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黄金柏が輝いていました

今日で4月が終わりです

風が何となく暖かさを増してきています 

4月の中旬、埼玉の産直の花木コーナーを覗いた時、とても珍しい黄金色の樹を見つけました

鮮やかな黄色で、黄金柏(おうごんかしわ)と、名札が下がっていました

広い花木コーナーのある産直で、色々な花木苗や鉢物が置かれていますが、遠くの方からでも色が鮮やかなので、とても目立っていました

黄金柏はナラガシワの別称で、ブナ科の落葉高木です

原産地はアジア東北部、中央アジア、日本だそうですが、あまり見かけた事がありませんでした

とにかく豪華な雰囲気です

黄金柏の名は新芽から新葉、花序まで鮮やかな黄金色になることにより、この名前がついたらしいのですが、まさにその通りですね

葉とぶら下がった花の黄金色が、青い空と後ろの松の緑に映えて、産直のまさに主役でした

アップで撮った新葉の黄色と黄金色の花穂を堪能してください   

 

この黄金色は夏場になると、黄緑から緑色にかわり、更に、秋には春の鮮やかさとは趣きの違う赤みを帯びた黄色葉にお色直しするそうです

深まる秋となると、黄色い「どんぐり」が生るそうですが、見てみたいものです

黄色ずくしの黄金柏の花言葉は、「 自由 」、「 愛は永遠に 」、「 愛想のよさ 」   です

 

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群馬・藤岡の" 藤" の花はこれから見ごろです

群馬・藤岡には、「ふじの咲く丘」と呼ばれるところがあります

 「ふじの咲く丘」 は、その名のとおり、藤の花が咲く公園で、45種のふじが揃う「ふじ見本園」では、華麗な花の競演が見られます

毎年連休の始まる前の土日頃から、「藤の花まつり」が、始まります

どんな様子かなと見に行ってきました

「ふじの咲く丘」は、JR八高線群馬藤岡駅より市内循環バスに乗り、みかぼみらい館第3駐車場下車し徒歩5分の処にあります

車ならば、上信越自動車道藤岡ICより国道R254経由で約10分です

ふじふれあい館の前に、鉢植えのフジを並べ、祭りが始まっていました

「ふじの咲く丘」は芝生広場です

片隅に「ふじ見本園」があり、各種の藤がところ狭しと植えられ、香りが風に乗って匂ってきて、ちょうど咲き始めたところです

今週中には「藤三昧」とばかりに満喫できますよ

淡い紫色から濃いピンク色まで、さまざまなフジの花が咲いています  

 見本園の下は藤の回廊が造られています

250mあるといわれるふじ棚の回廊の下を歩けば、まるでふじのシャワーを浴びているかのようです 

まだつぼみが多くやっと咲き始めたところです

満開になるころは、1mほどにも垂れ下がり、見事の一言です

今はまだ咲き始めで、花房が短いですが、甘い蜜の薫りが漂っています

ふじ棚広場のフジの花の花房は風に揺れ、薫風の風情を感じさせ、大きなクマハチが飛び回っていました

市民まつりの感じが色濃い、「ふじの咲く丘」のふじまつりは他のフジの花の名所が、花房が長い古木のフジの木が売り物なのにたいして、いろいろなフジの花を楽しむ名所になっています

群馬・藤岡市には、日中友好桜が取持つ「瓦」と「はにわ」と「藤」の町として、中国・ 江陰市と姉妹都市になっています 

中国江蘇省江陰市には、西暦960~1276年代、北宋と南宋の間の役所跡に「千年紫藤」といわれる一抱えほどもある9本の藤が円を描くように植えられ、さながら九匹の龍が天に昇る如くに見える市民憩いの場があるそうで、江陰市から譲り受けた藤が「ふじの咲く丘」に植えられています

他にも迎賓の無錫市からの藤も植えらていました

まだ咲き始めたばかり、後ろの森からウグイスのさえずりが聞こえてきました

平和が一番です

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サルトリイバラが咲いているのを見つけました・・・初めて見る花です

