日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
エゴの実鑑賞
介護施設があっちこっちで建てられてきました
数は増えたけど、介護内容は大丈夫なんだろうか!?
老々介護が増えてきており、更には少子化で、自分の事は自分で始末をつけなくちゃと考えているけど、否応なく年を取ったら、こんな介護施設で、あんな介護を受けたいなと思うけど、お金も限りがあるから、思い通りにはならないだろうな
こんなことを考えると、くよくよしがちだけれど、歳をとっていい事は、あまりくよくよ考えられなくなることのようです
どんな施設がいいのか分かりませんが、自然の中で、ぽっくりいけたら最高なんだけど・・・
最近の私は何せ物忘れが多くなり、嫌なことはすぐ忘れます・・・勿論いいことも忘れる訳だけど、どちらかと云うと私はいい事の方が忘れないみたいです
我ながらいい性格だなと、自分をほめたい気分です
後はできるだけ健康で居られることをねがうばかりです
近所に老人介護施設があり、裏の方に小さな雑木林があります
その縁には、植えたのか自然に生えたのか結構大きい エゴ の樹が、数本植わっています
私は時折ウォーキングの時、このエゴの樹を眺めています
先日見た時、エゴが枝先にビッシリ実をつけていました
エゴノキはエゴノキ科の落葉小高木で、日本全国の雑木林に多く見られ、5、6月に白い花冠に黄の雄しべの葯の花を咲かせていました
今は可愛い青い実が連なって生っています
花は葉蔭につり下がるように下向けに咲きましたが、丸っこい実もサクランボのようにぶら下がっています
これがサクランボ同様美味しい実だったらな…
エゴノキの名は、実を食べると、喉や舌がしびれるほどえぐい・いがらっぽいところから付けられたのだそうです
実皮には有毒物質のエゴサポニンが含まれており、昔は実をつぶして泡立たせて洗濯石鹸の代用にしたり、麻酔効果があるので、川に流して魚をしびれさせて浮き上がったところを捕る漁法にもの使われたほどの「エグサ」だと云いますから、相当です
でも眺める限りはなかなか味わいのあるエゴノキ生り方です
花もよし、実の生り方もよし、これで十分です
食べるとエグ味を感じて、がっかりの木だなんて、もう忘れました
こんな歌を見つけました
「水口(ミナクチ)のえごのひと木の群花(ムラバナ)は 田の植ゑそめていよよすがしさ」 (北原白秋)
白秋は、実の「エグサ」は知っていたのかな
小鳥はエゴの実が大好きだそうです
特に「ヤマガラ」の大好物だそうです
湖畔で見かけたウバユリの花
数日前、ふと思い立って、榛名山に上ってきました
久しぶりに高原の夏を味わいたくなったのです
榛名山は、山頂にある榛名湖(➝古名は、伊香保沼)の周囲を取り囲む一連の山々の総称です
山々の中で一際目立っている形のいい山・榛名富士は榛名湖中央のシンボル的山です
榛名湖は、榛名外輪山の噴火によってできた湖で、満々と水をたたえ周囲約5キロメートルの火口原湖です
湖畔には遊歩道があり、トテ馬車やサイクリング車が往き帰るようになっています
遊歩道から見た湖畔の風情です ( 向かって右:榛名富士 左:烏帽子岳 )
湖畔の周回道を走ってきました
道路脇で、ウバユリの花が咲いているのを見つけました
ウバユリ(姥百合)は、ユリ科ウバユリ属の多年草で、山地の森林の中や、縁に多く自生しています
日本固有種で、草丈は50cm~1mほど、株中央から花茎をぐっと伸ばし、茎の上部に長さ12~17cmの緑白色の花を横向きに数個つけます
茎の下部には、輪生状に5-6枚の葉をつけます
葉は卵状楕円形で長さ15~25cm、幅7~15cm、先はとがり、基部は心形で、網状の葉脈が見られます
花期は丁度今咲き始めたばかりのようで、7~8月だそうです
湖畔周回道の脇で咲くウバユリ・・・ 直立して、まるで行き交う車の信号のようです
ウバユリの花の花被片は、内側に3枚、外側に3枚あり、筒状になっています
花被片の内側は緑の色が深みを増しています
雄しべは6本、葯は淡褐色をしていました
受精してできる果実はさく果(=熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、種子は半円形で扁平、周囲に膜質で半透明の翼があり、長さ1~1.3cm、茎が直立した状態で越冬しているのをみることがあります
ところでウバユリの語源は、牧野日本植物圖鑑(北隆館)での、「花ノ時、歯(葉)既ニ無シトテ之レヲ姥に譬ヘ此称ヲ得タリト云ウ」が定説のようです
