センチュウ害に対しては、放線菌やバチルス菌が多い堆肥を施肥し、土中微生物の多様性を高くすれば、作物に害をなす特定のセンチュウが爆発的に増えることはないようです
日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
群馬・伊勢崎の「華蔵寺公園」でみたアベリアの花
群馬・伊勢崎にある「華蔵寺公園」は、公園、遊園地、野球場や陸上競技場などの運動施設もある総合都市公園です
公園名の由来は地名の「華蔵寺」からつけられたそうで、1911年(明治44年)開園され、「日本都市公園100選」に選ばれている有名園です
春は桜やツツジ、初夏にはハナショウブが咲き、多くの市民が訪れ、賑わい伊勢崎市自慢の公園と云えるようです
先日華蔵寺近くを通ったので、公園に立ち寄ってきました
暑さの続いている最中であった為か、自慢の大観覧車やジェットコースターには人出はほとんどなく閑散としていました
園内には水生植物園があり、暑さを避けて覗いてきました
残念ながら、花菖蒲の花はすっかり終わって緑一色の公園になっていました
「華蔵寺・水生植物園」園内景 ・・・ 池の全縁の緑は、花菖蒲です 花は見られません
水生植物園内の緑陰豊かな散策路には、アベリアの花がびっしり咲いていました
アベリアとは、スイカズラ科ツクバネウツギ属のラテン名です
この植物は、中国原産のタイワンツクバネウツギとアベリア・ウニフローラの交雑といわれており、ハナツクバネウツギとかハナゾノツクバネウツギの和名があります
わが国には大正時代に渡来したそうです
和名の由来は、花の落ちたあとの萼片の形が羽根つきの羽根に似ているというところからきているようです
樹高は1~2m、よく枝を分かつので生け垣に利用されているようです
小枝は鮮紅色をし、葉は卵形~楕円形で対生し、葉縁には粗い鋸歯があります
6月~11月とかなり長期に渡って、鐘形の小さな花を多数咲かせます
花の香りは非常に強く、酷暑の時期は花が少ないので、多様な虫たちが吸蜜に集まってきます
散策路に咲くアベリアの生け垣 ・・・ 道の両脇には桜の巨木が植えられ、桜の時期は見事でしょう
アベリアの花は、枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出して咲きます
花色は、白ないし淡い紅色を帯びています
花冠は鐘形で、長さが2cmくらい、花径が1cmくらい、筒部は淡い紅色を帯び、先は5つに裂けて開き、萼片は5枚です
覗いてみると、雄しべは4本、雌しべは1本です
花はよい香りがしました
アベリアの花言葉は、「 強運 」、「 謙譲 」 です
公園で見かけた洋種ヤマゴボウの花
近くにある自然公園を散策してきました
猛暑続きですが、大きな樹の下では陽射しをよけて、色々な野草が花開いていました
野草が茂る中でひときわ大きく腕を拡げている洋種ヤマゴボウがありました
洋種ヤマゴボウは、別名アメリカヤマゴボウとも云い、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です
洋種ヤマゴボウの名の由来は、北米から渡来した外来種で「洋種」、根が野菜のゴボウ(牛蒡)に似ていて野生なので「山」からです
尚、観光地などで味噌漬けなどとして販売されている「ヤマゴボウ」は、キク科のアザミの仲間「モリアザミ」の根で、全く別物です
ヤマゴボウの仲間には強い毒性があるので、注意が必要です
森林の中で、花咲き、実をつけ始めた洋種ヤマゴボウ
草丈は2m前後に達します
茎は無毛で太く円柱形をし、上部で枝分かれし、茎が紅紫色を帯びているのが特徴のひとつです
葉は互生(互い違いにつく)し、葉先が三角形状の楕円形で、長さ10~30cmほどと大型です
葉縁は全縁(葉の縁にギザギザがない)です ・・・ 葉は秋になると紅葉します
夏の今頃、枝先に長さ10cm前後の穂状の花(果)穂をつけます
花穂は下垂し、緑白色~薄紅色の小さな花が咲きます
果実は約7mm径の扁平球形の実に生り、緑色から初秋に黒紫色に熟していきます
洋種ヤマゴボウの花穂 (つぼみ) 洋種ヤマゴボウの 花
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をつけています
花径は5mmくらいで、花被片は5枚です
花芯の緑色の雌しべが目立ちます
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、紫黒色に熟し、潰すと赤紫の汁が出て、昔はこれを赤インクに代用して遊んだことがありました
実には毒はあるとかないとか・・・とにかく毒草なので要注意です
花には蜜が多いのか虫たちが沢山集まってきていました ( 花蝿 、 蜘蛛 、等々 )
洋種ヤマゴボウの花言葉は、「 野生 」、「 元気 」、「 内縁の妻 」 です
花言葉の「内縁の妻」というのは、どういうことなのでしょう
群馬・伊勢崎の「赤堀ハス園」に行って来ました
先日友人が伊勢崎・赤堀にある蓮園が見ごろだと教えてくれました
新聞にも出ていたとか・・・!?