先だって近くの山に行きました

山といっても山林の散歩です

道端の樹に絡まるようになって花開いている樹がありました

葉は互生し、葉身は円形~広楕円形で先端は少し尖り、基部は円形となっています

硬く厚くて光沢があり、3~5本の葉脈があります

茎の基部に托葉の変化した1対の巻きひげが見られました

これは サルトリイバラ(猿捕茨)といい、サルトリイバラ科(またはユリ科)に分類される多年生植物(半低木)です

前から一度花の咲いているのを見てみたかったので、見た時はちょっとやった~といった感じです

何せいつも見るのは、秋の赤くなった果実ばかりでしたから

 

サルトリイバラは、草丈が70~350cmほどで這うように伸び、他の樹や草に絡まるように大きくなります

茎は硬く緑色で、棘が所々に生えていますから、これが名前の由来になっているのは知られるところです

サルトリイバラは雌雄異株で、4~5月になると葉腋より散形花序を伸ばし多数の花を咲かせます

花は淡黄色で、6枚の花被片は先端が反り返っており、雄花には雄蘂(しべ)が 6本、雌花には子房が3室・柱頭が 3本あります

目立たない花ですが、色合いから幻想的です

サルトリイバラの 花言葉は、 「 不屈の精神 」   です

 

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赤城自然園で見た早春花

群馬・赤城自然園行って、大分日がたちゃいました

暖かくなったから、あの時咲き始めた花たちは今は咲き始めているでしょう

園内であの時見つけた花たちの様子をアップしましたので見てください

まずは、タマサキサクラソウです 

正式にはプリムラ・デンテイキュラータといい、ヒマラヤ原産のサクラソウでプリムラの仲間です

初めて見たのですが、まるでサクラソウとしては別人の顔付です・・・可憐というより艶やかです

向こうに見える水仙が何とも恥ずかしげに咲いていたのが印象的でした

森の中の格別日当りのいいところで、白根葵のつぼみが膨らんでいるのを見つけました (下画像)

園内他の場所では、やっと芽が出て葉を広げ始めただけなのに・・・

白根葵の出ている横の方では、サンカヨウの花もまさに咲き出そうとしていました (下画像)

サンカヨウ(山荷葉)は、メギ科サンカヨウ属の多年草で、本州中部以北から北海道、大山、サハリンに分布し、深山のやや湿った場所に生えます

草高は30~70cm ・ 花期は5~7月で、茎の先に直径2cmほどの白色の花を数個つけます

大小2枚つく葉はフキのような形をしており、花は小さい葉につき、葉の上に乗っているように見えます

花のあとには、濃い青紫色で白い粉を帯びた実をつけ、この実は食用になり甘いそうです  

キクザキイチゲの花が咲いていました

前日降った少しの雪もすっかり消えています

沢山ついているつぼみは全く開いていない「イチゲ」の中で、一輪だけ開いて笑っていました・・・はい!! チーズ

「イチゲ」というのは、キンポウゲ科イチリンソウ属で、色々な種類がありもちろんキクサキイチゲもその仲間です

「イチゲ(=一華)」の名は一つの茎に一輪の花を咲かせる事からつけられ、 この花に「華」の文字をあてたのは、この花の持つ気高さからでしょうか

尚、「花」の漢字の前に中国では「華」の漢字が生れており、「マンジュシャゲ」のような形の花をあらわす漢字として「華」は用いられていました

ヤブイチゲの花も今にも咲きそうでした  (下画像)

ヤブイチゲはヨーロッパからアジア北東部に分布し落葉樹の森林に自生する多年草です

 

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白藤の花が、頭上いや樹上で輝いていました…キラキラと

早朝ウォーキングをしていて、たまにコースをかえて見る時があります

一週間ほど前、コース途中のお宅の庭で大きく伸びて花咲いている白藤らしい花を見つけました

知らないお宅の庭なので、近づいて確認できないのですが、ちょっとアカシヤの花にも似ています

しかし、芽吹いたザクロの樹に絡まっているのがデジカメの望遠で分かりましたから、多分白藤ですね

手入れはあまりされていない(持ち主さんすみません!!)ようですが、おかげで野性味たっぷり・見事な咲き振りです

 

白藤は、ヤマフジの一品種のようです…但し白いフジにはノダフジと呼ばれるのがあり、ヤマフジはつるが右巻きで、ノダフジは左巻きと弦の巻き方で見分けるようなのですが、私にはヤマフジに思えます

