日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
群馬高崎の「鼻高・展望花の丘」に、行ってきました
先だって三宅大島に被害をもたらした台風26号が去った後、ちょいの間の晴れ間に、群馬・高崎にある「鼻高・展望花の丘」にふと思い立って行ってきました・・・通称:「花の丘」といいます
「花の丘」は高崎観音山丘陵の北方部にあります
訪れたこの日は色々なイベントが終わり、張られていたであろうテントもなく、シーズンは過ぎた感じで、訪れている人も少なく静かな「花の丘」でした
植えられた花々もちょっと時期が遅くなった感じでしたが、40万本(➝如何に宣伝文句とは言えそんなにあるのかなと思いながら・・)のコスモスや千日紅、ラベンダーセージ、アメジストセージなどが開花し、まだまだ十分堪能できました
丘一面の秋の花と、借景の群馬の山々をながめ、このところ気の重い日々でしたが、随分心晴れた気分になりました
「花の丘」から、コスモス越しに見た高崎・豊岡市街地です
センニチコウ(千日紅) が見事な咲き振りでした
センニチコウ(千日紅)は、ヒユ科の春播き一年草で、熱帯アメリカ地方が原産です・・・日本には17世紀頃に渡来したそうです
草丈は50cmくらいで、よく分枝し、葉は対生し、細長く、白みを帯びて、全草には粗い毛が生えています
センニチコウの名は、夏から秋までの長い間、 紅色が色あせないことからついたようです・・・
えっ! 夏から秋では1000日ないじゃないかって!!
それは、乾燥させても千日以上(3年以上)色あせない事からだそうです・・・苦しい説明ですね
センニチコウの花言葉は、 「 終わりのない友情 」 です
千日紅 アップ キバナコスモスにあわただしくハナアブが飛び交っていました
キバナコスモス の花迷路が、造られていました
花畑の向こうに迷路入口の旗の門が見えます
キバナコスモスは、コスモスの近種ですが、ピンクのコスモスとは交配はしません
ふつうのコスモスは、昼の長さが短くなっていくことを察知して花芽をつける「短日植物」ですが、キバナコスモスはそう言った性質はなく、真夏でも次々と開花し11月頃まで咲いています
花弁は一枚一枚バラバラに見えますが、じつは付け根でつながっている「筒状花」だそうです
キバナコスモスの花言葉は、「 野生美 」 です
「花の丘」の真ん中には、濃い紫や赤紫のセージの花が群落に植えられていました
台風後のせいか風になぎ倒させた感じですが、かえって群落ぽい感じが出ています
アメジストセージ 群落 ラベンダーセージ 群落
アメジストセージ は、短日植物で、日差しが短くなると花を開きます
茎先に10~30cmくらいの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を斜めに出し、唇形の花をつけ、萼は紅紫色で、ビロード状の軟毛に覆われています
花の色は白いものと紫色のものがあり、雄しべは5本あり、そのうちの3本は退化しています
雌しべは1本で、先は2つに裂けています
ラベンダーセージは ブルーセージ(サルビア・ファリナケア:Salvia farinacea)とサルビア・ロンギスピカタ(Salvia longispicata)との人工交雑種です
これらセージの花言葉は、「 家族愛 」 です
タラッペのいわれ知ってました!?
