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トウゴマの花も実も見られました

ご近所をちょっと散歩していたら、紅い茎をしたトウゴマの木が花を咲かせているのを、見つけました 

トウゴマは、東アフリカ原産のトウダイグサ目トウダイグサ科トウゴマ属・一属一種の一年草(温帯地域)ですが、栽培品種が多くあり、その植生や形態は個体によって大きく変化し、熱帯地方では多年生で小さな木になります

葉の形や色も多様で、育種家によって分類され観葉植物用に栽培されているそうです

一般的なトウゴマの草丈は2mほどになり、直径30~40cmほどもある大きな葉を互生につけます

葉は手状で7~11に深裂しますが、葉柄は葉の中央につきます

新葉は赤色ですが、成長すると葉脈の赤さは残し緑色に変化します

トウゴマの葉の向こうの青空を覗いてみました

真っ赤な果実が生っています

棘がものすごくまるで赤い栗のイガイガみたいです

触れると痛そうだけど、何となく可愛げです

 

花の花序は総状で腋生し、上部に雌花、下部に雄花が集まって咲いています

雌花の花柱は赤色で、基部近くで3裂し、裂片はさらに2裂しています

雄花は5花被片と多くの雄ずいからなり、雄ずいは多くの枝を分け、多数の白黄色の葯をつけます

花序は面白い配列であり、雌花が花序の上側に集まって付き、雄花は下側に付きます(➝この逆が多い)

この赤い果実はもう少し経つと褐色に熟し、3つに割れ、中に入っている長さ1cmほどの種子が顔を出します

種子の表面は暗褐色の地に金色の文様があり、なかなか綺麗です

トウゴマの別名は「ヒマ(蓖麻)」といい、種子から得られる油は「ひまし油」として広く使われてます

種にはリシンという毒タンパク質があり、注意が必要との事です

トウゴマの種は紀元前4000年頃につくられたエジプトの墓所からも見つかっているそうで、「ひまし油」を灯りや身体に塗る油として使用していたらしい記録が残っているようです

中国でも数世紀にわたって、内用・外用の医薬品として処方され、日本では、ひまし油は日本薬局方に収録されており、下剤として使われてきています

 

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