だって右巻き、左巻きって、見る方向でどっちもどっちでしょう

ヤマフジはマメ科フジ属、つる性の落葉木で、日本原産です

白藤の木が巻き付いた枝にはザクロの実が枯れたままで残っています

ザクロの枝も、芽吹きが始まっています

このコントラストがとっても印象的で、なぜかザクロの表情が気に入りました

 白フジは、春になると木に弦をしっかり絡めて上り、遠くからもよく目立って美しい花房が垂れて咲きます

万葉の御代から、白藤の優雅な咲き振りがとても目立っていたようです

藤といえば、紫色がメインですが、白色もいいですね

  「 藤浪や  峰吹きおろす  松の風 」                           村上鬼城

  「 若葉まじり  群がり咲ける  白藤の  花の乱れの  日に静かなり 」     窪田空穂

白藤の花言葉は、「 決して離れない 」、「 歓迎 」、「 恋に酔う 」   です

花言葉の「歓迎」は、たおやかに垂れる花姿が振袖姿の女性に迎えられているような印象を与えることからつけられたようです

花言葉「恋に酔う」は、光源氏が義理の母である藤壺女御(ふじつぼのにょうご)に抱いた理想の女性へのあこがれや、抑えられない恋心を記した源氏物語からきているのだと解説にありました

「決して離れない」は、画像のザクロの枝に巻き付いた白藤の姿からでしょうか!?

白藤は、4月29日、5月8日の誕生花です

 

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キジの鳴き声って、随分透って聞こえます

最近見た野鳥を紹介します

先日、近くの山に行った時、離れた林の中からキジの「ケ~ン」という特有の声が聞こえました

そっと車を止め、声のした方に近づいてみたら、ちょっとした草原で色鮮やかなキジが散歩(?)しているのが見えました

キジ(雉子、雉)は、キジ目キジ科キジ属の鳥で日本の国鳥です

タンポポが咲き乱れて、枯草が茂っている中を、ひょこりひょこりと歩いていました

真っ赤な顔がとても目立っています

こんな顔のキジは、繁殖期に生っているときだそうです

 そぉ~っと近づいてパチリ!  した途端、気配を感じたのか私の方に向き直りました

20mくらい離れていたのですが、空気が動くのでしょうか!?

ちょっとボケちゃいましたが、にらみのきいた顔をしてると思いませんか!?

 脅かさないように後ずさりして帰ってきましたが、戻る時近くにメスのキジがいるのに気付きました

あわててパチリ!!し直したのですが、メスは保護色が強く何が何だかわからない画像になり載せるのはやめました

雄キジのにらんだ理由が分かりました

繁殖期のオスはとても縄張り意識が強く、攻撃的だそうですからにらまれた理由が納得でした  

ところでキジは数羽のメスが複数のオスのなわばりを次々に廻り、オスはそれらのメスに対してディスプレイを行い、メスは気に入ったオスと交尾するという乱婚性なのだそうです

メスは単独か2~4羽で採餌しながら、複数のオスの縄張りを訪問し、4~7月頃にかけて繁殖をします

巣は草原、低木林、農耕地周辺の草むらの中に作り、抱卵数は6~12個をメスだけで行います

孵化は23~25日で、成鳥には7~8ヶ月かかりますが、外敵が多く無事に成長出来るのは2~3羽と言われています

オスは多くのメスに訪問して欲しいので、大きな声で、「ケ~ン」、「ケ~ン」と鳴いています

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散歩で見たタンポポの花

田んぼの畦で一杯のタンポポが咲いていました・・・春たけなわです!