しばらく経ちました
10月初めの頃、近くの公園に散策かねて行った時、駐車場の片隅にタラノキが出て、熟した実がびっしり生っているのを見つけました
タラノキは通称タラッペといい、 幹全体に棘がある セリ目ウコギ科タラノキ属の落葉低木です・・・( 棘の少ないものもあり、メダラと呼ばれています)
タラノキは日当たりのいい山野に生え、高さ3~5m・ときに高さ10m、幹の直径10cmほどになります
樹皮は灰褐色をし、丸い皮目があり、鋭い刺が多くあるのが特徴になっています・・・よく間違えられるウルシは棘がありません
葉は枝先に集まって互生し、葉身は長さ約50cm~1m・大形の奇数2回羽状複葉で、羽片が5~9個あり、各羽片には小葉が多数つきます
この小葉は長さ5~12cmの卵形~楕円形をし、先は鋭くとがり、ふちには不揃いの鋸歯があります
葉柄や小葉の軸にも刺があり、とにかく全身棘だらけの感じです
タラノキは8~9月、枝の先端に長さ30~50cmの大形の複散形花序をだし、淡緑白色の小さな花を多数咲かせます
タラノキは雌雄同株で、花序の枝の上部には両性花の花序、下方には雄花の花序がつくことが多いそうです
よく観察したことはまだないので、図鑑紹介によると、花の直径は3mmほど、花弁は5個あり、三角状卵形で先は尖っており、雄しべと花柱は5個、両性花は雄しべが先に熟し、花弁や雄しべが落ちてから雌しべが熟すのだそうです
9~10月、果実が実りはじめ、下の方の花序は花柄だけとなってしまい、秋深まり落葉と共に、黒紫色に熟します・・・ただ見かけたこの時はまだ落葉はしていませんでした
できた果実は液果(=果皮が多肉で水分が多いもの)で、直径約3mm程の球形で、種子は5個入っています
今頃は紅葉が始まり花軸と共に、果実は落ちて冬を迎えようとしているかもしれません
この種子は、土中で長期間休眠したままで生存し、伐採や山火事の直後から芽生えていち早く生長する程生命力があります
これから冬芽が出て、寒い冬を越し、来春新芽を出しますが、この新芽は タラノメ(タラの芽=即ちタラッペ)と呼ばれ山菜の王様と言われるほど天麩羅で食べると美味なんです
とても美味しいから、見つけられるとすぐ採られてしまうので、身を守ろうと鋭い棘をつけているのかもしれません
そのせいかタラノキの花言葉は、「 強い態度 」、「 他を寄せつけない 」 で、思いが込められているように感じます
丸7年経つ「ブログつくり」だが・・・
「時の流れに身をまかせ~ (^^♪ 」 なんていう「テレサテン」の歌があったけど、どんと加齢になった今、時の流れの速さにただただびっくりしています
「ブログつくり」を始めて丸7年 が経ちました
7年も経ったかぁ~と考えるほどに、感慨深くなります
パソコンを覚えて、こちょこちょキィーをたたいて趣味の一環としてブログ造りを始めてから、7年があっという間の感じです
毎年よく続いたなと思い、その都度そろそろ限界かなと思いながらも、また気合いを入れ替えて続けていましたが、今年はここへきてお休みがちょくちょくするようになりました
時の流れと共に、意志に判して老いたと云う事なんでしょう
老いとは、感激が少なくなったことなのかな
これからの7年はどうなっているのかなと、ふと考えて見ました
オリンピックが7年後(=2020年)東京で、56年ぶりに開催が決まりました
夢ができました
元気でオリンピックが見たいものです
孫が高校生になって、オリンピックに出たいと言い出しました
それならば応援に行くぞ!と張り切りましたが、DNAから考えて到底かなわぬ夢でしょう
オリンピックなるものがまだよくわからないはずの下の孫は、冷静に、『私は、おもてなしします』 だって
今年の流行語は、「じぇじぇじぇ~」、「おもてなし」のどちらかで決まりそう!?・・・いや「倍返し」も、猛追かな
「じぇじぇじぇ~」は、びっくり語で、「おもてなし」は、「モノをもって成し遂げる」、「表裏なし」から言われた言葉で、つまり裏表のない心でお客さまをお迎えする、饗応すると言う意味があるそうです
オリンピックが来ることになって、素直にびっくりし、来たお客様を心からもてなすが、流行語となってるなんて・・・なんかいいな~
子供のような感激心を7年後までずっと持ち続け、オリンピックの応援できたらいいな
ブログもまた肩ひじ張らず、感激心を持ち続けてみようと思っています
実りの秋になり、黒米が目立ってみえました
台風が来る前のある日、何気なく群馬・富岡方面を走っていましたら、黄金色になってきた田んぼの表一部が、黒くなっているのが見えました
近づいて分かったのですが、黒米(くろまい)の実り風景で、なかなか綺麗な色合いです
