日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
観葉植物カラジウムは夏にピッタリの装いです
スーパーのインテリア用花棚で並んでいた観葉植物です
夏場は緑一杯の季節ですから、緑の観葉植物よりもカラフルな観葉ものが目を引きました
挿してあった名札を見たら、カラジウムと書かれていました
カラジウムは熱帯アメリカに約15種が分布するサトイモ科の球根植物で、主に夏の観葉植物として親しまれています
カラジウムの名前はギリシア語のカラディオン(カップ)に由来すると言われていますが詳細は不明です
インドでの呼び名「ケラディ」にちなむという説もあります
葉の形からか、英名は「イエスのハート」と呼ばれています
19世紀ごろからフランスで品種改良され、日本には明治時代に伝わりました
カラジウムの特徴は、熱帯をイメージさせるような、カラフルで特徴的な形をした葉っぱです
この派手でカラフルな葉の様子から、「ニシキイモ(錦芋)」の別名があります
鉢植えや寄せ植えの他、強い日射しを避ければ夏~秋の花壇で楽しむこともできます
冬は寒さで葉っぱが枯れて、球根の状態で越します
球根は茎が肥大した「塊茎」で形は扁平、寒さに弱いので春に植え付けるのが一般的な育て方のようです
カラジウムは園芸品種が多く、ピンクの葉に葉脈が桃赤色で、赤や白の斑が入るカラフルな葉模様のものなど様々あります
花棚に置かれた カラフルなカラジウムのポット ・・・ 同じ色模様がないと云ってもいいくらいです
長い葉柄の先の細長いハート形の大きな葉は、鮮紅色の葉に緑の覆輪になった葉模様のもの、白い葉に緑の葉脈、更に細く涼しげに覆輪模様を作っているものもあります
葉にピンクや赤、黄色の斑が入ったものもあります
暖地でも晩秋に徐々に葉のつやがなくなってきて枯れるので、冬は休眠させて暖かくなるまで室内に入れ、翌春に芽が出るのを待っています ・・・ 球根は寒さに弱く貯蔵には最低温度10度くらい必要です
カラジウムの花は、サトイモ科によく見られる「肉穂花序 -にくすいかじょ-」と呼ばれる特徴的な姿の花を咲かせます
葉のようなカラフルさはありませんが、白い花びら(仏炎苞 -ぶつえんほう-)がとても綺麗です
花びらは数日で色あせ、鑑賞できる期間はとても短いので、鑑賞価値としては少ないのが残念です
全草が有毒で、口に入れると口内炎になり、食べられません
中央鮮紅色に緑が縁どられた葉 ・・・ 紅い葉脈、緑の葉脈が独特の模様を呈しています
カラジウムの 花言葉は、 「 喜び 」、「 歓喜 」、「 爽やかさ 」 です
ハゲイトウの花って知ってますか!?
先だって産直の花棚にハゲイトウの鉢がいくつか並んで売られていました
スーパーに寄ったら、花壇用にと、ハゲイトウのポット苗が売られていました
ハゲイトウはヒユ科ヒユ属の非耐寒性一年草で、熱帯アジアが原産地です
春にタネをまくと晩秋には枯れてしまいます
ハゲイトウの名の由来は、葉の色が紅い「鶏頭」に似ているところからついたようです
ハゲイトウの呼び名は、葉を観賞するケイトウという意味になりますが、同じヒユ科でも異なる属なので厳密には同じ仲間とは言えません
日本には中国経由で入ってきたようで、枕草子に「かまつか」の名前で出てくる植物は、ハゲイトウの古名とされています
尚、現在カマツカというと、バラ科の落葉樹である別の植物をさします
草丈は約80cm~1.5m程になり、茎は直立し、頂上部の細長い披針形の葉は秋の低温で色を増し、鮮やかに色づきます
中国では、雁が渡ってくる秋に見頃を迎えることから、「雁来紅」と呼ばれています
産直花棚に並んだ ハゲイトウ
ハゲイトウの葉色は、初めは緑色だが、夏の終わり頃から色づきはじめ、上部から見ると中心より赤・黄色・緑になり、寒さが加わってくるといっそう色鮮やかになります