タンポポはスミレと並んで、春の代表花です

世界中で見られる花ですが、一応分布はユーラシア大陸に自然分布するといわれます

タンポポ(蒲公英)は、キク科タンポポ属 (Taraxacum) の総称の多年草です

英語名ではダンディライオン(dandelion)といい、この名はフランス語で「ライオンの歯」を意味する「ダン=ド=リオン(dent-de-lion)」に由来しているらしいのですが、これはギザギザした葉がライオンの牙を連想させることによるそうです

タンポポはとても生命力の強い植物で、アスファルトの裂目からでさえ生えることも出来ます

この強さは50cm以上もの長い根を持っているからだそうで、最大で1m程度まで伸びる個体もあるそうです

また成長点が地面近くに位置するロゼット型の生育型で、茎が非常に短く葉が水平に広がっているので、表面の花や茎を刈リ取っても、再び生え始める強さがあります

マイ畑にも雑草のように生えていますが、なかなか駆逐できません

根っこは昔、乾燥し炒ってタンポポ茶(コーヒー代わり)で飲んだそうですが、野菜代りに栽培してみようかな

タンポポの花は、舌状花と呼ばれる小さな花が円盤状に集まり、頭花を形成しており、頭花が一つの花であるかのように見えます(=これは、キク科植物共通の特徴だそうです)

舌状花1つに、計5つの花びらをつけますが、1つに合着した合弁花冠であるため1つの花びらをつけているように見えます

舌状花の中央部は雌蕊(しべ)が伸び、雄蕊(しべ)が計5本合着しています

舌状花の下端には子房があり、その上部から白い冠毛が生えており、この冠毛は後に発達し、風によって種子を飛散させる役割を担っているのだそうです

ハナアブが飛び回って、蜜を吸っていました

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白花マンサクって、今頃見れるんだぁ~

随分あったかくなって、春爛漫(らんまん)って感じになりました・・・時々寒くなるので風邪用心ですけど

あっちこっちの産直では、花木コーナーを拡げ旬の農産物以外に、今咲いている苗木の販売をはじめています

産直は季節感がとても味わえるので、ときどき覗くのですが、季節感だけでなく時にめずらしいものを見つけることがあります

先日行った埼玉を通るR254沿いにあった産直で、白い花をつけたマンサクを見つけました

    白花マンサクと名札にありました   (右奥の赤いのはツツジ(?)、アカ紅葉(?))

この白花マンサクは、北米原産の落葉低木で、1~1.5mほどの大きさになるそうです

正式名称はフォッサギラ・マヨールといい、マンサク科フォッサギラ属 ・ マンサクの仲間だと云う事で、白花マンサクと呼ばれるようになったようです

フォッサギラ・マヨールとは、ラテン語の学名がそのままの名前となっており、「フォッサギラ」は人名、「マヨール(マジョール)」は英語のメジャーと同じスペルで、”大きい”という意味だそうです

耐寒性、耐暑性があり、割に育てやすいと云う事で、最近人気の花木です

花は4月頃、芽吹きの前あたりに咲き出します

葉は小さな楕円形をし、秋にはとても綺麗な紅葉を見せてくれるそうです

フォザキラ・マヨール(白花マンサク)の花は、白い雄しべの花糸が目立つ花穂を、枝先に咲かせ甘い芳香を放ちます

花の形は花びらがないので、こんもりと咲く様子をしており、マンサクの花というより、白いブラシのように見えます

 この様子はマンサクというより、ブラシノキに似ています

 取り澄ました表情の白花マンサクです

 

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大根の花いや花大根が真っ盛りです

 早朝のウォーキングで土手下では、大根の花で一杯でした

朝日の中で、紫色の花が輝いています

花大根 の呼び名が分かりやすいのだけど、正式にはオオアラセイトウ (大紫羅欄花)といい、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草で、中国が原産で、日本には江戸時代輸入栽培されたものが野生化したようです

中国ではショカツサイ(諸葛菜:諸葛孔明が広めたとの伝説から)ともいわれ、食用にも利用されたようです

 