早速行って来ました
蓮園は赤堀にあった天幕城祉の堀を利用して造られ、蓮園の名は、 「天幕城趾・赤堀蓮園」といいます ・・・ ( 住所 ; 伊勢崎市磯町 )
天幕城についての詳細は不明ですが、同じ旧・赤堀町内に所在する赤堀城と、縄張りや立地条件が似ていることから赤堀氏に関わる城とされているようです
蓮園の隅に立てられた天幕城跡の説明看板がありました
「天幕城趾・赤堀蓮園」は、平成16年に開園され、伊勢崎の花の名所として知られてきているそうです
園内は、天幕城の外堀跡を利用した約4,000平方メートルの植栽地に中国蓮が植えられています
毎年7月中旬(➝今年は7月19日)、「赤堀蓮園まつり」が開かれ、イベントも色々行われているそうですが、訪ねたこの時は祭りも終わったせいか、割りに閑散としてゆっくり楽しめました
開花状況は盛りは過ぎていましたが、まだ沢山の白、ピンクの蓮が咲きのこっており、味わう事が出来ました
外堀一帯に植えられたハス(蓮)園 ・・・ 暑い時間帯もあって、蓮は大分閉じてしまっています
外堀に下りて園内を巡って、パチリ!! しました
ピンク色の蓮の花 閉じてしまったピンクの蓮花
数はピンクより少なめですが、ちょっとクリームがかった白い蓮花も咲いていました
近くを流れる蕨沢川の水が引き込まれているのでしょうか
畔の水には色々な動物が生息しているようです
トノサマガエルが蓮の根元にじっとしているのを見つけました
外堀を見下ろす本丸側跡地は、サルビヤの花が沢山植えられ、彩りを添えていました
まだあまり知られていない花の名所ですが、これから賑わっていくのでしょう
東芝の不適切会計で大揺れしてます・・・これって単に他山の石とおもっていませんか!?
東芝が不適切会計処理問題で大揺れしています
歴代3社長が辞任し、更にそれに関与したとして副社長4人、取締役16人のうち半分が引責辞任するそうです
東芝の経営理念は、「人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する企業つくり」だと云います
その経営ビジョンは、あくなき探求心を持って、一人一人が目的達成のためのつよい意志と実行力をもったプロになれとされています
そして、『チャレンジ』がイノベーション挑戦の合言葉になっていました
何故何故変な事をしたのでしょう
尻を叩く事しか知らなかった重役さんたちは辞任しても仕方ないですね
かって経営難を味わい日本経済を立て直した土光敏夫によって再生された東芝は、一体何を学んできたのでしょう
楽をして利を得る事を学んだのでしょうか
土光さんは確か技術屋さん出身だから、いい物づくりにはごまかしのない姿勢が重要だと教えたのではないでしょうか!?
まさか数字のお遊びを教えたとは思えません
企業が営利を求めるのは当たり前の事です
そしてそのために、その道のプロになれと叱咤激励されるのは、東芝社員に限ったことではないでしょう
戦後日本の繁栄を作った企業戦士たちは常にその道のプロになる事を目指して頑張ってきました
それは営利だけを目標にしたのではなく、東芝の経営理念同様、価値の創造を心掛け、生活・文化に貢献するためのものでした
その結果、国も一等国になり、企業も大きくなり、自らもプロとしての自覚と、老後の安定を得る事が出来ました
最近は成果主義がもてはやされ、従来の日本独特の年功序列型の経営は、情実多く無駄事の多いとみられるため経営スピードについていけないと淘汰されてきています
時代は刻一刻変化していますから、これからは以前と同じ考え方だけではやっていけないのかもしれません
しかしそうするためには、ごまかしてはダメです
誤魔化しは、ミスでなく、先食いですから、ツケは必ず残ります
数年前から日本の電機産業各社は韓国サムスンや中国等から追い上げ追い越され、苦しい体制を強いられていますが、そんな中で東芝だけは順調に高収益を確保し、何がいいのかなと素人ながら思っていました
東芝社員も他社に比べて、『チャレンジ』と尻を激しくたたかれていたのでしょうけど、昇給もよかったのではないでしょうか!?
でも社内ではおそらく各セクションで業績状況は分からないはずはなく、なぜ高収益になるのか不思議ではなかったのでしょうか!?
多分疑問に思いながらも、ふところの温かさにまあいいかの心境だったのかもしれません
仮の繁栄では心の安らぎは得られません
ツケが回ってきたのです
『チャレンジ』の仕方を見直し、誤魔化ししないで、勝ち抜く方策を模索努力です
技術までごまかしていたので無ければ、大丈夫
人事刷新、新東芝の頑張りを期待したいものです
またこの事は他人ごとではありません
これは、『他山の石以って玉を攻むべし』 です
詩経の言葉ですが、これは、『よその山から出た粗悪な石も自分の玉を磨くのに利用できる』という意味です
即ち、「他人(東芝)のつまらぬ言行(不適切会計)も自分の人格(信用)を育てる助けとなりうる」ことのたとえです
畑中に、「蓮(ハス)」の花が咲いているのを見ました ・・・ 人生の教えです
畑中の路を散策していましたら、道路わきに一坪ほどのコンクリートブロック造りのため池があり、中に「蓮」の花が縁一杯に咲いているのを見つけました
小さな小さな可愛い蓮池です
今では使われなくなった水田の水やり用につくった汲みあげ池なのでしょうか!?
「蓮(ハス)」はインド原産のハス科多年性水生植物です
古名は「ハチス」といい、花托の形状が蜂の巣に見立てたとされており、「ハス」はその転訛と云われています ・・・ 尚、花托とは、「蓮」の実の事です
ため池で咲く「蓮」の花
「蓮」は、地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出します
草丈は約1m、茎に通気のための穴が通っています
葉は円形で葉柄が中央につき、表面には撥水性があって水玉ができます ・・・ これをロータス効果といいます ・・・ 里芋の葉なども同様です
花期は7~8月、白またはピンク色の花を咲かせます
夏の朝早く、水面まで花茎を立てて開花し、午後3時頃には閉じます
花の開閉は3回繰り返し、4日目には花びらが散ります
仏教では、西方浄土の極楽は、『神聖な蓮の池』と信じられています
「蓮の花」には、仏が降りるという伝説があります
「蓮は泥の中からでも、綺麗な花を咲かせることができる」、しかも泥水が濃ければ濃いほど、「蓮」の花は大輪の花を咲かせます
泥水とは人生におきかえれば、つらいこと、悲しいこと、大変なことですから、「蓮」の花の美しく咲く様は世俗の泥の中から、立ち上がって花を咲かせることができる教えと云えます
ため池の水はきれいなのか、やや小さめの蓮の花です
蓮の花の種は生命力が旺盛です
それは不思議な力ともいえ、とても神秘さを秘めてもいます
四季を越えて花を咲かせるだけでなく、「古代ハス」、「大賀ハス」の様に1000年もの時代を超えて花を咲かせて見せてくれます
その綺麗さ、感激が万葉の御代からの歌で伝わってきます
蓮の葉のロータス効果によって葉に乗った水は、水玉になってとび跳ねます
そんな様子を詠った古歌を見つけました
「 蓮葉の 濁りに染まぬ 心もて なにかは露を 玉とあざむく 」 ( 遍昭 ) 古今和歌集
歌の意は、 蓮の葉は、周りの泥水の濁りに染まらない清らかな心を持っているのに、どうしてその上に置く露を玉と見せかけてだますのでしょうか!?
