日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
白花ヤブランを見つけたと思ったのですが・・・??
先だって隣町のお寺さんの境内で、ついに白花ヤブランと出会いました
しかも斑入りです
境内の木陰で、ヤブラン と混じって、楚々としたおもむきに咲いていました
白花ヤブランは、ユリ科 ヤブラン属で、40cmぐらいの花茎を伸ばし総状花序をつけます
花の直径6~7mm、白色・花被片は6枚で、花茎の横から上向きに咲きます
葉は線形で、光沢ある濃緑色です
見つけた白花ヤブランは、斑入りで、白花が下向きに咲いていました ( 松の樹の根元で咲くヤブラン )
下向きについた白花のつぼみ
花の咲き方が、(斑入りの)ヤブランと違っているように思えます
それに白花のヤブランはあっても、斑入りヤブランの白花はどうやら有りそうに思えません
気になり調べてみたら・・・
どうやら商品名が、 ”スノードラゴン”と呼ばれるジャノヒゲ類の斑入り白花園芸種のようです …ジャノヒゲは、クサスギカズラ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です
ジャノヒゲの花は、白~淡紫色の花が咲き、果実は綺麗な瑠璃色です
ヤブランの果実は黒紫色ですから、実の生る頃また確認できるかもしれません
白花ヤブランは、まだ見れないのかな
シシウドの花の咲くところ
先日、榛名山系の一つ二ッ岳中腹の上の山公園に寄ったとき、シシウドの花が咲いているのを見つけました
ウド(独活)と名づいているけど、シシウドはウコギ科ではなくセリ科シシウド属の植物です
シシウドは、山地に生える大型の多年草で、根は太くごつごつした直根で白色をしており、花茎をつけるまでに4~5年かかります
しかも、花が咲いて実をつけると一生が終え、枯死してしまいます
山地の斜面や、やや湿った日当たりのよいところに生え、直立して高さ1~2mになります
茎は中空で毛がはえ、上部では枝を分けています
枝先に大形の複散形花序をつけ、大花柄は四方に広く張り出しています・・・花期は8~10月です
大輪と云うのはおかしいかもしれませんが、… 林間で咲く大輪状のシシウドの花
シシウドの葉は2~3回羽状複葉で、互生して生えます
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるものをいいます
小 葉の形は長さ5~10cmあり、細長い長楕円形で先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
本種は2~3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となっています
葉の裏面は脈上に開出した白毛が密生し、頂小葉の基部は翼状に流れています
特徴的だと思うのは、葉柄の基部が著しい鞘となってふくれ、茎を抱き、小枝の先に出る若い花序を包む形です
大形の複合散形花序をつけ、大花柄は四方に広く小花を張り出して、まるで花火が開いたように咲きます
総苞片もなく、花弁は5枚で、内側に曲がっています
花の中央は雄しべが5本、雌しべは1本です
花柄には、赤みを帯びたやわらかに密生する毛が生えています
果実は広楕円形(長さ6~10mm)をし、2個の分果が向き合ってつくそうです( ➝ 外に向く側を背面、向き合った側を合生面という)
葉柄基部の膨らんだ鞘が開き、咲き始めたシシウドの花
高原に咲くシシウドの歌を、一首見つけました
『 高原の シシウド銀(しろ)く ひかる朝 蜘蛛みじろがず 巣の端にいる 』 ( 鳥海 昭子 )
歌の意 : 朝露がおりて、高原のシシウドにクモの巣が銀色に光っていました 巣の端にひそんでいるクモが、何かが起こりそうな予感をさせます
シシウドの 花言葉は、「 インスピレーション 」、「 健康美 」、 「 忘れてしまった思い出 」 です
可愛くもあり、清楚な感じの白花が、線香花火のように咲いていました
県境「三国峠」を眺めてきました
秋が足元だなと思ったら、どっかに秋がないかなと思っていました
何を言ってるかわからないでしょう!?