ハゲイトウの種類は全体が紅色になる品種や、プランターなどで栽培できる矮性種もあります
ハゲイトウの花期は7~10月頃で、葉が色づくのと同じ時期に、葉のつけ根に小さな球状の花を固まって咲きはじめます
ハゲイトウ
ハゲイトウの花は、葉がとても見事なので、あまり眼につきません
花は茎にびっしりくっついて咲きますが、あまり花の様相をしていません
周辺の彩り鮮やかな葉は、冴えない花の花弁の代役でもしているのでしょうか
ハゲイトウ の花
紅いハゲイトウの葉の上にいるのは、チキチキバッタ です
正式名称はショウリョウバッタと云います
ショウリョウバッタは頭部が尖った大きなバッタです
特にメスは8cmほどにもなる大きさです
オスは細身で4~5cm程度です ・・・ ハゲイトウの葉に留まっていたのは雄のショウリョウバッタです
明るい原っぱでよく見られ、住宅地周辺にも生息しています
驚くと翅を使って遠くまで飛びますが、オスは、飛ぶときにチキチキという音をたてます
ハゲイトウの 花言葉は、「 不老不死 」、「 高尚 」、「 情愛 」、「 見栄坊 」、「 気取り屋 」、「 絶望 」、「 粘り強さ 」 です
色鮮やかな葉の下で、花らしくない花が長く花咲くので、色々な花言葉が生まれてきたようです
群馬県立自然公園・群馬の森を散策してきました
お盆が過ぎて暑さがようやく陰りを見せてきました
まもなく処暑です ・・・ 処暑とは旧暦7月の中気・新暦8月23日頃で、このころは暑気もおさまり、朝夕初秋の気配がただよいます
先日緑の中を歩きたくなって、県立公園・群馬の森に行って来ました
昼過ぎの緑陰は、陽射しの強さを和らげてくれていました
園内の水辺、修景池・親水広場には、散策したり、休んだりと三々五々の人たちが見られました
修景池越しに見た親水広場 ・・・ 緑一杯でした
遊歩道の縁では、ヤブランが咲いていました
ヤブラン(藪蘭)は、キジカクシ科ヤブラン属の多年草です ・・・ 別名をリリオペとかサマームスカリといいます
東アジア一帯に分布し、夏から秋にかけて開花し、花は紫色の小さいものが穂状に咲きます
葉は細長く、先は垂れています
ヤブランの 花言葉は、「 忍耐 」、「 隠された心 」 です
樹陰の奥には、ヤブミョウガが群落になって咲いていました
ヤブミョウガは、ミョウガに似た長楕円形の葉を互生させ、8月頃花序を伸ばして白い花を咲かせるショウガ科の草本です
草丈は50cm~1mほどになり、樹陰に群生します
葉が2列に出ない事で、ミョウガと区別するそうです
花には両性花と雄花があり、両性花は白い雌しべが、雄花は黄色い葯の付いた雄しべが目立つところで判別できます
白い花弁が3枚、ガクも白く3枚、雄しべ6本、雌蘂 1本で、花冠の直径は8mmほどです
花が終わると初秋にかけて直径5mm程度の球状の実を付け、じきに葉を落とします
果実の若いうちは緑色で、熟すと濃い青紫色になります
ヤブミョウガの群生
ヤブミョウガの花アップ
ヤブミョウガ(茗荷)の花言葉は、「 報われない努力 」、「 苦しみを和らげる 」
樹陰の中の花は、密やかな花言葉が多いようです
お盆が終わって・・・
今春、身内が亡くなり、このお盆は新盆でした
段々核家族化になってきた上、現役を引退してだいぶ経った現在は葬儀は家族葬で済ませましたから、新盆もあまり賑やかにするのでなく、簡単に盆飾りし、済ませました
でも結構忙しいお盆でした
お盆行事なんて郷里を出て何十年もたち、すっかり忘れていました
なにせ毎年田舎のお墓参りがせいぜいのお盆でしたから、新盆だからと手はずを考え、色々準備段取りするのは知らない事ばかり・・・勉強しました
お盆について改めて調べてみました
知っていた事ではあるのですが、改めてその意味を考えて見ましたら、いまさらながら納得するものがあります