この句は、『大乗仏教経典・妙法蓮華経』・従地涌出品の『世間の法に染まざること、蓮華の水に在るが如し』によると云われています
見たままのありふれた事象の歌によって、何かこんなことは周りに一杯あるけど見逃してはならないもののあり方を教えてくれているように思えます
蓮の花の中を覗いてみました ( 中央 ; 花托 ・・・ 蜂巣 )
「人生は苦しみである。苦しみなしでは人は悟ることはできない」と、お釈迦様は教えてくれました
「 蓮 」の花言葉は、「 離れゆく愛 」、「 雄弁 」、「 清らかな心 」、「 神聖 」、「 救ってください 」、「 沈着 」 です
蓮の花は汚れたような泥水がなければ、大きな花を咲かせることはできません
泥水を栄養にして咲いた蓮の花は、悟りへの思い、願いがこめられたものです
ウメモドキの実が生り始めました
あっちこっちの産直の花木コーナーはマイブログの貴重な調査教室になってます
このところ欠席ばかりで、あまり真面目ではありません
撮り貯めてあった画像と、先日撮ってきた ウメモドキ(梅擬)を紹介します
ウメモドキは、モチノキ科モチノキ属の広葉落葉低木です
和名のウメモドキは、葉や枝ぶりが梅に似ており、また、実のつき方も小さな梅の実のように見えることからつけられました
実をつけ始めたウメモドキの木
ウメモドキの樹高は2~3m、雌雄異株で5~7月頃淡紫色の花が咲きます
葉は互生し、果実は9月頃から赤く熟しはじめます
庭木、鉢植、盆栽、活け花によく使われますが、生った紅い実の綺麗さから鑑賞の対象は花より果実といえます
ウメモドキの青い果実
ウメモドキの葉は 、長さ3~8cm、巾1.5~3cmの楕円形で、基部はくさび形で、先端が尖り、縁は細かい鋸歯形状をしています
葉の表面には短毛(たんもう)が散生し,裏面の脈上には細かな開出毛があります
質感は,やや硬く,ごわごわした感じです
12月頃に落葉して、枝には果実だけが残ります
6~7月頃、葉の脇に淡い紫色ないし白の小さな花をつけます
雌雄異株で、花は違いますが、どちらも花弁数は4枚で、 雄花には4本の雄しべのみがあり、 雌花には雌しべと一緒に小さな雄しべが4本あります
雌花の中央には太い黄緑色の花柱があり,その周囲に退化した雄しべがあります
ネットで見かけた秋紅く生ったウメモドキ、そしてウメモドキの雌花の画像です
ウメモドキ 雌花 ウメモドキ 熟し始めた果実
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋には真っ赤に熟します
実の色は黄色や白の品種もあるようです
雌花・花弁は普通,4~5個ある。中央には太い黄緑色の花柱があり,その周囲に退化した雄しべが数個ある
ウメモドキの果実アップ
ウメモドキの 花言葉は、「 知恵 」 です
果実は小さな赤い核果(かくか)で多数つけます
直径は約5mmほど
落葉後、年を越しても枝に残っています ・・・ この実「ヒヨドリ」がとても好きなんです
ウメモドキは「ヒヨドリ」によって遠くに種を運んでもらいます
今年の野菜つくりはどうもうまくありません・・・連作障害かな!?・・・対策は!?
連日暑い日が続いています
梅雨明け宣言がまだなのに雨もこのところずっと降りません
日中の暑さで、マイ菜園の野菜達は葉焼けをする始末です
今年のマイ菜園はまだ始まったばかりですが、各野菜の成長が良くありません
特にナスの成長が著しく悪いのです
例年通り5月に数種類の苗を植えたのですが、樹勢は弱く大きな木にならぬまま現在に至っています
これって何が原因なのでしょう!?
ナスの成長状況 ・・・ 葉の色も茎の色も元気がありませんし、丈も20cmくらいと低いです
今年は植え付けた当時水不足が続いたため、なかなか肥料がやれませんでしたから大きくなれないのだろうと思っていたのですが、どうもそうではなさそうです
状態は品種に寄るのですが、「長なす」ものは、葉が虫食いで孔が多く空きました
「米ナス」は下葉が枯れています
どれもこれも背丈は伸びず、実の付き方も少なく、生った実もいじけた状態です
どうも土作りに失敗したようです
もしかしたら連作障害の為かもしれません
「ナス」を植えたところは、昨冬天地返しをせず、春になって石灰窒素を混ぜこみだけをした昨年と同じ植えつけ場所です
「連作障害」というのは、続けて植物を育てると、生育不良を起こしたり病害虫が発生して、うまく生育しなかったり、枯死することだと、農業本にはどれにも書いてあったのを今更ながら思いだしています
でも張り合う訳ではありませんが、専業農家さんは同じ場所で毎年連作して立派なものを作っています
一体どこが違うのか ・・・ とっても知りたくなりました
連作障害の原因はハッキリしないようですが、色々推測できることはあるようです
植物の生理として、植物自身が生息できる範囲を決めるようにしているのだそうです
即ち1年生植物は必要以上の群落をつくらず、多くの植物が共生出きるように成っているのだそうです
「連作障害」とは、種が必要以上に勢力を拡大しないため、ある一定の勢力になると根から分泌物を出して自分で自分の勢力を弱めます
それでも勢力を広めようとするとセンチュウ・根コブ菌など土壌障害菌を作り出して勢力を弱めようとするのだそうです
同じ場所で連作を続けていれば自然に土壌病害が出てくる仕組みになっている訳ですね ・・・ 納得!!