先週の事ですが、週末の買い物をしながら、秋を探しに三国峠に向かってみました
三国峠(みくにとうげ)と云うのは、新潟県(南魚沼郡湯沢町)と群馬県(利根郡みなかみ町(旧新治村))を越える県境峠で、近世江戸時代に中山道の高崎(群馬県高崎市)から分かれ、北陸街道の寺泊(新潟県長岡市寺泊地域)へ至る主要街道(=三国街道)の要所です
三国街道は、関東と越後を結ぶ交通路としてきわめて古くから利用されてきました
三国峠は、上杉謙信の関東遠征の際には、雪解けを待って新緑の中進出し、雪の降る前に紅葉の中帰国する要地です
往時は相当な難所だったと思われます
そんな峠をどんな気持ちで行き来したのでしょう
群馬・水上・猿ヶ京温泉を過ぎて、三国峠に入る三国鉄橋です
江戸時代に至ってからは、参勤交代に利用されたりと重要視されました
長岡藩、与板藩、村松藩などの諸大名や佐渡奉行、新潟港巡検の関八州取締出役などがこの街道を利用したと云われています
昭和になり、三国街道は国道17号(三国トンネル)の開通により物流の大動脈となり、つづら折りの山道の通行は少なくなりました
尚、近年は、更に関越自動車道の開通により国道17号自体の交通量も減少しました
とは言え、燃料や一部の薬品などの危険物を搭載した車輌は関越トンネルの通行が禁止されているため、現在でもこの峠を経由しているのだそうです
現在、三国トンネルの老朽化などに伴って新三国トンネルの建設が計画されているそうですが、どうなっているのでしょう
群馬・猿ヶ京側から見た三国連山です
峠越えしてやってきた観光バス
三国峠の山々
紅葉はやっと始まりだしたばかりです
日々これから秋は深まりを増すことでしょう
紅く、黄に染まった頃、また来てみましょう
「蓮」の花が、今頃見られました
何時の頃からか、毎週、週一度の買い物をするのが、生活リズムになっています
10日ほど前、産直廻りをして帰宅途中、上越新幹線の側道を通りました
田んぼの稲も大分色づき、陽射しも柔らかさが感じられます
時折この場所では交通取り締まりが行われるので、違反など侵さないよう気を使いながら運転していました
田んぼの一画に、「蓮」の花が咲いているのを見かけ、車を幅寄せしパチリ!!してきました・・・勿論駐車違反にならぬよう用心しながらです
毎年何度か通っていたこんなところに「蓮」花が植えられていたとは…
今まで気が付きませんでしたが、田んぼ一枚ほどの広さしかないけど、中々見ごたえありました
高速道路の側道で見かけた「蓮」の花
「蓮」の花期は7~8月ですから、今頃見れるのは遅咲きで珍しいのかもしれません
「蓮」は夏の朝に水面まで花茎を立てて開花します
開花は、朝早く開き午後3時頃には閉じ、花の開閉は3回繰り返し、4日目には花びらが散ります
花はその清らかさや聖性の象徴から、別名「蓮華」と呼ばれるように佛花として大事され、お彼岸間近のこの時期に見れたのは、何とも印象深い感じを受けました
ピンク色の「蓮」が多い中で、白花は珍しいと思えます
一輪白花「蓮」が、咲いていました
「蓮」の名は「蜂巣(はちす)」の略称で、実の入った花床(花中央の黄色部分)にたくさんの穴があいていて、蜂の巣に似ていることが由来となっているそうです
漢字の「蓮」は漢名からで、種子が連なってつくことからといわれています
花びらの落ちた後の花托が成長し、蜂の巣状の穴には種子が顔を出しています
「蓮」の実が、ユーモラスです
蓮の 花言葉は、「 清らかな心 」、「 神聖 」、「 離れゆく愛 」、「 雄弁 」 です
群馬・榛名山系中腹からの眺望を見てきました
秋らしい季節になってきました
先週群馬・榛名山中腹を走ってきました
行き先は伊香保にある「県立伊香保森林公園」です
「県立伊香保森林公園」は、伊香保の南西にそびえる榛名山の二ツ岳(=雄岳・雌岳)(標高1345m)を中心とし、南端の相馬山(1412m)の間の標高差450m、面積224haの地域にできた史跡、景勝に富んだ緑豊かな自然公園です
通常の行き方は、 関越道渋川伊香保ICから国道17号、県道33号経由し20分です(➝約8km)
ネットで森林公園の案内図を見つけましたので、見てください
上案内図を見ながら、画像を眺めてください
この日、高崎・箕郷方面からつづら折りの路を走り上がって、二ツ岳中腹のつつじヶ丘展望台より眺望しました
秋始まろうとしていました
凄い風景ではないけれど、優しく、とてもさわやかな景観でした
つつじヶ丘(➝標高1140mとありました)展望台からの展望 ( 向かって右横山塊は、水沢山 ・ 眼下は、渋川市 向かい正面奥は、赤城山山系 )
この辺りの地質は、相馬山・二ツ岳が石英安山岩の溶岩円頂丘、他の地域は火山岩屑、凝灰角礫岩などを含む火山噴出物からできており、二ツ岳と相馬山の間の凹地は爆裂火口で6~7世紀のものと言われていま
この凹地は、オンマ谷と呼ばれていますが、オンマとはどいう意味なのでしょう…調べてみたのですが、陥没と云う意味のようだけどまったく定かではありません
6~7世紀は日本歴史は古墳時代です
つつじヶ丘一帯はツツジ、モミジ、カンバの群落など、緑豊かな自然で、榛名山系の各所への登山起点コースになっています
つつじヶ丘を下がって、スケート場近くの上の山公園の見晴らし台から、眺望しました
眼下は、伊香保温泉市街地です
向かって正面は、小野子山、子持ち山です
この日は煙って見えませんでしたが、上州穂高、日光白根、谷川連峰も見えるようです
すこ~し紅葉が始まろうとしています
紅葉はさぞ見事になるだろうなと思いながら、帰ってきました
早朝ウォーキングで、トロロアオイ(?)の花が輝いていました
この夏は朝のウォーキングを休んでいました
日中の畑仕事は暑いので、熱中症を心配してできるだけ朝することにしたのです
熱中症対策はできたのですが、朝の畑仕事はウォーキングよりも汗をかき疲れ、持久力が落ちた感じでした
涼しくなってきたので、また朝のウォーキングを先だってから始めています
しばらくぶりに、歩いたコース途中で、トロロアオイと思しき花が、朝日を浴びて輝いて咲いているのを見つけました
トロロアオイ(➝漢字では「黄蜀葵」と書きます)は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、原産地は中国・オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれます
この名の通り、花は食材として食べる事もできます
朝日に輝いて開き始めたトロロアオイ
トロロアオイの草丈は1.5m以上に達し、葉は掌状に5~9裂します
花は8月から9月に開花します
花の形状は、綿の花に似て5弁花で、花径は10~20cmと大輪です・・・オクラと比べると倍近い大きさです
花の色は淡黄からやや白に近く、濃紫色の模様を花びらの中心につけます・・・見かけたトロロアオイの花は黄色が濃く感じましたが朝日の当たっていたためかもしれません
花は朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる一日花です
トロロアオイは5弁花の筈ですが、よく見ると枚数が多いように見えます…開き始めたばかりのためでしょうか!?
