日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
庭に来る小鳥達・・・メジロ&ジョウビタキ
我が家には毎年冬の今頃やってくる小鳥達がいます
マイガーデンは自然が一番と勝手に理屈付けて、雑草のまま放り放しですが、いい事は小鳥たちがよく来ることです
今年は暖かかったせいか南天を筆頭に木の実がいつまでも残っている事から、小鳥たちの食料は豊富だったのでしょう
ようやく最後近くの餌場にマイガーデンが選ばれたのか、ここ数日よく顔を出し始めました
早速、蜜柑を切って、草蔭に置いてやりました
「メジロ」が早速やってきました
「メジロ」の名は、英名でも "White-eye" と呼ばれるほど、目の周りの白い輪が特徴であり、名前の由来ともなっており、室町時代から「メジロ」の名で知られているそうです
全長約10cm長位で、スズメよりも小振りです
緑がかった背と暗褐色の羽を持ち、雌雄同色で、とても仲良く雌雄でよく行動しています
この日も雌雄で、蜜柑を食べにやってきました
どちらが雄か、雌かはわかりませんが、分けておいた蜜柑を背中を見せて食べています
別な日に一個しかない時は、順番で、どちらが先かわからないけど、食べるのも見る事が出来ます
「メジロ」の食性は雑食だが、花の蜜や果汁が好みです
間もなく花が咲き出すまで、どうやらマイガーデンが恰好の餌場になっています
ジョウビタキもやってきました
「ジョウビタキ」は、スズメ目・ツグミ科(ヒタキ科)に分類される小鳥で、日本では冬によく見られる渡り鳥です
体長は13.5-15.5 cm、体重13-20 gで、スズメとほとんど同じ位ですが、渡り鳥のせいか、スズメよりスリムな感じです
マイガーデンにやってきた「ジョウビタキ」は雄です
「ジョウビタキ」の非繁殖期はオスメスともに単独生活を行っています
普段は縄張りを作って同種を排斥する習性があり、縄張りに来る鳥には結構気の強さをみせて鳴き声をあげて縄張り争いをするのを見る事があります
人間に対する警戒心はわりと薄く、3~4 mくらいの所に降り立つこともあります
彼の留まっている枝は、バラの枝です
先だってこのバラで花が咲き、彼が来る前に切ったばかりでした
彼は昆虫が主食のようで、花の蜜や、果汁は食べないようですが、南天は銜えていきました
ハーデンベルギアの花が咲き誇っていました
先日スーパーの花棚で、沢山のハーデンベルギアが咲いているのを見つけました
鉢植えなんですが、びっしり並んで置かれていたので、まるで群落で咲いているようです
ハーデンベルギアはオーストラリア東部の海岸地帯からタスマニア島にかけてが原産です
タスマニア島というのは、行ったことはないのですが、原生の自然を残す川の流れ、うっそうと茂る温帯雨林や無人のビーチ、珍しい動植物がひっそりと生息するオーストラリアの南端にぽっかり浮かぶ島で、世界遺産にも登録されている自然豊かな地として知られています
そんな自然の中で群生しているハーデンベルギアを見たら、さぞきれいだろうなとスーパーで夢を見ました…何とも安上がりです
ハーデンベルギアはマメ科ハーデンベルギア属の常緑低木で 、つる性の常緑樹です
春(通常3~5月咲きですが、鉢咲き含めると1月から咲く)に色鮮やかな花を枝いっぱいに咲かせ、立ち上がるようにつるが伸びてフジのように頭を垂れ下げます…別名小町藤とも呼ばれます
花色は紫色の他では、ピンク・白・青色とあり、花形は、「えんどう」豆に似た小さな花を短命ながら房状に次々と咲かせます
ハーデンベルギアはツルを他のものに絡ませながら生長し、長さ2~3mになり、葉は革質で厚く濃緑色、細長い二等辺三角形のようなかたちをしています
通常マメ科の植物はいくつかの小葉に分かれた「複葉」が多いのですが、ハーデンベルギアの葉は小葉に分かれない1枚の「単葉」をしているので、ヒトツバマメ(一つ葉豆)との呼び名があります