即ち「花が咲くとき、すでに葉(歯)がないというしゃれからつけられたという」ということですが、見る限り、花が咲いて葉もしっかり残っています
この説はもしかしたら別なのではと思いますが、でも漢字で書くと、ともかく「姥」だからやはり名づけた人はそう思ったのかもしれませんね
花の時期は葉も大分傷んできていますから、「葉(歯)が無いから老女である」ではなく、老いて葉(歯)が痛んできたが、尚花が盛りとなり色香を保つ「老女(姥)」に例えたのかもしれません
ウバユリの意味は「花盛りの時期に、すでに老女のおもむきを持つ花」がいいと、ネットで紹介ありましたが、なるほどと私も感じています
ウバユリを詠った歌を見つけました
「 木漏れ日を 浴びて静かに 花開く 姥百合の色 落ち着き見せて 」 ( 作者不詳 )
「 どことなく 大人の色気 漂わす 木々の間に 姥百合は咲き 」 ( 作者不詳 )
なかなかいい歌だなと感心しています
ウバユリの 花言葉は、「 威厳 」、「 無垢 」、「 純潔 」 です
湖畔の静けさにとても似合って咲いていました
ピンクッション・・・針刺しの花
先日上信越道・藤岡ICにある道の駅・ららんを覗いてきました
「ららん」には、「花の交流館」と名付けられたイベンションホールがありますが、行った時は何の催しもなく閑散としていました
毎日途轍もない暑さで、そんなエネルギーがでないのかもしれませんね
交流館はホール半分は普段から花で飾られ、更には時期の花々が各種売られています
片隅に、ピンククッションが投げ込み生花用に売られていました
ピンクッション (pincushion) とは、名前が「(Pin cushion)=針刺し」と言うように、針刺状の花を咲かせるヤマモガシ科レウコスペルマム属の熱帯植物です
似た植物に、プロテア(Protea)があり、同じヤマモガシ科ですが、プロテアがプロテア属なのに対して、 ピンクッションはレウコスペルマム属です
レウコスペルマム属の名は、ギリシャ語のレウコ(白い)と、スペルマム(種子)に由来しているそうです
白いというのは分かりませんが、タネの出来方?、形?でも何か特徴があるのでしょうか!?
とにかく花は鮮やかな色合いで、その大きさには迫力ありますから、 室内アレンジ用花として人気だと云うのが分かります
ピンクッションは鳥媒あるいは虫媒花で、白い種子にはアリが好むイライオソームという器官が付いていて、これを食べたアリが種子散布を助けているのだそうです
属名の白いはタネが白いの意味なのかもしれませんね
葉の形は様々で、心臓形又は卵型で、全縁から鋸歯のあるものまで同一株でも変異が見られるそうです
売られていたピンククションは長楕円形でした
花は頭状花序で径9~10㎝の球形です
花被から長い雄しべが突出し、まるで針のように見えます
春に開花し、6~8週間咲き続けるので、生け花としてはお得な花ですね
ピンククッションの花言葉は、「 どこでも成功を 」、「 共栄 」、「 陽気 」、「 ふりそそぐ愛 」 です
プルメリアは愛の花です・・・ 別名をインド素馨(インドソケイ)といいます
先だって群馬・高崎の植物園を覗いた折、プルメリアの花が、温室の中で咲いていました
温室と云っても、この時期全て解放し、室温の上がりを防ぐ状態です
プルメリアは、この暑さが大好きのようです
プルメリアは、西インド諸島・メキシコから南の中米が原産地で、キョウチクトウ科の常緑小高木(➝樹高=3~8メートル前後)です
花名のプルメリアは、フランスの植物学者でアメリカ大陸の植物を採取・研究したシャルル・プリュミエ(1646~1704)の名前にちなんでつけられたのだそうです
熱帯地方のプルメリアは太陽をもろに浴び一年中輝くように沢山の花を咲かせます・・・通常の花期は5~10月です(➝熱帯ではほぼ四季咲き)
温室で咲くプルメリア
プルメリアはハワイではもっとも人々に愛されている花木として知られ、街路や家庭の庭先、ホテル、公園、ショッピングセンター、寺院、墓地など至る所で見ることができます
南国のエキゾチックな美しさと甘い香りのするプルメリアは、ハワイやタヒチでは「レイ(首にかける花輪)」にも使われています
花は一重で星型をしており芳香があり、花色には白やピンク、真赤、黄色があり、庭木として観賞されています
ハワイ語で「アロハ」と云うのは、、“こんにちは”と“さようなら”の意味と、愛と愛情の意味があります
「アロハ」はハワイのシンボル語で、プルメリアの花は、「アロハ」を表現する花だそうです