トロロアオイの 花言葉は、 「 あなたを信じる 」、「 整然とした愛 」、「 知られぬ恋 」 です
あなたは、トロロアオイですよね!?
ウドの花咲く頃・・・花言葉は、「おおらか」です
先日群馬榛名山麓を 走っていて、タラノキが花開いていたよと紹介しました
同じ場所で、ウドの花も咲いていましたので、パチリ!! してきました
ウドの名は本来は「生土」の意味で、土から芽が持ち上がるように出てくることを表わした名前だとか、「埋(ウズ)」から転じたもので、土の中の芽を食べることからきているとも言われています
どちらの由来も、若い芽が独特の香りと苦みがあり食用になるのが、名の意味につながっているように思われます
ウドと名前に付く花はシシウド、ハナウド、オオハナウドと、幾種類かあり、花は白く花火みたいな咲き方をするのが似ています
しかしウドはウコギ科で、あとはセリ科に属しています
若い芽は香りが良く山菜として春先採って食用にされますが、花が咲くくらいまでになるととても大きくなり(➝丈は2~3mほどにもなります)木質化してかたく食用にならなくなります
このため、”大きいばかりで役に立たない” として「ウドの大木」のことわざができました・・・但し大木と云うけど、樹木ではなく草本です
ウドにとっては、食べれなくなったからと何とも馬鹿にした話ですよね
尚、ツボミのついた花序や、茎先の若芽や新葉は十分美味しく食べれますから、馬鹿にするなって!!
雑木林の中で、咲いていた花を見てください
ウドの葉は、大形の2回奇数羽状複葉で互生しています
奇数羽状複葉とは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成されるもののことを言います
小葉の形は卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
8~9月になると茎先に球形の散形花序(➝たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、淡い緑白色をした小さな花がたくさんつきます
花はすでに果実ができ始めていたので、花姿がよくわかりませんでしたが、両性花からなる花序と雄花序とがあり、 花径は3mmくらいと小さく、花冠は5つに裂けているといいます
雄しべと雌しべは5本ずつあるそうですが、拡大して観察してもそんな感じではなく、今度もっとよく観察して見ます
ウドの漢字は「独活」と書き、俳句では、「独活」は春の季語、「独活の花」は夏の季語として詠われています
こんな句等を見つけました
「 世をすねて 秘かに咲きぬ 独活の花 」 ( 宮脇美智子 )
「 山淋し 萱(かや)を抽(ぬき)んで 独活の花 」 ( 島村 元 )
ウドの花は群生しないので、咲く様子はあくまでも寂しげなんですね
ウドの花にも、蜜がとても出るようで、虫が沢山集まってきます
キンバエが、吸蜜に来ていましたが、君には来てもらいたくない感じがしたのは、身勝手な話ですね・・・ハエ君ごめんね!!
ウドの 花言葉は、「 おおらか 」、「 淡泊 」、「 忘れてしまった思い出 」 です
秋のアジサイは、とても魅力的・「秋色アジサイ」と呼ばれています
10日ほど前に、群馬・榛名山麓にある「渋川総合運動公園」に行ってきました
渋川総合運動公園には、アジサイが沢山植えられています
" アジサイはユキノシタ科の落葉低木です
梅雨の季節に咲く美しい花!?と云えば、まずはアジサイの花でしょうね・梅雨の蒸し暑さを忘れさせてくれます
雨に濡れて咲くアジサイはとても情緒豊かな花だと誰しもが知るところですが、夏も過ぎて秋にもアジサイ花は楽しめるのだと知ってましたか!?