と云う事は、育てた畝をずらすことでも「連作障害の対策になるだろうし、同じ種のものは離して植える事も必要みたいです
手前 : 黒実米ナス、 奥 : 丸ナス 青実米ナス ・・・ 丈は30cmほどしかありません
専業農家さんはどうやって「連作障害」を避けているのでしょう
「連作障害」の考えられる原因は、大きく3つに分けられます
① 化学性の悪化(塩類集積、土壌の酸性化、微量要素欠乏) ② 土壌微生物による病害 ③ センチュウによる障害
同じ植物を連作し続けると、土壌は色々なものの保たれていたバランスが崩れ、忌避作用をするようになります
何も知識がなく、化学肥料もなかった時代は、連作してると収量が落ちるので、輪作によって防ぐことを経験的に知ったようです
連作障害を出さないためには、次の事に気を付けるといいようです
① 化学肥料は少なめ ② 有機肥料は完熟のものを少量 ③ 玄米アミノ酸などの微生物の ぼかし肥 を使う ④ 緑肥などを使う
そして排水をよくし( 土地を盛り上げる、土の下に礫岩がある、小石や砂利が土の下に多い)、植物の不要な排泄物を流しやすくする
マイ菜園のように固い粘土質土壌だと玄米アミノ酸ぼかしを投入して、軟らかくする方法がいいようです ・・・ やってみようかな
新しい土であれば連作障害は気にしないでOK だから、輪作を徹底すれば大丈夫そうなのでマイ菜園は怠けず実行です
忘れてはいけないのは、土中の微生物のバランス です
植物自身はアロレロパシーという成長阻害効果のある成分を分泌し、成長不良をおこすのですが、微生物はこれらの成分を分解し成長を助けます
しかし連作することによって微生物の種類がすくなくなり障害をおこします
更に市販の殺菌培養土を使う場合はこれら微生物が少ないので要注意です
輪作の基本は、イネ科、マメ科、根菜類、ナス科を回転して作ることらしいのですが、これをサイクルに考えてみようかな
今年植えたサツマイモもあまり育ちがよくありません
サツマイモは毎年同じ場所に植えてました
調べてみると、センチュウによる連作障害があるのだそうです
センチュウはミミズと同じ働きがあるようなので通常はよいのですが、サツマ、キュウリはセンチュウが好きな野菜と云う事で連作してはいけないのだそうです
たい肥施用後に畝を立てて、その畝に太陽熱養生処理を行いカビをすべて発芽させて、60℃以上の熱をかけて死滅させると、微生物のバランスが保たれます
積算温度を約900℃・日数をかけてカビの残渣を分解し無害にするのが理由で、完熟たい肥も含めいきなり根元にやるのではありません
次からは少し余裕をもって養生したたい肥をやるようにしてみようと思っています
こんな記事も見つけました
連作障害の原因防止の中で、輪作の実施 (養分吸収や、加害する病害虫が違う作物を組み合わせることで、土の劣化を防ぎ持続的な生産が可能)がありますが、輪作の仕方がなかなか分かりません
以下の整理がされているのを見つけたので、あげてみます・・・よく見ると、よくわからないとこだらけだけど、とりあえず参考と云う事で
*連作による相性 :
前作 ; トマト、 なす 、キュウリ、 大根 、玉ねぎ、 ニンジン 、とうもろこし
後作に良い ; キャベツ、ブロッコリー、ねぎ 、かぼちゃ、エダマメ、 とうもろこし、玉ねぎ、ほうれんそう、 エンドウ、わけぎ、ダイコン、すいか 、ハクサイ
後作に悪い ; なす、きゅうり、ピーマン、トマト、ピーマン、じゃがいも、とうがらし、ダイコン、ニンジン、すいか、きゅうり、ゴボウ 、ねぎ、わけぎ、エンドウ
これから往くと、今年植えたナスは連作障害が十分考えられますね
来年は上表で行けば、ナスの後地は、ネギかとうもろこしを選ぼうかな !!