葉の付け根から花茎を出し、数十輪の小さな花を穂状に咲かせ、花は一見蝶のような形で、白色の花は小型の胡蝶蘭のような可愛さです
花後に、細い線形の鞘を付け、熟すと中に数個の豆(タネ)ができます
ハーデンベルギアの花言葉は、「 過去の愛 」、「 奇跡的な再会 」、「 広きこころ 」、「 思いやり 」 です
見に行ける歳でなくなったけど、世界遺産の自然でこんな花群落を見れば、幸せ感に満ちるでしょうね
レウィシア ➝ 別名岩花火って言います
花屋さんの花棚で、今頃の季節では目を引くような華やかな花を見つけました
レウィシアという北アメリカ北西部に約20種をかぞえるスベリヒユ科の耐寒性宿根草で、ちょっと小ギクに似た花を咲かせます
根は多肉質で、開花した茎の高さは10~15cm、葉はへら形、肉質で根生します
根は食用になるようです
最近交配改良が進みロックガーデンや鉢植えとして栽培が進んでおり、花色も多様になって紫桃色、ピンク、オレンジ、白などで脈がついています
花棚に並んだレウィシアの花鉢です ➝ 無造作に置かれた色とりどりの感じが華やかです
”レウィシアの花は4~6月に株の中心からのびた花茎に分枝して円錐花序に咲きます・・・今咲いているのは温室育ちなんでしょうか
花径は、2~3cmほど、萼は5~6枚で宿存し、花弁は7~8枚、日光を浴びて開きます・・・一重の他に八重咲もあるようです
レウィシアの別名は、イワハナビ(岩花火)と呼ばれます
イワハナビの名前の由来は、花の姿を打ち上げ花火に見立てたのだそうですが、なるほどと感心しました
北アメリカの高山から亜高山に分布し乾燥した砂礫地に生えているそうですが、こんな色合い、花柄の花が群落で咲いていたら、素敵だろうなと思ってしまいます
レウィシアの 花言葉は、「 ほのかな思い 」 です
寒中に咲くユキヤナギです
寒さ真っ只中といったこの時期、早朝ウォーキングでユキヤナギの花が咲いているのを見つけました
ユキヤナギって真冬でも咲くんだ~とばかりに、思わずパチリ!!です
ユキヤナギ(雪柳)は、バラ科シモツケ属の落葉低木で、雪と冠した名前とは違って、春(=盛りは3月上旬~4月中旬)に小さい白い花を咲かせます
葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように咲かせ、花がいっぱい散ったあとの地面は雪がパラパラと積もったように見える等から、ユキヤナギ(雪柳)の名前がついたそうです
ですから、ユキヤナギは春先の花の筈なのに、寒中の露地で見れるなんてびっくりしました
ユキヤナギは中国原産という説が主流ですが、日本原産であるとも考えられるほどなじみが深い樹木です
それほど公園や庭先でよく見かけのに、自生種は石川県で絶滅危惧I類に指定されているなど、地域的には絶滅が危惧されているのだそうだときくと、なんか貴重な感じです
ユキヤナギは落葉樹ですから、晩秋には葉が黄色~赤に色づいくのが見られなかなか綺麗です
でも花は夏には散ってしまってなかなか見られません
寒中に咲くなんて、これって狂い咲きなのでしょうか
紅葉がまだ散り残る中、数こそ雪の積もったようには咲いていませんが、5弁の花がパッチリ開いて見ごろ感充分でした
ユキヤナギの句をいくつか見つけました
ユキヤナギは春の季語・しかも仲春をあらわすようです
「 あるなしの 風にこぼるる 雪柳 」 ( ネット句 )
「 咲き満ちて 夜目にも白き ゆきやなぎ 」 ( ネット句 )
咲き誇るユキヤナギの花が目に浮かびます
寒中に咲くユキヤナギの花もなかなか綺麗です
「 ユキヤナギ 寒の陽ざしに 耐えて咲き 」 ( ダッペ )
ユキヤナギの花言葉は、「 愛嬌 」、「 気まま 」、「 自由 」、「 殊勝 」 です
この時期に咲くなんて、まさに「自由」、「気まま」なんですね
ビナンカズラは、「美男桂」と書きます・・・何で美男なの!?