通常アジサイは来年も花を咲かせる為、花が終わった7月後半ごろに剪定をしてしまいます
これは夏にかけて花芽を付けるので、8月以降に剪定すると間違って花芽を切ってしまうことがあり、来年に向けて花数を沢山残すためです
剪定をせず、咲いて艶やかさが消えたアジサイ花をそのまま枝につけておくと、花色は自然に薄緑の花に変化していきます
この頃には花の水分も少なくなっているので、切り取って乾燥すると、花の形を残したまま綺麗な薄緑のドライフラワーが作れます
さらに、切り取らずそのまま花を枝に付けておくと、日当たりのよい場所に咲いたアジサイは花が一部赤色に変化し、まるで紅葉したような「秋色アジサイ」になります
この「秋色アジサイ」という素敵な名前は、誰が付けたのでしょうか?
もとより「秋色アジサイ」という品種はありませんが、アジサイの花が夏から秋にアジサイの花(がく片)が枯れかかって往く時に見せる様子を表現した言葉だそうで、大人の花色として、最近人気があるようです
この季節、公園でアジサイの花(がく片)が綺麗に緑赤紫色に染まっていました
「秋色アジサイ」の事は知りませんでしたが、咲き残っている沢山のアジサイ花は、なかなか味わいがあるなと思いました
まもなく枯れてしまうアジサイが、一瞬見せる美しい色合いは感動ものです
公園の緑陰で咲く緑赤紫色に染まった秋色アジサイ
アジサイの花に見える部分は、がく片です
アジサイのがく片は、葉から進化して花のようになったものです
アジサイのがく片は、葉の色(クロロフィル)と、花の色(アントシアニン)を両方備えていますから、「秋色アジサイ」の微妙な色合いは、変幻の妙と云えるのかもしれません
緑がかった緑赤紫色の花咲く秋色アジサイ
赤橙色のガク秋色アジサイ
秋が深まるにつれ、このガクアジサイのがく片はどのように変わってゆくのか楽しみです
アジサイの品種の中で、「エンドレスサマー」というのがあります
耐寒性が強く、花は永く咲き残り、アジサイの七変化色が秋の深まりと共に見られます
公園で咲いていた「秋色アジサイ」の品種は分かりませんが、私には「エンドレスサマー」かなと思えました
同株なのに、色の違いが随分違うので、驚きです ( 上 画像 )
公園傍の松林縁には、アナベルが群落を作って植えられていました ( 下 画像 )
アナベルも「秋色アジサイ」の仲間のようです
アナベルは強勢種で、耐寒、耐暑共にとても強い性質のアジサイです
春芽吹き、伸びた枝の先に初夏頃から、真っ白な花・ガク片が開きます
ツボミはグリーンで、徐々に白く変わり開花し、花後は再びグリーンに変化し、更には茶に変化し冬頃まで楽しめます
花は切り花にはもちろん、ドライフラワーや押 し花にも加工しやすいので、人気があるようです
寒さ増すと、葉は黄色く紅葉し、その後落葉します
「秋色アジサイ」のアナベル・黄緑色の花に、陽の光があたり、優しく見えました
アジサイの 花言葉は、「 辛抱強い愛情 」、「 クールな美しさ 」、「 移り気 」、「 元気な女性 」 です
特にアナベルの 花言葉は、「 ひたむきな愛 」、「 神の信頼 」 です
「秋色アジサイ」の花言葉ってあるのかな
あえて言うなら、「 ひたむきな愛 」に尽きるかな
アイの花が咲き出しました
群馬・高崎の植物園で、アイの花が咲き出しているのを見つけました
これを見たのはもう10日ほど前ですから、今は満開になっているかもしれません
オオイヌタデに似た姿は郷愁を感じさせます
単にアイと云うと、藍染めの原料に使われるタデ科の植物の総称か藍染めの色のことをいいます
アイはタデ科イヌタデ属で、東南アジア、中国が原産地です
日本においては、主に「藍染め」に使われるタデアイのことを指しています
アイは古くから天然染料として使われてきましたが、現在では一部の伝統工芸を除いて、工業的に大量生産されるインディゴ染料にとってかわられ、趣味の草木染めとしてその技術が残されるようになっています
花が咲き出したタデアイ
タデアイは、茎の高さは50~80cm、葉は先のとがった卵形で、全体が赤みを帯びて黒ずんだ緑色になります
茎は紫紅色で節が目立ち、上部でよく枝分かれをし、夏に、枝先に紅色または白色の小花を穂状につけ、開花時期は9月~11月です
秋が深まると、茎は赤味を増します
タデアイの種子は、長さ2~3mm・卵形で3稜があります・・・熟すと黒色になります
濃青色の染料インジゴは、根や葉っぱを発酵させてとることができます
これから濃い青色のことを「インディゴブルー」と呼びます
なお日本最古の染料植物であるヤマアイも「藍」の名がついていますが、ヤマアイには青色色素インディゴは含まれず、緑色染料として使われていたと考えられています