黒米は別称紫黒米(しこくまい)、紫米(むらさきまい)といい、イネの栽培品種のうち、玄米の種皮または果皮の少なくとも一方(主に果皮)にアントシアニン系の紫黒色素を含む品種のことを指しています
タンニン系の赤色色素を併せもつ品種もあるそうですが、それらのものも見かけの色から黒米に分類されると考えられているようです
黒米の実りが目立っています
黒米の名前の由来でもある黒色の天然色素(アントシアニン)はポリフェノールの一種で、血管を保護して、動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用が認められています
黒米は稲の原種で、古代米の一種です
中国では明の時代、李時珍の「本草綱目」に、黒米は滋養強壮に優れ造血作用があると記されています
薬膳料理にも古くから使われていることから「薬米」の別名もあり、不老長寿の米として 中国歴代の皇帝に献上されたことから「貢珍米」として珍重されていたようです
黒米の含有成分には、普通の白米に比べて、タンパク質、ビタミンB1、B2、E、ナイアシン、リジン、トリプトファン等やさらに、鉄分、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどミネラル成分も豊富に含まれているのが分かっているそうです
黒米の薬度は黒さで測れるのかもしれません
着色度合いは栽培方法や栽培時の環境によって大きく左右され、高温や乾燥によって着色が悪くなるそうです
稲穂の色は、出穂開花後1~2週間が最も美しいとされており、アップして黒米を見てみました
尚、黒米も精米するにしたがって色合いは黒から紫に変わり、糠をすべて取り除くと白米に近い色になってしまいます
米粒の形は、ジャポニカ種(短粒)とインディカ種(長粒)があり世界的には後者が多くあるそうですが、黒米は、どちらの種になるのでしょう
ヤマハハコの秋姿は、野の貴婦人にも見えます
先だって「乗鞍高原」に行った折、ヤマハハコが咲き残っていた(➝自然のドライフラワーです)のをパチリ!! してきました
ヤマハハコ(山母子 )はキク科ヤマハハコ属の多年草で、 本州の長野県~石川県の中部地方以北の山地~高山の日当たりの良い乾いた場所に多く自生しています
中国・ヒマラヤ・北アメリカにも広く分布し、ヨーロッパにも帰化植物として生育しているそうです
雌雄異株ですが、地下茎でも繁殖するので、草原や山地の高原で群生して見られます
灰白色の綿毛を密生させた茎は直立して高さ30~70cm程になり、葉は無柄で茎に互生し、形は線状披針形をしています
紅葉時前の葉の表面はつやのある緑色で、裏面は茎と同じ灰白色の綿毛が密生しています
葉脈は3本あり、縁は全縁でやや裏面に巻き込むようになっています
「乗鞍高原・一ノ瀬園地」 で見かけた"ヤマハハコ" は、始まってきた草紅葉の中で、葉の色は緑はなくなり灰白色に変わってとても目立っていました
ヤマハハコの花期は8月から9月で、茎の上部に白色~淡黄色の頭花を散房状につけます
白いカサカサした花びら状のものは総苞片で、総苞の大きさは直径5mmほど・総苞片もいれると、1.5cmほどになります
雌雄異株のヤマハハコの花は、雄花、雌花ともに白色に見える総苞片が、がくになっています
雄株の頭花は筒状の両性花(=雄しべと雌しべがそろっている)があつまったもので、雌株はほとんどが花柱が糸のような細く伸びだした雌花になっています・・・正確には花の中心にはわずかに両性花が混じっているようです
ヤマハハコの結実は勿論雌株だけだそうで、花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)です
ヤマハハコと平地でよく見るハハコグサは雰囲気はとても良く似ています
しかし白い花弁の様な総苞片があることと、大きさが背丈30~70cmもあること、花の大きさも総苞片も含めると1.5cmほどで、ハハコグサとは格段に大きさが違います
尚、ハハコグサは、両性花と雌花があるがどちらも結実することから、ハハコグサ属とヤマハハコ属という異なる属に分けられているそうです
ヤマハハコの花言葉は、 「 純情 」 です
熱帯スイレンの花が、秋深まる中で咲いていました
昨日は熱帯シャクナゲでしたが、今日は熱帯スイレン の紹介で、熱帯づいています
通常スイレンといえば、6月頃の花(➝これらは温帯性スイレンとも耐寒性スイレンとも区分けするようです)ですが、熱帯性になると初夏から秋にかけてエキゾチックムードある花を沢山咲かせて見せてくれます
先日、上信越道・藤岡ICにある「道の駅・ララン」の花交流館前で、スイレンが色鮮やかに咲いていました