日差しの強く当たりはじめたところの花に近づいて、アップ  で パチリ!!しました

野生の大根の花は、花自体が力強く感じます

花の表情は、ちょっとスミレに似ています

でもスミレと違って、花弁は十字状につく4弁花で、その長さは各1~2cm程度、先端に3mmほどの爪状の突起があります

雄蕊(しべ)は6本で、花糸は白色で、葯は黄色です

萼(がく)は細長く、径3mmほどの筒状で花と同じく紫色をしています

マイ畑に植え放しになっていた大根が、花を咲かせています      

今朝畑で撮った辛み大根の花なのですが、花大根いやオオアラセイトウの花に比べて、やはり弱弱しいですね

 薄いピンク色が、可憐に見えました

今朝はとっても寒かったです

4月に入って、なんで2月くらいの気温まで下がるのでしょう

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赤城山麓で見つけたスミレの花について

 春の野草花といえば、タンポポとスミレが双璧でしょう

今日はスミレの紹介ですが、誰でも知っているスミレを私は全然知らない事に気が付きました

 スミレはスミレ科としておよそ16属850種もあるのだそうですが、科全体は樹木が多いのだそうです・・・スミレといえば可愛い野草のイメージでした

スミレ科スミレ属に限ると約400種あり、これはほとんど草本に括られるようです

私はスミレというと何となくミッキーマウスに似た決まった形の草本だけしか知らなかったので、数の多さと実は樹木にもスミレがあると知ってびっくりです

とにかくほぼ世界中の寒帯から熱帯に分布するコスモポリタンといえそうです

スミレの仲間は現在盛んに種分化が進行していると考えられ、日本では各地の変種や色変わりをも含めて、250種あるのがわかっているそうです

分布は沖縄から北海道までの全土に渡り、道ばたや野原に咲くものもあれば、山奥の渓流のほとりに咲くもの、高山のお花畑に咲くものまで、様々のようです

そんなに沢山あるスミレと知らず、先日群馬・赤城自然園で見つけたスミレを新発見のように紹介します・・・知らぬが仏で、恥ずかしい 

足元に咲く二つのスミレです

 黄色の花は、オオキバスミレ、薄紫色の花はエイザンスミレです 

オオバキスミレ(大葉黄菫)は、スミレ属の多年草の一種で、積雪量の多い日本海側の山地帯から亜高山帯で、林縁や草地に広く分布する日本の固有種と見られているそうです

草丈は5~30cmほどあり、多雪で少し湿ったところに生え、根茎を伸ばすように、雪解けのあとに群生します

ハート形の根生葉(1~2枚)と広卵状形の茎葉(3~4枚)があり、長さは2~8cm・葉の縁は、ギザギザの形状をしています

オオキバスミレの名の由来は、他のスミレと比べて葉が大きく黄色の花であることによると思われます

花の直径は約1cm・黄色の花弁をし、紫色の線が入っています

側弁は有毛で、距はごく短めです

  

 オオキバスミレと並んで、薄紫色のエイザンスミレが咲いていました

エイザンスミレは、 本州~九州の山地の樹下に生えるスミレ属の多年草で、名の由来は「比叡山に生える菫」ということでこの名がつけられたと聞きました

葉が細く裂け、一目で他のスミレとは区別がつきやすいのが特徴です

葉は3全裂で、側裂片は2裂し、各裂片は欠けたものもあるようですが、花が終わるころには大型で単に3裂した形になるそうです

普通は淡紅色の花をつけるそうですが,花の色には変化が多いということで、自然園で見つけたものは、5~10cmの花柄を出し淡紅紫色に見えました

世界中で咲くスミレの花は色々な姿をしているけれど、とにかくよく知られ愛されている花です

そういえばスミレの花を表現すのに、「ウィリアム・ワーズワース」の詩が確かあったと探して見つけました

「ウィリアム・ワーズワース」は18世紀後半~19世紀初頭に活躍したロマン派詩人の代表で、イングランド北部の湖水地方に生まれ、自分の思いを同地域の自然と重ねた詩を数多く残したため、「湖水詩人」と呼ばれた詩人です

スミレを直接詠ったのではないけれど、いいえて妙の表現です

「ウィリアム・ワーズワース」の『ルーシーを悼む歌』を載せました

        花誰ひとり足を踏み入れることのない
        山里の ダウの泉のほとりに住む乙女
        誰からも称賛されることもなく
        また愛されることもなく

        苔むす岩の陰に咲き
       人目に触れることもない
       菫のごときその清楚な姿
       それは空に輝く星に似て

        人知れず暮らす乙女の逝きし日を
        誰か知る者のありやなしや
        今ははて乙女ルーシーは永久に眠る
        ああ 昨日とはまるで異なるわが想い

