風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

歌舞伎とは何ぞや

2014-10-11 18:14:56 | 歌舞伎

 「秀山祭」を通して何より伝えたいのは、伝統歌舞伎というものの“型”、“演出”です。先人がつくり上げてきたものを、若い人たちが、ただ真似するのではなくて体に叩き込むことが大切です。その蓄積があって初めて、新しい歌舞伎をつくっていく力も持てます。どっち付かずの、どんなジャンルの方でもできるものになってしまっては、歌舞伎ではないと私は思います。

 先人のつくり上げてきた型、考え方、舞台に対する気構え、役づくりの方法を学び、昔の方にも勝るとも劣らない役者としてのものをつくり上げれば、私の役目は済むのですが、それが一番難しいですね。

中村吉右衛門 ~歌舞伎美人より~


歌舞伎とは何ぞや。
って何気に奥深いというか、明確な答えのない、でもそこが曖昧になると歌舞伎のアイデンティティが根本から崩れかねない、そんな重要な問いかつ境界線ですよね。。
「歌舞伎役者が演じればそれが歌舞伎」という言葉もよく聞くけれど、それはちょっと違う気がするし・・・。
そして、
「どっち付かずの、どんなジャンルの方でもできるものになってしまっては、歌舞伎ではないと私は思います。」
そうですね、私もそう思う。
のだけれど・・・。
うーん、色々、考えさせられるなぁ。。
まぁ私なんぞが頭を悩ませたところでどうなる問題でもないのだけれど。

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