日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
川辺でガガイモの花を見つけました
先日川べりを散策していて、変わった顔の花を見つけました
まるでヒトデ(海星)のような形です
ツルが周りの雑草の上に被さり、川面の方に伸びてびっしり蕾をつけています
この花ガガイモというようです
ガカイモ(=蘿藦、鏡芋)はガガイモ科ガガイモ属のつる性多年草で、日本(九州以北)のほか東アジア一帯に分布し、農地周辺のやぶ、路傍・法面の草地などに生育するのが知られています
夏・暑くなる頃、他の植物に絡み付いてツルを延ばし、ヘクソカヅラやクズ等と入り混じってうっそうと茂り、葉だけでは余り目立ちませんが、花が咲くとその独特の花姿は人目を引きます
私は知らなかったのですが、ガガイモは神代の時代から日本に存在する花として知られていたのだそうです
古事記には大国主命(おおくにぬしのみこと)と共同して国造りをしたとされる少名彦(すくなひこ)のことを 「天の羅摩(カガミ)の船に乗って来た・・・」 とあり、日本書紀には 「一人の小男がカガミの皮で造った船に乗って・・・」 とあるらしいのですが、この書かれた「羅摩」や「鏡(カガミ)」はガガイモの事であるとされています
ガガイモの果実は舟形をしているので、その鞘にのって小さな神が来たと言う事をいっているらしいのですが、そんな真偽はともかく神話に登場する数少ない植物です
ガガイモは芋を作っているわけでなく、根から地上茎を伸ばしています
「ガガ」というのは、スッポンのことで、葉の形がスッポンの甲羅の形に似ている事からこの名が付いたようですが、じゃなんで芋なんでしょう・・・結局わからないって事ですかね
ガガイモの茎は切ると乳液が出るそうです・・・これから別名は、乳草ともいわれるようです
ツルは右巻き、葉は対生し、長卵状のハート形で先は尖っています
夏から秋にかけて、葉腋から長い花柄のある花序を出し、淡紅紫色~白色の花を総状につけています
花冠は直径約1cmで5裂し星形で、内側には長い毛が密生し、裂片の先はそり返っています
中心部にはずい柱があり、柱頭は長く花冠からつきでて、副花冠は環状でずい柱の基部を取り巻いています
秋になると、神話にあるように舟形をした果実を付け、これを干したものを漢方で羅摩子(らまし)と呼び、滋養強壮の薬となるそうです
果実の中にはびっしりと長毛(絹毛)が詰まっており、実が割れるとタンポポの綿毛のように飛んで分布を広げるそうです
なお、この毛はかっては綿の代用として針刺しや印肉に使用したといいますから結構沢山採れたのでしょうか!?
ガガイモの花言葉は、「 味わい深い 」 、 「 清らかな祈り 」 です