まずはお盆は先祖の霊や亡くなった近親者の霊を、生前過ごした家に迎えて供養する行事です
大家族制度の中で育ってきた中、文明の進展により家族が分散して、お墓でさえ核果してきた現在・お盆とは今後一体どうなるのでしょう
まずはお盆の存在で、家族の在り方を学ぶ事象なのかもしれません
そもそもお盆は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、もともとはインドや中国を経由して、飛鳥時代に日本に伝わった仏教の行事が、日本古来の行事や祭りと組み合わさって、現在の形になったと考えられています
お盆の期間は新暦では7月13日から16日までですが、旧暦では8月13日から16日のあいだに行います
お盆休みでの休暇の取り方から言うと、旧暦で行うのが一般的と云えそうです
お盆の初日は、「迎え盆」や「お盆の入り」といわれ夕方に先祖の魂や道に迷わず家に来られるように、目印として迎え火をたき、先祖の霊を家に迎えます
迎え火は、麻の茎を乾燥させえた麻幹(おがら)や稲わらを、たいまつのように立てて土器にのせて燃やしたもので、これを家の人が外から内に入るようにまたぐことで、先祖の霊を迎え入れたことになります
迎え火や家につるすちょうちんの火種は、迎え盆の夕方にお墓参りに行き、そこでつけた灯をちょうちんのろうそくに移していただいてくるのが一般的です
また迎え火はつけずに、家の入り口に提灯を下げる場合もあります
提灯は盆提灯といい、先祖に帰るべき家を、知らせるための目印として飾るしきたりに沿っています
盆提灯には大きくわけて、白い提灯と絵柄のついた提灯の二つに分けられ、白い絵柄のない提灯は、新盆(=四十九日を迎えてからはじめてのお盆)のときにだけ使う提灯です
新盆が終わったあと、この白い提灯は送り火のときに燃やしたり、菩提寺に納めたりします
絵柄つきの提灯は、2回目のお盆から毎年飾るものですが、白い提灯は新盆の時しか使えないので最近では最初から絵柄だけ提灯だけで済ますことが増えているようです
お盆の時は精霊棚(➝盆棚)をつくり、先祖をお迎えします
精霊棚には、きゅうりやなすを使って、割り箸や、つまようじで足をつけて作って、馬や牛の飾りとします
きゅうりの馬は、迎え盆に「足の速い馬に乗って、早くあの世から帰って来られるように」、そしてなすの牛は、送り盆に「足の遅い牛に乗って、ゆっくりあの世に戻って行けるように、この世からたくさんの供物を積んで楽に帰れるように」という願いがこめられています
お盆にご先祖にお供えする花には特に決まりはありませんが、この時期には生花店ではすやほおずきの入ったお供え花が売られます
はすの花は、「花びらを船にして先祖の霊が帰って来る」、ほおずきは「先祖の道を照らすちょうちんになる」という願いがこめられています
これらの知識を仕入れて、新盆を過ごしました
我が家の新盆は、お盆前に用意した盆飾りを12日に飾り付け、13日に迎え盆で始まりました
迎え火はお墓に行って灯した火を、線香で持ち帰りました
お墓が遠いので、ロウソクは止めました
盆棚の御飾りは、仏壇で縄を張り、ほうずきを下げ、真菰をしいて、畑の取れたもの、この辺の産物果物を飾りました
勿論馬と牛もですが、これはワラで作った出来合いです
忘れてました
提灯は勿論絵柄つきの回り提灯です
時代が変わって色々にやり方が変化してきているようで、地域や家庭によって、盆棚に飾るものは多種多様のようです
見方を変えると、それぞれの家庭で引き継いできた文化や地域の風習など、お盆を通じて再発見することが出来ると云えます
今年のお盆は、「どうしてその文化があるのか」、「我が家の盆棚はどんなだったかな」、「今年作った盆棚はこれから我が家の盆だなになるのかな」など、じっくり考えてみることができました
秋の七草の一つキキョウ(桔梗)の花を見っけ!!