ともかく連作障害を防ぐ対策としては、とりあえず近縁の野菜を続けてつくらないことです
さもなければ、休耕期の土壌の天地返しや、薬剤による消毒を行います
輪作 ; 菜園を4~5区画に分けて、栽培する野菜を毎年回転させていきます
天地返し ; 冬の休耕期に、表土と地表から30センチほどの土壌を入れ替え、堆肥をじゅうぶんに施します
消毒 ; 薬剤による消毒や太陽光による消毒があります
マイ菜園には、オオバギボシを植えてます ・・・ まだ1株だけですが・・・
マイ菜園の隅には、果樹と幾つかの山菜を植えています
山菜は、フキ、タラッペ、そしてギボウシです
ギボウシは山菜として食用になると云うので1本花も楽しむつもりで苗を植えました
植えてから5年いや6年ほど経ちます
大分株が大きくなり、毎年花を咲かせるようになっています
ギボウシ(擬宝珠)は、キジカクシ科(ユリ科)リュウゼツラン亜科ギボウシ属の総称で、山間の草原や丘陵地などに自生する多年草です
草丈は、30cm~1m前後(種類による)になります
マイ菜園の端で育つオオバギボウシ ・・・ 雑草に負けず育っています ・・・周りのつんと立っているのは、シオンです
オオバギボウシの葉は根際から生え、柄があります
形は大きな卵形で、弧を描くように走る葉脈が目立っています
葉の長さは30~40cmくらいあり、つけ根の部分は心形で先は尖っています
花は一日花・茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、下から順に開花します ・・・ 開花は7~8月です
花の色は白ないし淡い紫色で、やや下向きに咲きます
6月中旬に群馬・赤城自然園に行った折、沢山のオオバギボウシが生えていました
花茎を根性葉の間から出して総状に花を咲かせます
花は筒状鐘形で、先は6裂しています
花色はわずかに紫ですが、つぼみの時色の具合はよくわかります
「赤城自然園」の入口で、咲きだそうとしていたオオバギボウシの大株
オオバギボウシの山菜名は『ウルイ』といい、葉が出始めまだ巻いた状態を山菜として採取した時の呼び名です ・・・ オオバギボウシの新葉かな
『ウルイ』は山菜としての地方名がいろいろあり、「山カンピョウ」や「ギンボ」などとも呼ばれています
柔らかくアクやクセが全くなく、おひたしや汁の具などに最適です
マイ菜園での『ウルイ』採取は貴重過ぎてまだ採取には至っていません
今では他の山菜と同じように促成栽培が進み、一般のスーパーなどでも見かけるようになりましたから、食用はそちらですることにいたします
オオバギボウシのツボミ
アメリカオニアザミは「要注意外来生物」なのです
マイ畑の脇に流れる河は巾3mほどの灌漑用の河です
護岸工事がされて、両側の堤防はコンクリートでしっかり覆われています
傾斜のついたコンクリートなのですが、年数が経つうちにコンクリート表面は隠れてすっかり緑の堤防になっています
始めは菜種の種がこぼれて「菜の花」が良く咲いていたのですが、昨年は「ヤグルマソウ」が混じってきれいに咲きました
今年は何とアザミの花が幾本か咲き出しました
このアザミはアメリカオニアザミというようです
アメリカオニアザミはキク科アザミ属の多年草(1~2年草)で、本来は日本には分布していない外来種です ・・・ 別名はセイヨウオニアザミです
アメリカオニアザミは日本へは北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して持ち込まれ、1960年代に北海道で初めて確認され、本州や四国でも定着しています
全身棘だらけで、牛などの家畜も本種を食べることはなく、酪農地帯では放牧地の害草として知られているそうです
アメリカオニアザミは茎の高さ0.5~1.5m、根生葉は羽状に深裂しロゼット状になります
茎はロゼットの中央に立ち、茎全体にわたり鋭い刺を持つひれ(翼)があります
葉や総苞片にも、手袋をしていても貫通するほどの全身に鋭い棘があり注意を要します
7~10月頃、枝状に1~3個の頭状花を咲かせます
花は細長い管状花の集合体で、花色は淡紅紫色、両性です
花冠は長さ3~4cm、冠毛は白色で帯状に分枝し、花床には1~2cmの白い剛毛状の鱗片があります
種子はタンポポのように綿毛で風に乗って拡散します
トゲだらけの丸坊主の上にちょこんと乗った花は、アザミらしくってなんとも可愛いいのですが、全体をみるとトゲだらけ!!
強靭な繁殖力で在来種を脅かす「要注意外来生物」のひとつなのは残念です
アメリカオニアザミの花アップ 花の上の小さな蜘蛛が見えました
アメリカオニアザミの駆除は鋭い棘を有するため、抜き取って駆除するのにとても大変です
とにかく茎にも葉にも棘だらけ・・・ロゼットの時に抜かないと、これではうかつに手がだせません
トゲが鋭いため、皮手袋や厚手の丈夫なビニール手袋などを着用し、草刈り鎌などで刈るか、スコップで周囲の土ごと掘り返すのが有効な方法だそうです
しかも多年生であるため、駆除を行っても株や根が残っていれば再生するので、注意要です
また花が咲いているときに駆除をした場合は、そのまま放置しておくと、種子が飛散することもあるので、駆除後はその場に放置せずに可燃ごみとして処分が必要との事で大変です
花を楽しまず、気を付けて駆除をすることにします
ブラックベリーが美味しそう
先だって買い物の道すがら立ち寄った産直の花木コーナーで、鉢植えされたブラックベリーに果実が生っているのを見かけました
ブルーベリー二本をマイ畑に植えてあるのですが、モグラが発生して木に勢いがなくなりここ2年ほど実が生らなくなりました
このため楽しみのジャム作りができなくて、ちょっぴりつまらなく思っていましたから、ブラックベリーでも植えはじめてみようかなと思いながらパチリ!! してきました
ブラックベリーというのは、北アメリカの原産で、バラ科キイチゴ属の低木およびその果実をいいます
ブラックベリーの歴史は古く、古代ギリシャ時代~約200年間の間人々は野生種を収穫していましたし、北アメリカではネィティブアメリカンが数千年にわたり、野生種を食していました
ヨーロッパからの初期の移住者たちも、野生のブラックベリーがたくさん自生しているのを見つけ、生食、保存食として利用していたそうです