この熱帯性スイレンは、屋外の池などで見られる一般的な耐寒性スイレンよりも透明感のある鮮やかな花色を持ち、香りがたいへん良く、温度さえあれば周年開花するのだそうです
しかし一般家庭での栽培は、ある程度の大きさの水槽が必要なことや、冬場の保護も必要など難しい面が多く、美しい花でありながら、いままでほとんど普及していなかったようですが、最近はあっちこっちで見られるようになりました
通常の温帯性(耐寒性)スイレンの花は水面に浮かぶように花を開きますが、熱帯スイレンは力強く水面から立ち上がって花を開きます・・・立ち上がるといってもハスほどではありません
花数は温帯種に比べ多く、それぞれの開花期間も長いのが特徴で、10月ごろまで花が見られます
花は朝開いて夕方には閉じますが、開閉を繰り返しながら、3日間咲き続けます
ちょっと余談になりますが、熱帯スイレンは切り花で使われるそうで、花の寿命から推して水盤で咲くスイレンはどんなもんかなと思っています
直径50~60cm程の水瓶に植えられた熱帯スイレンは大分空気が冷たくなってきた中で、花咲かせていました
スイレンの花言葉は、 「 清純な心 」、 「 甘美 」、 「 優しさ 」、 「 信頼 」、 「 純情 」、 「 信仰 」 です
この花言葉は温帯性も、熱帯性もなく共通です
スイレンの醸す花の綺麗さは、洋の東西を問わないという事なんでしょう
マレーシアシャクナゲ(別名:ビレア石楠花) の花
先だって近所の花屋さんで見かけたのですが、マレーシアシャクナゲ(別名:ビレアシャクナゲ)というシャクナゲの鉢花 です…この名は名札にありました
シャクナゲは、ツツジ科・ツツジ属で高山植物のイメージがあります
花の咲く時期も6月頃だと思っていましたが、今の時期に咲くシャクナゲもあるのですね
マレーシアシャクナゲというのは南アジアの熱帯地域の高山に自生しているものの総称で、マレーシア特産というわけではないようです
別名はビレアという呼称がありますが、熱帯シャクナゲとも呼ばれるようです
熱帯高山で自生している熱帯シャクナゲは300種ほどもあるそうで、これらの種類は涼しい山岳地帯の岩や木のコケに着生または地面に生えているそうです
花色が熱帯植物らしいトロピカルな色をしており、種類によって春だけ開花する種類、春と秋の二期咲きする種類などがあるそうです
日本では数年前から花販売カタログに顔を出すようになってきており、品種改良も進んできて、今後、多くの品種も出てくるように思われます
マレーシアシャクナゲの花は一重咲きで、花径は5cm程、花冠は鐘形から壺形をし、花弁には厚くしわがありません
花色は、赤色やオレンジ色、黄色それに白色や淡いピンク色などがあります
シャクナゲの花言葉は、「 威厳 」、 「 荘厳 」 です
マレーシアシャクナゲの花言葉は、「 また会える日を信じて 」 です
アップしたマレーシアシャクナゲにはどの言葉が似合っているでしょう
「乗鞍高原」で見た赤い果実(紅果(?))
昨日、「浅間高原」で見た吊り花マユミ(通称:吊り花)を紹介しましたが、高原では紅葉と共に、いろいろな紅果(➝こんな言葉はあるかな!?)が、見られました
「乗鞍高原」・一ノ瀬園地を訪れたこの時期は、例年だともう少し紅葉が進んでいるのですが、今年はまだ幾分緑ぽさが残り、紅くなっている果実がとても目立っていました
園地の木道を歩いていながら、最初に見つけたのはマユミ(檀、真弓、檀弓)です
マユミは、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、別名ヤマニシキギというほどに紅葉がきれいであり、それ以上に果実の色の綺麗さが目立ちます
吊り花と近縁種で、その違いは花弁と果実のかたちにあります
吊り花の花は淡紫を帯び花弁は5枚・果実は5裂し種子は5個ありますが、マユミの花は黄緑色をし花弁は4枚・果実は4裂し種子は4個です
木道の横に腕を伸ばし実をつけたマユミです まだ完4裂してませんが、マユミの果実
ズミの大きな樹が鈴なりに実を生らしていました
ズミ(酸実、桷)は、バラ科リンゴ属で、の高さ10メートルほどの落葉小高木・リンゴに近縁な野生種なんだそうです
なるほど果実を大きくしてみると、リンゴの形によく似ています
向かって右 ズミの樹です (左は、白樺です) ズミの果実が、照り映えています
園内のあっちこっちに、ナナカマドが紅葉始め、真っ赤な実が鮮やかな生り方です
ナナカマド(七竈)もバラ科の落葉高木で、赤く染まる紅葉や果実がとても美しく、秋の実物紅葉樹の代表格ですね
ナナカマドはナシ果何だそうですが、食べてみると、味はリンゴの芯味だそうです・・・へぇ~って感じ!!