日本の伝統的な色と云えば、「藍」のみで染めた色ではなく、「藍」に少量の黄の染料を加え、緑をからせたもの(=「浅黄色(浅葱色)(あさぎいろ)」)です
「藍」のみで染めた色の伝統的な呼び名は、「縹(はなだ)」色というそうです・・・「花田」と書くこともあるようです
藍色の表現を譬(たと)えて、≒「青は藍よりいでて、藍より青し」とのことわざがありますが、更にこれを譬えて、弟子が師よりも優れることを意味する「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」といいます
タデアイの花 アップです
タデアイの 花言葉は、「美しく装う」、「あなた次第」 です
タラノキの花咲く
先だって群馬・榛名山麓を走ってきました
伊香保温泉 近くの公園の自然林縁で、タラノキが花開いているのを見かけました
タラノキ(楤木、桵木) はウコギ科の落葉低木で、高さは2~4m程になり、幹はあまり枝分かれせずにまっすぐに立ち、樹皮には幹から垂直に伸びる棘が多くあります
日当たりの良い山野に生える先駆種で、伐採跡地や林縁に多く見られますが、山地では、林道沿い、特に林道が沢と交差する付近に多いようです
公園内雑木林縁で咲き始めているタラノキ
タラノキの葉は、奇数二回羽状複葉で、全長が50~100cmにも達する大きなものです
全体に草質でつやはなく、葉柄は長さ15~30cmで基部がふくらんでいます
小葉は卵形~楕円形で長さ5~12cmで葉裏は白味を帯びています
8~9月になると大きな枝先に、小さな白い花を複総状につける花序を一つの枝先に複数つけて咲きだします
秋には、黒い実がなります
咲き始めたタラノキの花 ( ➝蟻やキンバエが、吸蜜に来ていました )
タラノキの花は、米粒ほどの白い花が密生して咲いています
多量の蜜があふれるため、ハチやチョウなどさまざまな昆虫が集まってきます
この日見たのはキンバエですが、キンバエは、雑木林の周縁部や郊外の人家周辺でよく見られ、腐敗物、獣糞、動物の死体などに集まり、幼虫もこれらを食べて育つ習性からあまり好ましく思われてはいません
金緑色に輝く美しいハエですが、ちょっと不気味な感じを与えます
8月過ぎ大きな枝の先に大きな花芽が出て、大きな総状花序となり、小さな花が沢山開きます
一個の花は5mm位、萼、花弁、雄しべ、花柱はそれぞれ5個づつ、花柄が一箇所から放射状に出し、円を描くように数多く固まって付いています
10月~11月頃になると、実は黒紫色に熟します
タラノキの 花言葉は、「 強い態度 」、「 他を寄せつけない 」 です
幹にある鋭い棘が、花言葉の印象なのでしょう
花は黄緑色がとても綺麗に見えます
朝鮮朝顔の花が咲いて、ホソヒラタアブの吸蜜が見れました
この頃、出先で朝鮮アサガオの花を見かける事が多くあります
朝鮮アサガオ は、ナス科の植物で、原産地は南アジア・日本には江戸時代に中国経由で薬用植物として伝わってきました
和名の「朝鮮」は広く異国を意味しており、 江戸時代の蘭学医・華岡清洲が外科手術の麻酔薬として使ったことが知られています
「アサガオ」の名が冠されていますが、「アサガオ」はヒルガオ科に属し、ナス科に属する朝鮮アサガオとは別種で、単に花がアサガオに似ていることによる命名とおもわれます
園芸用には、ダチュラの名で広く流通しているほか、マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビの異名があります
一年草で、草丈は1mほどで茎はよく枝分かれします
葉は大型の卵型で、長さ10~20cm、幅7~15cm・夏から秋にかけて長さ10~15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせます
果実は球形で直径3~5cm・短いとげが多数付いており、中に多くの種子が入っています
早朝咲く朝鮮アサガオ
葉は互生していますが、しばしば対生状になり長い柄をもち卵形から広卵形で、先は尖り全縁または深く切れ込んだ少数の鋸歯をもっています
日中花びらを閉じた朝鮮アサガオ・・・花は夜に開花し、芳香をただよわせるのだそうです ( 閉じ始めている花
右画像 )
朝鮮アサガオの花は、8~9月頃、葉のわきに短い花柄をもった大きな白色の花が咲き出します
花の形は、ガクが長い筒形で先は 5 裂し、長さ約 4.5 cmほど、花冠は漏斗形で長さ 15~20 cm、筒部長く、先は浅く 5 裂し、裂片の先端は尾状にとがっています
花芯には5 本の雄しべと 1 本の雌しべをもっています
