花色のリコリス
秋の彼岸のころ、あぜ道などに群生して咲く赤色のヒガンバナ(マンジュシャゲ )は日本の秋の代表花です
園芸品種のリコリスの花が増えて来て、あぜ道で多く咲くようになったら、日本の秋がぐんとカラフルになって楽しみです
白花リコリスの アップ ・・・ 清純な色合いですが、ちょっと妖艶さもあるように見えました
リコリスの 花言葉は、「情熱」、「独立」、「再会」、「あきらめ」、「転生」、「悲しい思い出」、「想うはあなた一人」、「また会う日を楽しみに」 です
今まではお彼岸時に咲く花として彼岸花・リコリスを見ていましたが、色々な花姿のリコリスが見られたら花言葉もイメージが変わってくるでしょう
花言葉の「転生」や「悲しき思い出」は、「情熱」、「希望」などの言葉になるかもしれません
ジニアって百日草のことです
毎年マイ菜園にヒャクニチソウ(百日草)を植えています
百日草はキク科の1年草で、学名をジニアと云い、別名として、最近花屋さんではこの名で売られています
メキシコ原産で、観賞用として花壇などによく栽培されています
その名は、開花期間が永く「百日」は咲くと云われるところからついた名前ですが、夏から秋(➝5~10月)にかけて枝の先端に花の色と形の多彩な頭花を咲かせます
そんな花の寿命の永さから、マイ菜園の百日草はいつも墓参時の仏花として重宝しています
今年はマイ菜園の百日草は草に負けて、あまり育ちませんでした
先日花屋さんで沢山のポットで咲いている百日草がありパチリ!!しました
ジニアと名付けられた花達
ジニアとは、ドイツの植物学者、ヨハン・ゴットフリート・ツィン(J. G. Zinn)の名前に因んでいます
百日草は和名です
日本には江戸末期に入ってきて、栽培や品種改良が盛んになったのは戦後です
入ってきた時は「長久草」とも呼ばれていたそうです
英名はコモン・ジニア(common zinnia)もしくはユース・アンド・オールド・エイジ(youth and old age)とも呼ばれます
どれも長命な花の意味だと思うのですが、(youth and old age)とは直訳すると、「青年と老人」ということになりますがどう云う事でしょう・・・?
一つの花は、2週間ほどで散りますが、次々新しい花が咲き色々な花色を長く楽しませてくれるそんな意味を表しているのだと解説を見つけましたが、う~ん苦しくないか!?
最もポピュラーな園芸品種は、ジニア・エレガンスで、「百日草」の名前でなじみです
野生種は一重咲きのものが多く18世紀ヨーロッパに導入された当初はさほど積極的に栽培・育種がされませんでしたが、19世紀になって八重咲きの品種が発見されてから様々な品種がつくられるようになり、20世紀になってからは個性的な品種が数多く作られています
草丈は高性種で1m、矮性種(丈の低い種)は20cmほどで、葉は長卵形で対生し茎を抱きます
花棚に置かれたポットの花はほとんど矮性種です
園芸品種の花色は豊富で赤、ピンク、黄色、白、変わったところでは緑色の花を咲かせる「グリーン・エンビ」や絞り咲きなどがあるそうですが見てみたいです
花の大きさでは、巨大輪種(径12cm以上)、大輪種(10cm前後)、中輪種(7cm前後)、小輪種(5cm以下)に分けられます
花形では、ダリア咲き(➝やや幅の広いヘラ状の花びらが何枚も重なり、整った形をしている)、カクタス咲き(➝寄り合わせたような細長い花びらがたくさん付く)、ポンポン咲き(➝小さな花弁がたくさん重なって半球状に盛り上がる)などに分けられます
小輪種の白花ジニア
色々に咲く中輪種ジニア
ジニアは、和名・「百日草」の名にたがわず、日光にしっかり当てて、水を切らさないようにすれば、長く楽しめます
生育が早く、直射日光にも強いので、マイ菜園で育てるのには私向きなのですが、苦手の草取りがちゃんとできないのがダメですね
花が一通り咲いた頃に、地上から三節ほど残して、ばっさりと刈ると、脇芽が出てきて、更に大きな株になります
中輪種・カクタス咲きのジニア ・・・ 輝くような朱色の花です
ジニア(百日草)の 花言葉は、 「 別れた友への思い 」、「 高貴な心 」 、「 いつまでも変わらぬ心 」 です
ネットでみたのですが、「別れの言葉に添える」のが粋な花が7つあるそうです
花によって、自らの想いを伝えるのだそうです
7つの添える粋な花とは、「 アスター 」、「 シオン 」、「 スイートピー 」、「 ミヤコワスレ 」、「 ワスレナグサ 」、「 ネモフィラ 」、そして 「 ジニア 」 です