青空とナナカマドが似合ってます びっしりと実をつけたナナカマド (後方は 乗鞍なんですが・・・)
園地の中は、湿地が多く、寄り集まった水が小さな川になって流れています
渓流沿いの木道の横で、真っ赤な実をつけたノイバラが沢山茂っていました
ノイバラ(野茨)は、もちろんバラ科の落葉性のつる性低木で、日本各地の山野に多く自生し、ノバラの代表的な種です
結構、秋の野山はバラの仲間が多くの実をつけているのですね
枯れ色の増えてくる秋の山には、赤い実が似合って見えます
吊り花の果実がチャーミングです
先だって、「乗鞍高原」 に行った時、黄葉に混じって、 吊り花マユミの果実 が生っているのを見つけました
今年は自然の中で見るのはこれで二度目です
吊り花はニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、和名の吊り花は花や果実が長い果(花)柄の先に吊り下がってつくところから付きました
5月から6月ごろ、葉腋から花柄を下げて淡緑白色や、やや淡紫色を帯びた花を咲かせ、果実(朔果)は稜も翼もない球形で、秋深まるとともに熟して紫紅色になり5裂し、朱赤色の種子をのぞかせます
「乗鞍高原」についたのは朝8時過ぎでした
「乗鞍岳」は冠雪して、冷気が伝わってきました
まだ朝の陽ざしを感じさせる柔らかな明かりの中で、樹を見上げたら吊り花の赤い果実が光って見えました
吊り花はニシキギの仲間ですから、秋の深まりと共に紅葉が始まります
「乗鞍高原」の吊り花は、すこ~し色づき始めていました
吊り花は日本全国に分布し、幾種類もあるようです
反り返るように大きく開いた種皮の先に、真っ赤な種子がついているのが何とも可愛げです
下の画像 は、榛名山麓で生っていた吊り花の果実です
「乗鞍高原」でみた吊り花の実とは、ちょっとがっちりした形で違っていました
種皮は、吊り花特有の5裂をし、種子が皮先に恐る恐る顔を出している態です
幾種類もあるのですから、色々の種皮があるのは知っていましたが、表情の違いがとても面白く感じました
センブリとねじり花
先だって、群馬榛名山麓にある産直に行った折、近くにある山野草の庭園を覗いてきました
そこで小さなリンドウに似た花が沢山咲いているのを見つけました
リンドウとは違うなと思いながらパチリ!!し帰ってから調べてみたら、センブリの花だと分かりました
リンドウに似ている花です
センブリ(=千振)は、リンドウ科センブリ属の二年草で、九州から北海道までの日当たりの良い山野の草地に自生しているのだそうです
センブリの草丈は5~20cm位、茎の太さは1~2mmで断面は四角く、根元から数本に分かれて生えています
葉は1~3cmほどの細長い線形で対生しています・葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)
発芽した芽がそのまま越冬し、翌年の9~11月頃に、茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、薄紫色の筋がある白い花を多数咲かせます
花は合弁花で、花冠が5つに深く裂けています
雄しべは5本、雌しべは1本で、花びら(花冠の裂片)のつけ根には2個の密腺があり、毛のような付属物があります
センブリの名前の由来は「千回振出し(=煎じる事)てもまだ苦い」と云う事からつけられたとされていますが、この苦味が薬効として健胃・整腸用の生薬として利用されています
生薬は開花期の全草を乾燥したもので、「当薬(とうやく)」と呼ばれています・・・「当薬」とは、「当(まさ)に薬」 と言う意味になっているようです
尚センブリは非常に苦味が強く、「最も苦い生薬(ハーブ)」といわれるほどで、その苦味成分は苦味配糖体(くみはいとうたい)とよばれています
センブリの花言葉は、「 忍耐 」、 「 義侠の愛 」 です
センブリの苦味はとても強い為、我慢して飲まないと効かないので、「忍耐」が必要だというのでしょうか!?