果実は球形のさく果で、径約 3 cm、太く短い多数のとげをもち、不規則に割れ多数の灰色のゴマに似て大きい種子をだします
花に集う虫たち
朝鮮アサガオの若い果実
ホソヒラタアブの吸蜜状況
ホソヒラタアブは、腹部が黄橙色と黒色の縞模様で、それぞれの節に(太い帯と細い帯の)各2本ずつの黒帯がある体型スマートなアブです
ホバリングしながら、花から花へと飛び回っているのが、とてもかわいいかんじです
朝鮮アサガオの 花言葉は、「 素敵な恋人 」、「 愛敬 」、「 偽りの魅力 」、「 変装 」、「 恐怖 」 です
早朝の花咲く様子は、とても魅惑的ですが、これは本物かなと思っている人が多いと云う事でしょうかね
アカメガシワと虫たち・・・ミノムシの一生
先だって群馬・高崎の植物園に行ってきました
植物園ではたまに新しい樹を入れ替えて植えています
今年は春まだ来ない時期に新しくアカメガシワが植えられていました
アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)は、トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木で、新芽が鮮紅色で、その葉形がカシワ(柏)のように大きくなることから命名されたといわれています
別名を、ヒサギ(久木)、ゴサイバ(五菜葉)、サイモリバ(菜盛葉)、野梧桐などいろいろ呼ばれますが、どれもカシワと同様に、葉を食物をのせるのに使い、新葉が赤いことからの名付けが由来です
尚、ヒサギは古名で、ヒサギのヒは「日」、又は「緋」の意とされています
東南アジアの山野に自生し、日本では二次林に多く生えて、典型的なパイオニア植物です
本来は熱帯系統の植物でしたが、落葉性を身につけることで温帯への進出を果たしたものと見られています
雌雄異株で、樹高は5〜10mに達し、葉は互生し倒楕円形で、浅く3裂します
葉裏には黄色の腺点があってアリが集まることからあまいのかもしれません
初夏、白色の花を穂状につけて、夏に実をつけ、秋に黒く熟します
果実は果で軟針があります
散策舗道に、植えこまれたアカメガシワです (➝果実が生り、黒い種が顔を出しています)
アカメガシワの根は生命力が強く、シュートを生じて繁殖します
更に、種子は高温にさらされると発芽しやすくなり、伐採や森林火災により森林が破壊されると一気に繁殖するのだそうです
樹皮は灰褐色で、縦に浅い裂け目があります
前記しましたが、葉は互生し、葉身は長さ7~20cm、幅5~14cmの卵形または広卵形で、ふちは全縁または波打ち、ときに浅く3裂します
裏面には黄褐色の小さな腺点が密にあり、葉身の基部には腺体が2個あります
葉柄は長さ5~20cmあり、紅色を帯びています
花期は6~7月、枝先の円錐花序に、花弁の無い小さな花を多数付けます
雄花は苞のわきに数個ずつつき、萼は淡黄色で3~4裂し、枝先の円錐花序に、花糸長3mmほどの雄しべを持った雄花が多数つきます
雌花は苞のわきに1個ずつつき、萼は2~3裂します
子房は刺状の突起があり、紅色の星状毛と白い腺点に覆われて、花柱は3~4個で、乳頭状突起が密生します
果実はさく果で、直径約8mmの扁球形・柔らかい刺状突起が密生し、9~10月に褐色に熟し、3~4裂し、3~4個の黒い種子ができます
アカメガシワの3裂した果・・・黒い種子が顔を出しています
万葉集には、ひさき(久木)として詠われています
『 ぬばたまの 夜の深けゆけば 久木生うる 清き河原に 千鳥しば鳴く 』 山部赤人
なんでかな~
アカメガシワの葉に色々の虫が集まって(‼?)いました
アカメガシワの葉には、強力な抗酸化活性効果があるのだそうです
最近島根県が山野草の抗酸化活性評価試験を行った結果、アカメガシワ葉の強力な抗酸化活性を確認し、主原料とした茶製品が商品化されたそうです
生物の若さを保つのには抗酸化活性が必要ですが、虫たちもそんな効果を知って集まっているのでしょうか
葉身の基部に1対の密腺があリますが、それを吸いに来ているのでしょうか
イナゴとミノムシがいるのが見えました
ミノムシ
イナゴ(!?)
イナゴはおいて、ミノムシの話をします
ミノムシ(蓑虫)とは、ミノガ科[Psychidae]のガ(蛾)の幼虫のことをいいます・・・ミノガ科の昆虫のことは、ミノガ〔蓑蛾〕”です
即ち、昔、雨具として用いられたミノ(蓑)に形が似ている為に「ミノムシ」〔蓑虫〕と呼ばれるようになりました・・・ミノ(蓑)とは、わらで作った雨具のことですが、今となってはミノムシに似た雨具と説明した方がわかりやすいかも
ミノムシ(蓑虫)の生態をあなたは知っていますか!?