ブラックベリーは、多年生で2年生のシュート(茎)を持っています
1年目のシュートはよく伸び、2年目の初夏に果実をつけ、結実後このシュートは枯れてしまいます ・・・ 即ち毎年新しいシュートが出来、結実が終わり枯れたシュートの再生になります
苗木の植え付けは11月または3月に行い、高さ20cm前後で切り返して植えてやります
ブラックベリーは品種によって樹姿が、直立性、半直立性、ほふく性に分かれます
鉢植えされたブラックベリー ・・・ ビッシリならべていますが、半直立性かな
「キイチゴ」の仲間には、他にラズベリーがありますが、ラズベリーより耐寒性が劣るので、関東地方以西での栽培に適しているようです
果実には赤紫色と黒色の品種があり、生食のほか、ジャムや果実酒などにも利用されます
ラズベリーには1年に2回収穫できる二季なり品種があるようですが、ブラックベリーは一季なり品種のみだそうです
但し自家結実性があり、1本でも結実するので受粉樹は必要としません
産直の花木コーナーで見たブラックベリーの実は赤紫色でした
産直の鉢コーナーでは黒色の果実が生っているのを見つけました
果実はラズベリーと同じように種を包んだ小さな粒が沢山集まって一つの実になっています
鉢植えで育てる場合は、6~7号鉢に苗木を植え付け、あんどん仕立てにするのが普通で、収穫は40~50果が目安のようです
花棚に並んだブラックベリーの鉢植えされた果実
野生のブラックベリーが、古代ギリシャ時代から利用されていましたが、その最も大きな理由は、突出したビタミン含有量と風味の良いことが、高く評価されていたからです
ブラックベリーはアントシアニン色素を含む、ポリフェノールが豊富で、抗酸化能力がとてもあるとわかっています ・・・ ブルーベリーに次いで抗酸化能力が高いです
ブラックベリーの健康に良い、植物科学物質は種子に豊富に含まれています
種子には、エラグ酸(フラボノイドの一種で、シミやソバカスの原因となるメラニン色素の生成を抑制する美白有効成分)を多く含み、食物繊維が多くあります
エラグ酸は、老化を抑制し、がん細胞の増殖を抑える効果があることで、広く知られているそうですから、ブラックベリーは、健康増進の更なるチャンスを与えてくれると考えられます
収穫は果実全体が濃く色づいて、やわらかくなった頃に行います
果実はいっぺんには成熟しないので、収穫時期になったものから順次、「ヘタ」ごと摘み取って収穫していきます
ブラックベリーの果実 アップです
自家栽培する場合、ブラックベリーの剪定は夏季(6月)と冬季(12~2月)に行います
夏季剪定では、果実をつける側枝を増やすため、直立性の品種の場合、今年伸びたシュート(株元から出る枝)を株元から1~1.5mで切り返します ・・・ (半直立性品種・ほふく性品種の場合は1.5~2m)
冬季剪定では、込み合う部分の枝を間引き、側枝を1~2節残して切り返します
結実した枝は枯死するので、株元から切り取っておきます
仕立て方は株仕立て、垣根仕立てなどが向いています
畑に1本植えてみようかな
ムラサキシキブの花咲く
産直の花木コーナーは今緑が一杯になっています
先だって、国道R254を走っていて、産直を見かけて覗いてきました
ちょっと薀蓄(うんちく)調査です・・・
国道R254は、東京文京区(本郷3丁目交差点)から埼玉、群馬県を経由し、長野・松本市(平瀬口交差点)へ至る一般国道です ・・・ 陸上距離=223.6 kmです
R254は東京都心から埼玉県西部を結ぶ道路という事もあり、古くから川越街道 - 児玉街道 - 信州街道 - 富岡街道として、「江戸道」「川越道」などとも呼ばれました
中山道より行程距離も短く、通行者も多かったため、五街道に準ずる脇往還の1つといわれます
産直の花木コーナーで、ムラサキシキブの花が咲いていました
緑一杯の中で、小さな紫色の花が咲いている様子はとっても新鮮に見えました
ムラサキシキブ(紫式部)はシソ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培されています
ムラサキシキブの花咲く
ムラサキシキブの名の由来は、平安時代の女性美人(?)作家「紫式部」から来たようです
もともとは「ムラサキシキミ」と呼ばれていたらしいが、なまって「シキブ」となったと思われます
「シキミ」とは、重る実=実がたくさんなるという意味です
ムラサキシキブの丈は3mほどになり、小枝はやや水平に伸びて、長楕円形の葉が対生します ・・・
葉の長さ6~13cm 、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)で細かい鋸歯があります
葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはありません
花は淡紫色の小花が散房花序をつくり、葉腋から対になって出て、6月頃から咲きます ・・・ 花期 6~8月
散房花序で咲く淡紫色の小花
見るほどに、淡紅紫色の可愛い花です
花冠は長さ3~5mm、上部は4裂し、裂片は平開しています
雄しべは4個、雌しべは1個
秋に果実が熟すと紫色になります
果実は核果で、直径3mmほどの球形をしています
栽培品種には白実のものもあります
咲き始めたムラサキシキブ
群馬・藤岡にある「八塩アジサイの里」に行って来ました
梅雨が真っ盛り・・・です
この時期の花と云えば、何といってもアジサイでしょう
数日前ふと思い立って、群馬・藤岡浄法寺にある「八塩アジサイの里」に行って来ました
藤岡には名湯として知られる「八塩温泉」があり、その周辺には、約5,000株のアジサイが植栽され、「アジサイの里」として観光スポットになりつつあります
「八塩温泉」というのは明治20年に発見され、塩の湯口八カ所と言われたことから「八塩温泉」の名前がつき、鉱泉として利用され始めました
鉱泉の泉質は塩分濃度が高い食塩アルカリ性炭酸泉、泉温は15度程度です
効能は神経痛をはじめ切り傷、やけど、慢性皮膚病、婦人病などによく効くそうです
「八塩温泉」入口から、「アジサイの里」へ踏み入っていきます
八塩地区を流れる神流川右岸から弁天池を経て大黒滝に至る散策道には、(6月中旬から7月上旬にかけて)色とりどりのアジサイが見ごろになっていました