産直の花棚で、サネカズラ(実葛)の鉢植えを見かけました
実が赤く熟し、寒気で赤黒くなってきています
サネカズラの実は、美味しそうとはちょっといいがたい感じですが、なんとなく魅惑的な果実です
サネカズラはマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本で、ビナンカズラ(美男葛)とも呼びます
ビナンカズラ(美男桂)とは、昔、つるから粘液をとって整髪料に使ったためにつけられた名前だといいます
鉢棚で実を生らしていた、サネカズラ盆栽には、なんと美女桂と名札が挿してありました
何で美男と美女を間違うの…どっちでもいい訳じゃないでしょう
美男カズラが実を生らすには、実生からは4~5年位掛かるそうです
鉢物のように太い葛樹形にするには相当年数がかかるでしょうね・・・尚美男カズラは挿し木が利くそうだから早く楽しむにはこの手でしょうか!?
美男カズラは雌雄異株で、8月頃開花し、花径は1cmほど、10枚前後の白い花被に包まれ、中央に雄しべ、雌しべがそれぞれ多数らせん状に集まり、雌花の花床が結実とともにふくらみ、真っ赤な丸い集合果ができます
花はまだ見たことないのですが、葉の陰に咲き、結実すると果実の柄はぐっと伸びて、単果が目につくようになります
単果は径1cmほどで、全体の丸い集合果は5cmほどになり、熟すにしたがって単果は個々に落ちて、あとにはやはり真っ赤なふくらんだ花床が残り、冬までもよく目立っています
美男カズラの実をアップして見ました ➝ 大分傷んでいます・・・触れたら落ちてしまいそうです
ところで美男カズラの実の表情を見ていて、変わった話があるのを思い出しました
「桂男(かつらおとこ)」という日本妖怪の一種がいるそうです・・・和歌山県那智勝浦に伝わっている話だそうです
「桂男」は月の住人で、絶世の美男子の姿をしているのだそうです
また「桂男」の言葉は、『伊勢物語』の中で、モテモテ男の「在原業平」と思しき主人公に対して、「桂男の君のような」と言う言葉があり、「美男」のことを指すようになったともいわれています
また『万葉集』にも「目には見て手には取らえぬ月の内の桂のごとき妹をいかにせむ」と詠まれているそうです
美男桂の名は「桂男」を指しているのでしょうか
何の関係もないかもしれませんが、なんか気になる呼び名です
尚、和歌山那智の「桂男」伝承では、『満月ではないときに月を長く見ていると、「桂男」に招かれて命を落とすことにもなりかねないという』もので、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも描かれ「月の中に隅あり。俗に桂男という。久しく見る時は、手を出して見る物を招く。招かるる者、命ちぢまるといい伝う。」などとあるそうです
柿の木の話・・・渋さと甘さの味
寒の里山で、赤く熟した柿の実が沢山生っているのを見つけました
「柿」というと秋の味覚の代表果実ですが、寒くなってきた今頃に柿の実が生っている風景は平和な季節感を醸しています
今生っている柿は、「冬柿」という言葉があるのかどうかしれませんが、イメージとして合うような気がします
「柿」はもともとは中国が原産で、国内では「古事記」や「日本書紀」に「柿」の名前が記されていることから、少なくとも奈良時代には渡来していたようです
カキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹ですが、品種は多く3000種位あるのではといわれているようですが、そんなに…とびっくりです
柿は学名で『KAKI』と日本名で記されるほど、世界において日本を代表する果物として知られていますが、原産地は日本かというとはっきりしてはいないようです
日本での歴史を探ると、縄文時代以前の遺跡からは柿は見つかっておらず、野生種は中国で見つかっているだけで国内では見当たらないことから、中国から渡来してきたと見るのが有力なようです
柿は大別すると、甘柿、渋柿の二種類ありますが、甘柿は渋柿の突然変異のようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
ところで甘柿は種から蒔いて育てると、渋柿だというのを知ってますか
私は庭に、食べておいしい果物があると蒔いてみる癖があります
芽が出て、もしかして、いつか実が生って食べられたら楽しいだろうし、昔の田舎暮らしでは自給自足の生活が自然であったはずだしなんて考えていました
蒔いてから、5~6年で生りだしました(桃栗三年、柿八年といわれますが、樹にもよりやや早いようです)
今3~4種類の柿が毎年実をつけます
生りだして、4~5年経ちますが、甘柿のはずがみんな渋柿で、これはきっと食べた柿が、渋柿の木に甘柿を継いだためなんだろうと思っていました
ところが昨年は何故か一本の柿の木が、甘柿になりました
昨夏は猛暑だったし、乾燥もしたりで、自然のショックが柿に変化をもたらしたのでしょうか!?