即ち、「満月の夜明け…まだ朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集め、レイを作って好きな人に渡すことができれば、その夢は叶う…」と、いいつたえがあるそうです
プルメリアの5枚の花びらには、それぞれの意味があり「ALOHA」の文字がそれに当てはまるのだと云われます
「 A=Akahai(上品さ、優しさ)、L=Lokahi(調和)、O=Olu'olu(思いやり)、H=Ha'aha'a(謙虚さ)、A=Ahonui(忍耐) 」
「ALOHA」の「ALO」は「共に分かち合う」、OHAは「幸せ」「喜び」、尚「HA」は「呼吸」「神からの息吹」そして「生命」の意味があるそうです
幸せ、喜びを共に分かち合うこと、ハワイアンの生命のエッセンスが、「アロハ」に秘められているのです
プルメリアの 花言葉は、「 気品 」、「 恵まれた人 」、「 情熱 」、「 内気な乙女 」 です
山菜の珍味シドケが花を持ちました
シドケとは、モミジガサ(=紅葉笠)の別名で、キク科コウモリソウ属の多年草です
春先、茎が20~30cmに伸びます
芽を出した頃の葉は萎めカサに似ており、成長した葉は紅葉の葉によく似ています・・・モミジガサの名はこれからついたもののようです
昨日に続いて、群馬・倉渕川浦温泉地周辺の杉林で、ヤマアジサイを見ながら散策中見かけたシドケを紹介します
シドケは湿気のある林内を好み、特に山深い沢沿いの湿った急斜面などに多く生育しています
シドケの若葉は独特の香りと苦みがあり、山菜通にとっては大人の味としてたまらない野草で、タラの芽が山菜の王様なら、さしづめシドケは山菜の女王様と云ったところでしょうか
私も年に一度は春先採りに行っては、春を味わっています・・・私のシドケの食べ方は、天ぷらと、鰹節をかけてのお浸しです
シドケは数本から数十本の群落を形成し、草高は60~80cmほど、葉は長い葉柄をもって茎に互生し、葉柄は茎を抱きません
花軸がぐっと伸びて、ツボミ一杯のシドケ
成葉は掌状に裂け、表面は無毛で、裏面にはまばらに絹毛があります
シドケの花期は8~9月で、茎の先に円錐花序状にやや紫色を帯びた白色の頭花をつけます
総苞は長さ8~9mmの筒状で淡緑白色、総苞片は5個で、頭花は5個の小花からなり、すべて両性の筒状花です
見つけたシドケは花はまだ開いておらず、薄緑色の筒状のつぼみです ( 下画像 )
大分膨らんだ感じですので、間もなく開くでしょう
筒状の小花の花冠は5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返っているそうです
シドケの 花言葉は、「 罪と罰 」 です
誰が付けたのか不思議な花言葉です
オカトラノオが、今野山では一番目立っています
今の季節、野山を散策すると必ずと云いてもいいくらいに見れる山の花は、オカトラノオの清楚な(花)姿です
オカトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、漢字では「岡虎の尾」とも書きます
「~トラノオ」というのは、花穂が長くその周りに花がつくものにつけられる名称としてつけられているようです・・・「猫の尾」ともつけず、「犬の尾」でもないのですね
俳句では「虎尾草」や「虎の尾」として詠み、夏の季語です
試しに一句
「 弓なりに 咲く虎尾草 風渡る 」 ( ダッペ )
自然公園の広葉樹林の下は、オカトラノオの群落がありました
オカトラノオは地下茎を長く横に伸ばし、草丈は直立して60~100cmになります
葉は長さ10cmほどの長楕円形で先が尖り、互生しています
葉の表面にも裏面にも短い毛が生えています
杉木立の中で咲くオカトラノオ ( 群馬・倉渕川浦温泉付近で、ヤマアジサイと競って咲いていました )
オカトラノオは、茎の先端に長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつけます
花穂は途中で曲がり、花は茎に近いところから咲き始め、先で反転するような感じに長期間咲き続けます
花穂の描く放物線は、どんな自然数式なのでしょう
いつも思うのですが、群生したオカトラノオはみな同じ方向を向いて、同じような姿で咲いています
花は5弁の白い合弁花(=花の根元でつながっています)で花びらの先は丸みがあり、中央には雌しべを囲んで、雄しべが5本あります