実はよく眼にしていた昆虫なのに、私は意外に知らなかったので、自分であきれています
親が産卵したミノの中で孵化(フカ)した幼虫は、ミノから脱出して散らばり、すぐに葉片で身体を包ます
幼齢期は葉の真ん中の葉肉を食べるが、成長すると葉の縁より食べていき、小枝もかじり取ります
葉が不規則にかじられていたり、真ん中に穴があいていたり、また葉肉が薄く白っぽくなっていたりしたら、ミノムシの食害と思っていいようです
ミノムシは、自ら噛みちぎった葉片や細かい枝を綴り合わせて身体にまとって生活しているが、成長に従い身にまとうミノを大きく補修していくそうです
秋になると日当たりのよい場所に移り、ミノの中で越冬し、翌年にサナギになるのが一般的のようです
ミノムシの成虫である「ミノガ」は、いわゆるガ〔蛾〕で、日本では15種類ほどいるそうです
よくみられる主な種類には「オオミノガ」と「チャミノガ」です
これらのメスは、翅(ハネ)が退化して飛ぶことができないという特殊なガです
即ち、ミノムシの生態は、翅(ハネ)の退化したメスは、一生ミノの中にいて、オスがやってくるのを待っています
5~7月、成虫のオスガは、メスを求めて飛び立ちます
オスが飛来して交尾をしたメスは、ミノの中に産卵し、そのままミノの中で死んでいきます・・・ミノムシのメスは蓑の中だけの一生です
ミノムシのオスは蛹(さなぎ)になって約1カ月の後、蓑(みの)の下の口から、体を半分ほど外に出し羽化します
オスの口は退化していて、えさを取ることもなく、雌を探して飛び回り交尾を終え死んでいきます
共に交尾をし子孫を残すと世を去ります(➝交尾相手が見つからず終わる場合もありますが)
幼虫の時が一番の生涯のようです
生まれたばかりの幼虫は、蓑(みの)の外に出て糸を長く延ばし垂れ下がり、風に揺られて、新しい枝や葉に移っていきます
新しい葉に移ると枝や葉の表皮をかじり取り、さらに糸でつづり合わせて小さな蓑を作ります
木の葉を食べてどんどん大きくなってゆくミノムシは、かじり取った葉を糸でつぎ足し、それに伴って蓑も大きく、丈夫になってゆきます
そしてさらに手ごろな枝を、糸を巻き付け蓑に固定し、冬眠用の蓑(みの)は出来上がる訳ですが、食用にした葉や枝に落ち着くのが通常でしょうね
時にどうやってオスはメスを探すのでしょう
メスは特有の匂いを出し、雄を誘っているようです
雄はその匂いを頼りに、雌の入っている蓑に飛んできて、蓑の末端から腹部を差し込み交尾するのだそうですが、お互いの姿を見ずの交尾とは無常を感じます
更に交尾後、雌はすぐに産卵を始め、数千個も生みつけ、2~3週間後、幼虫が孵化する頃にはひからびて死んでしまい、蓑の末端の穴から下に落ちてしまうそうですから、無常観ここに至れりです
ヤブランが盛りです
先だって群馬・高崎の植物園に行った折、園内片隅の黒竹が生えたところで、薄紫色の小さな花、ヤブラン(藪蘭)が咲いていました
ヤブランは関東地方以西の温暖な地に生育する常緑の多年草です
山地や浜の林の下などの日陰に多く自生しており、庭先や公園、庭園の木々の根元などにアクセントとしてよく見かけます
草丈30~50cm・初夏に葉の間から花茎をだし、その側面に淡紫色、まれに白色の花をつけます
白花ヤブランはまだ見たことがないのですが、先だって 白花ヤブランによく似たノシラン を見ました
ヤブランは8月のおわり頃から10月にかけ、長い期間花を咲かせます
そろそろ花は終わりになってきているようですが、この花が咲き始めると秋が身近に感じられます
黒竹林の中で咲くヤブラン
ヤブランは、ユリ科ヤブラン属の常緑の多年草で、学名は「Liriope platyphylla」です
「Liriope(リリオーペ)」は、 ギリシャ神話の女神の名前に由来し、種名の「platyphylla」は「幅広の葉をもつ」を意味しています
黒竹林の中で咲くヤブラン
花は、8~9月に花茎を出し上部は円柱状に、沢山の小さな花がまとまって花穂となって咲きそろっていきます
花の色は、紫色で上向きにほぼ平開しています
花径は約7mmほどで、花びらとがくを合わせ花被片は6枚あり、内側の3枚は少し大きく卵の形をしています
雄しべは6本、雌しべは1本です
秋には黒紫色の果実が稔り、直径約7mmの果実から種子が破って露出します
万葉では、ヤマスゲとして詠われています
『 ぬばたまの 黒髪山の やま菅(すげ)に 小雨降りしき しくしく思ほゆ 』 柿本人麻呂 『万葉集』巻十一2456
意味 ; 黒髪山の山菅に、小雨が降りしきるように、恋しい人のことがしきりに思われることです
花が終わりかけています 青い果実が生り始めていました
ヤブランの花言葉は、「 忍耐 」、「 隠された心 」、「 謙遜 」、「 無邪気な 」 です
吾亦紅(われもこう)の花が咲きました
秋の代表的な野草である吾亦紅(われもこう)の花が、盛んに咲きだしています
先だって、群馬高崎の植物園に行った時、吾亦紅が沢山咲いているのを見つけました
吾亦紅は、バラ科ワレモコウ属・夏から秋にかけて、茎の先端に小花がたくさん卵形に集まった花穂を付けます
花穂を見ると、これがバラ科だとは思いもよりません
「割れ木爪(帽額)」というのが、和名です
この名は、平安時代に額にかぶった「帽額(もこう)」が由来だそうです
秋の代表花だと思うのですが、なぜか秋の七草には入っていないのは、一見花に見えないのが理由なのでしょうか!?