産直の花棚で、鉢植えされたキキョウが花開いていました
キキョウ(桔梗)は、「万葉集」の中で山上憶良が詠んだ秋の七草の一つとしてよく知られています ・・・ 憶良は「朝貌(あさがお)」と詠っていますが、桔梗の事だそうです
キキョウは、キキョウ科の多年性草本植物で、自然性の高い草原の日当たりの良い所に育ちます
秋の七草の1つなので、秋の草原に咲くイメージですが、むしろ花の時期は真夏が盛りのように思えます ・・・ 季語は秋です
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に登録されており、管理の行かない草原ではススキに負けて少なくなっているようです
キキョウは地下に根茎があり、ここから茎を出し葉や花をつけます
草丈は1m近くまで伸び、草原で咲く姿は秋の風情を醸します
産直の花棚に並んだ キキョウの鉢花
キキョウの葉は狭卵形で長さ4~7cm・先端は尖り、ほとんど葉柄はありません
葉の付き方はほとんど互生(螺着)のものが多いのですが、3~4枚の輪生のものもあります
葉縁には鋸歯があり、下面はやや白みを帯びています
園芸品種が最近多く出回ってるようで、花色は通常紫ですが、白やピンク色の花を咲かせるものや、鉢植え用に草丈の低いもの、二重咲きのもの、つぼみのままで花を開かないもの等が見られます
花棚には、白い色のキキョウの花が見られました
キキョウの英名は、蕾の膨らんだ姿から連想して、バルーンフラワー(balloon flower)といいます
根は生薬になり、桔梗根(ききょうこん)といい、去痰、鎮咳などの薬効があります
紫と白色のキキョウ
キキョウのつぼみは、花びら同士が英名の様にのように、ぴたりと閉じつながっています
つぼみは徐々に緑から青紫にかわり、裂けて星形の花を咲かせます ・・・ 花期は6~9月です
雌雄同花ですが、雄性先熟で、雄性期は雄しべから花粉を出し、この時は雌しべの柱頭は閉じています
雌花期になると、花粉が失活して柱頭が5裂して開き他の花の花粉を待ち受ける事になります
花冠は広鐘形で五裂・花径4~5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本(枚)です
草勢があると、茎の先端がいくつかに枝分かれして花をつけます
青紫のキキョウ花のアップ
白色のキキョウ花アップ
キキョウの 花言葉は、「 永遠の愛 」、「 気品 」、「 誠実 」、「 清楚な美しさ 」、「 従順 」、「 優しい温かさ 」 です
万葉集の「山上憶良」のキキョウの歌は
『 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 』
歌の意 :(秋の野に咲いている花を指を折って数えると次の七種の花が美しい)
そしてよく知られる秋の七草の歌は
『 萩の花 尾花 葛花 くずばな 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花 』
万葉集には、他に数首詠われています
そのうちの一つ
『 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり 』
歌の意 :(朝顔(桔梗)の花は朝露にぬれて咲くというが、夕方の光の中でこそ美しく咲き勝っていることよ)
もう一つ熱烈な恋歌がありました
『 展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出(い)でじ 朝顔が花 』
歌の意 :(恋焦がれて死ぬようなことがあろうとも、顔には出すまい。人に覚られないようにしよう)
さわやか感じのルリマツリの花
立秋が過ぎましたが、 毎日まだまだ暑さが続いています
先だって産直の花棚で、爽やかな感じで咲くルリマツリの花を見かけました
ルリマツリは南アフリカ原産・イソマツ科の常緑低木です
背丈は30cm~1m以上になる半つる性です
ルリマツリの名は、花がジャスミンの仲間のマツリカ(茉莉花)に似て、瑠璃色をしていることから名づけられたようです