スミレの花は目立つ花ではないけれど、気になる花ですね

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荒れ地になった畑に、沢山のナガミヒナゲシが咲きました

 早朝ウォーキングを始めて約1年になります

歩き始めた頃、鉄路に咲く色々な花を見つけました

その中の一つ、今朝見つけた荒れ地に咲く ナガミヒナゲシ です

 ポピーの仲間のナガミヒナゲシは地中海沿岸が原産で、帰化植物です

路傍の荒れ地に生育し、秋から冬に芽生え春今頃開花します

昨年歩き始めた頃、今画像にしたところは3~4反部くらいありそうな広い畑になっていました

そんな広い畑を私よりやや年上かと思えるおじさんが、一人で、小型のトラクターを操って耕し、色々な野菜を作っていました

いつも夏の暑い時もランニング姿で働いているおじさんの元気さに驚きながらも、何ともそのたくましさに圧倒されていました

そんなトラクターを操るおじさんを見なくなったのはいつの時からでしょう

昨年の夏終わるころからでしょうか

植えてあった作物が一斉に掘り返され、何にも植えずに放置状態になりました

聞くところによると、心筋梗塞で倒れ、旅立ったそうです・・・人の命は何とも分からぬものです

しかし日々充実していたのではと密かに思い、旅立ったことを聞いた時は何も知らない人ですが、合掌しました

耕す人がいなくなった彼の地はすっかり荒れ地然になりましたが、今年なぜかこの地に沢山のナガミヒナゲシが咲きました

昨年秋ごろ、雑草が沢山茂ったとき、手入れができず除草剤などが撒かれ、すっかり荒れ地のようになった感じでしたが、こんなにポピーが咲くなんてびっくりです

あのおじさんの顔が思い出されます

ちょっと痩せたしかし踏まれても負けないような元気さのおじさんが畑にいます

ナガミヒナゲシは厳しい夏は種子や地下茎で夏眠し、秋ごろ芽生え始め春に開化結実する花です

なぜこんなにもたくさん、花開いたかはわかりませんが、なかなか綺麗な風景を演出してくれています

 ナガミヒナゲシの花言葉は、 「 誘惑 」   です

   5月11日の誕生花です

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ムスカリの花言葉はとても意味深です

 ムスカリの花は最近よく見かけます

あの紫色のちょっとブドウの実のような変わった花は、花壇に植えられていると強いアクセントを持たせてくれます

先日行った群馬・赤城自然園で、ムスカリの群落を見かけました

ムスカリはシャクナゲとサツキの樹が辺りにたくさん植えられている中で咲いていました

ムスカリは、ユリ科(分類体系によりヒアシンス科)ムスカリ属植物の総称で、地中海沿岸に分布し種類は50~60種もあるそうです

ムスカリ名の由来はギリシャ語のムスク(moschos)であり、麝香(じゃこう)のことだそうです

球根植物で、一般的花色は鮮やかな青紫色ですが、近年は白、コバルト色なども見られます

花弁はあまり開かず、一見するとブドウの実が逆さに生っているように見えることから、別名を「グレープヒヤシンス」とも呼ばれています 

ムスカリの球根は数年くらい植えたままでも差し障りないくらい、病虫害もあまりなく栽培しやすい植物のようです

しかしできれば秋に掘り上げ、絨毯咲きのようになるよう沢山植え付けると、早春を彩る花として効果的ですね・・・自然園でのムスカリも、早春の彩を見せてくれました

ムスカリの花言葉は、実に不思議な言葉です

  花言葉 : 「 憂鬱 」、 「  寛大な愛 」、 「  失望 」、 「  明るい未来 」

何が不思議といえば、上がったり下がったり、いや下がったり上がったりの正反対の意味の花言葉です

西洋圏では、紫・青色系に悲観的なイメージを託すことがあり、ムスカリの花の悲観的な花言葉は、色から連想されたものと考えられます

では明るい希望的な花言葉はどう云う事でしょう

ムスカリの歌   を作ってみました

眼の前につらい事や悲しい事が多いとき、こんな時ばっかりではないよなぁ~

楽しい事や、嬉しい事、幸せなこともあったよなぁ~

そうなんだぁ~

苦しいことがあったから、楽しい事や嬉しいことがあるんだよ

悲しいことを乗り越えた時、そんな時ほど喜びがあるよなぁ~

ムスカリの花は、そんな思いを感じさせる花なのかも知れません

不幸は幸せの裏返し、傷ついた時は痛みがわかり、人の痛みにも優しくなれます

いつでも痛みがわかる人間でありたい

 