オカトラノオのアップです (➝ アリが吸蜜にやってきています )
オカトラノオの花言葉は、「 優しい風情 」、「 忠実 」、「 堅固 」、「 貞操 」 です
花言葉に、駄句を添えて
「 虎尾草 木立ちの中で 何想う 」 ( ダッペ )
ヤマアジサイの咲く群馬の山里で、「カナカナ」の声を聴いてきました
先日群馬・倉渕にある倉渕川浦温泉・はまゆう山荘に行ってきました
「はまゆう山荘」は、榛名山と北軽井沢の間に位置し、四季折々の美しい大自然に囲まれた公共の宿です
実は「はまゆう山荘」付近のヤマアジサイが今が盛りだと教えてもらい出かけたので、山荘のヨーロピアン風建築を横目で見ての自然林を散策でした
時間があれば、温泉に入ってもよかったかなと、ちょっぴり後悔です
この日は梅雨の合間のやや曇りの日でしたから、昼なお暗く感じる杉木立の中で咲いていたヤマアジサイは深山の風情がありました
深山幽谷の感のヤマアジサイ
ヤマアジサイは、アジサイ科アジサイ属の1種で、山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれます
ヤマアジサイの花は、6~8月、枝の先に散房花序を出し、多数の両性花と周辺に装飾花をつけます
樹高は1~2m位で、サワアジサイの別名があるように、ブナ林などの夏緑広葉樹林の谷筋などに多く生育しますが、はまゆう山荘周辺では杉樹林の中で咲いていました
ヤマアジサイの葉は対生し、長さ10~15cm・楕円形で柔らかいかんじですが、縁にははっきりした鋸歯があります
葉柄は長さ1~3cmくらい、葉には表面脈上と縁には短毛があり、裏面の脈と主脈脈腋には毛があり艶がないのが特徴です
ちょっぴり艶やかなヤマアジサイ
花形は、ガクアジサイなので周辺に4枚の花弁状の萼を持つ装飾花が、中心部に多数の普通花があります
花の色は薄く紅色を帯びるものから白色、紫色を帯びるもの、青色のものなど多様ですが、ここで見られたヤマアジサイは白がほとんどでした
但し装飾花の1枚に、ちょぴっと紅をさしているのが、とてもかわいい感じです
時期的に早いのか、普通花はまだ咲いていませんでしたが、普通花は5枚の三角形の花弁があり、雄しべは10本です
ヤマアジサイの葉上で、「ヒグラシ」が留まっているのを見つけびっくりでした・・・「ヒグラシ」の声を聞くと夏の終わりと思っていましたから
「ヒグラシ」は、セミの一種で、日本を含む東アジアに分布する中型のセミです
「ヒグラシ」は俳句では秋の季語とされており、晩夏に鳴くセミのイメージですが、実際には(地域にもよるが)成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から発生し、「ニイニイゼミ」同様、他のセミより早く鳴き始めるそうだとしり納得でした
まだ出たてのせいか、逃げもせずじっとカメラアップに耐えてくれました
耳を澄ませたら、ヤマアジサイの向こうで、カナカナの声が聞こえていました
大実万両の花が、咲いているのを見つけました
先日スーパーの植物販売コーナーに、野菜苗を求めに行ってきました
野菜苗は大分大きくなって売れ残りだけの印象でしたが、販売コーナーの花棚の片隅には鉢植えの万両が何故か沢山置かれており、花が咲きだしているのに眼を奪われました
マンリョウはヤブコウジ科(Myrsinaceae)ヤブコウジ属(Ardisia)の耐寒性常緑小低木で、属名の『Ardisia』はラテン語の『ardis(鎗(やり)先)』が語源で、雄蕊(おしべ)の葯の尖った形からといわれます
和名のマンリョウは、センリョウより実が美しく、勝るものとして「マンリョウ(万両)」と名づけられました
原産地は日本を初め朝鮮半島、中国、台湾など東南アジアからインドの温暖な場所に広く分布しています
尚、別名を『ハナタチバナ(花橘)』とするものと『ヤブタチバナ(藪橘)』とするもの、両方あるようですが、それぞれの呼び方共、常緑性の低木で秋~冬にかけて小さな赤い実が枝にぶら下がるようにたくさんつき、光沢のある葉と赤い実のコントラストが美しいことから名づけられたと思われます
マンリョウは樹高は1mほどで同属のヤブコウジと似ていますが、ヤブコウジは高さ10cmほどなので大きさが大分違って見分けは簡単にできます
根元から新しい幹を出して株立ちし、葉は縁が波打ち、互生します
茎は直立して無毛で上部に枝を出し、枝先に初夏に芳香のある径8mmほどの白色で5裂する花を咲かせます
葉の波状に膨れた部分には、共生細菌が詰まった部屋が内部に形成されており、葉は光に透かすと黒点が見えます