ルリマツリの鉢植え ・・・ 周囲の緑の中で目立ってました
ルリマツリの花は、晩春から秋(5月末~11月)にかけて、青い花が次々と小さな房になって咲きます
葉は長い楕円形で、互生し、株は斜め上~横に広がるように伸びます
葉の形は葉先が丸く、縁は波打っています
ルリマツリの花アップ
ルリマツリは、枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花を頂部に固めて咲かせ、手まり状に咲かせます
ランタナやペンタス同様、寄せ植えや花壇用の苗が安価に出回るようになり、当鉢も300円ほどでお得のようでした
ルリマツリの花は、暑い夏咲く花の中では涼しげな花色が魅力です
しかし、残念ながら暑い時期の開花は多くを望めません
花形は、花冠が漏斗状で、先が5つに裂けて横に開いています ・・・ 花径2cm位です
花が咲き終わると、筒状の萼(がく)の周りの腺毛からだした粘液で、種子がついて別の場所に運んでもらうようになります
ルリマツリの花 アップ
ルリマツリ(瑠璃茉莉)の 花言葉は、「 ひそかな情熱 」、「 同情 」、「 いつも明るい 」 です
花言葉「ひそかな情熱」は、花がしおれても服や髪にくっついてくることからつけられたそうです
花言葉「いつも明るい」は、新しく枝を伸ばして次々と花芽をつけて房になって咲く、色鮮やかな瑠璃色の花は周囲を明るくしてくれる感じがします
ヘリオトロープは、「香水草」と呼ばれています
産直の温室はこの時期、窓も扉も開け放して風を呼び込んでいました
温室の中央苗棚にはあまり苗は置かれていませんが、窓際の方には緑色一杯に鉢植えが並んでいました
そんな中で、紫色の小さな花がびっしりかたまって咲いている鉢がありました
名札が付いており、ヘリオトロープと書かれています
ヘリオトロープはムラサキ科のキダチルリソウ属の植物の総称(➝仲間は世界の温帯~熱帯におよそ250種ば分布)でもありますが、ペルー原産の毎年花を咲かせる多年草です
代表種はキダチルリソウを指し、別名をニオイムラサキともコウスイソウともいいます
草丈は、50~60cm程ですが、気候のあった原産地では1mほどにもなり、小低木の様に茂っているそうです
ヘリオトロープの花 ( 後ろは、緑一杯の観葉植物です)
ヘリオトロープの名前は、ギリシャ語のhelios(太陽)+trope(向く)からで、「花が太陽の動きに合わせて回る」と思われていたことに由来します
主な開花期は春から夏終わり(➝5月~10月)で、茎の先端に紫や白の小さな星形の花がまとまって咲きます
葉っぱは葉脈がくっきりと入り、表面には細かくひだが入っています
花には芳香(➝ちょっとバニラのような香り)があり、古くは香水の原料に利用されていました ・・・ 気が付かなかったのですが、夏目漱石の「三四郎」には同名の香水が出ているそうです
香りは花の咲き始めで、開花後は香りは薄まります
現在は鉢花や花壇、切り花などで、花とその芳香を楽しまれる事が多いのですが、ドライフラワーやポプリにもされています
香料を取るためのハーブとして知られているヘリオトロープですが、濃い紫の房状の花も美しく、花つきもよいことから園芸品種として改良され、夏花壇によく使われているようです
花は、茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、濃い紫色の小さな花をたくさんつけます
花冠は筒状で、先が5つに裂けて開き、花径は4~7mmくらいです
18世紀の中ごろヨーロッパに伝わり、「恋草の草」 「神様の草」と呼ばれ薬草として利用されていたそうです
余談ですが、ヘリオトロープについてのギリシャ神話がありました
その内容は、
『太陽神アポロンとクリュティエは、愛し合っていました
処がアポロンは、レウコトエに恋心を抱き彼女に求愛します
嫉妬したクリュティエは、父親に訴えレウコトエを生き埋めにします
アポロンは、クリュティエの行為を許せず愛が冷めてしまいました
アポロンを愛するクリュティエは、9日間 座り続け太陽の顔を見続けました