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エンレイソウ(延齢草) と ハルトラノオが咲いてました

群馬・赤城自然園で、昨日は黄色を感じた話をしましたが、足元の春もたくさん見ましたので、お知らせします

まずはエンレイソウです

エンレイソウは、ユリ科エンレイソウ属(Trillium)の多年草で、別名をタチアオイといいます

エンレイソウの仲間 は、東アジア-ヒマラヤ、北アメリカに約40種が分布ており、日本ではエンレイソウ、オオバナノエンレイソウなど3~8種が知られています

主に湿り気のある谷間や落葉樹林の下に自生し、春に新芽を伸ばして葉を広げ、花を咲かせます

自然園の明るい落葉樹林の中で、沢山咲き出しているのを見つけました

エンレイソウの学名・「トリリウム(Trillium)」は、「3を基本の数としたユリ」と言う意味だそうで、この学名は、茎の先端近くに3枚の葉が傘が開くように付き、花は3枚の萼片(がくへん)と3枚の花びらの計6枚で構成されています

更に花柱(雌しべ)は先端が3つに分かれ、雄しべは外側に3本、内側に3本の6本が付くといった具合で、多くの器官が3を基数として構成されているところにちなんでいるのだそうです

エンレイソウは太く短い根茎から、高さ20~50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生しています

葉は葉柄を持たず、茎から直接でており、葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10~20cmあります

花期は4~6月、3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつけます

花は花弁を持たず、3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲いています・・・アップ  しましたが、変わった花です

エンレイソウは発芽してから開花するまでに、10年ほどもかかるそうです

でも株の寿命も永く、50年位生きるそうですから、草とは言えませんね・・・寿命の永さから、名前の延齢草がついたのでしょうか

エンレイソウの花言葉は、「 奥ゆかしい美しさ 」、 「 落ち着いた美しさ 」   です

 エンレイソウの周りに、ハルトラノオの花がびっしり咲いていましたので、一緒に撮りました  

ハルトラノオは、別名いろは草といい、春先早くから咲き出すので、そんな名前が付けられたそうです

日本固有種だそうで、その名前もいかにも日本独特といえそうです・・・タデ科イブキトラノオ属の落葉樹林の林床に生育する多年草本です

枯れ葉の下、地中に長く太い根茎があります

根出葉は卵形から卵円形で、先はとがり、基部は葉柄に流れ、葉身の長さは2~10cmになります

茎の高さは3~15cmになり、1~2枚の茎葉をつけます

開花時期は3~5月、茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白い花を咲かせます

花弁はなく、白く見えるのは萼(ガク)で、5深裂し、中から萼より長い赤色の雄蘂(オシベ)が8本あり、糸状の花柱が3本でています

 ハルトラノオの花言葉は、 「 星への願い 」   です

 花びら(実はガクなんですが・・・)が5つに割れているのを星に見立てたようですが、可愛いお星さまです

足元に咲く春の野草は、夢を感じさせてくれました

 

 

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春の色は黄色が目立ちます・・・土佐ミズキとアブラチャンが咲いて思う事

早春花というのは、黄色い花が多いですね

というか黄色い花は春に似合っていると云う事でしょうか!?

群馬・赤城自然園で、幾つか黄色い花を見つけましたが、なかでも若葉吹き出した樹林の中で目立っていたのは、土佐ミズキとアブラチャンでした

まずは青空の下で咲く土佐ミズキの黄色さを見てください・・・春~~って、感じそのものです

花の下で、頭上の花を覗いたら、赤い蕊(しべ)が4つ、5つ、顔を見る事ができました

 

株立ち風に腕を広げて咲いているアブラチャンを見つけました

実はアブラチャンなんて面白い名の樹は知らなかったのですが、名札がついていてすっかり覚えちゃいました

アブラチャンは、クスノキ科クロモジ属の落葉木で、花は葉に先立って咲き、春まだ葉がほとんど芽吹いていない森の中では、その黄色の花が目立つ木の一つにされているようです