マンリョウの花、葉を覗き込んでみました
マンリョウは、江戸時代に改良が進んだ古典園芸植物です
幹はしっかりした単幹で、ほぼ直立し、この幹の先端に枝葉を付けています
幹の頂点に傘状に開いた葉に覆われるように数本の小枝を出し、その先に小さな白い花を房状に多数咲かせます
果実は液果で、10月頃に赤く熟し、翌年2月頃まで枝について鑑賞できます
栽培品種によって、白や黄色の果実もありますが、赤実が一番目立って見えます
果実の綺麗さを味わうマンリョウですから、どんな花が咲くのか今まであまり見たことがありませんでした
マンリョウの花アップ ( 点々と花びらから、「しべ」にガラが付いています・・・葉にいる共生細菌のせいでしょうか!? )
マンリョウの花言葉は、「 徳のある人 」、「 寿ぎ(ことほぎ) 」、「 金満家 」、「 財産 」、「 慶祝 」 です
花も実も、とても縁起のいい樹木なんですね
ちょっと薀蓄(うんちく)です
万葉集での大伴家持の歌を紹介します
『 この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む 』
詠んだままの解釈でOKだと思いますが、あえて書くなら、「 この雪が 消えない内に 見に行こう 「山橘」の実が 雪に照るのを 」となります
この中の「山橘」とは、薮コウジ科(十両)の事を詠ったものと思われています
即ち、雪の白と十両の赤く照る実との、色と光のコントラストを強調した歌と云えます
山橘即ち十両は、低木の常緑樹で、同じ時期に赤い実を付けます
十両は、センリョウ、マンリョウに比して10~15㎝程度とあまりに小さいのですが、夏に小さな白花が秋には赤い実となり 冬の間もずっと実を付けているので緑葉とのコントラストが美しい 盆栽としても好まれています
紅花は、ロマンの花です
先だって群馬・高崎の植物園に行ってきました
園内一画に、ベニバナが栽培され、真夏日の中で、花がびっしり咲いていました
ベニバナ(紅花)は、キク科ベニバナ属の一年草または越年草で、雅称を「末摘花(すえつむはな)」とも呼ばれます
エジプトが原産だといわれ、古くから世界各地で栽培されて来ました
日本にはシルクロードを経て4~5世紀ごろに渡来したといわれています
ベニバナは紅色染料や食用油の原料として栽培され、古くは和名を「くれのあい(呉藍)」といわれ、この名は中国伝来の染料との意味を取ったものだそうです
ベニバナの栽培越しに観音山丘陵を見ました・・・ちょっぴり古(いにしえ)を想いながら
ベニバナの草丈は1m程、花期は6 ~7月で、枝先に頭状花をつけます
茎先につく花は、大きな総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)のあるアザミに似た頭花で、筒状花です
花色は、はじめ鮮やかな黄色で、徐々に紅色に変わります
葉は幅の広い披針形で、互生し、葉の質は硬くて先は尖り、縁には棘があります
ベニバナと云えば、紅色の染料代名詞です
花から得られる「紅」は平安王朝人の紅や、桜色の衣装を染めたり、更に古くは古代エジプトのミイラの布の防腐にも利用されました
ベニバナの花の本来色は黄色で、紅色にするには花を摘んですぐに水にさらして乾燥させ、これを何度も繰り返して紅色にしています
「紅花染め」の仕方を調べてみました
ベニバナの花を水にさらして乾燥させ、再び水に含ませて、餅つきと同じ方法で杵でついた後、丸餅の形にして乾燥させます
この紅餅(べにもち)を灰汁の中に入れてかき混ぜた状態にしたのち、衣類を漬け込み(一次染め)水にさらします ・・・(尚、灰汁はアルカリ性の液なので苦く、色もオレンジ色に仕上がる)
次に、紅餅入りの灰汁に、烏梅を少量加えたものに漬け込み(二次染め)水にさらします(=烏梅はクエン酸の多い酸性の液体なので酸っぱく、色も赤みが加わってくる)
さらに、烏梅を少しずつ加えて配合を変えながら何度も染め上げて水にさらし乾燥させを繰り返し、染め上げます
ベニバナの 別名は、「末摘花(すえつむはな)」と呼ばれています
これは、ベニバナの花摘みが、茎の末の方から咲き始めた順に摘み取ることから付いたのだそうです
源氏物語に登場する女性で、「末摘花(常陸宮姫)」という姫人がいますが、その姫の鼻が赤いことから「紅鼻」とも呼ばれ、同じ読みの「紅花」にちなんで、この花の別名とし、「末摘花」の名前がつけられたとも言われています