とうとう血の気を失いヘリオトロープになりました
太陽が動くと花が動き太陽を見続けています』
この神話が名前の由来のようです
ヘリオトロープの花 アップ
ヘリオトロープの花言葉は 「 献身的な愛 」、「 永久の愛 」、「 熱望 」 です
クフェアの仲間・メキシコハナヤナギが花咲いていました
暑いので、週一の産直廻りがこのところあまり行かなくなってました
先日久しぶりに埼玉R254沿いにある産直に行ってみたところ、暑さの中で花木コーナーの花棚に幾つか始めて見る花を見つけました
ポット植えされているのですが、下のポットが見えないくらいにびっしり並んで咲いていました
花の名は、クフェアといい、中央アメリカ原産のミソハギ科の常緑多年草もしくは常緑低木です ・・・ 約250種が分布し、日本には明治~大正に数十種類が渡来しました
クフェアには数百種の種類があるようで、ヒッソピフォリアとイグネア(ベニチョウジ)の二つに分類されています
見つけた花はクフェア・ヒッソピフォリアで、別名メキシコハコヤナギという非耐寒性常緑小低木です
メキシコハコヤナギの群落 ・・・ ポットを沢山並べたものですが、綺麗に咲いていました
メキシコハコヤナギの花は、春~晩秋まで長期間、赤紫色の小花を穂状に咲かせます
繊細な葉の形とくっきりした葉色、赤紫色の小さな花が沢山咲く様子はとても可愛く見えました
横に茂るように咲いている様子は、ミソハギの花を寝かせて咲いているように見えました
直線型に配置された枝の先端や葉腋から花が咲いています
一般的にクフェアの名で出回っており、鉢植えでよく売られています
庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところを選び植えて管理しますが、寒さには弱いので霜の降りる前に、剪定して鉢に取ります
増やす場合は、5月に株分けするか挿し木(挿し芽)ができます
メキシコハコヤナギの花 アップ
メキシコハコヤナギの 花言葉は、 「 自由 」、「 気まま 」、「 立派 」、「 せつない思い 」、「 家庭愛 」、「 我が国を愛す 」 です
千葉・九十九里浜に行って来ました
この時期になると例年同じことを思います ・・・ 今年は例年以上に暑いと・・・
先日千葉の九十九里浜に行って来ました
早朝群馬を発って、北関東道~東北道~R16~京葉道路を抜けて東金街道に入って、 東金九十九里有料道路を東進して「国民宿舎サンライズ九十九里」を目指しました
「サンライズ九十九里」は、通称「波乗り道路」といい、日本百名道の一つで九十九里浜海岸沿いに建設された17.2kmの道路です ・・・ 平成10年に「東金九十九里有料道路」と接続されました
「波乗り道路」で、九十九里浜を眺めながら一気に走り抜けるドライブはさぞ爽快でしょう
「国民宿舎サンライズ九十九里」に車を停め、付近の海岸を眺めてきました
「波乗り道路」を潜って、九十九里浜の砂浜を眺めました
向かって正面 ・・・ 海と空が一体化しています ( 正面手前の砂浜の中で、舗道の工事がされていました )
砂浜の中に、舗道が造られているのをみて、なんかこれでいいのかなとふと考えちゃいました
砂浜がまた減っていくのでしょうに・・・
観光客が増えて、色々なものが落ちて素足で歩けなくなってきてるためかな
それとも、自転車ででも走ろうって考えかな
暑い日差しだけど、海風がとっても心地よく・・・涼しかった~です
海を正面に見て、そして左右に果てしなく広がる砂浜
海風がとても心地よく
寄せては返す波を見ているだけで、心の汚れも洗い落とされるような気がします
浜風はちょっと強かったけど、波はあまり大きくなく凪いでいました
砂浜に立って、振り返ってみました
砂浜から見た 「波乗り道路」 と 「国民宿舎サンライズ九十九里」
「サンライズ九十九里」裏手に建つ、高村光太郎・「智恵子抄詩碑」
詩人であり、彫刻家として著名な高村光太郎は、妻智恵子の病に悩み、昭和9年5月より12月末迄の約8ヶ月を、この地千葉県九十九里町真亀納屋の実妹斉藤せつ夫妻の寓居「田村別荘」に天地療養させ、度々東京から見舞いに訪れたそうです