漢字では、「吾木香」とか、「我毛香」、「吾亦紅」などと書かれます
中でも「吾亦紅」は、即ち「吾も亦、紅に染まる」と書かれ、実に綺麗な名前です
果実の様に見える花は、濃い紅色に色づいて野の中で揺れる態は、秋の深まりをしみじみ感じさせます
園内舗道横で咲く吾亦紅 ( 撮れなかったけど、赤とんぼが飛んでいました )
夏から秋にかけて、遠目で見ると、草の実のように、小花が密集している花穂を付けます
花は渋い赤色、花びらに見える部分はガクで、花びらは退化しています・・・いつも見かける赤茶色の花は、花の終わった姿です
吾亦紅の花は、花穂の先端から下に向かって咲き進んでいきます
このような咲き方を「有限花序(ゆうげんかじょ)」というのだそうです
います。草丈は70cm-1m、葉はだ円形でフチにはギザギザがあります
吾亦紅は宿根草なので、庭の日当たりのよい、風通しのいい場所なら、植え付ければ毎年出てくるといいますが、我が家の庭ではどうもうまく育てられません
花屋さんで買って、花瓶に飾りますが、 そのままドライになり、永く楽しめます
吾亦紅は、実に文学的叙情が満ちているように思います
ワレモコウは「秋の季語」とされています
「 吾木香 さし出て花の つもりかな 」 小林一茶
「我も恋う」と万葉集では詠まれたこともあるそうですが、万葉人の優雅さがしのばれていい言葉です
野山で、ワレモコウの群生する草原に紛れ込んだら、まったくの別世界を感じさせるものがあるようです
放浪の歌人「若山牧水」は、信州の秋の草原で詠った歌があります
「 吾木香 すすきかるかや 秋くさの さびしききわみ 君におくらむ 」
ススキは秋の七草、古来から荒涼を表現する植物で生と死の間の花と見られています
吾亦紅も寂しさの極みの花と牧水は詠ったのでしょうか!?
吾亦紅の花言葉は、「 感謝 」、「 変化 」、「 愛慕 」、「 移りゆく日々 」、「 もの思い」、「 明日への期待 」 です
8月25日、9月22日の誕生花です
坊主頭のようなヤマボウシの実が生り出しています
あっちこっちで、ヤマボウシが果実をつけ始めました
ヤマボウシはミズキ科 ヤマボウシ属の落葉高木で、白い大型の総苞がきれいなので街路樹によく植えられています
木は生長すると10m位になり、幹が直立しますので、花の時期はなかなか見事な景観になります
先だって榛名山麓に車を走らせた折、ヤマボウシの街路樹に沢山の果実がついているのを見つけました…1kmほど続く街路樹です
花は6~7月ころ枝先に花柄をだして、白色4枚の大型の総苞片をつけ中心に淡黄緑色の小花を20~30個球状につけて咲きます
中心の淡黄緑色した集合花は、球状の集合果となり、秋の深まりと共に赤く熟します
沢山の果実をつけたヤマボウシ
車 を道路わきに幅寄せして、パチリ!!してきました ( 下
画像 )
まだ緑色のものから、赤くなったものと色とりどりの果実が、サクランボの様に花柄を伸ばし生っています
じつは、ヤマボウシの実は生でも食べられ、山の果実の中では甘みが多く、ちょっとバナナにも似たような南国系の味をしています
見た目はゴツゴツ棘っぽくまるで機雷のようなので、恐る恐る食べてみての感想です
棘っぽい皮は剥いて、中の濃い黄色をした果実を食べるのですが、細かい種が多いので食べられる部分は少なめです
恐る恐る食べたせいか私にはあまりおいしく感じませんでした
沢山なっており、赤くなった果実は足元に沢山落ちていました
結構実が柔らかく、落下したものはつぶれているものもあります
山中の中を通る道路(➝もしかしたら農道かもしれません)の街路樹です
誰も採る人はいないようだし、道路清掃のお手伝いと勝手に理由をつけて、紅い実の部分を採取させてもらいました
ヤマボウシの果実アップ です
採ったヤマボウシの実は、果実酒に漬ける事にしました
花柄を取って良く洗ったヤマボウシの実を容器にいれ、果実の約3倍の量のお酒を入れ、氷砂糖を適当量いれてつけ込みました
つけ込んでから2ヶ月後に実を取り出し、半年熟成させれば完成だそうです
漬けた後で知ったのですが、ヤマボウシの実そのものがとても甘いので、氷砂糖は大分控えていいのだそうです
今回漬けた果実酒は甘いものができちゃったのかもしれません・・・どうなるかな~天に任せて楽しみに待ってみましょう
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