ところで、「義侠の愛」ってどういう意味なんでしょう
「義侠」とは、「正義を重んじて、強い者をくじき、弱い者を助けること」、即ち「おとこだて」、「男気」の事ですが、「男気の愛」ってどんな愛なんでしょう
センブリ飲んでみればわかるかな
センブリの花が沢山咲く中で、ねじ花が幾本か混じって咲いているのを見つけました
ネジバナ(捩花)は、ラン科ネジバナ属の小型の多年草です
ネジバナは通常6~8月に見られる花ですが、10月も半ばに咲いているなんてちょっと驚きです
ネジバナの花言葉は、「思慕」 です
別名をモジズリといわれ、古くから歌に詠まれており、百人一首にでてくるので知られています
「 みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れむと思ふ 我ならなくに 」 古今集 ( 河原左大臣 )
現代語訳すると、
「陸奥(みちのく)の国で織られる「しのぶもじずり」という乱れ模様の衣のように、乱れてしまう私の心。それは誰のせいなのでしょう? 私のせいではないのに・・・(あなたのせいですよ)」
平安時代モジズリは、「心に秘めた片思い」、即ち「忍ぶ恋」をテーマに詠むのに最も使われた花です
センブリと共に咲いていたネジバナ(モジズリ)は、何か平安時代の恋模様を語っているのでしょうか
山野草を植えこんだ榛名山麓の庭園主はいかなることで植えこんだのでしょう・・・なかなか情感多い人の感じです
「乗鞍高原」の逆さ風景を堪能してきました
昨日に続いて・・・乗鞍高原・一ノ瀬園地を散策し、「逆さの秋風景」をパチリ!!してきましたので、見てください
乗鞍高原は、飛騨山脈(北アルプス)・乗鞍岳(=3,026m)から東麓に流出した溶岩(主に番所溶岩)によって形成された東西に細長い山麓高原です
この高原は、乗鞍の北側に位置する上高地とは違い、マイカーで直接入れる上に高低差もあまりなく、運動靴でも歩けるので、私は随分前からこの時期になるとリンゴを買い求めながら秋を堪能しに来ています
白樺林・高原植物・清流のせせらぎ・池・滝と、多彩な自然を満喫できるのが楽しみですが、中でも「一ノ瀬園地」のミズバショウやレンゲツツジ、高原の紅葉は、乗鞍岳の眺望をバックに、写真を撮れるのが人気なんだそうです
あまり時間がなく、いつも「一ノ瀬園地」のサイクリングロードをさっと歩きまわって帰ってきてしまうので、今回はテーマ(➝ 大げさかな )を持って歩いてきました
園地には、溶岩台地のデコボコに水が溜まって出来た大小の池が沢山見られます
そこに映った「秋の逆さ風景」をパチリ!! してみようと思ったのです
「あざみ池」での逆さ黄葉です
まだ紅葉の具合はこれからの感じですが、「あざみ池」は辺りの景色をすべて写し込むような青く美しい姿をみせてくれました
ちょうど渡りの季節に、入ったのでしょうか!?
映せませんでしたが、愛らしいマガモ(?)、カルガモ(?)が6~7羽迎えてくれました
台風一過のせいか青空の色がとても目立ってきれいなのが、まるで別世界な感じです
「マイメの池」から見た「乗鞍岳」です
「逆さの乗鞍」は油絵のような感じに撮れました
下の画像 は、「マイメの池」周辺の小さな水辺からの「逆さ秋風景」です
まだ朝早いせいか他の写真家さんたちが数人しか来ておらず、マイ独占の乗鞍高原景でした ( 撮影は8時~9時半でした )
欲言うと、もう少し紅葉が進んでいるのを見たかったけど、欲張らない事ですね
乗鞍高原に乗鞍岳を見に行ってきました・・・冠雪が見られました
昨日(10月17日)朝3時に起きて、そのまま車 を駆って、一路長野・松本に向かいました
リンゴを買いに行こう・今年も乗鞍岳を見てみたいという単なる思い付きです
その前日まで台風26号が猛威をふるい、関東各地に被害を及ぼしていましたから、自分が安全になったからといって出かけるのはなんとも安直な身勝手行動かなとも思いつつ・・・、行きたくなったらもうだめでした
出るときの肌寒さから山手の方はさぞ寒いだろうと、日ごろ着古しているカラーワイシャツの上に上着を一枚余分に着込んでいってきました