光太郎は病妻を見舞いながら、この砂浜にたち妻への愛とこの界隈の風物を、詩集智恵子抄中の絶唱「千鳥と遊ぶ智恵子」、「風に乗る智恵子」などを書きました
昭和36年地元の白涛俳句会より詩碑建立運動が起こり、さらに町ぐるみの運動に発展し、沢山の方々の浄財を得て、同年7月15日に序幕されました
建立には詩人の草野心平が、「千鳥と遊ぶ智恵子」を砂丘に再現し、そこから九十九里浜が一望できるように碑を配置するという構成をしました
光太郎詩碑が建った頃は、砂浜の中に埋もれるように立っていましたが、いつしか九十九里センターが出来、「波乗り道路」ができて、現位置に建て替えになりました
光太郎が見た千鳥の遊ぶ砂浜はなんか遠のいた感じです
海も空の色も変わっていないけど、砂浜は変わっています
変わって欲しくない九十九里浜です
クサギとは、「臭木」と書きます
猛暑の日が続いている中、近くの農業用用水路のうえを覆うように枝を拡げて、クサギが 満開になっていました
クサギ(=臭木)は日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木です
日本全国の他朝鮮、中国に分布し、葉に悪臭がある事から、クサギの名がつきました
クサギは遷移において、藪のような荒れ地状態の所に侵入する最初の樹木として先駆植物(パイオニア)の典型だそうです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
クサギの葉は対生し、長い葉柄を含め30cmにもなるほど、大きく、葉先が尖った広い卵形をしています
葉の表面は濃い緑色、裏面は白味を帯びた淡い緑色をしており、柔らかで薄く、若枝や葉脈に軟毛が密生しています
葉を触り傷つけると青臭いような臭いがします
樹皮は暗灰色~灰褐色で皮目が縦に並び、成木になると鱗片に剥離します
枝先に集散花序ができ、花開きます
クサギは、7月末頃から9月に枝先や上部葉腋から長い柄のある集散花序を出し、白い花をつけます
花びらは萼から長く突き出してその先で開きます
合弁花で花冠は5つに裂け、裂片は横に開いています
雄しべは4本(➝シャクは黒紫色)、雌しべが1本花の外に突き出ています
花弁は白く、ガクは初め緑色をし、次第に紅紫色を帯び、5つに浅く裂けてきます
咲き出した花は甘い香りがして、虫たちが多く吸蜜に現れます
昼間はアゲハチョウ科の大型「蝶」が、日が暮れるとスズメガ科の大形の「ガ」がよく訪花し、受粉にかかわります
果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いがくが開いて残るためよく目立ちます
この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きると考えられています
枝や葉の上を、花序が一面覆うように開花する様子はとても綺麗です
甘い芳香があたりにただよい、鑑賞にも耐えられ雑木ですが、ヨーロッパでは庭木などにされるといるそうです
咲き始めたクサギ
陽当たり部で満開に咲くクサギ花
クサギの 花言葉は、「 運命 」、「 治療 」 です
クサギは薬用植物です
葉・小枝の乾燥したものは、煎じて服用すると、リューマチ、高血圧、下痢に効きます
殺菌作用が非常に強く、腫れ物や痔には、煎じた液で患部を洗浄すると効果があるそうです
パイナップルリリーの花
暑い・暑い・・暑い・・・
猛暑日がもう一週間以上も続いています
地球は確実に温度上昇しているのかも
誰かが言っていたけど、あと100年後は北極の氷は随分溶けてしまうとか・・・
北極熊は絶滅の危惧が騒がれています
海面上昇によって失われる陸地はいかばかりか!?
因みに、日本の場合、1mの海面上昇によって砂浜の約90%の干潟が失われ、さまざまな生態系が影響を受けると考えらます ・・・ 海面下となる土地面積は2,339平方キロメートル・そこに住む人口は約410万人・・・と云われます
人口は増える一方で、陸地が減り、気候変動が重なる中で、人類の未来は一体どうなるのかな!?