聞くところによると、柿はいじめると、甘くなると昔から言われているのだそうです
そんな事があるのでしょうか…でも現実甘柿ができたのです
渋柿を干し柿にすると、とても甘い柿になります
渋柿を焼酎をつけて保管すると、あの渋が抜けます
樹の中でそんな自然現象が自然に起こっているようです
昨年はちょっと科学を感じた年でした
丘陵で生っている赤い実を見て、ヒヨドリは渋いのを感じないのかななんて妙な事を思っていました
アップした「冬柿」
昔は柿の木はどこでも見られるくらいに、よく見ました
生活によほど密着していたのですかね
こんな句を見つけました
「 里古(ふ)りて 柿の木持たぬ 家もなし 」 ( 芭蕉 )
柿と人間の関係のいかに密接だったかは、「柿の木問答」というのがあり、それによると…芭蕉の句もよくよく理解できます
どういうことかというと、こんな話を知りました
「昔は嫁入りの際、実家から柿の木の苗(接ぎ穂)を持ってきて、それを嫁ぎ先の庭の柿の木に接ぎ木する習慣があったそうです
嫁はやがて子を産み、子を育て、そして生涯を終えると、嫁ぐときに持ってきた柿の枝が伐られ、火葬の薪やお骨を拾う箸にされました」
それゆえ「芭蕉」が詠んでいるように、昔はどこの家にも柿の木があったのです
古い農家などに今も残っている大きな柿の木があれば、そんなふうにして代々の女性たちが残したものかもしれません
また娘が嫁ぐときに持参した柿の接ぎ穂が、嫁ぎ先の木に接がれるということは、そこで男女が結ばれることをも意味しています
「 渋かろか しらねど柿の 初ちぎり 」 ( 加賀の千代女 )
この句は男女の契りの風習・しきたりを残していたことを物語っているのだそうです
更に結婚式のしきたりは、“柿の木問答”と呼ばれる物で語られています…この問答は、新郎新婦が床入りする時の作法だそうです
「あたなの家には、柿の木がありますか」
「はい、あります」
「私が登って食ってもよいか」
「はい、どうぞ食べてください」
こういう会話のあと、夫婦は初めて“契り”を交わしむすばれたそうです
今もこの風習がまさか残ってはいないでしょうけど、あまりにあわただしい世の中になって、なにか忘れ物をしてきたように思えます
観葉植物で人気のエバーフレッシュを知ってますか!?
先日上信越道・藤岡ICにある「花の交流館」で、観葉植物として植えられたエバーフレッシュを見かけました
エバーフレッシュというのは、 中南米、東南アジア原産の常緑の高木で、合歓木の仲間です
それゆえその葉は、夜になるとまるで眠ってるかのように”葉を閉じます
生育は旺盛で、黄色い花が咲き、赤いさやに黒い実が付くことから、別名では「あかさやネムの木」と呼ばれています
しかしネムノキはマメ科ネムノキ属ですが、エバーフレッシュは、ピトヘケロビウム属で、性質が多少異なり、耐寒性がないのが違いのようです
以前エバーフレッシュを見かけた時は、青~黄色い丸い形の花が咲いていました
合歓の花とは随分違うなと思いながら、花を撮ったまま忘れていました
先日は、変わった実がついているのを見つけ、パチリ!! してきました
エバーフレッシュの葉の緑は深緑の色をしており、花後にできた実が葉腋からまるで紐のように赤い鞘が割れて垂れています
こんなふうに、垂れ下がって生る実は初めて見ました
自然の造形とは言えないかもしれませんが、何か意味があるかもしれませんね
生きているのだなと実感させる観葉植物です
枝の中には花が咲き残っているのもありました ( 下 左画像 )
花はもう終わりで枯れかかった花色ですが、これが赤さやの実をつけるなんて想像できません
以前撮った画像を探したのですが、見つからずネットで見つけた画像を載せさせてもらいました ( 下 右画像 )
まるで、ボンボンがついているようなのが分かります
今度合歓木をよく観察して、どんなふうに実が生るのか確かめてみようかな
エバーフレッシュの花言葉は、「 歓喜 」、「 胸のときめき」、「 創造力 」 だそうです
黄色の丸いポンポンから、赤さやの実が生り、赤紐のように吊り下がって種をまくのを見ると、この木の創造力がとても不思議に思えます