「八塩アジサイの里」は車ならば、関越自動車道本庄・児玉IC~20分、 上信越自動車道藤岡IC~20分のところにあります ・・・ 所在地は藤岡市浄法寺地区です
アジサイの森公園のように森林となっている樹下に各種アジサイが植え付けられ、見事なアジサイ森林を形作っていました
陸橋下に咲くアジサイ 彩り鮮やかなアジサイ
竹林の生い茂る小川沿いの散策コースや日本庭園風に数寄屋作りの休憩所も作られ、心和みました
ここのアジサイは鎌倉のアジサイ寺(明月院)から株分けしてもらったアジサイもあると聞きました・・・どれがそうなのかは分かりませんでした
色とりどりの見事なアジサイが百花繚乱状態でした
山底を埋め尽くすように咲くアジサイ
里には幾つか泉が湧き出しており、涼感一杯でした
鉱泉の源泉になっているのかもしれません
カワセミなどの野鳥も集まり、6~7月にはホタルも鑑賞できます
里には、野鳥やホタルの観察地もありました
ヤマアジサイと思われますが、30cmはあるような大きなガクアジサイです 下図 2枚
アジサイの花色は土地の地質で色が変わると言われますが、色だけでなく形も含め色々なアジサイがあるものですね
真っ白な花房の「白い貴婦人」と呼ばれる “アナベル” もありました 下画像 2枚
やや薄赤色がかった柏葉アジサイの花も咲いていました
源泉広場の吊橋から(西上州を流れ下る)神流川までの南沢沿いには沢山のアジサイと、弁財天・毘沙門天・福禄寿・恵比寿天等々八福神石像が並び(アジサイを見に来た)目を楽しませてくれました
南沢とは大黒滝から流れ下る川の呼び名です
アジサイで囲まれた遊歩道は良く整備され、気持ち良い空間を演出していました
石像やアジサイを観賞しながら、竹林の生い茂る沢沿いに歩くと、遊歩道の片方の終点の「滝展望台」に出ます
滝の名は「大黒滝」・ひんやりとした冷気に包まれた滝場で、小さいながら深山幽谷の感じ十分でした
竹林の緑と足元に覗く滝壺の透明感は、日頃のストレスを癒してくれました
「滝展望台」から見た 「大黒滝」 ・・・ 後方の竹林が深山幽谷をイメージさせてくれました
群馬県の片隅の藤岡八塩地区にある「八塩あじさいの里」は、アジサイは勿論、滝あり、八福神あり、清水ありの一度は見たいお薦めの綺麗な「アジサイ公園」です
ニチニチソウはキョウチクトウの仲間だって
梅雨真っ盛りともいえるこの時期、あっちこっちの花屋さんには、 ニチニチソウ(日々草)が沢山売られています
先日買い物に出た折、産直の花棚で 見かけたニチニチソウの花を紹介します
ニチニチソウは、西インドが原産のキョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草です
初夏から晩秋まで次々に花が咲くので、「日々草」という名が付きました
なんと原種は匍匐する傾向がある小低木で、草ではないようですが、一般には一年草として扱われています
日照りや乾燥に強いので、花壇などに植え付けると永く楽しめると人気のようです
草丈50~60cmの高性種、20~30cmの矮性種、ほふく性種など、用途によって異なる3系統の園芸品種があります
葉は長楕円形で、対生します
花の咲く時期は7~9月と猛暑にも耐えて咲きます
長く造られた花棚一杯に並べられたニチニチソウの花ポット ・・・ どの色の花を選んだのかな!?
ニチニチソウの花は、平らに開いた5弁化で、花径3~5cmです
花色は、鮮明な白、赤、ピンクなどがあり、中央が赤い白、アプリコット、紫などがあります
それぞれの花は、1日花ではなく、3~5日は楽しめます
咲き終わると自然に落下するので、常にきれいな状態を保ったまま花を咲かせ続けます
可愛らしい花姿のわりに性質は強健で、残暑が厳しくてほかの花が萎えているときでも元気に生育します
花の咲く様子を見ると元気が出ます
ニチニチソウには、「ビンカアルカロイド」と総称される、10種以上のアルカロイドが全草に含まれています
因みに、「アルカロイド」は窒素原子を含み、ほとんどの場合塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称で、微生物、真菌、植物、動物を含む様々な生物によって生産されます
多くのアルカロイドは他の生物に対して有毒ですが、薬理作用もあり、医薬や娯楽のための麻薬としてや、幻覚儀式において使用されます
ニチニチソウの中にある「アルカロイド」の内、「ビンクスチン」、「ビンブラスチン」には細胞分裂阻害作用があり、抗がん剤として用いられるそうです
但し、脱毛などの副作用・毒性があるので、素人の利用はとても危険で、単に食べただけで、中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺、嘔吐を引き起こすそうです
ニチニチソウを育てるにあたって・・・
その植え替えはちょっと難しいようです
性質は割に丈夫なニチニチソウですが、一旦植えたら移植は出来ないと考えたほうがうまく育てられるようです
これはニチニチソウが直根性で、太い根が一本だけ生えており、その根を傷つけてしまうと弱るか枯れてしまうためのようです
プランターにしても、庭植えにしても、苗ポットからはずしたら苗の土を崩さずにそのまま置いて周りから土をかぶせてやるのがこつのようです
土をギュウギュウと押さえつけたりしないでください
更にニチニチソウには連作障害があるそうです
庭植えにする場合、過去3年以内にニチニチソウやキョウチクトウ科の植物を育てた場所では植え付けをしないでください
勿論プランターや鉢植えの場合も土を全て入れ替えて下さい
ニチニチソウの花アップ ニチニチソウの花アップ
ニチニチソウの花言葉は、「 若い友情 」、「 生涯の友情 」、「 楽しい追憶 」、「 優しい 」 です
次から次へと新しい花を咲かせて、みんなを楽しませてくれる、そして、永遠に花が咲いているかと思わせるニチニチソウにふさわしい花言葉ですね
群馬・甘楽町にある「楽山園」に行って来ました
群馬の絹産業群が世界遺産に登録されて以来、製糸場のある富岡周辺はすっかり有名になりテレビなどで見る機会が増えました
こうした中、先日富岡の隣にある甘楽町・「楽山園」に行って来ました
甘楽町小幡にある「楽山園」は、2000年(平成12年)3月30日国指定名勝指定庭園になりました ・・・ 指定面積は、23,437.33平方メートル