アブラチャンを漢字で書くと油瀝青と書くそうで、アブラチャンの「アブラ」は「油」、「チャン」は「瀝青」のことを指しています

つまり木全体に油が多い(*)ということが、名前の由来になっているようです・・・それにしても、「ちゃん」づけ名は「ちゃん」違いだけど、面白いですよね

  参考*樹皮や種子から絞り取った油を灯油に利用したり、薪炭に利用されたようです

アブラチャンは雌雄異株で、春先展葉に先立って、淡黄色の小さな花を、散形状にびっしり付けます

雌花序には3~4個花付きします

花被片が6個、葯の無い雄しべが6個(=9個という人もいます)、雌しべが1個、子房は球形(=未確認ですが、これも退化してないとも言われています)しています

アブラチャンの花は同時期に咲く同じクスノキ科のダンコウバイの花ととてもよく似ていますが、花柄がつくので区別はできます

アブラチャンの葉芽は小さく細長く、花芽は球形で、冬期には同じ木に二種類の芽を確認できます・・・尚花芽には当然柄がついています

   アブラチャンの花                      ダンコウバイの花 ( 群馬・高崎植物園で撮影 )

  

ダンコウバイは花柄がないので、枝から直接散形花序がでているように見えますが、冬芽で比較した方が区別が容易のようです

即ちダンコウバイの冬芽は葉芽は楕円形、花芽は球形をしているが柄は無く、葉芽・花芽ともに大柄でぼってりしているそうです

アブラチャンの花言葉は、「 はかない恋 」  です

似た花の ダンコウバイの花言葉は、「 永遠にあなたのもの 」  だそうですが、随分違いがありますね

 

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桃の花

早朝ウォーキングを始めて、間もなく一年になります

始めた動機は何となく運動不足を解消しようと思ってのことでしたから、どのくらい続くか自信がなかったのですが、一年になると思うと我ながらよくやったと褒めてやりましょう

でも目的であったメタボの解消は全然できていません  ・・・と云う事は、意味なくウォーキングしてたって事なんでしょうか!?  

まっ! いいかぁ~  気持ちよく朝が起きられるようになったのだから、効果あったと云う事でもう少し頑張ってみましょう


 早朝ウォーキングで見つけた桃の花が、真っ盛りになりました

 まだまだ冷気を感じるような肌寒さの中で、鉄塔に負けぬよう天に向かって枝先を伸ばし、花を咲かせています

桃の樹は、薔薇(ばら)科、モモ属・中国原産の落葉小高木です

春(3月初め~4月末頃)には、五弁または多重弁の花を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせます  

花の色は淡い紅色であるものが多いですが、白色から濃紅色まで様々な色のものも結構見られます・・・中には白と赤が咲き分けているものもありますね

「桃の花」は春の季語です

桃が咲き始める時期は、七十二候において、中国では「桃始華」、日本は「桃始笑」と呼ばれ、それぞれ「啓蟄(けいちつ)」の初候、次候にあたるのだそうです

桃の歴史は古く、中国西北部の黄河上流の高山地帯が原産地ですが、欧州に1世紀頃シルクロードを通り、ペルシア経由で伝わったとされています(=英名のピーチ(Peach)は“ペルシア”が語源だそうです)

日本列島では、桃の存在を示す「桃核」の出土事例が縄文時代後期からあり、弥生時代後期には大陸から栽培種が伝来し「桃核」が大型化し、各時代を通じて出土事例があるそうです

現役時代(十数年前になります)、中国で仕事をし生活したことがありますが、桃がよくデザートで出され食べました

あまりおいしくないのですが、ついつい子供の頃食べた桃と同じだなと思いながら懐かしく食べたのを覚えています

桃の花は枝に沿ってびっしりと花をつけます

スーパーの花棚で鉢植えの桃が花開いていましたので、アップしてきました・・・棚の中ではひときわ目立ってました

「桃」の字は、もちろん中国から伝わったものです

桃の字の「兆」は ”妊娠の兆し”を意味しており、桃が、「女性」や「ひな祭り」と 関係があるのはこの理由かららしいというのは予想できます

桃の花言葉は、「 天下無敵 」、「 チャーミング 」、「 私はあなたのとりこ 」   です

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