自然の知恵は、どれも神秘さがあるのですね
蔓梅擬(つるうめもどき)のリース
先日行った産直の花棚コーナーでは、鉢植えに混じって、蔓梅擬(ツルウメモドキ)のリースが売られていました
最近はツルウメモドキはこうしたリースでしか見られなくなりました
ツルウメモドキは 、ニシキギ科のつる性落葉低木で山野に自生しています
雌雄異株で、初夏に腋生の集散花序に淡緑色の小花をつけ、秋深まると共にできた丸い果は三裂して黄色の仮種皮に包まれた赤い種子が顔を出します
リースはこの綺麗な実をつけた蔓を使って作られています
このためツルウメモドキのリースはこの実の綺麗さに人気があり、自生している山野では見つかり次第採られてしまう受難の植物となっています
その内絶滅危惧種までとはいかないまでも、絶滅危惧リースになってしまうかもしれません
ツルウメモドキは日本各地に自生しているので、地方によってそれぞれの呼び名が「ツルモドキ(蔓擬)」、「山柿(やまがき)」、「ツルマユミ」、「アカミ」、「アキサンゴ」などと多彩に名づいています
ツルウメモドキの名前は、漢字で書くと「蔓梅擬」と書き、葉の形が「梅」に似ていることと、「蔓」になることに由来しているのだそうです
もともと「ウメモドキ」という樹木が存在しています
「ウメモドキ」は、実が「梅」に似ているという訳ではなく、枝や葉が「梅」に似ているというのです
「擬き(モドキ)」の意味は、偽物のことですから、「梅擬(ウメモドキ)」とは「梅」の偽物で、その偽物に似ていて蔓性のものが、ツルウメモドキ「蔓梅擬」だと云う事になります
つまり、「梅」に似ているのが「梅擬」で、「梅擬」に似ていて蔓性のものが、「蔓梅擬」なのですから、「擬」の二乗なわけです
綺麗なものは念がいっているのですね
ツルウメモドキは日本を含め東アジア一帯に自生し、日当たりのよい林などに生育しています
蔓は他の植物にからまりながら上に伸び、茎は木化し太くなってよく生長し他の木を覆うこともありますから、意外と植樹林では藤の樹同様嫌がられる植物です
綺麗な実の様子からは嫌がられるなんて想像できませんが、共存すると豊かさが倍化のように思います
パープルステンレスって「カラーリーフ」を知ってますか
近所の花屋さんで、独特の「カラーリーフ」苗を見つけました
刺さった名札には、「カラーリーフ」ベジタブルとして知られるケールの仲間パープルステンレスとありました
ケールはアブラナ科の野菜で、キャベツの仲間です
キャベツとは違い、結球はしません
栄養に富み、ビタミンの含有量は緑黄色野菜の中でも多く、青汁の材料として利用されています
パープルステンレスは、観賞用として品種改良されたもののようで、暑さにも強い、寒さにも強い、しかもベジタブルだとして人気が出てきたそうです
渋い色合いのパープルステンレスは、多年草で、草丈も膝くらいに成長します
日当たり 半日陰でも育てられ、鉢植え、寄せ植え、花壇、路地植え、ハンギング 等色々楽しめます
青くちょっと赤味も混じるシルバーな色の葉っぱが不思議な感じで、寄せ植えをグッグッとワンランク以上引き上げてくれる感じがします
アップして見ると、まだ苗ですので、ちょっと迫力ありませんが、寄せ植えや花壇に仕えば、いつものガーデンが一ランクセンスアップしてくれるのは間違いなさそうです
様々な色や形の葉が美しいカラーリーフベジタブルがありますが、そんな中でもパープルステンレスは食べるのはもったいない葉色の渋さです
でも私は食い気もあって、マイ菜園にも植えてみようかなとも思っています
シーマニアという花を見かけました
先日産直で買い物をしに行った折、ツリガネラッパ型の鉢植え花を見かけました
面白いなと思ってパチリ!!し、買い物を続け、次のスーパーで花の苗コーナーを覗いたら先刻見たツリガネラッパの花がいくつも売られていました
今人気のようです
花の名前は、シーマニアといい、イワタバコ科グロキシニア属の常緑多年草です
原産地は南米ペルーやボリビアで、半日陰の林の中に自生しているそうです
草丈は30~60cm位、葉は通常細長い楕円形で対生していますが、3枚から5枚が輪のように輪生しているものもあります