小幡藩二万石の藩邸内に造られた群馬県内唯一の大名庭園です
「楽山園」の名の由来は、『論語』の「智者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」の一文から取ったものといわれ、織田信長の次男・織田信雄の築庭だそうです
当園は、江戸時代当初の姿への復元へ向けて整備事業が永年行われてきていましたが、2012年に工事が完了しました
事業中は仮入園が許可されて下りましたが、現在は正式に開園されています ・・・ 私が訪れたのはまだ開園前の事ですから随分変わっただろうなと興味津々でした
楽山園へは、中門隣に造られた番所で入場券を買って入りました ・・・ 開園時間は9時~17時(3~10月期) 、観覧料は大人300円(中学生以下無料)
「楽山園」中門 ・・・ かっては武士の公式出入口だったそうです ( 高さ7m*門柱巾4.5m )
いただいたカタログによると、
「楽山園」は、池泉回遊式の借景庭園で、「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園と位置付けられ、京都の桂離宮と同じ特色があるのだそうです
どの点が同じなのか分かりませんが、景石(けいせき)の置かれた池を中心として、「中島」や「築山」を築いて起伏のある地形を造り出し、「梅の茶屋」や全国的にも珍しい五角形の形状をした「腰掛茶屋」など複数の茶屋を配し、それらを巡る園路にも工夫を凝らされています
中門を潜り藩邸と庭園を区切る庭門に向かいます ・・・ 園内には藩主の許可がないと入れなかったようです
白い土塀を張り巡らした庭門 園内 ( 向かって右手 「腰掛茶屋」
庭門をくぐると、「楽山園」庭園が広がっています
「楽山園」は、複数の茶屋を設け、「庭園と茶事」を巧みに演出した庭園です
信長が千利休を見出し、茶事を日本文化に大きく寄与させた事は知られるところですが、「楽山園」で「織田氏と茶事」との関連を深くうかがうことができました
歴史的・文化的にも高い価値がある庭園なんだなと納得です
楽山園庭園 向かって正面:「昆明池」 、 右上手前 「腰掛茶屋」、右上奥 「梅の茶屋」
広い「昆明池」は、周囲の山々を借景に、48のいろは石を景石に配しています
「楽山園」は、借景庭園としても秀逸です
庭園の西側にある雄川(おがわ)をはさんで紅葉山、南方の連石山(れんせきざん)、熊倉山などの山並を借景として取り込み、豊かな広がりを演出している空間構成は、庭園美の極みといえます
「昆明池」には、雄川から小堰を巡り往時のままの流路を通って流れ込んでいます
「昆明池」南方から見た茶屋 中央奥 「梅の茶屋」 右手 「腰掛茶屋」
「腰掛茶屋」はとても珍しい五角形をしています
「梅の茶屋」は庭園全景を見渡せる高台に建てられています
屋根は萱葺き、へりはコケラ葺きです
「梅の茶屋」からの展望 中央奥;長岡記念ギャラリー 「梅の茶屋」から「昆明池」を見おろす
梅雨の合間でお天気はあまりよくなかったけど、静かなひと時を味わえました
今度は雄川の取水口などを訪ねてみようかな
チェリーセージもブルーサルビアもサルビアの仲間です
サルビアというと、広い意味では『シソ科サルビア属』の植物すべてを指し、ハーブとして知られるセージ(薬用サルビア)もその仲間に入っています
その総数は、500種以上と言われているそうです
単に夏・秋花壇、プランター植えでよく見られる緋色のサルビアしか知らなかった私には、数を聞いて変に感心させられました
花屋さんの花壇植え用の棚に、花開いた「セージ」が売られていました
良く知っていたチェリーセージとブルーセージです ・・・ 尚、ブルーセージとは、ブルーサルビアの英名で、ブルーサルビアの方が呼びなれています
これらもサルビアの仲間だったのですね
チェリーセージは観賞用のセージで、目の覚めるようなチェリーレッドの花を春から秋まで休みなく咲かせ、花の少ない季節もガーデンを明るく彩ってくれます
チェリーセージの学名は、『サルビア・ミクロフィラ』と呼び、シソ科サルビア属で、メキシコ原産の半常緑低木です
花も葉も甘くすばらしい香りがします
生の葉や花びらを、飲み物に浮かべたり、サラダに散らしたり、クッキーに貼り付けて焼く、などの楽しみ方ができるそうです
花棚で咲くチェリーセージの花
チェリーセージは真っ赤な舌状花を穂状に咲かせますが、なんとなく花は控えめな印象です
性質は野生的で丈夫で乾燥にも強いので、全体的に野草ぽい雰囲気があります
高さは1.5mほどになり、形もこんもり大きく茂ります
茎の先端から花穂を伸ばして、ちらほらと花を付け、1度に咲く花数は少ないですが、茂ってくるとたくさんの花穂を出し、初夏~秋までと永く咲き続けます
園芸品種はマゼンタや紅など赤系統の花色が多いですが、白、ピンクなどの花を咲かせるものもあります
マイ庭では、緋色と白のツートンカラーが可愛らしいホット・リップスが咲いています
マイ庭のホット・リップスは友人に分けてもらって挿し木で増やしたものです
挿し木は春の5月~6月頃、暖地では秋の9月下旬~10月頃にも行えるようです
チェリーセージの花アップ
チェリーセージの花言葉は、「 燃ゆる思い 」 です
隣の棚では、ブルーサルビアの花が咲いていました
ブルーサルビアはシソ科アキギリ属の多年草で、学名は『サルビア・ファリナセァ』で、ブルーサルビアとも呼びます
アメリカの南西部、テキサス州からニューメキシコ州、それにメキシコに分布し、わが国には昭和時代の初めに渡来したそうです
ブルーサルビアは、夏から秋(=5月~10月)の花壇を彩る、青色から紫色の花色が涼しい「サルビア」として人気があります
高さは60cmほどになります
葉は卵形から線形で対生し、縁にはわずかに鋸歯があります
花は茎頂や葉腋から輪散花序をだし、青色から紫色の花を咲かせます
見上げるように咲いていたブルーサルビア
ブルーサルビアには白色の品種もあります
花は夏に開花した後、3分の2ほどに切り戻すと、秋にも花を楽しめるようです
ブルーサルビアの花言葉は、 「 永遠にあなたのもの 」、「 尊重 」、「 知恵 」 です
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