しかし万葉の御代から「末積花」の歌が詠われており、光源氏と結ばれた「赤鼻」姫は、「紅花」即ち「末摘花」に因んでつけられたと思います
万葉集に見つけたベニバナの歌・二首を紹介します
『 外(よそ)のみに 見つつ恋ひなむ 紅の 末摘花(すえつむはな)の 色に出(い)でずとも 』
意味 : 外から見て、恋しているだけにしましょう。ベニバナのように色に出さずとも。(私の恋は実らなくとも、あの人を見ているだけでいいんです)
『 紅(くれなゐ)の 花にしあらば 衣手(ころもで)に 染(そ)め付け持ちて 行(ゆ)くべく思ほゆ 』
意味 : (あなたが)紅(くれなゐ)の花だったなら、衣(ころも)の袖(そで)に、染(そ)め付けて行きたいと思うものです
ベニバナの花言葉は、「 愛する 」、「 あなたは特別な人 」、「 几帳面 」、「 装い 」、「 化粧 」 です
マイ菜園で、「ピーマン」をうまく育てるワンポイントを知りました
マイ菜園の今年の出来具合はあまり芳しいものではありません
特に「トマト」と「ピーマン」があまり出来がよくありません
中でも「ピーマン」は枯れてしまったり、大きくなっても花が落ちやすく、実の生りが悪いのです
生った実も大きくならず、いじけて腐って落ちてしまう物も出るくらいです
どうにか何本か植え替えて、育ってきましたが、はてさてこれからどうなるのかなと思っていました
先日スーパーの苗販売コーナーで、鉢植えになった「ピーマン」が売られていました
マイ菜園の「ピーマン」とくらべて、実に大きく育ち、花も綺麗に咲いています
実もしっかりついて、見るからにマイ菜園「ピーマン」とは違っています
農業知識がないので、植え放し、単に肥料のやり放し位しか手をかけなかったのですが、あまりに差があるので少しネットで調べてみました
「ピーマン」は、熱帯アメリカが原産の茄子(ナス)科 トウガラシ属です
分類上は、「唐辛子(トウガラシ)」の変種とされています
「ピーマン」の名は仏語の「トウガラシ」を意味する「 piment(ピマン)」 に由来しているのだそうです
英名は、「ベルペッパー(bell pepper)」といいます
日本では江戸時代からシシトウ系として栽培されていましたから、まったく「トウガラシ」の一品種群ですね
但し「トウガラシ」のような辛味がなく、野菜として食用にされる品種と考えられます
即ち甘口「トウガラシ」品種の中で、釣鐘状をしており、未熟な緑色をしたものが「ピーマン」と呼ばれるようです
鉢植えで、生ったいた「ピーマン」のアップです
「ピーマン」は草丈60cm程になり、葉は互生し、広楕円形から狭楕円形で長い葉柄があります
葉腋に下向きに、白い花をつけ、果実は品種に寄りますが大きな果実ができます
花の花冠は筒状をし、先が5つに裂けています
ネットで調べた「ピーマン」栽培のワンポイントは、花を見ると栄養が不足しているかどうか判断できることです(➝これはナス科共通のようです)
判断方法は、花の真ん中にある雌しべの部分(柱頭)と、周りの雄しべ(花粉の部分の高さを比較することで、同じ高さか低くなると栄養が不足している状態とみれるようです
「ピーマン」の花は下向きに咲くので、雄しべの部分より雌しべが短いと受粉することができずに落花してしまいます
つまり栄養が不足していることになり、これ以上実をつけたくないとの花がサインを出しているという事になります
この場合は、すぐに栄養が与えることができる液体肥料(ハイポネックスなど)を与えてやればいいようだと知りました
「ピーマン」の花言葉は、「 同情 」、「 哀れみ 」、「 海の利益 」 です
この花言葉は、なんとも実に味わいというか意味合いを感じます
「ピーマン」は野菜としてビタミン豊富な緑黄野菜です
見かけは美味しそうで、栄養価は高いのですが、ほろ苦くクセのある味は万人受けする野菜ではありません
「ピーマン人間」と云う言葉が有りますが、これはある人には軽薄な印象を、ある人にはキョーレツな刺激を与える人たちをそうよぶのだそうです
単に中身がスカスカなのではなく、ビタミン豊富な確固たる主張も持つ一面がある野菜だと表現しているようです
「 海の利益 」とは、多様を生み出す可能性がある植物とみてそれを海にたとえた言葉のようです
洋種ヤマゴボウの花は今が盛りのようです
先だって近くの公園で、クサノオウ を見つけた時、離れた雑木林の樹下ではヨウシュヤマゴボウが花開いていました
とてもやさしい緑姿です
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草で、別名を、アメリカヤマゴボウといいます