上信越自動車道をまだ暗い中走って、途中SAを休み休み・・・更埴JCTから長野自動車に入り、梓川SAで朝食を取り、この後松本から乗鞍高原に向かいました
梓川SAに車を停めた時、SA内の展望台から北アルプス(=飛騨山脈)連峰に冠雪のあったのを知りました
もしかしたら、この冠雪も台風26号のもたらした気圧効果かもしれません
梓川SAからみた北アルプスの山々です (向かって左は常念岳だと思います。もっと澄んで明るければ裏側に槍ヶ岳がちょぴり見えるのですが・・・
展望台では、4面の双体道祖神が、安曇野を見守るようにと置かれていました
微笑ましい道祖神の横に捨てられた空のペットボトルは、何を意味しているのでしょう
黙って拾ってごみ箱に捨ててきましたが、後ろの北アルプスの美しさもちょっと虚しさを感じさせました
松本からR158を抜け、安曇野を走って約1時間、一年ぶりの「乗鞍高原」です
これより乗鞍高原の看板を見て駆け上がって見た乗鞍岳・眺望です
「乗鞍岳」も冠雪していました
こんなに冠雪のした乗鞍を見るのは初めてです
紅葉はまだまだこれからですが、今日が過ぎれば急速に紅葉し、冬に向かいそうな気配です
「乗鞍岳」とは、飛騨山脈の山域に属し、その昔、「愛宝山(あぼうやま)」と呼ばれ、往時では霊山として崇拝されていました
平安時代から室町時代にかけて古歌で「位山」と呼ばれ、1645年(正保2年)頃に「乗鞍岳」と呼ばれるようになったとされています
乗鞍岳を含む飛騨山脈の主な山域は1934年(昭和9年)に中部山岳国立公園の指定を受けました
「乗鞍岳」は乗鞍火山帯に属し、活火山ランクCであり、最新の噴火は2000万前の恵比寿岳での噴火で、日本で19番目に高い比較的新しい火山であり、穏やかな山容が特徴です
長野県側の麓には溶岩流で形成された「乗鞍高原」が広がっています
乗鞍高原・一之瀬園地 一帯の草紅葉です
「乗鞍高原」は「乗鞍岳」の東麓に広がる標高1,200~1,800mの溶岩流の岩原で、湿原などの景観に恵まれた環境にあります
湿原の多い一之瀬園地は枯れ色をしたワラビが一杯生えていました
ところどころに立つカラマツはまだ青々とし、紅葉の始まっているのはヤマボウシとナナカマド、そしてウルシの葉です
マイメの池から、赤く紅葉したウルシ越しに、乗鞍アップを撮りました
一之瀬園地から見る「乗鞍岳」・眺望です
一年ぶりの乗鞍高原は空の青さも含め、相変わらずの青さを持って変わらずに迎えてくれましたが、気がつかぬほどに何となく自然が少なくなっている感じをいだいたのが、気のせいであることを願っています
瑠璃柳(ルリヤナギ)の花は、実にしとやかです
先日ちょっと休んだら、休み癖がついちゃいました
駄目だなぁ~と気合の入れ直しです
とは言え、こんなに気乗りのしないのは、歳をとったせいだけではないはずと、甘くなった自分の見直しです
目的を持たないとだめだと分かっていますから、目的探しの目的を立ててみましょう
先日上信越道・藤岡ICにある道の駅・ららんの「花の交流館」を覗いた折、花木コーナーで、ちょっとナスの花に似たしかしナスより可憐さのある鉢花が置かれているのを見つけました
名札には、ルリヤナギと書かれていました
ルリヤナギは、南米に分布していますが、ブラジルが原産とされ、ナス科ナス属の常緑低木です
日本へは文永年間に琉球国から渡来したとされているそうです
高さは1~2mになり、地下茎で増えます
葉はヤナギに似た長披針形で互生し、白っぽい青緑色をしています
7月から10月ごろ、茎の先に散房花序をつけ、紫色の星状広鐘形の花を咲かせます
別名で「リュウキュウヤナギ(琉球柳)」とも呼ばれます
花径は約3cm、ナスに似た薄紫の花が細い枝から多数垂れます
花はナス科独特の形で、黄色の雄しべがきゅと寄り集まった形になっています
暑いさなかにも枝を伸ばして、細長い花柄に丸くかわいいつぼみをふくらませ、ちょっとシワのある花弁をひろげて、とても風雅に咲いていました
ルリヤナギの花言葉は、「 叙情 」、 「 胸の痛み 」 です
花言葉・「叙情」は、薄紫のやさしい花を咲かせ、幾分灰青色の茎を持った木のたおやかで風情のある姿から作られたものでしょうか!?