硬めの手触りのある葉の両面は白い毛が生え、表面は緑色、裏面は淡い黄緑色をしています
花の時期は10月~翌2月頃です
花は茎先近くの葉の脇からいくつも柄を伸ばし、オレンジ色をした鐘状の花が数輪ずつついています
花冠の先は星形に5つに小さく反り返っています
花の後にできる実はさく果(=熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)ができるそうです
花期は割に長く、花の少ない時期に冬を彩る花の一つとして、最近人気が出ているそうです
シーマニアの花言葉は、「 コミュニケーション 」、「 繁栄 」 です
アップしての花の表情は何となく明るさを感じます
ガマズミの赤い実が、沢山生っていました
昨日に続いて…
植物園の散策路で、ガマズミの熟して真っ赤になった実が沢山生っているのを見つけました
ガマズミは鳥たちにとって美味しい果実ですから、寒の最中で、例年だとこんなに実が残っているのは珍しいです
今年は木の実が豊富なのでしょうか!?
ガマズミはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で、雌雄同株です
初夏の5~6月枝頂に径5~8mmの白い小花を多数散房花序につけ、晩秋(9~11月)、山の木の実がなくなった頃、たわわに実った直径5~6mmの小さな実ができ、熟すと燃えるような紅色に染まります
園内が枯木立の多い中、ガマズミの赤い実の色がとても映えて見えました
ガマズミの名の由来には諸説があります
昔はガマズミの幹や枝を鍬(くわ)の柄に使っていたことから、カマがつき、赤い果実を染料の原料として使っていたことから、ゾメがつき、カマゾメが転訛(てんか)して、ガマズミになったといわれています
尚、「ズミ」については、果実に酸味があることから、酢味(すみ)から転嫁して、ガマズミの名になったとも言われています
古名では、「ヘミ」、「ヘキミ」と呼んでいたそうです
古来から身近な植物だけに方言も多く、「ムシカリ」、「ズミ」、「ソゾミ」などの呼び名がいまでも使われているようです
この他に「綯麻(ねそ)」と呼ぶ地方もあるようですが、「 綯麻(ねそ)」とはツルの事をさすようで、ガマズミの枝がとても弾力があり、ものを束ねておいたりするのに使われたことから呼ばれるようになったようです・・・ザルの縁木などにも使われています
ガマズミは里山などにふつうにあって、昔から人の生活との関係が深かったので各地方で別名が多いのでしょう
ガマズミの実は、食べると甘酸っぱい味がします
今ではあまり食べたりする人は少ないようですが、寒くなると甘さをまし昔は結構な山の幸でした
今でもガマズミの実は焼酎につけると最高の果実酒になるんだそうで、知る人ぞ知る疲労回復の妙薬だそうです
陽射しに輝くガマズミの実をアップしました
ガマズミの薬用効果では、疲労回復や利尿に効くそうです
薬用酒の作り方は
紅熟した果実を、200~300グラム、水洗いしてよく水気を切り、ホワイトリカー1.8リットル、グラニュー糖200グラム程度で、冷暗所で2~3ヶ月漬け込みます
その後、濾して材料を引き上げ薬用酒として、夕食後杯一杯飲むといいそうです
ロウバイのつぼみが膨らんだ!!
昨日に続いて…
群馬・高崎の植物園には、ロウバイ の路が作られています
ほんの道幅2m・30~40m長ほどの小路ですが、何種類かのロウバイが植えられ、私には何とも素敵な小路に見えます
ロウバイ(蝋梅)は、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、1月から2月にかけて黄色い花を付けます
ぼつぼつ咲き始めているのではと、期待しながら見に行ったのですが、残念ながらまだ蕾でした
名前は、蝋細工のような花弁を開き、臘月(ろうげつ=旧暦12月)に咲くことからつけられました
名前に梅がついているため、バラ科サクラ属と誤解されやすいですが、別属です
中国が原産で、日本へは江戸時代の終わりに渡来しました
この日は風があまりなく小春日和の気温でしたから、蕾も大分ふっくらしてきた感じに見えました
今年は咲き出すのが遅いのでしょうか!?