北アメリカが原産で、わが国へは明治時代のはじめに渡来し、今では各地にすっかり野生帰化しています
草丈は1~2mになり、葉は長楕円形で互生します
花は6月から9月ごろ、茎の先に白色の小さな花を咲かせます
見つけた洋種ヤマゴボウは、花が咲きすでに実が生り初めていました
周囲の緑の中で、葉色は勿論、花穂も緑っぽく、溶け込むような感じです
ヨウシュヤマゴボウの若木は茎は緑ですが、成木となると赤くなります
葉は大きく秋になると紅葉します
花は小さく、白色ないし薄紅色で、今の時期に扁平な果実をつけ、秋の初旬には赤くそして濃い黒紫色に熟します
根は太く長いので、まるで牛蒡だと、この名前がつきました
ヨウシュヤマゴボウの花
ヨウシュヤマゴボウは「ごぼう」とはいっても有毒植物で、全体にわたって毒がありますから、要注意です
もちろん果実も有毒で、その毒性は、根>葉>果実の順ですが、果実の中の種子が毒性が高いそうです
子供が果汁をインクの様に遊ぶのはどこの国でもされているようですが、果汁が直接皮膚に触れるのは危険なので避けるのが無難です
「牛蒡」に似ているし、ヤマゴボウの仲間だからと食べたりすると、根は特に有毒で、吐き気や下痢などで苦しむことになるようです
毒成分は、アルカロイド系、サポニン系、アグリコン系のものだそうです
花には毒性はないのでしょうか!?
「アリ」や「ハナアブ」が吸蜜にやってきていました
ヨウシュヤマゴボウの 花言葉は、「 野生 」、「 元気 」、「 内縁の妻 」 です
花言葉には、時々わからない意味不明の花言葉がありますが、「内縁の妻」と云うのは、どういう事でしょう!????
リシマキア・イエローポールの花
あまり聞いたことのない花です
花屋さんの花棚で見かけたのですが、短い茎先に1~2cmほどの黄色い花が重なり合うように咲いています
差さっていた名札には、リシマキア・イエローポールとありました
リシマキアは サクラソウ科・オカトラノオ(リシマキア)属の多年草植物で、北半球を中心に、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどに約200種が分布していますから、聴いたことないほど珍しい植物ではないようです・・・私が知らないだけでした
オカトラノオ属ですから、日本での自生は、オカトラノオや、クサレダマなど15種が知られそれぞれ茶花として親しまれてきていますから、そう聞くと納得です
でも花を見る限りは、これがオカトラノオの仲間とは思えません
リシマキアの花期は4~8月です
リシマキアは耐寒性が強く、品種によるが、緑葉や赤葉があるのでカラーリーフのグランドカバーとして利用されているそうです
花棚で咲いていた“リシマキアは、品種名は「イエローポール」といい、緑葉の匍匐性です
冬は寒さにあたって枯れることがありますが、春になると新芽が芽吹き、緑が鮮やかで、十二単などの暗いカラーリフと寄せ植えするとなかなか綺麗だと人気があるそうです
ところで「オカトラノオ属」とは、多年草または小低木で、茎は直立、斜上、または匍匐するものと多様です
葉は全縁で、茎に互生、対生または輪生し、花の色は黄色または白で、茎の先に総状または円錐状につくか、葉腋に1個つきます
花冠は鐘状または杯状で、ふつう5裂ですが、まれに3~9裂します
全世界に分布し、160種ほど知られており、アジアの温帯に多く、日本には16種あり、帰化植物も確認されています
リマキアはそんな「オカトラノオ」の仲間です
リシマキアの 花言葉は、「 勝負好き 」、「 強気 」 です
花も初めてで、私にはなじみが少なかったせいかリシマキアは、今一です
私には、山野草・オカトラノオの花がとてもしっくりします
ナツメの花言葉は、「健康の果実」です
早朝ウォーキングの時、農業用水路の掘割で、ナツメの花が咲いているのを見つけました
ナツメ(棗)は、クロウメモドキ科の落葉小高木で、和名のナツメは、「夏に入って芽が出ること(➝夏芽)」に由来していると聞きましたが、葉は青々し、花が今咲き出していますから、「夏芽」とはなんか不納得ですよね
葉は卵形で、小枝に互生し、葉柄は短く平面的に並び羽状複葉になっています
葉質はやや堅く光沢があり、3本の主脈が目立って、特徴的です
ナツメは、5月下旬ごろから葉腋から淡黄色の小さな5弁花が咲き出し、順番に楕円形の核果が生ってきます