なんて暗い考えが頭をかすめています
人類は何をなすべきなのか・・・いかようにすることはできないかもしれないけど、考える事は無駄ではないだろう
暑いから訳の分からない事を考えながら、産直の花棚を見上げたら、パイナップルリリーという変わった名前の花を見かけました
パイナップルリリーは、花姿がパイナップルに似ている事からつけられたそうで、ユリ科ユーコミス属の半耐寒性多年草(球根植物)です
属名のユーコミスは、ギリシャ語の「美しい髪の毛」の意味で、花茎頂点の苞葉に由来しているのだそうです
花棚で咲く、鉢植えのパイナップルリリーの花 ・・・ 花茎頂点の苞葉がパイナップルみたいに見えます
パイナップルリリーは、 南アフリカと中央アフリカに分布する球根植物で、夏に根性葉の放射状に広がった葉元から花茎が伸び、そこから長い総状花序で星型の小花を多数咲かせます
花色には、白や薄黄、赤紫、緑があります
小花は、下方から、順に上方に登るように咲き、開花時は草丈1mを超すものもあり、花姿はなかなか見事です
パイナップルリリーの頂点にある苞葉
球根は層状に重なり合った「層状鱗茎」で、春に植え付けると夏に花を咲かせます
長く伸び花茎のまわりには80輪ほどはあろうと云われる小花が密に咲きます
つぼみは下から順に咲いていく種と、上から下まで一斉に咲く種があるそうですが、見かけたパイナップルリリーは上下みな開いておりました
葉っぱは長さ40~60cmほどあり、幅のある帯状をしています
冬は葉っぱが枯れて休眠します
パイナップルリリーは、丈夫なので、病気や害虫による心配は特にないらしく、園芸用に最近よく植えられてきているようです
パイナップルリリーの花のアップです
パイナップルリリーの 花言葉は、「 完璧 」、「 完全 」、「 あなたは完全です 」 です
猛暑の中で、クガイソウの花が咲いていました
暑い日が続いています
近所にある空き地に大きなクガイソウが何本か植えられて花が咲いているのを見つけました
クガイソウはオオバコ科クガイソウの多年草です
漢字では、「九蓋草」、又は「九階草」と書き、葉が何段もの層になることからきています
「蓋(がい)」というのは笠を数える単位で、ちょうど九層ぐらいあるので「九蓋草」と名づけられたと思われます
クガイソウは本州中国地方以北の山地~亜高山帯の日当たりの良い草地に生えます
枝分かれはせず、茎は円形で直立し、株立ちになり、高さは80~130cmになります
株立ちしてしげるクガイソウ ・・・ 白花と紫の花が重なって咲いていました
クガイソウの葉は、披針形で、通常4~8枚が輪生して何段もの層になっています ・・・ 数えると丁度9層くらいあります・・・でも実際は8層~13層があります
葉は広披針形(細長く両端が尖り、中央より下が1番幅が広い)で、両端が長く尖っており、葉の縁は鋸の歯のようなギザギザが斜め前方を向いて揃っている鋸歯状になっています
単葉で長さ5~18cm、幅2~5cmになり、基部にはごく短い柄があるか無柄です
長く伸びた総状花序 ・・・ 暑さのせいか花が大分終わって茶色になってきていました
クガイソウの花期は、6~8月
茎先に穂状の長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡赤紫色の小さな花をたくさんつけます ・・・ 白花もあります
白花は大型のトラノオに似ています
花序は長さ10~25cm、花序軸には短い毛が散生しています
花冠は筒状をしていて、長さ5~6mm、先端は4つに浅裂し、裂片の先端はややとがっています
雄しべは2本あり、花冠から長く突き出ています
果実は果で長さ2~4mmの卵形になります
種子は長い楕円形でごく小さいものです
柵で空き地がさえぎられていたので、望遠でパチリ!! しました 下図
クガイソウの花アップ ( 白花 )
クガイソウの花アップ ( 赤紫花 )
クガイソウの 花言葉は、「 明るい家族 」 です