ロウバイは春の到来を告げる花として海外でも知られています
英名で、"Winter sweet"と呼ばれていますが、この名は寒い冬に、甘くて芳しい香りを一面に漂わせることに因んで、名づけられたのだと思われます
学名(属名)"Chimonanthus" も、ギリシャ語の"cheimon"「冬」と"anthos"「花」に由来しており、直訳すれば「冬(早春)の花」といった意味になります
ロウバイのふっくらつぼみをアップして見ました
ちょっぴり春らしき陽ざしを浴びて、間もなく開きそうです
頭の部分が茶色なのはなんででしょう…冬衣なのでしょうか!?
ロウバイの花言葉は、「 慈愛 」、「 思いやり 」、「 優しい心 」 です
ミツマタが春を呼んでました・・・漢字では、「三枝」・「三椏」・「三叉」と表記されます
昨日に続いて…
群馬・高崎の植物園には万葉の道があり、ミツマタが万葉樹として植えられています
ミツマタは、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、中国中南部~ヒマラヤ地方が原産です
ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、「三枝」、「三又」とも書くことが知られています
中国語では「結香」(ジエシアン)と称するそうです
また春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、「サキサク」と万葉歌人はよんだそうです
春の訪れを、待ちかねたように咲く花の一つとして知られるミツマタですが、植物園では花芽が少しづつ膨らみ始めていました
開花時期は2月末から4月初めです
桜の樹の下で、ミツマタの木が株立ちみたいに植えられていました
ちょっと薀蓄です
ミツマタの皮は和紙の原料として用いられています
ミツマタが和紙の原料として登場するのは、16世紀(戦国時代)になってからであるとするのが一般的ですが、『万葉集』にも度々登場することから、往時から和紙の原料として使われなかったはずがないとも考えられています
ミツマタが紙の原料として表れる最初の文献は、徳川家康がまだ将軍になる前の慶長3年(1598年)に、伊豆修善寺の製紙工の文左右衛門にミツマタの使用を許可した黒印状(諸大名の発行する公文書)で、「豆州にては 鳥子草、かんひ みつまたは 何方に候とも 修善寺文左右衛門 より外には切るべからず」と書かれているそうです
昔は製紙技術がよくなく、「三又木の皮は 性の弱きものなるを以て 其の紙の下品(品質が最低の意)なるを なんともすること無し」といわれるくらいでしたが、大蔵省印刷局(現・国立印刷局)が明治12年、栽培が容易なミツマタを原料として研究し、苛性ソーダ煮熟法を活用することで、日本の紙幣に使用されるようになり、以来今日まで日本の紙幣は、その優秀性を世界に誇っています
ミツマタの花芽は、ちょっと不思議な形です…足長蜂の巣が ぶら下がったような形です
「さきくさ」とも呼ばれた万葉時代・柿本人麻呂が詠った歌を見つけました
「春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋(こ)ひそ 吾妹(わぎも)」 (柿本人麻呂)
この歌の意は、『 命さえ長らえていれば、きっと後に逢うことが叶うでしょう。吾妹よ、あまり恋に悩まないでください 』だそうですが、随分人麻呂はもて男だったのですね
この後の続き歌があり、それを書きますと…
「な思ひと 君はいへども あはむ時 いつと知れとか わが恋ざらむ 」・・・「そんなに恋しがるなと貴男はおっしゃるけど、お目にかかるのはいつとも知れず、私はお慕いせずに居れましょうか」
ミツマタの花言葉は、「 強靱 」、「 意外な思い 」、「 永遠の愛 」、「 肉親の絆 」 です
何の虫かわかりませんが、マユが春を待っていました …マユの大きさは、蚕の繭と同じくらいです…まさか天繭
ミツマタの木に下がっているかと思いましたら、桜の枝についていたのが、木枯らしで枝折れし、下のミツマタの枝に絡まっているようです
暖かくなって出てきた成虫君、焦るだろうなとふと思いましたが、はてさて・・・どうでしょう!?