生りだした初めは淡緑色で、熟してくると暗赤色に変わってきます・・・9月中旬から10月上旬が完熟期です
花後、結実するのは早いとみえて、花と若い実が一緒に枝についていました
ナツメの蜜は美味しいのか虫たちが結構集まってきます
かすかにさわやかミカンのような香りがします
飛び出したような雌しべに、ミツバチがやってきて、蜜をなめていました
ナツメの蜜はミツバチにとっても滋養がありそうです
古くからナツメの実は滋養強壮の薬用としてよく知られ、利用されてきました
ナツメの万葉歌を見つけました
「梨棗 黍に 粟つぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く」
(なしなつめ きびにあはつぎ はふくずの のちのあはむと あふひはなさく) 万葉集 作者不詳
果実がさまざまな薬効をもつので、花言葉は「 健康の果実 」 です
クサノオウの花は使いようによっては、・・・
先だって梅雨の切れ目に近くの公園を歩いてきました
雨が降り続いていた為か、雑木林の中は緑が一杯でした
ちょっと陽の光の差し込む空間に、黄色い優しげな花が咲いているのを見つけました
この花クサノオウといい、ケシ科クサノオウ属に属する一年生(越年草)の草本です
クサノオウは、草高50cm位、日当たりの良い、野原、荒れ地や路傍に群自生しています
クサノオウとはそのまま聞くと、ずいぶんすごい名前ですね
花びらが王冠のようなのか…、あまりそんな感じではないしと思って調べてみたら、「薬草の王」と云う意味があるらしい
昔からこの野草は鎮痛や鎮静剤、あるいは皮膚病全般に薬効があると言われていたそうで、特に皮膚病(=昔は「瘡(くさ)」と云った)を直すとして知られていたそうです
クサノオウの 葉は互生し羽状に裂けていて、上面は緑色、下面は白っぽく細毛があります
花は、5月下旬~7月ころに、茎の先に、直径2cmほど、傘型に多数の黄色の4弁花をつけます
がくは2枚で早く落ち、多数の雄ずい、1個の雌ずいがあります
クサノオウの茎や葉を切ると中から黄色い汁がでるようです
この汁には各種のアルカロイドを含まれ、強い毒性を持っていて、皮膚に触れただけで炎症を起こし、口に入れようものなら嘔吐、下痢、昏睡、呼吸麻痺、手足のしびれを起こすほどだそうです
人によっては、花に近づいただけで皮膚がかぶれたりするから要注意です
昔はこの毒性をうまく使って、鎮痛剤に利用したり、アヘンの代用として使われたそうです
尾崎紅葉が胃癌にかかった時、弟子の泉鏡花が、このクサノオウの薬を入手するために大変苦労したという逸話が残っているそうです
今は単なる野草扱いですが、江戸時代から明治にかけて、この野草がいかに重宝されていたか、窺えるエピソードです
雌しべを、ハナアブが抱きかかえるように、蜜をなめていました
クサノオウの 花言葉は、「 思い出 」、「 私を見つめて 」 です
アフリカハマユウの花 ≠ ハマユウの花
最近ハマユウに似た白花アフリカハマユウの花をあっちこっちで見かけます
共に彼岸花(ひがんばな)科ハマオモト属(又はヒメノカリス属)の多年草植物で、違いは花びらが細長い白色の清楚な花がハマユウで、花が鉄砲百合に似た白花がアフリカハマユウです
アフリカハマユウはかってインドハマユウと呼ばれ広く普及してきたのですが、最近同定に誤りがあったとして現名になりました
アフリカハマユウは名前の様に南アフリカが原産で、開花時期は、 6月末 ~ 8月初め頃まで、ユリに似た白やピンクのラッパ状の大きな花を咲かせます
尚、インドハマユウもあり、その違いは花弁の真ん中に濃いピンクの縦筋の有無です・・・インドハマユウに縦筋があるとされているようです
ご近所の外壁に植えられていました (早朝ウォーキング時に撮りました)
下の画像は、昨日紹介のノカンゾウの花の横で咲いていたものです
セイジの花も混じって咲くアフリカハマユウ (向かって奥は桃の樹)
アフリカハマユウは、多年草で茎の基部が肥大し偽茎(Bulb)を作り越年し、年数がたつと大きな株に生長します
葉は1m位はありそうな長い葉で、根元腋から花茎を伸ばして散形花序をだし、花弁の先が細く6裂した白色の漏斗形の花を咲かせます
受粉後は子房が肥大し、3cmほどの球状の果実ができます
アップしたアフリカハマユウ
アフリカハマユウの 花言葉、「 どこか遠くへ 」、「 あなたを信じます 」、「 快楽 」、「 清潔 」 です
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