花言葉・「胸の痛み」は、細い花柄の先にうつむく可憐な花が、風に頼りなげに揺れ動く姿から連想されてつけられたのでしょう
銀杏(イチョウ)の樹に、銀杏(ギンナン)が生っていました ( ^^) _U~~
先日、群馬・前橋に囲碁大会参加しましたが、対局前、会場の駐車場周りを散策しました
時間が早めだったので、誰もいない緑地の中は、これから対局する気持ちの高ぶりを十分沈めてくれました
ここ数日ちょっと暑さが戻っていたため、秋が遠のいた感じでしたが、緑地の中に寄り添い立つ二本の大きな銀杏は葉が黄ばみ始め秋の深まりつつあるのを教えてくれていました
銀杏は中国原産の落葉高木で、裸子植物イチョウ科イチョウ属・即ち1科1属1種で仲間はいません
中生代から新生代第三期までにわたり多くの化石が見つかっていて、化石植物とも言われています
樹高は20~30mにもなり、長寿であるので、巨木になります
銀杏の葉は、独特の形をしており、扇形で、葉脈が付け根から先端まで伸びて、葉の中央部が浅く割れています
巾広の葉から広葉樹とも思えますが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属さない植物で、原始的な平行脈を持ち、二又分枝しています
銀杏は雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみに生ります
雌雄の区別は葉の形でできるという説がありますが、植物学的には根拠がなく、雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかないのだそうです
黄葉の始まったイチョウ です 樹の根元周りには、ギンナンが沢山落ちていました
4~5月に新芽が伸びた後に雌花、雄花とも開花をします
実が結実する為には、雄株の花粉による受粉が必要ですが、花粉は1Km程度離れている雄株からでも飛散し受粉できるのだそうです…ちょっと信じがたい距離です
更に不思議は、受粉です
イチョウの雌花の胚珠に取り込まれた雄花の花粉は胚珠の上部にある花粉室と呼ばれる部分で数個の精子を作り、9~10月頃にできている精子が花粉室の液体の中を泳ぎ、造卵器に入り受精し種子の成熟が始まるのだそうです…動物のようですね
種子は11月頃には熟成すると、被(果肉)は軟化しカルボン酸類特有の臭気を発し落下し次世代に命をつなぎます
イチョウの樹下に落ちたギンナンの表情です
こんなに沢山落ちて誰が遠くに運んでくれるのでしょう
薀蓄(うんちく)です
種子植物であるイチョウにも精子があることを世界で初めて発見したのは、日本人の平瀬作五郎(東京大学)なる人物で、1896年のことだそうです
現在、東京大学小石川植物園に発見のもととなった株が残っており、東京大学の附属施設である同園のシンボルになっているそうです
是非一度見てみたいな~と思っています
コスモス(=秋桜)の花そよぐ季節です
コスモスが、今あっちこっちで盛んに咲いています
先日囲碁大会が群馬・前橋でありました
勝負に集中し、楽しく力を出し尽くしました
勝負が終わりほっとしての帰路、道路沿いの畑に咲いているコスモスの小群落を見つけ車 を停め、パチリ!! してきました
雲が切れ青空の出てきた下で、コスモスの花は輝いて見えました
植え付けた人の優しさが、花姿に見えるようです
コスモスは菊科の一年草で、メキシコが原産で、日本にはイタリアの芸術家が1800年後期にメキシコから日本に持ち込まれたといわれています
秋の代表花ですが、開花時期は7月末ごろから12月初めくらいまでと、永く楽しめます
和名では、「秋桜」と呼ばれるように、秋に咲く桜の花弁似た花であることからつけられました
”コスモス”の語源は、ギリシャ語の 「秩序」、「飾り」、「美しい」 という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来しているそうです
また星がきれいにそろう「宇宙」のことをラテン語で「コスモス」といいますが、花びらが整然と並び秩序ある花の様子は「cosmos(コスモス)=宇宙」と呼ぶに相応しいものです
コスモスの葉は線のように細いので、繊細な感じですが、台風などで倒されても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるほどに強い植物です
風にそよぐコスモスの綺麗さからは、思いもつかぬ生命力の強さです
花の綺麗さと強さをコスモスは兼ね備えているのですね
コスモスの花色は多様ですが、ここには白色、ピンク、紅色の花が多く見られました
色の濃淡もあり、更には混じりの花もありました
さわやかな秋風の吹き抜ける中、屈んで見る花の可憐さは心をなごませてくれます
こんな名句を見つけました・・・うまいもんです
「 晴天やコスモスの影撒き散らし /鈴木花蓑 」 「 青空へ手あげてきるや秋桜 /五十崎古郷 」
「 コスモスや此の世彼の世と晴れ交わし /赤松恵子」
コスモスの花言葉は、 「 乙女のまごころ 」、「 愛情 」 、「 たおやかさ 」 です
色ごとにコスモスには花言葉があり、
ピンクは、「 少女の純潔 」 ・ 赤は、「 調和 」 ・ 白は、「 美麗 」、「 純潔 」、「 優美 」 ・ 濃いピンクは、「 愛情 」 です
どの花色も表情豊かでした
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