ミモザが大分蕾を膨らませて来ました
先だって久しぶりに、群馬・高崎の植物園に行ってきました
年明け寒に入って、当然のことながら寒い日が続いています
春はまだまだ遠いのだろうけどと思いながら、何となくどんな様子かなと見たくなったのです
昨年までは見かけなかった2~3mほどの高さのミモザの樹が植えられて、一杯のつぼみをつけています
ミモザの花の開花は2~4月の早春ですから、寒に入っている今、近づく春を感じ始めているのでしょう
ミモザとは本来はマメ科の植物であるオジギソウを指すラテン語名で、葉に刺激を与えると、古代ギリシアの身振り劇ミモス"mimos"(マイム、パントマイムの前身)のように動くことからこの名がついたとされています
即ちミモザはフサアカシア、ギンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属花卉の俗称で、葉はオジギソウ属の葉によく似ているけど、オジギソウのように触れても動きません
オーストラリア原産で、けっこう大木になり、花はオジギソウ属の花とよく似たポンポン状の形をしています
葉の色は銀灰色をしており、「銀葉アカシア」とも呼ばれます
澄み切っている冬の青さに、枝一杯に蕾をつけたミモザが腕を拡げていました・・・葉の銀灰色がとてもシックに見えました
ミモザという呼び名はフランス名だといいます
ミモザアカシアはヨーロッパでは春を告げる花なのです
日本人にとっては、ピンク色に春の暖かさを感じますが、ヨーロッパでは黄色に暖かい光を感じるようで、ミモザの花は日本の桜のような存在といえそうです
フランス・プロバンス地方では、2月中旬過ぎ頃に春の到来を祝う「ミモザ祭り」が行われ、イタリアでは3月8日を<女性の日>または<ミモザの日>として男性が女性にミモザの花を贈る習わしがある事が知られています
花はまだ咲いていませんでしたが、大きく膨らみつつある黄色い蕾は、充分春近しを感じさせてくれました
ミモザアカシアの花言葉は、「 豊かな感受性 」、「 優雅 」、「 神秘 」、「 秘密の愛 」 です
葉ボタンがいま盛りです
葉ボタンは 冬花壇や正月飾りに欠かせない植物です
花屋さんやスーパーの花棚ではお正月飾りの残りかと思う鉢物が多く見られます
冬の寒さに冴える葉ボタンの白や赤の葉はまるでそこに大輪の花が咲いたような美しさです
葉ボタンの外側の葉は共通してグリーンで大きく、中心の葉は紅色、白、クリーム色、ピンクなどに色づいています
最近では品種改良で、外側の葉色もカラフルになってきました
また大きさも矮性種も多く出回り、コンテナや鉢植えで広く植えられるようになってきています
更に切り花用にと茎が長くなる品種も出ており、茎を長く伸ばして枝分かれさせ、その先端に花が咲いたように葉を付ける「踊りハボタン」というおもしろい仕立て方も出てきています
お正月の葉ボタン飾りです ・・・ 松と赤い南天が寄せ植えされています
葉ボタンの植物学上は地中海沿岸に野生するブラッシカ・オレラケア(以下、オレラケア)の変種に当たります
オレラケアから生じた変種にはその他にキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、青汁で有名なケールなどがあり、葉ボタンとそれらは兄弟と言うことになり、見た目はキャベツに似ているのも納得できます
葉色は鮮やかですが、キャベツの苗にそっくりの葉型の葉ボタンです
葉ボタンは元々葉を観賞するためでなく、原産地の西ヨーロッパでは古くから野菜として扱われていたそうで、昔は『オランダナ』の名前で日本では呼ばれていたようです
因みに味は食べた事ないのですが、いいそうです
上 の葉ボタンはチリメン系の葉をしているので、“チリメン菜の系統なのでしょう・・・縮れ葉ケールの掛け合わせのようです
縮れ葉と丸葉ケールの掛け合わせたもののようです
茎が長く伸びる「踊り葉ボタン」です
ポット苗になってたくさん売られていました
冬の内は茎が伸びずに寸の詰まった姿をしていますが、暖かくなるとこれらの茎が伸びてきて菜の花のような黄色い花を咲かせます
葉ボタンの花言葉は、 「物事に動じない」 です
葉ボタン全体の言葉です
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