カラミンサはシソ科のハーブです
昨日に続いて・・・
産直の花棚には、小さな白色の花をびっしり咲かせたポットが沢山置かれていました
ポットに挿さった名札には、カラミンサとありました
カラミンサは、シソ科のハーブで、地中海沿岸に自生する常緑多年草です
全草に樟脳(カンファー)のような芳香のあるカラミンサ・草丈は背丈15~40cm・横幅20~40cmほどの株になります
繁殖は株分けで新芽が出る3~4月行いますが、播種、挿し木もできるようです
春4月に新しい葉が伸びてこんもりした形になる6月頃、茎が立ち上がってツボミがつき始め開花が始まります
花期は7~11月と永く、花壇や鉢植え素材として適した植物です
葉にはミント系の爽やかな香りがあります
花棚のカラミンサはカラミンサ・ネペタといい、カラミンサの仲間では日本では最も流通量の多い品種です
花棚で咲く カラミンサ
香りのある葉は深緑色で縁に鋸歯があります
葉は対生し、葉脇から花茎が出て、枝分かれしながら長期間咲き、花数は10~20個つきます
各節に花が着きますので、全体が白いカスミソウのようです
花は小さい唇形花で、1つ1つは見ごたえのある花ではありませんが、輪散花序に着き、その枝分かれした咲き後は繊細なレースを見るように一杯つくと綺麗です
薄紫白色の小花は花径5mm程度です
草丈は60cmほどになり、夏咲く時の様子はとても涼しげに見えます
土質を選ばず耐寒性が強いので、日当たり地や半日陰地に植えると毎年可愛らしい花を咲かせます
花壇に植える場合は、土の状況をみて、完熟腐葉土や堆肥を混ぜ、水はけと通気性のよい、ふかふかの土をつくってから植えつけます
用土は、赤玉土(小粒):腐葉土:パーライト(小粒)を6:3:1の割合で混合した土を使うといいそうです
カラミンサの花をアップしました
カラミンサの 花言葉は、「 愛のささやき 」、「 繊細な心 」、「 拒否する心 」、「 別れは静に 」、「 拒絶 」 です
「愛のささやき」とは、長い穂に沢山咲く小さな唇形の花が、ささやきあうように風に揺れる様子をたとえたのでしょうか!?
トレニアの花が盛りです ・・・ 別名はハナウリクサともいいます
あちらこちらの花棚で、今よく見かけるのはトレニアの花姿です
トレニアは東南アジア、アフリカ原産で、ゴマノハグサ科の春まき秋咲きの一年草で、 緑色のつぼみから、可愛らしい花をたくさん咲かせます
葉は明るめで比較的小さく、夏の花としては暑苦しさはありません
草丈は20~30cmになり、葉は卵形で、互生し、自然と分枝し、こんもりと茂って咲きます
摘芯を随時してやると、更に枝が増え花ツキもよくなって、目立ちます
暑さや湿気に強く花数も減らないので夏のガーデン素材にぴったりです
最近はほふく性の品種も注目されていますが、株はまとまりづらくアレンジ的には少し難しい存在です
トレニアは1年草ですから、発芽して1年以内に花が咲き、枯れてしまいます
花の時期は6~10月で、花色はピンク、黄色、紫、青紫、白など沢山あります
別名はハナウリクサといいます
トレニアの花
トレニアの茎は4稜で細毛が生え、葉は対生し長さ4~7cmの卵形で、先が尖り、葉脈が良く目立ち縁に鋸歯があります
花は筒状で5深裂し、花冠の直径約3cmで葉腋に1個ずつつけます
側弁と唇弁の先は各品種色、唇弁の中央に黄色の班が入っています
こぼれ種が成育するのか、同じ場所に3年ほど前から見られ、温暖な当地では11月に入っても、今を盛りと咲き誇ります
花はトランペット形の各色2色づかいで、下唇の基部に濃黄色の斑点があり、この花特有の唇の形に似た愛らしい花を咲かせます
トレニアの花
トレニアの花は 雌しべの先端は2つに分かれ、そこに触れると閉じてしまう変わった性質があります
色は淡青色と濃青色、白とピンク、白と青紫などの2色づかいと色々組み合わさっています
トレニアは、前記しましたが、冬には枯れ、翌年こぼれダネで殖え、一度植えれば手間いらずといえます
花は花径15mmから20mmくらいの唇形の花をつけます
トレニアの花アップ
トレニアの 花言葉は、「 温和 」、「 可憐 」、「 愛嬌 」、「 ひらめき 」、「 魅力的なあなた 」 です
トレニアの花言葉の中で、「ひらめき」はどうして生まれたのでしょう
「ひらめき」の由来は、トレニアの雌しべにあるようです
トレニアの雌しべの先端は二つにわかれており、そこに触れると閉じると云う鋭敏な性質があり、「鋭敏な花」という連想から来たと考えられます